ソロ登山の魅力や危険性を解説。山の選び方や準備するべきことも紹介 | 山・ハイキング・クライミング 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.09.29

    ソロ登山の魅力や危険性を解説。山の選び方や準備するべきことも紹介

    ソロ登山に挑戦したみたいものの、周りの目が気になったり、自信がなかったりして一歩踏み出せずにいませんか。ソロ登山の魅力やリスク、山の選び方を解説します。ソロ登山前に必要な準備も解説するので、ソロ登山に挑戦してみたい人は要チェックです。

    ソロ登山の魅力とは?

    あえて1人で登山をする魅力は、どのようなところにあるのでしょうか。ソロ登山の魅力を二つに分けて紹介します。

    自分のペースで登山を楽しめる

    ソロ登山の大きな魅力は、自分のペースで楽しめることです。どれくらいのペースで歩くのか、写真をどれだけ撮るのか、どれくらい休憩するのかはすべて自分の自由です。

    誰かと登山をするときは、写真を撮るタイミングや休憩時間などに関して、何かと気を使って我慢をすることもあるでしょう。しかし、ソロ登山なら誰にも邪魔をされず、思う存分山と向き合えます。

    誰かと予定を合わせる必要もなく、思い立ったときにフットワーク軽く登山ができるのも魅力の一つです。

    自力で登山をした達成感を得られる

    ソロ登山とは、計画や準備、実際の登山をすべて1人でやるということです。無事に登山を終えたときの達成感は、誰かと行くときと比べ大きいでしょう。

    ソロ登山では、グループ登山では人に任せていたことも、すべて自分で面倒を見ることになります。登山中に直面する問題は自力で乗り越える必要があり、その経験を通じて自分のレベルアップを感じられます。

    自分の登山家としてのレベルアップを目指す人にとっても、ソロ登山はおすすめです。

    ソロ登山で知っておくべき危険性

    ソロ登山では、1人であるがゆえの危険性もあります。ソロ登山のリスクをしっかりと理解したうえで、挑戦するかどうかを判断しましょう。

    遭難・ケガをしたときに助けを呼べない

    もしソロ登山で遭難・ケガをした場合、助けを呼びづらいことは想像に難くないでしょう。特に滑落をした場合には、誰かに気づいてもらえる確率は低くなります。

    足をケガした場合には、歩いて誰かを探すことができません。ケガや遭難はしないに越したことはありませんが、どんなに気を付けていてもトラブルに見舞われる可能性はあります。

    警察庁生活安全局生活安全企画課による調査『令和4年における山岳遭難の概況』によると、単独登山の遭難時に死亡・行方不明になる確率は、複数登山の場合に比べ約2倍以上高いことがわかっています。

    入山時には登山届を必ず出し、GPS機器や予備バッテリーを持つなど、万が一の際にSOSができる備えをしておきましょう。

    参考:令和4年における山岳遭難の概況|警察庁生活安全局生活安全企画課

    状況判断が難しく、道に迷いやすい

    ソロ登山はすべて自分で決められる反面、想定外の事態にも自分で判断して対処する必要があります。経験が浅い場合は、適切な判断ができない可能性があるでしょう。

    間違った道を進んでいるときに指摘してくれる人がいないため、道に迷うリスクも考えられます。ソロ登山は、地図や地形の読み方に不慣れの初心者には向いていないといえるでしょう。

    他の登山者に絡まれる可能性がある

    特に女性の場合、1人でいることから異性の登山者に声をかけられるかもしれません。テント泊を伴う場合は、執拗に絡まれないよう特に注意が必要です。

    ただし、警戒しすぎるあまり、善意で話しかけている他の登山者に愛想を悪くしないようにも気を付ける必要があります。顔見知りになっておくことで、緊急時に助けてもらいやすくなるかもしれません。顔を覚えてもらうことで、遭難時に捜索隊に情報を提供してもらえることも期待できます。

    挨拶をされたら返すなど、最低限のマナーを守りながら、一定のラインは超えられないよう線引きをするのがおすすめです。

    ソロ登山におすすめの山の選び方

    ソロ登山をするときには、ソロ登山に適した山を選ぶのがポイントです。ソロ登山におすすめの山の選び方を二つ解説します。

    登山者が多い人気の山を選ぶ

    まずは登山者が多く、人気の山を選びましょう。人気の山ほどコースが整っており、情報も豊富に入手できるためです。人が多ければ、万が一アクシデントが発生したときも助けを呼びやすいでしょう。

    人気の山は登山道が整備されていることが多く、道に迷いにくいこともおすすめな理由の一つです。他の登山者の動きを見ながら、ルートを確認することもできます。

    自分しか知らないルートを開拓するのもソロ登山の楽しみの一つですが、安全性の確保も重要です。慣れないうちは、人が多く登る山やルートを選びましょう。

    ➡参考記事「初心者におすすめしたい関西の低山は?気軽に絶景が楽しめる山6選
    ➡参考記事「初心者におすすめの関東の日帰り登山スポット11選。持ち物や山の選び方も紹介

    標高が低く短時間で登れる山を選ぶ

    ソロ登山ではとにかく安全性の確保が重要です。日中に下山できるような、短時間で登れる山を選びましょう。標高があまり高くなく、登山時間が短いルートであれば、不意の悪天候に襲われても日中に下山しやすくなります。

    具体的には、登山時間は2時間程度が目安です。標高が高くても、実際に上り下りするのが300m程度であれば問題ありません。標高が高くても、ロープウェイでショートカットができる山もソロ登山に向いています。

    ➡参考記事「榛名山の3つの登山コースを紹介。服装やアクセス・周辺スポットも
    ➡参考記事「高尾山の登山時間は?服装やおすすめスポット・アクセス情報も解説
    ➡参考記事「新宿から片道約1時間!登山ガイドおすすめの「陣馬山ハイキングコース」
    ➡参考記事「ハイキングに行こう!東京近郊なら南高尾が穴場ですよ

    ソロ登山で準備するべきこと

    ソロ登山でするべき準備を解説します。しっかりと準備をして、安全に登山を終えましょう。

    適した服装のチョイス

    ソロ登山をするときには最低限、以下のアイテムをそろえましょう。

    ソロ登山の基本装備

    • 登山靴(トレッキングシューズ、ハイキングシューズ)
    • 登山用リュック(バックパック、ザック)
    • レインウェア

    登山靴はスニーカーと異なり、ソールが厚めに作られており、足首のホールド性能も高いです。ねん挫などのけがを防ぎ、足への衝撃を抑えられるため、長時間歩いても疲れにくいのが特徴です。

    登山用リュックは通常のリュックと異なり、腰や胸にベルトが付いていて、体に密着しやすく、重量を肩・背中・腰に分散して疲れにくい設計になっています。日帰りであれば20L程度の容量を選ぶのがおすすめです。宿泊を伴う登山なら、25~40L、テント泊なら40~60Lが目安になります。

    レインウェアは夏であっても必要です。山は天気が変わりやすく、雨が降ると体温が奪われてしまいます。蒸れないように、ゴアテックスのような防水透湿素材を選ぶのがおすすめです。

    持ち物・装備をそろえる

    ソロ登山では、基本装備に加え以下のアイテムも持参するとよいでしょう。

    ソロ登山のマスト装備

    • ヘッドライト
    • 救急セット(絆創膏、常備薬)
    • 非常食と水
    • 紙の地図
    • コンパス

    緊急時に自分の居場所を知らせたり、危険を回避するのに役立つアイテムです。

    特に、紙の地図やコンパスは軽視できません。近年はスマートフォンの地図アプリが便利ですが、水没やバッテリー切れで使えなくなる可能性があります。しかし、紙の地図ならそのような制約がなく使えるので、必ず持参しましょう。

    ソロ登山の「あると安心」装備

    • モバイルバッテリー
    • 予備の電池
    • 予備の靴紐(細引きロープ)
    • 修理ツール(ガムテープ等)
    • テーピング用テープ
    • GPS機器
    • 小型ビーコン
    • ヘルメット
    • ビバーク用のツェルト(軽量テント)
    • 熊鈴またはラジオ
    • 携帯トイレセット
    • ライター

    気温が低い山の上では、スマートフォンやヘッドライトが予想より早く電池切れを起こすことがよくあります。予備電池やバッテリーを持っていくと安心です。

    高所や難度の高い山に挑戦する際には、GPS機器やスマートフォン以外の非常用通信機器を持参するようにしましょう。

    ソロ登山の「あるとより楽しい」装備

    • バーナー(シングルストーブ)
    • クッカー(コッフェル)
    • 食器類(シェラカップ、カトラリー等)

    バーナーがあると、山頂や景色の良い場所でラーメンをつくったり、コーヒーをいれてくつろぐなど、山ならではの時間をゆっくりとすごすことができます。

    また、テントで1泊するハイキングの際には、バーナーやクッカーがあると心強いです。

    登山計画書を作成・提出する

    登山計画書とは、登山のルートや所要時間などを決めた計画書のことです。登山者のプロフィールや携行品などの詳細な情報も入力します。ソロ登山をするときは、入念に計画書を作り、緊急時に助けてもらえるよう知人や家族に共有しておくのがおすすめです。

    登山計画書は各自治体や、自治体が認める団体のサービスへオンラインまたはオフライン(紙)で提出できます。たとえば長野県では、登山計画書の提出先とみなす団体を長野県の条例で定めています。詳しくは各自治体の情報を確認しましょう。

    ➡参考サイト:長野県での登山は「登山計画書」の届出が必要です!|長野県

    事前の計画は徹底して行う

    ソロ登山をするときは、事前の計画を徹底して行いましょう。いざというときに他の人の助けを期待できにくいので、あらかじめさまざまなケースを想定しておくことが重要です。

    計画を立てるときの原則は、天候の変化を見越して余裕をもってプランニングすることです。ケガをしたときの避難場所の確認や、サブルートの用意もしておきましょう。

    日没までに下山できるよう計画を立て、当日は朝早く出発することもポイントです。道具はあらかじめ使い方を調べておき、いざというときに使いこなせるようにしておきましょう。

    小型ビーコンで現在地を発信する

    小型ビーコンとは、携帯電話の電波が届かない場所でも位置情報を発信できる通信機器のことです。遭難時にビーコンを使ってメッセージや居場所を発信することで、救出してもらいやすくなります。

    GPS機器にビーコン機能を内蔵したものや、スマートフォンと連携が取れるもの、双方向でメッセージを送受信できるものあり、遭難時以外にも役立つ機能が搭載されています。費用はかかりますが、自分の身の安全を確保するためには有用なアイテムです。

    ➡参考記事「アウトドアGPSウォッチの雄、ガーミンの新作はアナログ針付きのハイブリッドだ!

    ソロ登山を楽しむコツ

    ソロ登山をするにあたり、体力面に不安があったり、1人でさみしくないのか気になったりする人もいるかもしれません。ソロ登山を楽しむためのコツを二つ紹介します。

    疲れにくい歩き方を知る

    疲れにくい歩き方を知れば、気持ちに余裕をもって登山を楽しめます。具体的には、以下のポイントを意識してみましょう。

    • ジグザグに歩く
    • 歩幅は小さく
    • 腕の使い方を工夫する

    登りの際、ジグザグに歩くと、まっすぐ歩くときに比べ斜面が緩やかになり、疲れにくくなります。

    筋肉には瞬間的な大きな力を発揮するときに使う速筋と、持久力を発揮するときに使う遅筋があります。歩幅を小さくすることで遅筋を使えるため、長く歩いても疲れにくくなるのです。

    腕の使い方については、踏み出す足と同じ腕を出したり、腕を組んだりするのがおすすめです。踏み出す足と同じ腕を出すと疲れにくくなり、腕を組むとリュックの重さを感じにくくなります。リュックのベルトをつかむのもおすすめです。

    ➡参考記事:財団法人高松市スポーツ協会 健康豆知識

    ツアーに参加すれば1人でもさみしくない

    ソロ登山には挑戦したいけれど、1人ではさみしいと感じる人には、ツアーに参加するという手もあります。ツアーによっては過半数が1人参加のものもあり、同じ境遇の人と触れ合えるのでさみしくないでしょう。

    団体行動といっても知り合いがいるわけではないので、タイミングによっては1人で自然と向き合うこともできます。ツアーに参加することで楽しみ方が広がるので、検討してみてはいかがでしょうか。

    まとめ

    ソロ登山は1人で計画から実行までをするため、大きなやりがいと自由がある登山方法です。一方で、他人の助けを得にくいデメリットもあるので、ある程度経験を積んでから挑戦してみるのがおすすめです。

    ソロ登山に挑戦するときは、入念に計画を立て、想定外の事態に陥ったときのプランを複数用意しておく必要があります。登山届の提出やビーコンの活用など、自分の居場所を知らせるアイテムも有効活用しましょう。

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