甲信越・北陸でおすすめのキャンプ場36選
甲信越・北陸でおすすめのキャンプ場
【1】長野県|CAMP ONTAKE
営業:4月下旬~9月下旬まで
予約:随時
テントサイト:51
その他の宿泊施設:0棟
モデル料金:8,200円(雲の上エリア)
日本一標高の高いキャンプ場「CAMP ONTAKE」が涼しい~!高原サイクリングもおすすめ
酷暑は辛いけど、ソト遊びはしたい…。そんなジレンマを解決してくれるのが「涼しい場所でのキャンプ」だ。そこで、気持ちいい風を浴びながら、絶景を望む高原で遊び尽くせる、そんな日本一標高の高いキャンプ場「CAMP ONTAKE」をピックアップ。昼間は高原サイクリング、夜は無数の星空を眺めるなど、アクティビティも豊富なのだ。

私たちが行ってきました!小牧由美さん(左)、ライター 山本(右)
自転車好きライターの山本と、BE-PAL.NETでヘルシーキャンプ飯のレシピなどを紹介している料理研究家の小牧由美夫妻が体験!ふたりでキャンプや低山ハイクを楽しむことが多い。
標高 2,034m
市街地との温度差 –12度C
午後3時過ぎ、キャンプサイト「CAMP ONTAKE」に着くと、爽やかで涼しい風に驚かされた。標高2,034m。目の前には、甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳を望む。カッコウの鳴き声も心地よく響く。気温は、なんと19度C!1時間ほど前、地元食材を買うために立ち寄った「道の駅 木曽福島(標高約740m)」の温度計が31度Cを示していたのが噓のよう。
テントの設営を終えると上着が必要なほどで、もはや寒いレベル。御嶽山頂に夕陽が沈むころ、キャンプ場に入る前に周辺のスーパーや道の駅などで仕入れた旬の食材を使った料理が完成。野沢菜、ワサビ、桃、そしてアユ。食欲が落ちやすい暑い季節には、見た目にも清涼感のあるキャンプ飯がうれしい。
すっかり日が暮れると、夜空に無数の星が輝き始めた。下界の町明かりがほとんど見えないため、星が驚くほど見える。満天の星と、いくつもの人工衛星を眺めてゆっくりと過ごした。序盤こそ月の光の影響を受けていたが、深夜になると月も隠れ、天の川まで目視できるように。まさに極上の美しさだ。
いつまでも星空を眺めていたかったが、夜明けの雲海に備えて寝ることに。午前3時を過ぎると、東の空がほんのり赤く染まり始めた。不思議な鳥の声も聞こえる。テントの外に出るとめっちゃ寒い。気温は11度C。
慌ててダウンジャケットを着て視線を上げると、目の前の谷に雲海が…。山並みと雲と朝陽が織りなす絶景。この場所でキャンプをしたからこそ見ることができた、特別なシーンだ。
夜明け前から空高く太陽が昇るまで、雲海は刻々と姿を変えながら絶えず目を楽しませてくれた。標高2,034m。日本一高所にあるキャンプ場からの景色は、一生の思い出になるだろう。
ここは、御嶽スキー場のゲレンデを活用したキャンプオンタケの「雲の上エリア」という特別なサイト。1日6組限定。サイトへのクルマの乗り入れができず、傾斜地にあり、キャンプ場指定のタープ使用が必須。そんな制約を差し引いても余りある、夏でも涼しく快適で、特別な感動を味わえる場所だった。
キャンプ道具を片付けたら、高原サイクリングに出発だ!
サイト近くまでクルマでGO!
ルーフトップに自転車を積んでキャンプ場へ。雪渓が残る御嶽山頂や、遠くの山並みを見渡す道中の景色も素晴らしかった。

御嶽山頂もすぐそこ。
天の川まで見える
これまで何度も天の川を見るためにキャンプに出かけたが、ふたりで見られたのは今回が初。「怖いぐらいきれいでした!」と小牧さん。
充実した設備で高所でも快適!
サイト近くには、避難小屋を兼ねた建物がある。この中に清潔なトイレや無人の売店があり、暖房も効いていて快適だった。
無人販売のコーヒーやスナックも。
薪は1缶300円と格安。
クルマで約10分の受付棟には大浴場もある。
景観保護のためキャンプ場指定のタープ使用がマスト。
旬の食材で作る清涼キャンプ飯もご紹介
「長野で旬の恵みを堪能!」をテーマに小牧さんが作ったキャンプ飯。桃とミョウガのサラダ、野沢菜チャンプルー、ワサビ丼、鮎の炭火焼き。

ツ~ンと利く新鮮ワサビ。
採れたての桃と新鮮なワサビ、野沢菜は道の駅で発見。

見た目も涼やか。
アユをのせた朴葉も地元産。
長野県「CAMP ONTAKE」
爽やかな御岳湖や開田高原をのんびりサイクリング
キャンプ場をあとにして、標高1,000mほどを一気に下る。観光案内所近くの駐車場にクルマを停め、そこから自転車に乗り換えて御岳湖へ。日差しは強いが、時折、湖畔から涼しい風が吹いてくる。
そのまま御岳湖を一周するも良し、少し道は狭いが、王滝川に沿って自然湖を往復するも良し。そう、水辺に沿って走れば、涼しい風を浴びられるうえ、起伏も少ないから楽ちんなのだ。
美しい水辺の走りを堪能したら、一度クルマに自転車を積んで移動。夏でも平均気温が20度C程度という、標高1,000m超の開田高原を目指す。
観光案内所近くの駐車場にクルマを置いて、末川と髭沢川に囲まれた地域を自転車で散策。赤い屋根がかわいい民家が連なる古き良き里山風景や、木曽馬の里などを眺めながらゆっくりと漕ぐ。じゃり道があれば、進んで走ってみよう。せっかくオフロードも走れるグラベルバイクに乗っているのだから。
体が熱くなってきたら、近くの河原に降りて、冷たい渓流に足を着けてちょっと休憩。
「冷たくてめっちゃ気持ちいい。足だけじゃなく、全身クールダウンできるね」と小牧さん。
爽やかな高原の風を切り、美味しい蕎麦を食べて、サイクリングも満喫。夏の高原って、なんてサイコーなんだ!

風が 涼しい~!
王滝村にある御岳湖は周囲14.5㎞。ほぼ平坦なので、サイクリングにぴったり。途中、御嶽山の頂上が見える。湖の色も美しい!
開田高原では、観光案内所でもらったマップを見ながら、周辺をのんびりと散策した。小柄でかわいらしい木曽馬にも遭遇!
都市部にはなかなかない、昔ながらのじゃり道を行く。自転車だからこそ耳に入る鳥の声や清流のせせらぎに、心の底から癒やされる。
観光案内所の方が薦めてくれた自然湖へ。立ち枯れた樹木が印象的な美しい湖だ。事前予約すれば、カヌーで湖上散策を楽しめる。
長い移動は無理せずクルマで
キャンプとサイクリングを同時に楽しむならサイクルラックがあると便利。積み下ろしも、長い移動も楽々。
グラベルバイクなら未舗装路も楽しい!
高原の道を軽快に走れる、旅系グラベルバイク。
▼参考記事
【2】長野県|高ソメキャンプ場
営業:4月6日~11月16日(水曜休)
予約:毎年3月1日より随時
テントサイト:102
その他の宿泊施設:13棟
モデル料金:5,200円~(大人2名+子供2名で1泊する際の目安)
標高1,200m。上高地にもほど近い、乗鞍岳を望む白樺林内のキャンプ天国!

池を臨むエリアAはいちばん人気で、予約時は争奪戦。真正面に乗鞍岳が見え、絶景!
松本市内から約1時間とアクセスに少々時間がかかるが、その分、自然は濃密!白樺やカラマツに囲まれたテントサイトは5つのエリアに分かれていて、釣り池沿い、白樺林内、森の中の棚田状エリアなど、変化に富む。サイト番号を指定して予約する方式だが、チェックイン時に変更も可能だ。
いちばん人気は池を見渡せるエリアAだが、各エリアに魅力がある。取材班は奥まった場所にあるエリアCを利用したが、静かで快適な夜だった。早朝、キツツキのドラミング音で目が覚めたが(笑)。設備は清潔な炊事場、温水洗浄便座付き洋式水洗トイレ、シャワーなど。管理棟内の売店では燃料類や調味料、飲料やレトルト食品なども販売。薪は600円で、ビニールテープの輪っかに詰め放題だ。管理棟前にはキャンプ場の主? 猫の「つくね」の家があるので、挨拶しよう。
上高地行きのバスターミナルがある沢渡まで車で約40分、乗鞍高原へも車で約40分と、アウトドア好きには絶好の立地。リピーターも多い。そんな自然を愛する人たちがベースにしているだけに、マナーは良好。自然環境の良さも相まって、とても居心地がいい。夏でも朝晩は15度C前後なので、避暑キャンプにもオススメ。

のび~~

木漏れ日が気持ちいい。エリアBはトイレや水場も近く、ファミリーに人気。

エリアBの奥に広がるエリアC。1区画が広めで棚田状にレイアウトされていて、プライベート感がある。

ソロ向けのエリアD。

バンガローエリアは高台に位置。B6、B7は釣り池を一望できる。8,000円~。

B7の室内。キッチン付きのタイプもある。寝袋等は持参を。

白樺に囲まれ、北欧みたい!

設備は十分。清潔な炊事場は5か所。

ゴミは分別回収。

トイレは4か所。水洗で洋式と和式がある。

薪は針葉樹と広葉樹のミックス、シラカバの2種類。いずれも1束600円。

管理棟前の冷蔵庫は1日100円、電子レンジは無料。

自然遊びの宝庫。ニジマスやイワナが釣れる。大人1時間600円、子供300円。

レンタルあり!貸し竿は1竿300円。エサも販売。

釣り池は周回できる。

森の中を歩く散策路が多数、整備されている。

徒歩10分ほどの天文台。絶景が楽しめる。

標高が高く空気が澄んでいるので、晴れれば天の川を肉眼で見ることができる。
▼参考記事
【3】長野県|LIVE CAMP あたらび
住所:長野県小諸市山浦939-5
営業:通年(火曜休)
予約:2か月前の1日より
テントサイト:9
その他の宿泊施設:0棟
モデル料金:6,000円〜
人気の鉄板焼き店が隣接する浅間山を望む高台に開設!テントサイトで絶品の広島お好み焼きに舌鼓♡

食事はサイトにテイクアウトすることも可能。準備も後片付けも不要なので、のんびりできる。
2023年4月、浅間山を望む長野県小諸市の高台に誕生。運営するのは隣接する『鉄板キッチン ポーキー』店主の清水隆利さん。清水さんは若いころ、地元・長野から沖縄県宮古島まで自転車で旅をしたアウトドア派。旅の途中、広島県でお好み焼きに出会い、修業ののちに開業。「キャベツなどの野菜類は地産地消でいけるし、お好み焼きに可能性を感じたんです」。野外ライブイベントができるキャンプ場を作るのも夢だったそうで、隣接する土地を手に入れて整備を進めたという。
テントサイトは受付のある店舗のすぐ下のアサマサイト、そこから少し下がった場所に位置するバンブーサイトに分かれている。設備は温水の出る炊事棟、温水洗浄便座付きトイレ、無料のシャワー、洗面台と大充実。サウナもある。店で食事を取るキャンパーはというと、「驚くほど多いです(笑)。テントを立てて、調理して、片付けて……。キャンプって忙しいですよね。だから食事は僕たちに任せて、子供たちや友人とのんびりと過ごしてほしいんです。僕自身、人と接するのが好きなので、お客さんとお話ができることも楽しみにしています」

浅間山ビュ~!
アサマサイトは1区画10m×10mと広々。6区画中4区画から浅間山が眺められる。
アサマサイトの浅間山が見えない2区画には、木陰にハンモックを常設。
バンブーサイトは1区画8m×9m。

テイクアウトもOK!
清水隆利さん(左)と妻のさやかさん。カウンターに陣取れば会話も盛り上がる。
広島風お好み焼き(980円)など。夕食とランチ(不定期)を提供。
子供の遊び場もある。
受付や売店、シャワーは店舗兼管理棟にある。
施設は充実!
2つのエリアともに炊事棟とトイレ棟が設けられている。
炊事場ではお湯も使える。
トイレは温水洗浄便座付き。
シャワーは無料。
洗面台には男女ともにドライヤーが備わっている。
ゴミも捨てて帰れる。
サウナも大人気!
バンブーサイトの奥にあるサウナ。
水風呂も完備。2時間貸し切りで8,000円。何名で利用してもOK。
▼参考記事
【4】新潟県|IMORI CAMPSITE ~いもりの森~
営業:4月下旬~11月中旬
予約:随時
テントサイト:5
モデル料金:4,400円〜
蕎麦店周辺を整備し、アウトドア複合施設が誕生。妙高山を眺めながら池のほとりでのんびりキャンプ
妙高山の眺めが美しい、いもり池のほとりで長年親しまれてきた蕎麦店『芭蕉苑』が、2023年春、アウトドアも楽しめる施設としてリニューアル。キャンプサイト、RVパーク、イベント広場(サウナ)が新たに開設された。池の近くに配置されたキャンプサイトは全5サイトで、約100㎡、64㎡、40㎡の3タイプがある。車の乗り入れはできないが、駐車場はすぐそばだ。10月中旬ごろからは紅葉も楽しめる。
設備は洗い場と温水洗浄便座付きトイレのみだが、車で5分ほど走れば日帰り温泉施設もある。管理棟を兼ねた芭蕉苑は8:00~15:00の営業なので、朝食に蕎麦を楽しむのもアリ。また、芭蕉苑の一角はカフェバーになっていて、スイーツやソフトドリンク類、クラフトビールやワインなども販売。こちらは、土・日曜は8:00~20:00の営業となっている。
テントサイトは5サイト。車の乗り入れはできないが駐車場は近い。RVパークもある。
手打ちの天ざる蕎麦は1,680円~。
人気・蕎麦店で受け付け!
蕎麦店が管理棟を兼ねている。
1階、2階合わせて60席。テラス席も50席ある。
設備はシンプル
水場ではお湯は使えない。洗剤等は要持参。ゴミ処理は有料。500円。
トイレは男女別で温水洗浄便座付き。
カフェも併設
カフェも併設。
濃厚ソフトクリームは550円。
パンケーキなどのスイーツも楽しめる。
▼参考記事
【5】福井県|SEI-MORI(セイノ モリ)CAMP PARK
営業:通年
予約:2か月前の1日より
テントサイト:6
モデル料金:7,100円〜
全6サイトのアットホームな手作りキャンプ場。5月末までは薪使い放題プランで運営中!

マシュマロおいしそ♡
キャンプ好きのオーナー、影隆行さんが荒れ地になっていた祖父の土地を2年がかりで整備し、2022年12月にキャンプ場として開業。「最初は家族だけの遊び場のつもりでしたが、上下水道も引いて環境も整ったので、他の人にも楽しんでもらいたいという気持ちが生まれてきたんです」。
緑に覆われた秘密基地のようなこぢんまりとした場内には、6つの区画をレイアウト。サイト間に段差が設けられ、プライベート感も確保。グループ等での貸し切りも可能だ。クルマは横付けできないが、駐車場はサイトの目の前だ。「他施設との差別化のため、2023年からは薪使い放題の料金設定に変更しました。薪ストーブのユーザーさんには好評です」。
薪小屋には針葉樹や広葉樹、地元の工務店から調達した端材がぎっしり。キンドリングクラッカーも常設されている。海に近いが、周囲は木々で囲まれており、海風の影響が少ないのも嬉しい。設備は最低限だが、掃除が行き届き、快適。シャワーはないが、クルマで5分走れば入浴施設がある。三国町は海の幸の宝庫。11月〜3月は越前ガニのシーズン。事前予約すれば新鮮なカニも味わえる。
10月~5月までは薪使い放題のプランを実施。共有の炉では直火も楽しめる。
サイトは全6サイト
地面は野芝。影さんが大切に管理している。
ファミリーからソロ向けまで、サイトの広さはさまざまだ。
入り口左手にあるVサイト。よりプライベート感を楽しみたい人におすすめ。
直火ができる共有の炉もある
石を組んで作った炉、その横に常設されているテーブル&チェアは誰が利用してもOK。
薪小屋の中には薪や廃材が準備されている。
太めの広葉樹もスタンバイ。
キンドリングクラッカーも常設。ハンマー等は持参のこと。
サイト内で焚き火台を使う際には、貸し出し用の防火板+焚き火シートを使用のこと。
設備はシンプル
炊事場&トイレ棟。トイレは洋式水洗だ。
炊事場。管理が行き届きピカピカ。
ゴミは、ビン以外は捨てられる。
絶景! 東尋坊まで徒歩約10分
国の名勝・天然記念物の東尋坊や磯遊びや釣りが楽しめる岩場なども近く、観光&野遊び基地としてもピッタリ。
▼参考記事
【6】長野県|鹿嶺高原キャンプ場

気温が平地よりも10度Cほど低い。美しい山並みを眺められるのも高原キャンプの魅力だ。
問い合わせ先:kareikogen@gmail.com
営業:GW頃~11月下旬予定
予約:2か月前の1日より
テントサイト:約50
その他の宿泊施設:5棟+6室
モデル料金:4,000円~
南アルプスや中央アルプスを一望!
南アルプスの西側、鹿嶺高原に立地。場内の展望台からは、南アルプスの仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳、振り返れば中央アルプス・北アルプスを一望!1,800mの高原ならではの大パノラマが広がる。テントサイトは区画のオートサイト、車両乗り入れ不可のフリーサイト、歩いてしか行けないソロサイトの3タイプ。ほかにキノコ型のキャビンもある。設備は炊事場、トイレ、シャワーと必要十分。すべてのトイレが和式から洋式へと改修され、使い勝手も向上した。
木立に囲まれたオートサイトでは美しい星空が楽しめる。
キノコキャビン。室内は照明のみとシンプル。7,000円~。
▼参考記事
【7】長野県|鬼無里ランタンヴィレッジ

どのサイトもゆったりとしたスペースを確保。豊かな自然を満喫できる。
営業:通年
予約:3か月前より
テントサイト:32
その他の宿泊施設:0棟
モデル料金:4,000円~
山の上のポツンと1軒キャンプ場
夫婦で鬼無里の山の上の土地を整備し、2022年10月に開業。周囲には民家等がなく、聞こえるのは自然の音だけ。場内からは戸隠連峰も望める。テントサイトは区画、フリー、ドッグランサイトなど。オーナー夫妻が常駐しているので、女性ソロも安心して利用できる。ちなみに雪中キャンプもOK!
周囲に人工の灯りがなく、晴れれば満天の星。流星群にあわせて星見キャンプをしよう!
▼参考記事
【8】山梨県|八ヶ岳Air-ground

八ヶ岳を望む眺めのよいサイト。地面は小砂利または芝生の2タイプ。
営業:通年
予約:5か月前より
テントサイト:15
その他の宿泊施設:0棟
モデル料金:6,000円~
2022年4月に誕生したアットホームなキャンプ場。15区画あるオートサイトは100㎡以上と広々。八ヶ岳を一望できる眺望の良いサイト、夏も涼しい木陰サイトなど、環境はさまざまで、予約時に好みのサイトを指定できる。温水が使える炊事場や温水洗浄便座付きトイレなど、設備も十分。木立の中には子供向けのアスレチック広場もある。近隣に日帰り温泉施設が多いのも嬉しい。
直射日光を遮る木陰のサイトもある。
空気が澄み、美しい星空が楽しめる。
▼参考記事
【9】長野県|しらびそ高原山岳オートキャンプ場

サイトに寝転んで満天の星を堪能。
営業:4月22日~11月5日
予約:3か月前の1日より
テントサイト:13
その他の宿泊施設:0棟
モデル料金:6,000円~
オートキャンプ場では日本一標高が高い!
南アルプスの3,000m級の山々、中央アルプスや穂高連峰など、大パノラマを楽しめる。朝焼けや恵那山方面に沈む夕日も美しい。設備はトイレと炊事場のみだが、隣接するホテルの大浴場を利用可。真夏でも25度Cを超えず、朝晩は寒いくらい。
大パノラマが広がるサイト。広さは8×8m。眼前に南アルプスが見える。
▼参考記事
【10】新潟県|休暇村妙高・笹ヶ峰キャンプ場

開放感抜群のフリーサイト。真夏でも最高気温24度Cほど。
営業:7月1日~10月中旬(9月の営業は土・日のみ)
予約:フリーサイトは不可(オートサイトは電話またはホームページから)
テントサイト:233
モデル料金(ソロ):2,100円〜
シンプルisベスト!長期滞在で自然を満喫♡
自然以外何もなく、静かで穏やかな空気が心地よい。テントサイトは区画オートサイトと、予約不要のフリーサイトの2種類。ドーム型の常設テントサイトも3区画ある。火打山や妙高山の登山口のそばなので、登山目的で利用する人も多い。
火打山へは片道約5時間だ。
▼参考記事
【11】長野県|和知野川キャンプ場

サイトの目の前が和知野川。水遊びも可。
営業:通年(定休日あり)
予約:2か月前から
テントサイト:30
その他の宿泊施設:4棟
モデル料金:2,000円~
長野でも有数の透明度を誇る和知野川が目の前
サイトのそばを流れる和知野川は、長野県河川水質検査で1位に選ばれたことがある清流。周辺は車通りが少ないのでとても静かに過ごせる。毎週日曜にはカフェで朝ごはんの提供あり。
日曜朝のカフェでは焼きあまごのお茶漬けなどが食べられる。
▼参考記事
【12】石川県|イトノモリ

テントサウナの料金は3,000円~。ロウリュウのオプションあり。
営業:4月~11月
予約:4か月前から
テントサイト:13
その他の宿泊施設:なし
モデル料金:6,000円~
電気も水道もないワイルド派向けキャンプ場
静かな山の中に清流が流れるだけ。電気も水道もなく、携帯電話の電波も届かない。喧騒を忘れ、デジタル社会から離れたい人にとってはうってつけの場所だ。川沿いにはドラム缶風呂とテントサウナ(別料金)が設置されている。
体を冷ますときは川に入るのもいい。
▼参考記事
【13】山梨県|琴川キャンプ場
営業:通年
予約:3か月前の1日より
テントサイト:16
モデル料金:6,000円~(大人2名+子供2名で1泊する際の目安)
土・日曜限定で廃材の薪が使い放題に!
山梨市を流れる琴川の中流に2022年7月に誕生。元は荒れ地だったが、現管理人の大東壽さんらが野営をする様子を見て、土地の所有者がキャンプ場にすることを決意。2021年10月から手作りで整備を始めた。テントサイトは、ファミリー向けのいちょうサイト、少人数向けのさくらサイト、ソロやデュオ向けの林間サイト、グループ向けサイト、ドッグランサイトの5タイプ。林間サイト以外はクルマの乗り入れも可能だ。設備は水場、温水洗浄便座付きトイレ、シャワーのほか、ドラム缶風呂やサウナもある。
地面は砂地でペグが刺さりやすい。標高約800mで、晴れれば星空が楽しめる。
廃棄予定の木製パレットを切断し、薪として無料で提供。
トイレやシャワーも新しく清潔。
サウナ琴川を併設。大人1名1時間2,000円。
▼参考記事
【14】新潟県|雪原学舎

「積雪量スゴっ」 「雪洞でごはん!」
営業:冬季限定
豪雪地帯の集落で雪国特有の文化を体験!
廃校がキャンプ場・教室グランピング施設に生まれ変わった。施設内には店舗やカフェも併設。テントサイトは全面フリーで、圧雪ゾーンと新雪ゾーンがある。トイレやシャワーのある校舎内は土足OKで便利。十日町独特の雪の小部屋「ほんやら洞」での食事、スノーキャンドル作りなど、雪国の自然を楽しむ体験メニューも豊富。
▼参考記事
【15】新潟県|越後妻有松之山温泉スノーパークキャンプ場
営業:2025年3月31日まで(冬季限定営業)
予約:20
テントサイト:
その他の宿泊施設:
モデル料金: 5,500円~
さまざまなスノーアクティビティーを提供
冬季限定でスキー場の一部をテントサイトとして開放。積雪2m超の豪雪地帯なので、雪中キャンプ経験者向きだ。雪遊び環境は抜群で、エアボードやスノーカートなど、乗り物系ギアのレンタルが豊富。体験スクールも開催している。
▼参考記事
【16】長野県|ラボランドくろひめ
営業:通年(火・水曜休)
テントサイト:25
その他の宿泊施設:26棟
モデル料金:10,120円~(大人2名+子供2名+クルマ1台で1泊利用した場合)
スノーシューハイキングツアーを開催
黒姫山山麓に位置し、10万㎡超の森の中にキャンプ場やロッジなどが点在。テントサイトは通路以外は非圧雪。車は乗り入れ不可だが、ソリを貸してもらえる。ロッジは26棟あり、かまくらで食事をとるプランも。冬の自然を体感できるガイド付きスノーシューツアーも開催。
▼参考記事
【17】山梨県|LOWKEYS FARM
営業:シーズン営業(2月休園)
予約:半年前から
テントサイト:20
モデル料金:5,000円
正確にはキャンプ場ではない!?
「すげー、めっちゃ映える!」
テントとその背後の巨大な富士山を眺めて、編集オガワが声を裏返した。
「富士山近すぎ!デカすぎ!」
編集オオシタの声もついつい大きくなった。
――その1週間前の編集部。オガワはウキウキして明らかに仕事が手につかない様子だった。ギア好きのオガワ、またまた新しいテントを買ってしまったのだという。そのオガワをオオシタがキャンプに誘った。
「それなら、テントの初おろしに富士山の見えるところに行こうよ。富士山周辺のキャンプ場はどこも大人気で混んでいるけれど、別の取材の最中に穴場を見つけたんだ」
実際にここLOWKEYS FARMに来てみると、金曜日にもかかわらず他のキャンパーは2人だけ。雄大な富士山の絶景を独占できた。が、それにしても穴場すぎるのではないか?
「じつはLOWKEYS FARMは、正確にはキャンプ場ではないんです」とオーナーの荒井貴裕さん。荒井さんは、横浜、銀座のミシュラン星付きレストランなどで研鑽を積んだ後、イタリア料理店を10年ほど営んでいた元料理人だ。
「いい素材をシンプルな調理で食べるのが一番美味しい」と考えるようになり、故郷に戻って3年ほど前から本格的に農業を始めたのだという。そして、昨年7月に山梨県から市民農園の認可を受けた。
「LOWKEYS FARMは、“来園者と一緒に楽しみながら農園や地域を創っていく”をモットーにした体験型農園です。あくまでもベースは農園なので、キャンプのみのご利用はできません。農園利用契約をして、農作業に参加していただいた方のみ、キャンプをすることができます」
オープンしてまだ1年足らずであり、しかも「農園」なので、ネットで「富士山 キャンプ場」と検索してもヒットしない……それが穴場の理由だった。
「キャンプサイトは景色最優先になっています。元は牧草地だった小高い丘の上がフリーサイトになっていて、富士山との間に建物や電柱などの人工物が見えません。ただし、快適なキャンプをご希望の方にはあまりお勧めできないのも事実です。サイトは、シンク(水場)や仮設トイレまで5分ほど歩かなければならない不便な場所にあるからです」
たしかに、サイトには本当に何もない。ファミリーやビギナーにはワイルドすぎてつらいかもしれない。
「でも、僕たちは全然オッケーです」とオガワとオオシタが口をそろえる。
「設備がなくても最高の絶景があるので!」
看板がない!目印は黒いコンテナ

「LOWKEYS FARM」の看板がないため、ややわかりにくい。キャンプサイトはこのコンテナの場所から一段上がった丘の上にある。
移動販売車モーモー商店で受付

黒いコンテナ横の緑色の軽ワンボックスカーが受付。薪・炭のほか、実家の牧場で搾った生乳を使ったジェラートカップなどを販売。
自家製ジェラートで腹ごしらえ

かぼちゃ味うめ~!

イタリア料理店を営んでいたオーナーが生乳を使って作る自家製のジェラート(500円)やプリン(400円)は絶品。
オーナー 荒井貴裕さん
「当農園は、みんなで0から創る、リアル“あつまれどうぶつの森”をコンセプトにした、会員制体験型農園です。ぜひ一緒に楽しみましょう」
キャンプをする条件は農作業の手伝い!
1 )イチゴ&ジャガイモ植え
イチゴ

標高の高い寒冷地でも育つ品種を選び、露地栽培に挑戦して3年目。

イチゴの実を採りやすいように、苗はやや手前に向けて植える。

葉と葉の間の芽が土をかぶらないように、浅めに植えるのがコツ。
ジャガイモ

「黄金男爵」ともいわれるキタアカリという品種の種イモを植える。

霜にあたらないよう15cmぐらいの深さにイモを置き、土をかぶせる。

黒マルチのあらかじめ開いている穴に黙々と種イモを植えていく。
2 )原木にシイタケの菌打ち

カットされたナラの原木に専用のドリルで穴を5~6か所開け、その穴に種駒(シイタケ菌が染み込んだ木片)を打ち込む。

荒井さんの長男・十碧くんも参戦。両手でハンマーを持って見事打ち込みに成功。

菌のかたまり
3 )ポットに野菜の種まき

指の先の細長くて白い小さな粒がサニーレタスの種。1粒置いたら土を少しかける。

この日はキャベツとサニーレタスの種まきをした。葉もの野菜は寒暖差で柔らかくなるため、高原での栽培に適しているのだそうだ。
働いた後のBBQは最高!

LOWKEYS FARMの標高は1,080m。春とはいえまだまだ寒いので、アチアチの肉が最高に旨い。おっさんふたり、花より団子の図。

農作業中もバーベキュー中もずっと富士山に見守られていた至福の一日。太陽の動きによって変化する山の色・表情に感動した。
▼参考記事
【18】新潟県|南大平ダム湖公園キャンプ場
住所:新潟県村上市南大平1102-18
営業:4月20日〜10月27日
テントサイト:60
その他の宿泊施設:なし
モデル料金:1,000円
静寂の穴場スポットでのんびり星めぐり
山々に囲まれた素朴なキャンプ場で静かな湖畔にある。予約はなく直接現地で受け付けを済ます。村上市民は無料で利用可。隣接する天体観測施設の公開日には星見の楽しみが増す。
【19】長野県|銀河もみじキャンプ場
営業:3月2日〜12月1日
テントサイト:71
その他の宿泊施設:23棟
モデル料金:7,000円
メールアドレス:gingamomiji@dia.janis.or.jp
星の聖地に輝いた日本一の星空はココ
環境省が実施した全国星空継続観測で、「星が最も輝いて見える場所」の第1位(2006年)になった長野県阿智村。それは標高1,200mの同キャンプ場場内。日本一の天体ショーだ。
【20】福井県|CAMPING SPACE 星空
プライベートな星夜。絶景も観光も楽しむ
東尋坊や雄島などの景勝地にほど近い海を望む場所に一昨年オープン。サイトは4〜7区画、それぞれプライベートが満喫できる造りで静かな星空キャンプを楽しめる。
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【21】山梨県|ほったらかしキャンプ場
絶好のロケーションで富士山と夜景を満喫!
標高約700mに位置し、眼下に甲府盆地を一望でき、正面には富士山がそびえ立つ絶好のロケーション。満天の星空や夜景も満喫でき、すぐそばにある「ほったらかし温泉」で日の出を見ながらの入浴も最高だ!
【22】長野県|ウィスラースカイベース小諸
昼は名峰を眺め、夜は夜景と星空を
蓼科連峰や八ヶ岳の眺望を楽しむことができる。標高約900mの高台から見下ろす佐久平の夜景も素晴らしく、夜には満天の星空が広がるなど、まさに天空キャンプが楽しめる。都心から車で約1時間30分というアクセスも◎。
【23】長野県|REWILD ZEKKEI GLAMPING RESORT
営業:4月27日〜10月20日
予約:3か月前の1日10時~
テントサイト:50
その他の宿泊施設:7棟
モデル料金:6,000円
雲海、夕日、天の川……絶景三昧が楽しめる
標高1,600mの高原にあり、全面芝生の開放感が魅力のキャンプ場。高確率で出現し目の前に広がる雲海や、北アルプスに沈んでいく夕日、さらに晴れた夜は肉眼で天の川も見られるなど、まさに絶景のオンパレードを楽しめる。
【24】長野県|戸隠キャンプ場
戸隠連峰の雄大さとのどかな風景が魅力
妙高戸隠連山国立公園内にあり、標高1,200mに位置するキャンプ場からは、雄大な戸隠連峰が望める。併設の戸隠牧場では牛や馬が放牧され、のどかな景色の中で過ごせるのも魅力。乗馬体験やふれあい動物広場など、動物と遊べる施設も充実する。
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【25】長野県|おおぐて湖キャンプ場
営業:通年
テントサイト:50
その他の宿泊施設:5棟
モデル料金:7,500円(大人2名+子供1名+車1台で1泊利用した場合のレギュラーシーズンの金額)
湖畔の景色に浸れるプライベート感
標高730mの高原にある湖畔キャンプ場。全周500mほどの湖を囲うようにサイトが点在しており、湖の景色を独り占めしているようなプライベート感が魅力。景観を活かした結婚式プランがあるのも珍しい。
【26】山梨県|浩庵キャンプ場
住所:山梨県南巨摩郡身延町中ノ倉2926
営業:通年
テントサイト:130
その他の宿泊施設:8棟
モデル料金:5,000円~(大人2名+子供2名で1泊する際の目安)
千円札裏の富士山をリアルに鑑賞できる
正面には日本一の富士山がドンとそびえ、透明度の高い本栖湖の湖面には幻想的な逆さ富士が映り込む。この千円札の裏側にも描かれる風景を楽しめるキャンプ場は、誰もがぜひ一度は訪れてみたいと思える場所だ。
【27】新潟県|ヒーリングガーデンたかなみ
住所:新潟県糸魚川市小滝19336
メールアドレス:takanami.19336@gmail.com
営業:4月下旬〜11月上旬
テントサイト:50
その他の宿泊施設:なし
モデル料金:2,300円
明星山の大岩壁が美しく水面に映り込む
豊かな自然が残る「高浪の池」に隣接する。背後にある明星山の大岩壁や、四季折々の草木の表情が水面に映り込む様は幻想的。池では巨大魚の目撃情報が相次ぎ、地元では「浪太郎」と呼ばれて親しまれている。
【28】福井県|九頭竜レイクサイドモビレージ
営業:4月〜11月下旬
テントサイト:52
その他の宿泊施設:なし
モデル料金:4,350円~(大人2名+子供1名+車1台で1泊利用した場合のレギュラーシーズンの金額)
四季折々で表情を変える九頭竜湖
九頭竜湖畔の静かな環境のロケーション。大自然に恵まれたアウトドアスポットでもあり、湖ではSUPやカヌー、カヤックなどのアクティビティーが楽しめ、近くの川では渓流釣りもできる。桜、青葉、紅葉と、湖面に映し出される四季折々の表情を楽しもう。
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【29】新潟県|二ツ亀キャンプ場
住所:新潟県佐渡市鷲崎
営業:5~10月
テントサイト:フリーサイトのみ
その他の宿泊施設:1棟
モデル料金:2,350円
大岩を目前に見られる圧巻の景色
二ツ亀海水浴場に隣接したキャンプ場。サイトからは、2匹の亀がうずくまっているような大野亀が見られ、5〜6月にはユリ科・トビシマカンゾウという花が咲き誇る。
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【30】山梨県|オートキャンプ牧場チロル
営業:4月中旬〜11月中旬
テントサイト:32
その他の宿泊施設:なし
モデル料金:6,000円
欧州アルプスの牧場のような雰囲気
標高800mにある草原のキャンプ場からは、南アルプスや八ヶ岳が見渡せる。芝生広場ではバドミントンなど、夏は見応えのある滝つぼ(車で約20分)にて涼を、秋は素晴らしい紅葉を満喫できる。
【31】長野県|廻り目平キャンプ場
壮大な絶壁を望む日本のヨセミテ
標高1,570m、金峰山の登山口入り口に位置するキャンプ場。ここは日本のヨセミテといわれるだけに、フリークライミングの聖地として有名で、目前には岩肌を露出した山の絶壁という壮大な景色が広がる。
【32】長野県|白馬森のわさび農園 オートキャンプ場
営業:通年
テントサイト:125
その他の宿泊施設:8棟
モデル料金:5,000円
北アルプスの麓で贅沢気分を味わう
スイスかと思わせるような、白馬村ならではの北アルプスの大自然と壮大な景色が味わえる。陸わさびを栽培しているキャンプ場でもありわさび商品が充実。プライベートサウナ付きのグランピングも楽しめる。
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【33】山梨県|FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳

実は「外食企業」が運営!東京を中心に全国で、スタイリッシュかつ本格的な味を楽しめるレストランやカフェなどを運営するトランジットジェネラルオフィスによるキャンプ場。中央自動車道小淵沢ICから約5分。標高約1,000m、八ヶ岳の麓に位置する。
営業:通年
予約:2か月前の1日より
テントサイト:70
モデル料金:4,000円〜
開拓者/ソムリエ 小渕冬馬さん

キャンプ場オープニングの社内公募で手を挙げて赴任したキャンプ好き。ソムリエのほか、ECサイト向けのメニュー開発なども担当している。
フードビジネスのプロ集団がプロデュース!八ヶ岳の大自然を活かした“超美味しい”キャンプ場
木漏れ日が心地よいアカマツの森に、2022年9月、『フォークウッド ビレッジ 八ヶ岳』がオープンした。運営は、「トランジットジェネラルオフィス」という、外食産業を中心に飛躍した企業だ。「sign」「YHE UPPER」など、全国に120店舗を構え、洗練された味と空間を提供している。
「このキャンプ場は『美味しい』がテーマなんです。キャンプ場周辺の新鮮な食材をふんだんに使い、弊社のシェフが腕を振るったプロの味を簡単に再現できるミールキットをぜひ利用していただきたいですね」そう話すのは、キャンプ場開発スタッフとして東京から赴任した小渕冬馬さんだ。
ミールキットは15種以上。冬なら鍋など、数種類は季節ごとに入れ替わるそうだ。スキレットやダッチオーブンなどの器具を併せて借りられるのもいい。
早速、編集部を代表して、食べることが大好きな4名が、1品ずつ作ってみることに。
「こんな美味いパエリア食べたことない」「並のキャンプ飯レベルではない」などなど。野菜を切る程度の作業で、あたかも自分が作ったように感じさせてくれる達成感と、とても素人では出せない深みのある味に、一同、大興奮。もはや魔法。このミールキットを使えば、キャンプのグルメ王になれる!?
レストランの味を超簡単に!キャンプ飯のレベルを超えた魔法のミールキット
■チリンギートエスクリバパエリア

バルセロナで一番美味しいパエリアを出す店として知られる「チリンギートエクスリバ」の味を再現した本格的なパエリア。2人前4,000円。

「美味しい料理に息子も大満足! 」(編集 加治)

魚介類はもちろん、オリーブオイルやハーブまで、必要な材料すべてがセットされている。

プロが味付けしたマルカと呼ばれる専用調味料と魚介スープが味の決め手。

ローズマリーは焚き火で軽く焼くと香りが立つ。小渕さんの独創性が詰まる。

「料理にかかった時間は、約50分。パエリアパンは600円でレンタル」(編集 高瀬)
■スペアリブ塩ちゃんこ鍋 〆のほうとう付き

野菜は自分で切る。特製鶏出汁の塩スープ付き。締めのほうとうは、甲州味噌で味変して楽しむ。

「付属のスープで味が決まっているから、失敗なく簡単に料理できました」 (編集 小川)

スペアリブに切り込みを入れる。キャンプ飯らしい豪快な演出がうれしい。

ほかの作業は野菜と豆腐を切るぐらい。ダッチオーブンに入れて約30分で完成。

近隣で採れた野菜をふんだんに使った塩ちゃんこ。大きなスペアリブが特別感を演出する。上品な鶏ベースの塩スープがたまらない。4人前4,800円。
■「甲州信玄鶏」もも肉とキノコのアヒージョ バゲット付き

甲州信玄鶏のもも肉とキノコをふんだんに使った贅沢アヒージョ。2人前1,800円。

具材のほかオリーブオイルやハーブ、塩まで用意されている。ほかにバゲットも付く。

もも肉、野菜をカットしたらスキレットへ。約20分ででき上がり。
■スキレットフレンチトースト 自家製グラノーラ

分厚いデニッシュパンで作る贅沢なフレンチトースト。キャンプ場のシェフお手製のグラノーラとフレッシュなフルーツを添えて。2人前1,900円。

準備はバナナを切るだけ。スキレットは600円でレンタルできる。デザートはこれで決まり。

「スキレットを使うだけで、キャンプ料理の達人に見えるから不思議」(編集 大下)
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居心地のよさの秘密とは?
適度に間伐された明るい林間にある広いサイトが特徴。森の奥へ行くと本格的なサウナエリアがあり、センターハウスを中心に食や滞在を快適にする様々な仕掛けがあった。
キャンプ場使用料金は、約90㎡のレギュラーサイトが5,800円~。車両1台、5人までが、この価格で利用できる。シャワー、ランドリーほか、お湯が出る洗い場や、清潔なシャワー付きトイレなど、基本スペックにぬかりなし。
人気のサウナは、簡易的なテント式ではなく、木造の小屋で薪を燃やす本格的な北欧式。ととのったあとは、センターハウス内にあるカフェで、シェフ特製のサウナ飯や酒まで楽しめる。
さらに、豪華な内装のワーケーションオフィスや、ワンちゃんと泊まれる広々としたドッグサイトなどもある。
FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳の魅力その1
アメリカ映画に出てきそうな“映える”センターハウス

敷地内に入ると、アメリカンな雰囲気が漂う2階建てのセンターハウスが迎えてくれる。室内にはカフェを併設し、チーズバーガーやオリジナルコーヒーを楽しめる。

BBQエリアもあり。

2階まで吹き抜けになった受付兼ストアエリア。ビジュアル的な仕掛けで来訪者を自然とワクワクさせてしまう空間演出がお見事。
運営会社のトランジットは遊び場づくりを得意とする企業で、食のみならず、公共施設、オフィス、ホテルなどのプロデュース事業も行なっている。その取り組みのひとつとして、この1万8,000坪の開発を任された。
FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳の魅力その2
廃材などを活用したエシカルなグッズ

いろいろな燻製チップを気軽に試せるように、量り売りをしているのもうれしい。ククサ山盛り200円。

村長(シェフ)が調合したという、無添加のオリジナルスパイスや、地元産の米も量り売りしている。

オリジナルTシャツは、サステイナブルなヘンプ製。1枚5,200円。2色あり。

端材を細かく粉砕し、プレス加工して成型されたオリジナルのカップ。左がヒノキ、右がスギ。各1,000円。

ゴミの再利用・再資源化に力を入れる徳島県上勝町で生産されるカミカツビールも販売。

石油系界面活性剤を使わない、環境に配慮した洗剤を自社で製品化。880円。
トレンドを熟知する食と空間演出のプロ集団が本気で開発した自然配慮型のキャンプ場で、新しい癒やしを楽しもう。
FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳の魅力その3
北欧式本格サウナでキャンプしながらととのう

外気浴をのんびりと楽しめるティピー型の「ととのい場」や、ファイヤープレイスなどもあり。

バケツに溜めた水を頭からザバンッと被るアトラクションを楽しんだり、檜型の水風呂に入るのもあり。

外壁には廃材を駆使して作った本格的な木造サウナ。利用料はひとり90分2,500円。全2棟あり、1棟は完全予約制で2時間の貸し切りができる。

右手にある素敵な建物が受付棟。中には更衣室、シャワーもある。有料で、タオル、水着、ポンチョのレンタルも利用できる。
FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳の魅力その4
森や木をリスペクトした未来につながるサイト作り

間伐した際に切った木は廃棄せず、場内のいたるところで有効利用されている。

伐採した木の端材は、さらに断裁し、ウッドチップにしてからテントサイトに敷いている。だから足場はフカフカ。

丸太を薄く切って、階段の滑り止めに。木のぬくもりが、場内を優しい雰囲気にしている。

廃材を利用して作られた遊具もいい感じ。どこを見ても、木で作られたものばかりだ。

スタッフがレンタルテントを設営・撤収してくれる手ぶらでキャンプができるサービスもあり。

場内の看板やトイレの扉にも、端材や廃材を利用している。

手描きの案内文字が、フレンドリーな雰囲気を生み出す。
FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳の魅力その5
異業種とコラボした取り組みも

オフィス運営の企業「リアルゲイト」が演出・運営するワーケーションルーム。セミナーや会議にも使える。

遊びグルマを得意とする自動車販売店を全国に展開する「フレックス」と提携したエリアもある。
このキャンプ場のこだわり3か条
- 本業である“食”の強みを活かす
- 森には森に似合う空間演出を徹底する
- トレンドをきっちり提供する
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【34】新潟県|Sunset Side Base

海側サイトは夕日見学の特等席。
日本海の水平線に沈む夕日を堪能!
海水浴も楽しめる瀬波海岸を見下ろす高台に、2022年8月にオープン。キャンプ好きのオーナーが絶景の地を選んで開業したそうで、開放的な場内からは日本海を一望できる。特に、水平線に沈む夕日の美しさは格別。徐々に海面が茜色に染まる光景をサイトから眺められるなんて、贅沢すぎる。周辺には人工的な明かりもなく、星空も極上。

全10区画。海側サイトと中央サイトがある。受付の建物内では薪も販売。カフェも併設している。
▼参考記事
【35】長野県|タイニーガーデン蓼科

シラカバの木々に囲まれたキャンプサイト。
アパレルブランドが手掛けたオシャレなロッジやキャビン
「自然と境界が溶けていく」というコンセプトのもと“暮らすように過ごせる”キャンプ場を提案。キャンプサイトは2つあり、温水洗浄便座付きトイレとお湯が出る炊事場を完備。ホテルのようなロッジ、BBQや焚き火が楽しめるキャビンは、モダンなデザインを取り入れ、おしゃれ空間に。自然との距離をバランスよく保ち、初キャンプの人もサポートする。

キャビンは24棟あり、それぞれ1棟貸し。タープかテントをテラスに張れる。
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【36】富山県|内山分校キャンプ場
昭和レトロな廃校を活用。直火もOK!
石川県との県境に近い富山県の小さな集落に立地。ノスタルジックな木造の廃校跡を、2022年にキャンプ場としてオープン。設備は炊事場と簡易トイレのみだが、直火で焚き火ができるのがうれしい。テントサイトは4サイトのみだが、拡張する予定もある。
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