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BE-PALがガチレビューした2025年最新ソロテント
2025年最新テントの中から、ラクに持ち運べる軽量タイプのテントをアウトドアのプロが厳選紹介!
(BE-PAL 2025年6月号より)
今年は登山向けなどの1~2人用の新作テントが非常に少ない。“数”でいえば不作だ。だが“質”では不作とは限らず、むしろ進化して高機能な新製品が目立つ。不作よりも少数精鋭という言葉が正しいのだ。
一方で、バリエーションは増えている。このところ減っていたシングルウォールタイプが再び活気付き、「超軽量」な注目製品が複数登場。形状にもユニークなものが現われ、とくに前室部分に工夫を凝らし、「快適性」をアップしたものが多い。“色”の多様性が高いのも一大特徴
このところの物価高はテントにも波及しているが、意外と買いやすい価格帯のモデルも作られているのはうれしい。時間をかけ、じっくり選んでほしい。
PUROMONTE(プロモンテ) UL-10
正面のみ生地が二重。内側に高通気性の生地を使い、湿気がたまりがちなシングルウォールの欠点を克服した。総重量705gと軽量性もすばらしく、1つ持っていたくなる!
●サイズ:205×90×105cm
●重量:705g

出入り口のパネルの角は、メッシュ使いのベンチレーターに。

ひねってポールにかけ、はずす特殊形状のフック。慣れると便利だ。
Samaya(サマヤ) アルピニスト2ウルトラ
ダイニーマ・ファブリックを用いたシングルウォールテント。高所での耐風性を重視したインターナルポール式は、手早い設営にも貢献する。

パリッとした質感で、強靭かつ耐水性に優れるダイニーマ素材。しかも高度な透湿性まで備えている。価格にはびっくりさせられるが、この機能性と美的なルックスなら仕方ないかも。
●サイズ:210×120×105cm
●重量:930g

片手で持ち上げられる軽さ!

ポールはテントの角から押し込んで立体化。手早く設営可能だ。
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big agnes(ビッグアグネス) コッパースプールUL1
片側に奥行き71cmの前室を備えた軽量モデル。新開発した素材を採用することで従来モデルに比べて軽く、防水性、強度が大幅に向上した。スタッフサックも扱いやすくなるなど、大幅にブラッシュアップされている。

旧タイプは僕も使っているこのテント、ポール使いをブラッシュアップして進化! 開いたフライシートはトレッキングポールなどで固定するとタープのような庇としても使えてお得だ。
●サイズ:224×97×97cm
●重量:1.09kg

内部の天井部分には巨大なメッシュポケット。これは有用だ!

フライシート出入り口に2本のファスナー。広くまくり上げられる。
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HERITAGE(ヘリテイジ) クロスオーバードームKAYA
シングルウォールならまだしも、ダブルウォールタイプなのに重量760gとは!さすがに耐久性はそれなりだが、通気性と軽量性重視で割り切って使えば大きな味方になるに違いない。
●サイズ:200×95×95cm
●重量:760g

フライシートも裏が透けるほど極薄。10デニールのナイロン素材だ。

ボトム部分以外は、フルにメッシュ! 超薄手の軽量生地である。
撮影/矢島慎一
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2025年ヒットしそうなソロテント予測ランキングTOP5
2025年にヒットしそうなソロテントはどれ?人気アウトドアショップにお願いしたアンケートをもとに、編集部で「これは売れる!」とセレクトしたテントTOP5をsotosotodaysに野毛陽平さん紹介してもらった。
(BE-PAL 2025年1月号より)
パンデミック後、一気に増えたソロキャンパーやソロハイカーによる需要が激増したソロテントは、現在よりさらなる軽量性を追求。とくに海外ブランドは、環境に配慮した素材を採用することに注力する傾向が顕著に現われている。
ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 | |
---|---|---|---|---|
重量 | 価格 | |||
MSR (エムエスアール) エリクサー1(updated) | ![]() | 2.33kg | ¥48,400 | |
ZANEARTS (ゼインアーツ) ヤール1 | ![]() | 1.15kg | ¥37,800 | |
RIPEN (ライペン) SLソロ | ![]() | 900g | ¥63,800 | |
PUROMONTE(プロモンテ) VEL-10 3S | ![]() | 1.09kg | ¥61,600 | |
MSR(エムエスアール) ハバハバLT 1 | ![]() | 1.23kg | ¥88,000 | |
第1位
MSR (エムエスアール) エリクサー1(updated)
耐久性を高めるためにパーツや生地に改良が加えられて、新たなカラーでリデビューした定番モデル。出入り口ジッパーはほぼ直線なので破損しにくい。
新しく生まれ変わったバックカントリーの“豪邸”
「新しく加水分解耐性を高めた生地と加工の採用は、ユーザーにとってメリット大。定番を育てる姿勢もいいよね。」
フライシートの出入り口開閉部(ジッパーフラップのある方)に、
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第2位
ZANEARTS (ゼインアーツ) ヤール1
ゼインアーツ初となる山岳テント。軽量かつ機能性に優れたモデルで、価格も魅力! フライは15デニール、ボトムは20デニールのナイロンを採用。引裂強度を高めるために、シリコーン加工を施している。
日本の山岳に適した超軽量モデル
フライ+インナー+フレームでわずか860g。ロープ、ペグ、フットプリント、バッグ込みでも1.15kgという軽さ!シンプルなクロスフレームで設営、撤収も楽々だ。
「必要十分な性能でありながら、懐に優しい価格帯。それにたっぷりサイズの収納袋にも好感が持てます。」
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第3位
RIPEN (ライペン) SLソロ
日本の山岳テントを代表する質実剛健なメーカーの製品ゆえに、超軽量に仕立てたテントでも高い耐久性をキープ。誰でも簡単スピーディーに設営できるシンプルさがうれしく、悪天候時や一刻でも早く眠りたいときなどには感謝したくなるはず!
軽さと性能を両立したソロテントの新定番
極薄生地を使うことに慎重だったアライテントが、満を持して発表したSLシリーズのソロモデル。超軽量だが、完成度の高さは多くの山屋のお墨付き。
「超軽量とはいえ、フロアには30デニールの生地が使われアンダーシート付属なので、破損の心配が少ないよね。」
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第4位
PUROMONTE(プロモンテ) VEL-10 3S
素材を見直すことで軽量化を図った3シーズンモデル。インナーテント+フライ+ポールでわずか約890gという軽さ。四隅のスリーブにポールをセットするだけで自立し、設営も簡単だ。
軽量性を追求した3シーズンWウォール
インナーテント四隅には短いテントスリーブがあり、ポール先端部
第5位
MSR(エムエスアール) ハバハバLT 1
人気のハバファミリーにライトウエイトモデルが登場。インナー上部にメッシュパネルが使われ通気性バツグン!天気のいい夜はフライをはずして星空観察も。
居住性がアップした環境配慮モデル
フライ、フロア、メッシュは、環境に配慮した「ソリューションダイ」ファブリック。
撮影/永易量行
▼参考記事
オール1kg以下!ソロ向け超軽量テント
ここ数年すさまじい勢いで「軽量」化が進んだソロ向けテント。ここではコンパクトにまとまり持ち運びがしやすい重量1kg以下の超軽量テントを紹介。
(BE-PAL 2023年2月号~2024年4月号より)
mont-bell (モンベル) U.L.ドームシェルター1
一般的なテントをより簡素にした“シェルター”と呼ばれるタイプ。前室もなく、居住性はそれなりになるが、ポールと組み合わせるだけで即座に立体化するのは本当に便利だ。居住性重視で重めのテントのサブとして用意し、使い分けるのも良さそう。
出入り口の上には小さな庇。雨が内部に流れ込むのを防ぐのに役立つ。
重量785g。ペグダウンしていないと、風ですぐに飛ばされそうになる。
撮影/中村文隆
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RIPEN (ライペン) SLドーム
日本が誇る山用テントブランド「ライペン」の最軽量2人用山岳テント。本体に12デニール、フライシートに15デニールという極薄生地を使い、超軽量かつコンパクトに仕上げた。ストレスのかかるグランドシートには30デニールの生地が使われている。
シンプルなクロスドームで、ポールスリーブの片側が袋状になっているからひとりでもスムーズに設営可能。しかもこのモデルは2人用なのに980gという軽さ!テント内でもゆったりくつろぎたい山系ソロキャンパーにぴったり。
●サイズ:210×120×高さ95cm
●重量:980g
風速8mの中、男性1人で設営すると5分30秒!
極薄生地の採用で大幅軽量化に成功!
インナー生地は、中から手を当てると透けるほど薄い12デニール地。
フレームをしっかり固定できる
ガイラインはフライシートではなく、フレームから引っ張れるタイプ。
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Six Moon Designs (シックスムーンデザインズ) ルナーソロ
トレッキングポールを使って設営する超軽量な1~2人用ワンポールテント。慣れれば1分ほどで設営でき、風や雨に対する強さも申し分なし。通気性に優れているので、蒸し暑い日本の夏キャンプにもぴったり。本国アメリカで数々の受賞歴を持つ名作テントだ。
推しのコメント
「シングルウォールでわずか700g前後の軽さを実現!素材の強度がアップされ、通気性もタープのように抜群です」(秀岳荘白石店)
撮影/中村文隆
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1人でもゆったり過ごしたい方へ。1~2人で使えるコンパクトテント
広々とした居住空間を実現しているソロ~デュオ向けテントを紹介。
(BE-PAL 2023年2月号~2025年6月号より)
ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 | |
---|---|---|---|---|
重量 | 価格 | |||
NEMO(ニーモ) ダガーリッジオズモ2P | ![]() | 1.62kg | ¥88,000 | |
YOKA(ヨカ) YOKA TIPI TYPE2 | ![]() | 2.1kg | ¥36,300 | |
TOKYO CRAFTS(トウキョウクラフト) ナイトローバー 2P グレー (インナーテント付属) | ![]() | 約3.6kg | ¥34,980 | |
RIPEN(ライペン) トレックライズ0 | ![]() | 1.25kg | ¥42,350 | |
MSR(エムエスアール) ハバハバシールド2 | ![]() | 1.47kg | ¥88,000 | |
mont-bell(モンベル) クロノスドーム2 | ![]() | 2.44kg | ¥30,800 | |
NEMO(ニーモ・イクイップメント) ダガーリッジオズモ2P
フライシートをはがすと現れるのは、垂直気味の壁をもち、天井部分も広い箱型のインナーテント。小型テントとしては内部空間が広く、じつに快適で何連泊もしたくなる。
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YOKA (ヨカ) YOKA TIPI TYPE2
人気のティピー型テントがバージョンアップ。テントの半面を大きく跳ね上げられるようになった。ペグ打ち用のループも長さ調節が可能に。カラーは、ダークカーキとチャコールグレーの2色展開。
撮影/中村文隆
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TOKYO CRAFTS(トウキョウクラフト) ナイトローバー 2P グレー (インナーテント付属)
ほぼブラックに近いグレーのテント。上から見れば六角形で、強風が吹いていても形状をしっかり保ち、前室を有効活用できる。フライシートだけで使えるのもグッド。
●サイズ:235×300×120cm
●重量:3.62kg

3本のポールを使い、前室部分まで完全に立体化。雨の日に強い。

インナーテントを取りはずし、暑い時期はサンシェード的に活躍!
撮影/矢島慎一
▼参考記事
RIPEN (ライペン) トレックライズ0
日本が誇る山用テントブランド「ライペン」のソロ用山岳テント。コンパクトかつ軽量だから、バックパッキング行に最適。
本体の生地に、中空糸で織り上げた薄手のリップストップナイロンを採用。最大2人まで寝られるサイズでわずか1.25kgという軽量な3シーズンモデル。
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MSR (エムエスアール) ハバハバシールド2
軽さと居住性を両立させた2人用バックパッキングテント。MSRは「Mountain Safety Research」の頭文字で、1969年に登山家ラリー・ペンバシーがシアトルで創業。アメリカを代表する山岳テント&登山用具ブランド。
フライとボトムに、従来より約3倍長持ちする新しいコーティングを採用。さらには耐水性を維持しつつもシームテープをなくし、耐久性と軽量性を高めている。
撮影/中村文隆
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▼参考記事
mont-bell (モンベル) クロノスドーム2
ポールを直角に交差させる独自の仕組みを採用し、広々とした居住空間を実現している2人用テント。テント内の通気性がよいため、登山やトレッキング、ツーリングのテントとしてもおすすめ。春~秋の3シーズンに対応。
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