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焚き火料理を楽しむコツは?
キャンプの醍醐味である焚き火。
焚き火をするためにキャンプをする人もいるほどで、キャンプにはなくてはならない存在と言えるでしょう。
そんな焚き火は高火力のため、料理として使うのにも適しています。
一見焚き火料理は難しそうですが、ポイントさえ押さえれば誰でも簡単に、そしておいしいキャンプ飯を作ることができます。
そもそも「焚き火料理」とは、焚き火の熱源を利用し、焼く、煮る、蒸す、燻すなどを行って料理をすることを指します。
また、焚き火台はもちろん、料理によってはダッチオーブンやスキレットといった調理器具も必要になってきます。
調理器具は種類が豊富なため、初心者の方は作りたい料理に合わせてそろえる、というのが失敗が少なくおすすめです。
ここで、筆者が考える、焚き火料理をより楽しむためのポイントを3つ紹介します。
焚き火料理を楽しむためのポイント
薪の準備は料理前にしておく
焚き火料理で、火力の維持に不可欠な薪。
料理中に不足してしまうことがないよう、薪はあらかじめ準備しておきましょう。
薪割りなどで長さや太さを調整できればベターです。

焚き火をする際に必要な薪。事前に手元に準備しておきましょう。太さや長さを調整しておくのも効率的に料理をするポイントになります。
必要なものは手の届く範囲に
料理で使う食材や調味料、皿などは手の届く範囲に置いておくと便利です。
サイドテーブルなどがあると使い勝手が良く、料理にも集中できるのでおすすめです。
焚き火も一緒に楽しむスタンスで
実は、筆者が焚き火料理をする際に、一番大切にしているポイントです。
料理に重きを置くあまり、焚き火のコントロールがうまくいかないことにフラストレーションが溜まってしまう、というのはよくある話です。
それでは本末転倒ですので、逆に、焚き火の延長線上で料理をするイメージを持つのがおすすめ。
そうすることで、焚き火料理の経験が浅い方でも比較的簡単に楽しむことができると思います。
焚き火料理としてではなく、焚き火を楽しむ感覚で取り組んでみるのがおすすめです。
▼参考記事
焚き火料理といえばハズせないホイル焼きレシピ4選
ホイル焼きレシピ
まるごとホイル焼き

焚き火をしながら放り込むだけで完成する「ほったらかし焚き火料理」のコツと、おすすめの食材をご紹介します。
焚き火で焼くだけなのに、いつもの野菜や果物が抜群の美味しさのキャンプ飯に変身する魅惑の焚き火料理をぜひお試しください。
おすすめの焚き火用食材
さつまいも
じゃがいも
玉ねぎ
りんご
今回は、焚き火料理初心者でも簡単にチャレンジできる食材を選びましたが、お好みの食材に変えて作っていただいても大丈夫です。
下準備
【1】さつまいもは、新聞紙で全体を包みます。
【2】包んだら、新聞紙全体をよく水で濡らしましょう。
【3】アルミホイルで中身が見えないように、ギュッと握るようにしながら包みます。
【4】じゃがいもは皮をよく洗い、十字に切り目を入れます。
【5】玉ねぎは皮をむいて、上下を少し切り落とします。食べやすいように包丁で切り目を入れます。
【6】りんごは皮をよく洗い、ナイフで切り目を入れます。りんごの底が貫通しないように気を付けながら、切り目を入れましょう。
【7】くり抜いたくぼみに、砂糖、バター、シナモンを適量入れます。
【8】くり抜いた芯を再び戻して、蓋にします。
【9】くり抜いた部分を上にするようにホイルで包みます。
作り方
焚き火の炎は、燃えはじめの状態ではなく、火力と煙の量が落ち着いてきた状態から調理開始するのがポイントです。
【1】ホイルに包んだ野菜を焚き火の隙間に入れます。火が強すぎる場合は、薪の位置などを調節しながら加熱しましょう。
【2】玉ねぎは、10分ほどを目安に取り出してみましょう。トロリとした食感と、凝縮された玉ねぎの甘みが口の中に広がります。鰹節や、長ネギ、醤油、ポン酢などをかけて食べても美味しいですよ。
【3】りんごは、10~15分を目安に取り出してみましょう。りんごの大きさや、仕上がりの固さによっても加熱時間は前後します。また、りんごの銘柄によって味の違いが生まれるのも、面白いポイントです。
バターとシナモンの香りが漂い、柔らかくなったりんごがアップルパイを思わせるような味わいが楽しめますよ。
【4】じゃがいもは、10~15分ほどを目安に取り出しましょう。皮はこんがり、ホクホクのじゃがいもが焼きあがります。熱々のじゃがいもにバターをかけたり、アウトドア用スパイスをふりかけてスパイシーな仕上がりにしたりしてもおすすめです。
【5】焼き芋は、焚き火料理の中でも抜群の美味しさが味わえますよ!焚き火でじっくりと焼いた焼き芋は、ねっとりとした甘さが特徴です。焚き火で焼くだけで、さつまいもが極上のスイーツに仕上がります。
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ホタテと野菜のバター醤油ホイル焼き
硬くなりやすい魚介類は、水分量の多い野菜と一緒に加熱するのがおすすめ。水蒸気に包まれ、ふっくら仕上がります。
材料
ホタテ 100g
まいたけ 1/2パック
プチトマト 3個
スナップエンドウ 5本
バター 10g
醤油 大さじ1
作り方
【1】まいたけは食べやすい大きさに手でちぎり、スナップエンドウは筋取りをし、半分にカットします。
【2】アルミホイルにまいたけをのせて、その上にホタテとスナップエンドウ、プチトマトをのせます。
一番高熱になる底に水分量の多い食材を置くと、焦げ付きにくいです。
【3】バターをのせ、醤油を回しかけます。
【4】アルミホイルで、二重に包みます。
【5】アルミホイルがパンと張るまで、5分ほど加熱したら完成です。
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ネギと豆腐の味噌焼き

お好みのお味噌でどうぞ。
ガッツリ系のおかずが多いキャンプ飯。ヘルシーな豆腐料理は、ちょうどいい箸休めになりますよ。
材料

材料はいたってシンプルです。
木綿豆腐 75g
長ネギ 1本
もろみ味噌 大さじ1と1/2
作り方

型崩れしにくい、木綿豆腐を使いました。
【1】豆腐と長ネギを食べやすい大きさにカットします。

くっつきにくいアルミホイルを使うのがおすすめです。
【2】アルミホイルを40cmほど出して、下側に食材をおき、みそをのせます。

やぶれやすいので注意してください。
【3】空気を含ませるように半分に畳み、2〜3回折り込みます。

空気を入れ、ふんわりさせます。
【4】両端も同じように折ります。
これを丁寧にするのが、一番のポイント!きちんと端を折り込むことで蒸気が逃げず、ふっくらと蒸し焼きにできます。この包み方は、基本的にどんなホイル焼きでも共通のポイントです。
【5】アルミホイルをもう一枚出し、二重に包みます。
【6】5分加熱し、ひっくり返してさらに3分焼いたら完成です。
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おさつバターのバニラアイスのせ

ところどころ、香ばしい焼き色がついています。
スイーツ系のホイル焼きは、いかがでしょうか?温かいさつまいもに、冷たいアイスがクセになります!
材料

さつまいもは100gほどの、小サイズを使いました。
さつまいも 1本
バター 5g
バニラアイス 適量
シナモンシュガー お好みで
作り方

アク抜きのために水にさらします。
【1】さつまいもを短冊切りにして、5分ほど水にさらします。

水切りは軽くでOK。水分が残っている方が、いい感じに蒸されます。
【2】軽く水を切ってアルミホイルの上におき、バターをのせます。
【3】アルミホイルで、二重に包みます。

ひっくり返す時に、アルミホイルに穴を開けないように注意しましょう。
【4】片面4分ずつ加熱します。
焚き火の火が大きく上がると焦げてしまうので、きり吹きをかける、火が直接あたらない場所にホイル焼きを置くなど、うまく調節してください。
【5】アルミホイルを開いて、バニラアイスとシナモンシュガーをかけたら完成です。
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キャンプ気分が盛り上がる串焼きレシピ5選
串焼きレシピ
ラムのケバブ

酒を片手に、自慢のナイフで焼けた部分を少しずつ削ぎ切りして味わう。そんな自分に酔わせてくれる、グラマラスな肉料理。
キャンプ飯の醍醐味といえば〝塊肉〟。場を盛り上げ、お腹も満足させるこれぞエンターテインメント!焚き火のそばでじっくり削いでいただきましょう。
材料
ラムショルダー 1枚(約2kg)
塩 適量
黒コショウ 適量
(A)漬け込み液
ヨーグルト 100g
オールスパイス 2g
クミンパウダー 2g
シナモンパウダー 2g
(B)ヨーグルトソース
ヨーグルト 100g
マヨネーズ 100g
レモン 1/4個
塩 10g
作り方
【1】ラムショルダーは購入後、血や汁を水で洗い流し、ペーパーなどで水を拭き取ります。こうすることで余分な臭みを取り、傷むのを防げます。
【2】余分な脂や筋をそぎ取り、塩・黒コショウで下味を付け、(A)を裏表まんべんなくたっぷりと塗ります。
【3】脂身側が外になるように筒状に巻き込み、形を整えタコ糸で縛ります。ラップで数回包み密閉式保存袋に入れ、3~5日冷蔵庫で漬け込みます。
【4】ラップから取り出したら、ペーパーで漬け込み液や汁を拭い取ります。表面を焦げ目がつくまで焼いたら、鉄串を5本程度、扇形に刺します。
【5】焚き火や炭火のそばに置き、焼けた箇所から削ぎながら食べます。2~3日楽しめる。就寝時はラップやアルミで保護すると良いです。
ポイント
羊のショルダー肉は両肩がつながっているので、かなり大きく広がりそのままだと調理しづらいです。
脂身側を外側にし、端からくるくると巻きます。肉が開かないようにタコ糸でキッチリ縛ります。
表面を軽く焦げ目がつくまで焼いてから、串を扇状に打ちます。焼いておくとばらけにくくなります。
キャベツの千切りにトマトとアボカドの角切り、タマネギの粗みじん切りをトルティーヤに挟み、(B)をかけていただきます。
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チキンカバブ
オリーブの枝に挽き肉を纏わせた、豪快な串料理!ランダムに焼き目がつき、焚き火ならではの味に仕上がります。
材料
鶏挽き肉 400g
長ネギ(みじん切り) 12g
しょうが(みじん切り) 10g
塩 2つまみ強
片栗粉 2g
水 適量
青唐辛子(みじん切り) 1本
ガラムマサラ 小さじ1
カイエンペッパー 小さじ1/2
作り方
【1】水以外の材料をすべて混ぜ合わせます。
【2】水を加えてポタッとするくらいに練ります。
【3】【2】を水で湿らせながら、枝に巻きつけます。
【4】遠火の強火でクルクル返しながら焼きます。
ポイント
材料を混ぜるときは、ビニール袋を使うと余計な洗い物が出ず、手も汚れません。
串は生木にすると水分で燃えにくいです。
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ぐるぐるソーセージパイ
材料はたった2つ!焚き火でソーセージパイを焼いてみましょう。
材料(3本分)
お好みのソーセージ 3本
冷凍パイシート 1枚
木の枝や串 3本
※木の枝を使う場合はよく洗い、挿しやすいよう先端をナイフで少し削っておきましょう。
作り方
【1】ソーセージの端までしっかり串を通します。
【2】半解凍したパイシートを縦に3等分し、ソーセージにぐるぐる巻きます。
パイシートの端っこは、ソーセージに押さえつけるようにすると剥がれにくいです。
【3】直接、火に触れないよう熾火(おき火=火はあがってないけれど、薪の中が赤くなっている状態。炭でも同様)になった部分で焼きます。
時間にして5分強。じっくり焼いたら完成です。はふはふ頬張って召し上がれ!
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藁焼きカツオの塩たたき
高知に行ったときに市場で感激したのが、藁焼きカツオの塩たたき。塩で食べるのも美味しいし、何よりびっくりしたのはどこのお店もカツオの切り方が厚切りなこと!一緒に添えてあるにんにくスライスと食べれば、もうお箸が止まりません。藁焼きカツオも意外に簡単に作れると教えてもらったので、キャンプ場で作ってみました!藁はホームセンターで購入することができるので、探してみてくださいね。
材料
カツオ(皮付き) 食べたい量
塩 適量
にんにくや柑橘などの薬味
好みの調味料
必要な道具
藁 200g以上
金串 3本以上
チャコールスターター、一斗缶、焚き火台など
作り方
【1】カツオに金串を刺します。グラグラしないように3本以上使い、左右は交差させると安定しやすいです。
【2】藁を熾火になった炭の上にのせます。藁に火がうつったら、すぐに焼くのがポイントです!
【3】カツオに塩をパラパラと振り、皮目を1分半くらい強火で一気に炙ります。表面が脂でつやっとしてくれば、いい頃合い。
【4】厚めにスライスして、塩とお好みの薬味で召し上がれ。定番のポン酢はもちろん、ゴマ油も合いますよ。
藁は一気に燃え上がるので慎重に!一斗缶や、大きめのチャコールスターターを使うとより安全です。カツオ以外に、お刺身用のブリやサワラでも美味しく作れます。
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スモア
アウトドア大国、アメリカでキャンプファイヤーをすれば必ず食べると言っても過言ではないスモア(S’more)。マシュマロを火で炙り、少し焦げ目が付いたらグラハムクラッカーに載せて、チョコを挟んだ激甘スイーツです。今回はキャンプやBBQにピッタリの王道レシピをご紹介します。
材料
グラハムクラッカー
マシュマロ
チョコレート(ハーシーチョコレートがおすすめ)
用意するもの
必要な道具は串のみ。長めの竹串で十分ですが、スモア大好きアメリカでは専用の串も売っています。先が二股になっているので、マシュマロ以外にもソーセージを刺して焼いたり、ちょっとしたフライ返しとしても応用ができます。
作り方
【1】材料をお好みのサイズに割って、マシュマロを串に刺します。チョコとマシュマロを欲張ってたくさん使うと、食べる時に溶けて大変なことになるのでご注意ください。
【2】火で炙っていきます。赤い炎で焼いても良いのですが、煤でマシュマロが黒くなってしまうので、炎が収まった後に20~30秒くらい遠火でゆっくり炙るのがコツです。中が溶けて串からスッと抜けるくらいが焼き上がりの目安になります。
【3】グラハムクラッカーの上にチョコを置き、そこに溶けたマシュマロをのせ、もう1枚のグラハムクラッカーでサンドしたら完成!
チョコとマシュマロの相性は言うまでもありませんが、そこにグラハムクラッカーの香ばしさが重なって絶妙なハーモニー!マシュマロの予熱でチョコが溶けて、食べるうちに手や口の周りがベトベトになること必至ですが、それもアウトドアスーツの醍醐味です。
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炭の香りで美味しさアップの網焼きレシピ6選
網焼きレシピ
クミン香るスペアリブ
カリカリ食感で食べるのが楽しくなるスペアリブレシピをご紹介します。
材料(4~6人分)
スペアリブ 4~6本(好きなだけ)
クミン 小さじ1
花椒 小さじ1/2
フライドガーリック(パウダーでもOK) 小さじ1/2
フライドオニオン 小さじ1
オリーブオイル 適量
塩・コショウ 適量
作り方
【1】クミン、花椒、塩・コショウをシェラカップなどで全部合わせます。
【2】フライドガーリック、オニオンは細かく砕きます。
【3】スペアリブにオリーブオイルを軽くまとわせてからスパイス類をまぶします。
【4】遠火でゆっくり焼きます。
ポイント
最初にオリーブオイルを肉に軽くまとわせると、スパイスがまんべんなくいきわたります。
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宮崎名物炭火焼き鳥
鶏の脂で火を盛り上げて真っ黒に焼く焼き鳥は、アウトドアならではのレシピ!
九州の名産の柚子胡椒をつけると、もうお箸が止まらない~。ついついビールをプシュッと開ける手も止まりません。大人好みかと思いきや、子どもたちにも大人気。多めに作ることをおすすめします!
宮崎のお店では、噛み応えのある地鶏で出てくることが多いですが、手に入りやすいモモ肉で美味しく作れます。もし手に入れば、せせりもおすすめです。
油をさすことによって、炭から炎と煙をあげて鶏肉を燻す調理法。キャンプ場でやると盛り上がることも間違いなし!サラダ油でもいいですが、鶏皮からつくった鶏油(チーユ)で作るとさらに美味しいです。少し時間はかかりますが、簡単につくることができるので、鶏皮が手に入ったら試してみてくださいね。
チーユの作り方
【1】鶏皮をフライパンに入れ、カリカリになるまで弱火でじっくりで炒めます。(焦がさないように注意)
【2】20分くらいで脂がしっかり出て来たら、生姜や長ネギの緑の部分で香りづけをするのもおすすめです。
ラーメンの風味付けや、チャーハンを炒めるときに使うと美味しいですよ。カラッと揚がった鶏皮は、パクっとどうぞ!
材料
鶏肉(ももや、せせりなど) 食べたい分
塩 適量
油(あればチーユ) 大さじ1くらい
柚子胡椒 適量
炭火焼き鳥の作り方
【1】炭が熾火になってから焼き始めます。鶏肉は表面の水分を拭き、塩を振って網の上にのせます。
【2】ほんのり焼き色がついてきたら、油を鶏肉の周りの炭に回しかけます。
【3】火があがるので、気を付けながら全体を焼きましょう。両面にしっかり焼き色がついたら完成です。
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漬け込みスペアリブ
ジューシーなお肉の塊を味わうことができるスペアリブは、キャンプの醍醐味とも言えるメニュー。
しかし味付けや調理法が難しいイメージのある食材なので、まだチャレンジできていない方も多いのではないでしょうか?
漬け込んで調理するだけの簡単レシピをご紹介しますので、ぜひ次回のキャンプで作ってみてくださいね。
材料
スペアリブ 600g程
白ワイン 大さじ2
クミンパウダー 小さじ1
オレガノパウダー 小さじ1/2
チリパウダー 小さじ1
ローズマリー 1枝
塩 小さじ1弱
下準備
1時間~1晩味をなじませましょう。中まで旨味が染み込んだスペアリブに仕上がります。
作り方
【1】食材を全て袋に入れて、塩とスパイスを全体になじませるようによく揉みます。
【2】汁気が残っていたら取り除いて、炭火の上にスペアリブを並べます。
【3】時々上下を返しながら、遠火でゆっくり焼きます。
【4】串を肉に刺し、透明な肉汁が出てきたら焼き上がりです。お好みでレモンを絞って食べても美味しいですよ。
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ジューシー骨付きチキン
骨付きのお肉は、炭火で焼くことでとてもジューシーに仕上がるので、キャンプやBBQなどでおすすめの食材です。野外で骨付き肉を丸ごとガブッと食べられるのは、キャンプ飯の醍醐味でもあります。
今回紹介するレシピは、漬け込み液に漬けて炭火で焼くだけで完成するローストチキンです。てりてりでジューシーなローストチキンを、ぜひ作ってみてください。
材料(2~3人前)
骨付き鶏もも肉 2~3本
<漬け込み液>
はちみつ 大さじ2
醤油 大さじ2
白ワイン 大さじ1
にんにく1片
砂糖 小さじ2
オリーブオイル 大さじ1
塩 小さじ1
胡椒 適量
今回使用した鶏肉は大きめだったので、2本で作りました。上記で紹介している漬け込み液の量は、中サイズくらいの鶏肉であれば3本まで漬けることができます。
下準備:骨付き鶏肉の下処理
骨付きの鶏肉は、下処理が必要です。
【1】フォークを使用して全体に穴をあけます。この作業をすることで、中まで火が入りやすく、味が染み込みやすくなります。
まれに羽根が残っている場合があるので、ピンセットなどで取り除きましょう。
【2】余分な脂肪の部分は包丁で切り取ります。脂肪の部分は、焼くと鶏の脂臭さを感じることがあるので、取り除くことをおすすめします。
皮の部分はあまりにも多い部分は切り取りますが、焼くと美味しいので、なるべく残しておきましょう。
左が余分な脂を取り除いた下処理後の状態。右が下処理前の状態です。
【3】今回の鶏肉は大きめサイズだったので、2つに切り離します。小ぶりのものを購入した方は、切らずに使用しても大丈夫です。
くの字に曲がった部分に膝があるので、関節に包丁を入れて切り離します。
骨の継ぎ目の部分に包丁を入れると、切り離すことができます。少しでもズレてしまうと、硬い骨の部分に包丁が当たってしまうので、関節部分を探して切りましょう。
はじめは見つけにくいかもしれませんが、慣れると簡単に作業できますよ。
下準備:鶏肉を漬け込む
鶏肉を、漬け込み液に漬けていきます。
【1】漬け込み液を、容器に入れて混ぜます。
【2】保存袋に混ぜた漬け込み液、下処理をした鶏肉を入れます。半日~ひと晩ほどじっくり味をなじませます。
作り方
【1】炭火おこしをしたら、網の上に汁気をきった鶏肉を並べます。漬け込み液はこの後に使用するので、捨てずにとっておきましょう。
骨付きの鶏肉に火が入るのは時間がかかるので、遠火でゆっくりと焼きましょう。周りで付け合わせや、おつまみなどを焼きながら作業をしてもよいですね。
【2】鶏肉の表面が乾いてきたら、とっておいた漬け込み液をハケなどで塗ります。肉を裏返したりしながら、何度も塗り重ねてください。
【3】裏表焼き色がついて、中心まで火が入ったら焼きあがりです。
焼きあがったチキンは、ぜひガブッと豪快に、食べてみてください。骨付き肉ならではの、ジューシーな仕上がりになっていて最高です。
▼参考記事
秋刀魚の炭焼き
脂ののった秋刀魚を豪快に炭火で焼き上げる「秋刀魚の炭火焼き」は、アウトドアならではの料理方法です。
魚を1匹丸ごと炭焼きにすると「皮が破れてしまう」「生焼けになってしまった」など、苦手意識がある方も多いようです。しかし、焼き方のポイントをしっかりと知ることで、パリッとした綺麗な皮の秋刀魚の塩焼きを楽しむことができますよ。脂ののった美味しい秋刀魚の焼き方を、ぜひチェックしてみてくださいね。
失敗しない秋刀魚の炭焼きのポイント
旬の生秋刀魚が手に入らない場合は解凍の秋刀魚でも、同じ手順で焼くことができます。また、秋刀魚に限らず魚を1匹丸ごと炭焼きにする際にも同じ方法で焼くことができるので、ぜひ参考にしてください。
秋刀魚は、身にハリのあるものを選びましょう。
新鮮な秋刀魚は、目が澄んでいて、口の先が黄色くなっています。トレイなどの容器に、血が溜まっていないかも確認しましょう。
下準備
【1】秋刀魚はよく洗って、水気をキッチンペーパーで拭き取ります。秋刀魚は切らずに丸のまま焼くことで、ジューシーな仕上がりになります。
【2】多めの塩を手に取り、薄く全体に塩を振ります。
【3】頭から尻尾の部分まで、両面に塩を振ります。15~20分ほど置いて、塩を馴染ませます。
【4】時間を置くと魚に塩分が入り、水分が浮いてきます。水分の量が多いようなら、キッチンペーパーでポンポンと抑えるように軽く拭きましょう。
作り方
【1】炭に火をつけたら、キッチンペーパーで網にサラダ油を薄く塗ります。
【2】頭を右、腹を手前にした状態で焼き始めます。盛り付けた時に上になる面から、焼き始めるといいです。
炭の量は多めに入れ、遠火の強火で加熱します。
【3】網の位置を変えながら全体に焼き色をつけます。しっかりきつね色に焼き色がつくまで魚には触らず、網を移動しながら焼き位置を変えていきましょう。
【4】焼き色がついたことを確認したら、1度だけ裏返します。秋刀魚の身崩れや、皮が剥がれてしまうのを防ぐために、裏返すのは1度だけにするよう注意しましょう。
【5】パリッと焼けた皮面と、ジューシーな脂が閉じ込められた食感が炭焼き秋刀魚の特徴です。香ばしい焼き目を楽しみながら、大根おろしと一緒にさっぱりと食べるのがおすすめです。
魚の盛り付けは、左側が頭になるように置くのが基本です。盛り付けた時に上になる面を先に焼くことで、焼き上がりが綺麗になりますよ。
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五平餅
五平餅とは中部地方の山間部で親しまれている郷土料理です。餅と言っても、正確には餅ではなく、炊飯した普通のお米を粒が残る程度につぶして、割りばしなどの棒にさし、タレをつけて焼いたものです。
五平餅の魅力は、クルミやゴマを使ったタレのこうばしさと、くせになる甘さです。あらかじめタレを用意していけば、キャンプであまったご飯を材料にして、調理ができますよ。
焚き火でじっくりと焼き上げた五平餅は絶品です!岐阜県出身の私が慣れ親しんだ味のレシピをご紹介します。
必要な道具

道具。
フードプロセッサー
すりこぎ
はかり
割りばし
タッパー
材料(五平餅10本分ほど)

材料。
米 3合
くるみ 100g
すりごま 30g
酒 80ml
醤油 100ml
きび砂糖 80g
餅の部分の作り方
【1】米3合をやや硬めに炊きます。

すりこぎを押し付けてご飯をつぶします。
【2】すりこぎを使って、炊いたご飯をつぶします。米の粒が3割ほど残るまでつぶしてください。すりこぎにはあらかじめ水をつけておきましょう。すりこぎにご飯がくっつかないので、つぶす作業が楽になります。

丸めたご飯。
【3】ご飯がつぶれたら、水をつけた手で、こぶしの半分程度の大きさに丸めます。大きさは好みで調節してくださいね。

1~2cmほどの厚みになるようにつぶします。
【4】丸くしたご飯に割りばしを押しあて、小判のような形になるまでつぶします。厚みは1~2cmほどにしてくださいね。あまり厚くしすぎると、中まで火が通りにくくなります。

放置することで、くずれにくくなります。
【5】小判のような形にした五平餅を10~20分ほど放置して、表面を乾燥させてください。ご飯の水分を飛ばすことで、五平餅がくずれにくくなります。湿気が多い時期に作る場合は、五平餅を放置してもなかなか乾燥しません。その場合はオーブンやトースターで2~3分あぶれば、表面の水分を飛ばすことができますよ。
たれの作り方

細かくしたくるみ。
【1】たれを作る前に下準備が必要です。
フードプロセッサーを使って、くるみを細かくします。

酒はたれをつくる前にアルコール分をとばします。
【2】酒を火にかけて沸騰させ、アルコール分を飛ばしてください。

たれの材料を混ぜあわせる。
【3】くるみ、すりごま、酒、しょうゆ、きび砂糖をタッパーに入れて、よく混ぜあわせてたれを作ります。
材料を混ぜあわせてすぐの状態は、水分が多く、液だれするので、たれとしては扱いづらい状態です。
冷蔵庫で一晩寝かせれば、くるみやすりごまが水分を含んで、タレがドロドロになり、扱いやすくなりますよ。
五平餅の焼き方

焚火の熾火で表面を焼く。
五平餅はトースターやフライパンでも焼くことはできますが、焚き火でじっくりと焼くことで、五平餅の香ばしさが際立ち、より美味しくいただくことができます。

焦げ目がついた五平餅。
【1】焚き火を燃やし、熾火をつくり、熾火の上に網をのせます。
【2】割りばしに刺さった五平餅を網の上にのせます。表面に焦げ目がついてカリッとするまで、じっくりと両面を焼いてください。

両面にたれをつける。
【3】両面に焦げ目がついたら、たれをつけて網の上にのせます。タレをつけた状態の五平餅は焦げやすいので、目を離さないようにしてくださいね。

美味しそうに焼けました。
【4】部分的に焦げ目がついたらでき上がりです。アツアツのうちに召し上がってください。
五平餅の保存方法
五平餅は冷凍して長期保存ができます。割り箸がささったままの五平餅を空気が入らないようにラップで包み、冷凍してください。冷凍しておけば、1か月ほどは美味しくいただくことができますよ。解凍は自然解凍がおすすめですが、時間が無ければ、レンジで少しだけ解凍してから焼くこともできます。
たれも冷凍しておけば、1か月ほどは美味しくいただくことができます。ちなみに、たれは茹で野菜にかけても美味しいですよ。
▼参考記事
煮込む・蒸す・焼く、万能ダッチオーブンレシピ7選
ダッチオーブンで作るレシピ
アツアツ煮込みハンバーグ
ハンバーグは、玉ねぎのみじん切りを入れる工程が一般的ですが、切る作業や炒める作業があり、どうしても手間がかかるイメージです。今回ご紹介する煮込みハンバーグは、包丁いらずの簡単レシピです。
焚き火の火を利用して作る、ジューシーハンバーグレシピをぜひお楽しみください。
材料(4人前)
合挽き肉 300g
レンコン 100g
卵 1個
パン粉 大さじ3
牛乳 大さじ2
塩胡椒 少々
トマト缶 1缶
舞茸 1袋
ピザ用チーズ 30g
バター 適量
作り方
【1】レンコンは皮ごとすりおろします。
【2】レンコンとパン粉、卵をフォークでよく混ぜ合わせます。
【3】合挽き肉を袋に入れ、混ぜたレンコンなどを入れます。
【4】塩胡椒を入れて味付けをします。
【5】袋ごとよく全体を捏ねるように混ぜて、均一な状態になったらハンバーグのタネの完成です。
【6】火が燃え上がった状態では、温度が高すぎてしまうため、焚き火料理は熾火の状態にしてから調理をします。
薪が黒っぽくなり、燃え上がる火が落ち着いた状態に調整しましょう。
【7】ダッチオーブンを温め、バターを入れて溶かします。
【8】ハンバーグの生地を4等分にして丸めたら、ダッチオーブンに並べます。
【9】蓋をして蒸し焼きにします。
【10】肉の表面が白っぽくなってきたら、ソースを作ります。
【11】舞茸を手で裂いて入れます。
【12】トマト缶を入れます。
【13】蓋をしながら15分ほど、弱火でゆっくり煮込みます。
【14】ハンバーグに火が通り、トマトの酸味がなくなったら、塩でソースの味を整えます。
【15】仕上げに、上からピザ用チーズを振りかけます。
【16】チーズがとろけてきたら完成です。濃厚なトマトソースを味わえる、絶品ハンバーグです。
残ったトマトソースにパンをつけながら食べても美味しいですよ。大人から子供まで大満足の焚き火料理です。
▼参考記事
丸鶏のパン生地みたいな塩釜焼
見た目からごちそう気分になれる塩釜焼を紹介します。塩釜焼きは、塩と卵白のみで作られることが多いので、ちょっとしょっぱくなりがちなのが難しいところ。塩味をおさえるのに和紙などでお肉をくるんで焼くのもいいのですが、お子さんと一緒でも作りやすいように小麦粉を入れた作り方を紹介します。
パン作りに似ているので、お子さんが好きなこねる工程も楽しめます。発酵させるわけではないので、こねすぎても問題なし!思う存分こねてもらってください。残念ながら、でき上がった塩釜の部分は食べることができないので、そこだけ気をつけて。
丸鶏が見つからない場合はお肉屋さんやスーパーの精肉担当の方に「丸鶏を中抜きで1羽分ください」と事前にお願いすれば、対応してくれるところも多いので聞いてみてくださいね。丸鶏のサイズは約1~1.2kgがお鍋に入りやすいです。
材料
中抜き丸鶏 1羽(約1~1.2kg)
冷凍ピラフ 適量(解凍されたものを使う)
レモン 1/2個
にんにく1玉
ジャガイモ 小3個
【塩釜生地】
薄力粉 500g
塩 250g
水 約200ml
【使う道具】
丸鶏が入るサイズのダッチオーブン
ボウル
タコ糸または楊枝
アルミホイル
下準備
・鶏肉は約1時間前から冷蔵庫やクーラーボックスから出しておきましょう。
・ジャガイモとレモンはよく洗って水気をふいておきましょう。
作り方
【1】鶏肉の表面とお腹の中の水分をペーパータオルなどで拭きます。
【2】お腹の中にピラフを適量詰めましょう。レモンで蓋をするように一緒に入れます。
【3】タコ糸で脚をしばります。タコ糸がない場合は、爪楊枝や竹串でOK。
【4】薄力粉、塩、水を混ぜてこねます。分量の水でまとまらない場合は、様子をみながら少しずつ水を足します。生地がまとまったら、片付けがしやすいようにダッチオーブンの底にアルミホイルをしいてから塩釜生地の約1/3を広げ、その上に丸鶏をのせます。
【5】丸鶏全体を塩釜生地で包み、ジャガイモとにんにくも残った生地で包んで並べます。
【6】焚き火台にのせます。蓋の上にも熾火になった炭をのせて、上下の熱源で1時間ほど火にかけます。
【7】切り分けて召し上がれ!焼け具合を確かめたいときは、塩釜生地を少しめくって大丈夫。表面に美味しそうな焼き色がついてたら完成です。
レモンはお好みでしぼってどうぞ。にんにくは皮から出してフォークで潰して鶏肉につけると美味しいですよ!骨つきの部分は煮だして、スープの出汁にするのもおすすめです。
今回はお腹の詰めものを保冷剤がわりにもなる冷凍ピラフにしていますが、炊いた白米をバターで炒めてバターライスにしても美味しいですよ。
▼参考記事
ローストトマト&オニオンスープ
※画像左上
香ばしさをプラスするために材料を一度グリルした、焚き火料理ならではのスープです。塩だけのアッサリとやさしい味が、香りをより引き立てます。
材料
トマト 大2個
タマネギ 中2個
厚切りベーコン 1枚
ローリエ 2枚
イタリアンパセリ 数本
ブラックペッパー 適量
塩 適量
作り方
【1】8インチのダッチオーブンに6分目まで水を入れ、強火にかけておきます。トマトを縦半分に切ってヘタを切り落とし、タマネギの皮を剥き、縦4等分に切ります。
【2】トマトとタマネギをベーコンと共に熾火でじっくり焼きます。ベーコンを食べやすい大きさに切ったら【1】に加え、焼けたトマトとタマネギ、ローリエを入れ、じっくり煮込みます。
【3】塩で味を調えたら、刻んだイタリアンパセリを加えてブラックペッパーをふりかけます。
先に熾火で焼き、少々焦げ目をつけることで、違った味わいが広がります。
焼きたてパン
パンづくりで重要なのは、生地。生地が、キャンプでのパンづくりの成功を決める、といっても過言ではありません。
発酵など、時間がかかる作業も含まれるので、生地づくりは家で済ませておくのがおすすめ。
キャンプ場で生地をつくる場合は、材料を混ぜてこねる工程をジップロックなどに入れて行うとスムーズにいきます。
材料
小麦粉 300g
塩 3g
砂糖 24g
牛乳 120ml
卵 1個
バター 35g
オリーブオイル 25g
ドライイースト 3g
※オリーブオイルのかわりに、バターを60gにしてもOKです。
作り方
【1】小麦粉、塩、砂糖、ドライイーストをさっと混ぜ合わせます。
【2】常温に戻した牛乳と卵をしっかりと混ぜ、【1】に加えてこねます。
【3】ある程度まとまったら、常温に戻したバターとオリーブオイルを合わせ、再びしっかりとこねます。
【4】なじんだら、丸めてラップをかけて1次発酵させます(季節にもよりますが、20℃前後で40〜50分程度)。
【5】指で穴を開け、塞がらなければ1次発酵完了。生地を何等分かに分けて丸めて、ラップをかけて15分程度寝かせましょう。
家で前日までに生地をつくった場合は、ラップに包んで冷凍しておけばOKです!
キャンプに行くときにクーラーボックスに入れて持ち出せば、いつでも手軽にパンづくりができます。
焼き方
生地の準備ができたら、以下の手順に沿ってパンを焼いていきましょう。
【1】ダッチオーブンにクッキングシートを敷き、生地を並べて2次発酵させる(季節にもよりますが、20℃前後で40〜50分程度)。
※なお、今回はダッチオーブンを使用していますが、蓋ができる調理器具であればダッチオーブン以外でもつくれます。
【2】蓋をして火にかけ、15分程度焼きます。途中、蓋を開けて焼き加減を確認しますが、頻繁に確認しすぎると熱が逃げてうまく焼けない可能性があるので、回数は控えめに。
熱源は、火力の強い焚き火がおすすめ。
また、火のついた薪を蓋にのせることで、パンを均一に焼きあげることができます。
バーナーでも焼くことは可能ですが、パンの下部からしか熱を入れられないため焦げやすくなります。その場合は、熱を入れる方向を変えるなど、均一に焼く工夫を施しましょう。
【3】良い焼き加減になれば、パンのできあがり。
あつあつの焼きたてパンをいただきましょう。
生地づくりの手間は多少あるものの、意外にも簡単にできてしまうことがおわかりいただけたかと思います。
▼参考記事
ふかふかピザパン
ダッチオーブンでピザやパンを焼くのは、難易度が高いと敬遠していませんか?
せっかくダッチオーブンを持っているのに、ピザを焼かないなんてもったいない!なぜなら、ダッチオーブンで焼いたピザは、底はパリパリ、中はふかふかの絶妙な美味しさだからです。ドライイーストを使った生地作りでは、夏ならば常温でも手軽に発酵できます。
今の時期に挑戦しやすいレシピなので、ぜひ作ってみてください。
材料(2枚分)
<生地用食材>
強力粉 200g
薄力粉 40g
ドライイースト 小さじ1
砂糖 大さじ1/2
塩 少々
水 140ml
オリーブオイル 大さじ1
<ピザ用具材>
茄子 小1本
ズッキーニ 1/2本
ソーセージ 2本
ミニトマト 6個
コーン缶 大さじ3
ピザ用チーズ 30g
トマト缶 200ml
オレガノパウダー 少々
作り方
【1】ボウルに<生地用食材>の水以外の食材を全て入れ、菜箸で簡単に混ぜます。この段階では、混ぜすぎないように気をつけましょう。
【2】水を入れ、全体をよく混ぜます。気温が低い場合は、水をぬるま湯程度に温めてから入れましょう。
【3】水っぽさがなくなったら、菜箸を取り出し、手でよく捏ねます。10分ほど捏ねて、粉のダマがなくなり表面が滑らかになってきたら捏ねあがりです。
ボウルの中で捏ねにくい場合は、台に取り出すなどしてしっかり捏ねましょう。
【4】ボウルにまとめた生地を入れてラップをかけます。常温で30分ほど置いて、生地を発酵させます。生地は2倍程度に膨らむので、大きめの容器で発酵させましょう。
【5】生地の大きさが2倍ほどに膨らんだら、ボウルから取り出します。夏場は気温によって、発酵時間が短くなる場合もあります。
【6】生地を半分に分けて丸く形を整え、クッキングシートやホイルにのせて薄くのばします。
【7】トマト缶にオレガノパウダーを入れてよく混ぜ、トマトソースを作ります。オレガノ以外にも、バジルやパセリをプラスしてもおすすめです。
【8】ズッキーニ、茄子は薄切りにします。ミニトマト、ソーセージは輪切りにします。野菜はお好みのものに変えていただいても大丈夫です。短時間で火が入る食材がおすすめです。
【9】のばしたピザ生地を、ダッチオーブンの中に入れます。トマトソースを薄く全体に塗ります。クッキングシートからソースがはみ出ると、焦げの原因にもなるので注意しましょう。
【10】ズッキーニ、茄子を円になるように並べます。コーン、ミニトマト、ソーセージも全体に散らすように盛り付けましょう。
【11】最後に、ピザ用チーズを全体に散らします。チーズも、トマトソースと同様にクッキングシートからはみ出さないように、気をつけましょう。
【12】火起こしをして、炭に火をつけます。火力が安定したら、蓋にもいくつか炭をおいてピザを焼きましょう。
ピザを焼く際は下火よりも、蓋の上の火力を強くするようにしましょう。下からの火が強すぎると、焦げや生焼けの原因にもなるので注意しましょう。
【13】チーズがとろけ、生地に焼き目が付いていて、ふかふかに膨らんでいたら完成です。仕上げにバジルを飾ると、彩りも綺麗に仕上がりますよ!
網に取り出します。仕上げにトーチバーナーで表面に焼き焦げをプラスしてもいいでしょう。香ばしい香りがプラスされ、より一層美味しく仕上がりますよ。クッキングシートの上からトーチバーナーで炙ると、シートが燃えてしまうので注意しましょう。
フレッシュなトマトの酸味と夏野菜をたっぷり味わえる贅沢ピザの完成です。
ダッチオーブンで焼いたピザは、生地の底がバリッとサクサクの仕上がりで、窯焼きピザのような食感が特徴です。自宅の電気オーブンでは味わえない美味しさを、是非体験してみてください。
▼参考記事
スパイスフライドポテト
カリッと揚がったポテトとスパイスを、その香りごといただきます。ビールにも合うおつまみレシピです。
材料
ジャガイモ 2個
赤唐辛子 1本
A
にんにく(皮付き) 1片
ローズマリー、タイム、セージ 各1本
コリアンダーシード 小さじ1
クミンシード 小さじ1
揚げ油 適量
強力粉 適量
塩 適量
作り方
【1】ジャガイモを拍子木切りし、強力粉をまぶします。
【2】常温の油に赤唐辛子とジャガイモを入れます。
【3】ジャガイモが色づいたらAを加えます。
【4】ジャガイモに火が通ったら、ザルにあげて塩をまぶし、スパイスごといただきます。
▼参考記事
スイートポテト
ほっこり甘いスイートポテトは、キャンプでも意外と簡単にできる魅力的なスイーツ。
ダッチオーブンを使って作るスイートポテトの作り方をご紹介します。手軽なので、ぜひお子さんと一緒に作ってみてくださいね。
材料(スイートポテト約6個分)
さつまいも 1~2本 400g(皮をむき正味350g)
砂糖 30g
バター 20g
牛乳 大さじ1~2
水 100g
塩 ひとつまみ
卵黄(つや出し用) 1/2個
必要な道具
ダッチオーブン
底上げ用ネット
※底上げネットがない場合は、焦げ付き防止のためアルミホイルを敷いて代用しましょう。
アルミカップ
作り方
【1】さつまいもを茹で皮を剥き、火が通りやすいサイズにカットします。5分程度水にさらしたら、少量の水とともに鍋に入れます。
【2】鍋を火にかけます。焚き火が赤い炎になっている状態で、鍋を火にかけます。強火で炎がメラメラしていても大丈夫です。
【3】時々蓋を開けて確認し、水が干上がっていないかチェックします。
【4】さつまいもに竹串が通るくらい柔らかくなったら、火からおろします。
【5】スイートポテトのタネを作ります。柔らかくなったさつまいもをジップロックに入れ、砂糖、バター、塩を入れ、よく混ぜます。
この時、さつまいもが熱くなっているので火傷しないよう気をつけてください。
【6】しっかり混ざったら、牛乳を少しずつ入れていきます。
目安は、さつまいもが粘土のように形が作れるくらいの硬さ。さつまいもによっては水分が多いものもあるので、牛乳の加えすぎには注意しましょう。
【7】成形していきます。ダッチオーブンに底上げネットを入れ、アルミカップを敷きます。
【8】6等分したスイートポテトのタネを好きな形に成形して置き、表面に卵黄を塗ります。
【9】炎が上がっていない熾火の状態になっている焚き火の上に鍋を置きます。
【10】たっぷりの炭をダッチオーブンの蓋の上にのせ、約15分待てば完成です。
蓋の上に炭をのせることで上からも火が入り、こんがりとしたつやつやに輝くスイートポテトが焼き上がります。焦げないように、時々蓋を開けて確認すると良いでしょう。
炭の量が少なくて熱量が足りないと、なかなか焼き色がつきません。
焚き火を起こす段階で、通常より多めの薪を入れて熾火をたくさんキープしておくのがおすすめですよ。のせる炭の量は、上の写真くらい山盛りにのせると上手くいきます。
▼参考記事
幅広い調理に使えるフライパン・スキレットレシピ5選
フライパン・スキレットで作るレシピ
ステーキ肉で作るハンバーガー
噛み応えばっちりの牛肉100%ハンバーガーを作りましょう!材料は挽き肉ではなく、ステーキ肉。といっても今回使用したのはスーパーで100g198円のお手頃価格のもの。赤身が多い肉がおすすめです。
パティ(ハンバーガー用に成形した肉)に使う調味料は塩のみ。卵もたまねぎも入れません。つなぎになるものは!?と心配になるかもしれませんが大丈夫!牛肉のタンパク質に塩が入ると、結着性、保水性がうまれるのでしっかりくっついてくれます。
お肉は、包丁で1cm角くらいの大きさに刻みます。挽き肉のようにする必要はないので、大きめの粗切りでいきましょう。このくらいのほうが食べ応えがあります。カットしたら塩とまぜて、丸く成形します。よくハンバーガーのレシピでは、粘りが出るまでこねると書いてありますが、その必要もなし。表面さえある程度なめらかにしておけば、意外と崩れずに焼けますよ!
ちなみに用意したパンもハンバーガー用のバンズではなく、スーパーで一番形がバンズに近かった丸パンです。パティ自体もしっかりした食感なので、柔らかすぎないパンの方が個人的には好みです。
材料(2人分)
赤身ステーキ肉 1枚(200~300gのもの)
塩 牛肉の1%の重量
サラダ油 適量
バンズ 2個
トマト 1cmくらいの輪切りを2枚
レタス 適量
タマネギ 1cmくらいの輪切りを2枚
タマネギ用の塩 適量
好みでケチャップ、マスタードなど
下準備
・ステーキ肉は使う直前まで冷やしておきます。
・ハンバーガー用のパン、野菜をカットしておきます。
(生肉には菌がついているので、さきにパンや生野菜をカットしておくとよいです。)
・焚き火は、熾火にしておきます。
作り方
【1】ステーキ肉の表面の水分をキッチンペーパーで拭いてから、1cm角くらいにカットします。
【2】ボウルに肉、塩を入れて、全体がまとまるまでこねます。2つに分けて、丸く成形します。
【3】油をしいたフライパンで焼いていきます。美味しそうな焼き色がついたらひっくり返します。中までしっかり火が通るように、フライパンの蓋、またはフライパンよりひとまわり小さめに切ったアルミホイルをのせます。
【4】タマネギに強めの塩をふり、同じフライパンで焼きます。パティが焼きあがる前に、パンも炭火で焼きます。焦げやすいので気を付けましょう。
【5】すべて焼けたら、どんどん重ねて完成です!
手でつぶしながら、がぶりとどうぞ!!手切りにしたお肉は挽肉とはまた違う美味しさなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。外で食べるハンバーガーは格別です!
▼参考記事
エスニックガーリックシュリンプ
ハワイアンな料理を東南アジア風にアレンジしてみました。
材料(4~5人分)
エビ 10尾前後
パクチー 1束
にんにく 1かけ
オリーブオイル 大さじ1
レモン汁 大さじ1
塩・コショウ 適量
作り方
【1】エビの殻を剥いて背中に包丁を入れて背ワタを取ります。ボウルに入れ、塩・コショウ、オリーブオイル、レモン汁を入れて合わせておきます。
【2】スライスしたにんにくとオリーブオイルをスキレットに入れて加熱します。香りが出たら【1】とパクチーの茎を刻んだものを入れて軽く炒めます。
【3】蓋をして完全に火が通ったらパクチーの葉を刻んで載せれば完成です。
ポイント
背に包丁を入れ、背ワタを取り除いて、水分を拭き取ります。エビがプリンと開いて見た目も◎。
▼参考記事
のびーるポテトサラダ
山ごはんの定番になってきた乾燥野菜。登山の際には、軽量化のために持っていかれる方も多いですよね。軽いだけではなく、包丁いらず・ゴミも出ない・常温で日持ちする、などキャンプにも適した食材です。
昔からスーパーにある乾燥ポテトフレークを使って、フランスの家庭料理「アリゴ」をつくりました。
アリゴは、マッシュポテトにチーズを入れたもの。
もともとはフランスのオーヴェルニュの家庭料理でした。オーヴェルニュはフランスの中央南部に位置し、ミネラルウォーターのボルヴィックの水源がある場所です。なだらかな山並に囲まれた牧草地が広がり、とても気持ちの良いところでした。
このレシピは、あっという間にでき上がるのも嬉しいポイントのひとつ。ポテトサラダを生のじゃがいもから作るとなると、茹でる→皮を剥く→潰す、と意外と工程が多く、面倒になることないですか?料理を仕事にしている私でも、面倒に感じることがあります。普段は料理をつくるのが好きなほうだと思いますが、なんとなく作りたくない日だって。そんなときは無理しないで、楽することも大事!お湯があれば、3分ででき上がるので、是非試してみてくださいね。
材料
乾燥ポテトフレーク 40g
牛乳 120ml
熱湯 120ml
ピザ用チーズ 50g
塩 ひとつまみ(1g)
作り方
※火は熾火になってから作りましょう。
【1】牛乳と熱湯を入れたスキレットに、ポテトフレークと塩を入れます。
【2】全体をざっと混ぜます。
【3】チーズを入れたらさらに混ぜましょう。
【4】馴染んだら完成です。できたてはチーズがよくのびて楽しい!
スキレットは長時間食材を入れておくのには適していないので、残ってしまったらお皿や保存容器にうつしてくださいね。お好みでガーリックパウダーや胡椒を入れても美味しく食べられます。
▼参考記事
クラブサフランライス
※画像中央
お米を炊くときは火加減に要注意。最初は強火で一気に沸騰させ、あとは弱火で仕上げましょう。焚き火炊飯なのでお焦げもご愛嬌!
材料
お米 2カップ
カニ缶 1缶
赤タマネギ 1/2個
アスパラガス 5本
サフラン 小さじ1
イタリアンパセリ 数本
バター 30g
オリーブオイル 適量
ブラックペッパー 適量
塩 適量
作り方
【1】10インチのスキレットを中火で熱し、バター、水1カップ(分量外)、カニ缶の汁を入れ、沸騰したらサフランを加え香りと色を出し、スライスした赤タマネギを加え透き通るまで煮込みます。
【2】お米を加えてかき混ぜ、水2カップ(分量外)を加えさらに混ぜ、蓋をして強火で熱します。
【3】沸騰したら薪を減らして弱火で7分炊き、火から離して5分ほど蒸らしかき混ぜて、塩で調味します。
【4】アスパラガスにオリーブオイルをかけて塩をふり、熾火で程よく焦がし焼きにし、3cmほどに切り分けてサフランライスに散らします。上にカニ缶のカニを盛り、刻んだイタリアンパセリを散らし、ブラックペッパーをふります。
カニ缶は汁ごと加えると出汁代わりになり、カニの風味がアップ!
パンケーキブラウニー
※画像左下
上火を使って効率よく作る「パンケーキブラウニー」。鋳物鍋と上火を使ってオーブン料理ができるのも焚き火ならではですね。
材料
ホットケーキミックス 200g
ココアパウダー 50g
卵 2個
砂糖 50g
生クリーム 200ml
チョコチップ ひとつまみ
くるみ ひとつまみ
バター 30g
マスカルポーネチーズ 100g
メイプルシロップ 大さじ1
粉砂糖 少々
ミント 数枚
作り方
【1】ボウルに卵を入れよく溶き、ホットケーキミックス、ココアパウダーを加えて混ぜます。生クリームを加えてさらに混ぜ、水(分量外)を加えトロリと流れるくらいのかたさに調整し、チョコチップとくるみを加えてかき混ぜます。
【2】8インチのスキレットにバターを塗り中火で熱し、【1】の生地を流し入れて蓋をし、上に燃えた薪をのせて15分ほどオーブン焼きします。途中、金串などで刺し、焼き具合を確認しましょう。
【3】焼けたら好みの大きさにカットし、粉砂糖をふるってかけ、メープルシロップを混ぜておいたマスカルポーネを添え、ミントを飾れば完成です。
熾火を蓋の上に置いて上下から火を入れます。上火を強めにするのがコツ!
▼参考記事