
今年のアウトドアシーズンはぜひ、それぞれの「絶景」をキャンプ場で満喫してほしい。
※掲載情報は取材時のものです。最新情報はキャンプ場のHPなどでご確認ください。
CONTENTS
「ハイブリッド」なおすすめキャンプ場
キャンプ場だけじゃない!人気施設を併設しているキャンプ場を紹介。道の駅やサーキットと一緒に楽しめるキャンプ場をチェック!
「ハイブリッド」なキャンプ場
【1】富士宮市|AFPオートキャンプ場
営業:通年(テントサイトは1月6日〜2月末は閉鎖)
予約:3か月前より
テントサイト:15
その他の宿泊施設:2棟
モデル料金:5,200円〜
道の駅に隣接する食のテーマパーク内に誕生!
新鮮な牛乳、チーズ、ハムなどの畜産品が人気の「道の駅 朝霧高原」に隣接する「あさぎりフードパーク」内のオートキャンプ場。広々としたテントサイトは車の乗り入れOK。ほとんどの場所から富士山を眺められる。15サイト中3サイトは電源の利用が可能だ。
また、敷地内にはトレーラーハウス+ウッドデッキが付属するスタイルキャビンが2棟あるので、より手軽にキャンプ体験ができる。フードパーク内には酒蔵、お茶工房、菓子工房などが集まっていて、工場見学や予約制の体験メニューも提供!
富士山を眺めながらキャンプが楽しめる。
スタイルキャビンは最大4名で、客室13㎡+デッキ18㎡。11,000円~。室内設備はエアコンと電源のみとシンプル。
パーク入り口。
芋けんぴ作りやバター作りなども体験できる。
▼参考記事
【2】駿東郡|RECAMP 富士スピードウェイ
営業:通年(水・木曜休)
予約:随時
テントサイト:25
その他の宿泊施設:11棟
モデル料金:4,300円~
キャンプとクルマが大好きな人にぴったりのサイトが爆誕だぁぁ

入り口の路面にはまるでニュルブルクリンクの北コースみたいなWelcomeの文字が。
富士スピードウェイの名物高速コーナー「100R」という、なが~い高速コーナーの内側に、できた36か所のサイトを持つこのキャンプ場。一言で言って、おもしろい。

オートキャンプが基本なので、各サイトには専用Pと電源がある。

基本のオートキャンプサイトは22区画あって、4300円(最安値)から
8種類のサイトは4300円から一番高い設定で3万9000円~。この場所の楽しみ方としては、やはりクルマが走るところを間近で見られることと、圧倒的に広いサーキットを楽しむことが両立できたり、他のキャンプ場とは明らかに違うものがある。サーキットはレース開催日以外もスポーツ走行といって、会員が自分のクルマで走ったりする日がある。

3棟あるトレーラーコテージは2万7000円(最安値)から。

トレーラーコテージの内部はエアコン付きで寝袋などはついている。

トレーラーコテージの2階から見るコース。クルマが走ってると楽しいこと間違いなし。

トレーラーコテージについているBBQコンロは本格的なもの。これで4時間くらいかけて、スペアリブとか作ってください。
なおかつ富士スピードウェイは、国内でも最も高級車の割合が多いところwww フェラーリ、ポルシェが甲高い音をたてて突っ走る様子は、きっと子供や奥さんにもウケるはず。で、飽きたら自分のランクルなどで、体験走行のプログラム(3周2200円)を買って、さっきスポーツカーが走っていたコースを、追い越し禁止でゆっくり走って盛り上がる。
ストレートは世界屈指の1475メートルの長さだから、ワンボックスでも130キロくらいで走っちゃったら、みんなが「うあ~お!」って感じだwww

1棟しかないのが悲しいww 自分のクルマをガレージに入れて一緒に過ごせるキャンピングガレージハウスは3万7000円(最安値)から。

アメリカからもってきた1970年製エアストリーム。プランは3万9000円(最安値)から。

エアストリームの中は完全リノベでこんな感じ。

エアストリームのベッドルーム。エアコンキッチントイレシャワー付きで3万9000円(最安値)から。
手ぶらでBBQが楽しめるように薪、炭、コンロなどは借りられるし、今後は食材も用意するようだから、お気軽キャンプ派にはありがたい。だけどなんといってもその醍醐味はレース開催時のキャンプ鑑賞。イベント時は金土日のセット料金になって、夕方のイベント終了までゆっくり見ていられる。今年の秋はスーパーフォーミュラとピストン西沢が出場しているスーパー耐久レースがあるから、ぜひ金曜日から見に来てほしいぞ。
ほかにも見どころがいっぱい!

チェックインアウトはアプリでクレジットカード決済。

印象としては施設が新しいだけあって、水回りがきれいでうれしい。

男性女性別々のシャワー、トイレ。

ドッグ・オートキャンプサイトは7800円(最安値の場合)から。

コースサイドの良いところにあるルーフデッキ付きドッグ・オートキャンプサイトは1万2800円(最安値)から。

近未来トレーラー「パークラウンド」を使ったトレーラーヴィラ。トイレ、シャワー、ハンモックなんでもついてる。

「Forest Ride」。e-BIKEをレンタルして、森の中を走るってのはどうだ!

まだ未整備だが、ラジコン4WDの大きなコースができる予定。
▼参考記事
「グッドロケーション」なおすすめキャンプ場
静岡県の絶景が楽しめる人気施設を厳選して紹介。星空や富士山などの絶景おすすめキャップ場をチェック!
「グッドロケーション」なキャンプ場
【1】菊川市|火剣山キャンプ場
営業:通年
予約:3か月前の1日より
テントサイト:18
その他の宿泊施設:6棟
モデル料金:1,420円〜
メール:info@hitsurugi-camp.com
フリーサイトを新設し、電源付き区画サイトも登場 バンガローにもエアコンが設置され、快適度がアップ!
静岡県菊川市と島田市との境にある火剣山(標高282.6m)の中腹、茶畑に囲まれた高台に立地。30年以上も前から続く知る人ぞ知る人気のキャンプ場だが、昨年4月から指定管理になったのを機に大幅にリニューアルされた。区画サイトが電源付きになり、ソロキャンパーも利用しやすいフリーサイトを新設。バンガローにもエアコンが設置され、暑い時季も快適に過ごせるようになった。
公営なので料金はリーズナブルだが、温水洗浄便座付きトイレ、炊事棟、シャワーなど、設備は必要十分。子供に人気のジャンボスライダーがあるのもうれしい。こちらを利用する際にはぜひ、往復約1時間の火剣山まで登ってみよう! 登山道からは富士山が見えるうえに、山頂からは、眼下に大茶園、南に遠州灘、西は浜松市街……と、大パノラマを楽しめる。
ソロにオススメ!
リニューアル時に新設された開放的なフリーサイト。車の乗り入れもOK!
区画オートサイトは電源付き。2,290円。
火剣山への登山道を歩くと富士山が拝める。
トレーラーハウスが1棟ある。8,860円。
バンガローは5棟。うち2棟でペット連れOK。3,990円~。
売店では肉などの食品のほか、消耗品やアウトドア用品も販売。
▼参考記事
【2】浜松市|小川の里オートキャンプ場

絶景を独り占めできるスーパーコアサイト。6,000円。車の乗り入れは不可。
営業:通年
予約:2か月前の1日より
テントサイト:45
その他の宿泊施設:
モデル料金:6,000円
2025年春、豪雨による被害から完全復活予定!気田川沿いのサクラ並木を眺められる
天竜川の支流のひとつで、清流として知られる気田川沿いに立地。全長約230m、幅約40mの、細長い敷地にテントサイトが整備されている。2023年6月の水害により敷地内に土砂が流入。管理棟やトイレなどが損壊してしまい、復旧工事をしながら営業を続けていたが、今春、工事が完了予定(4月末までは一部箇所で制限あり)。
テントサイトは手前サイト(旧区画サイト)と奥サイト(旧フリーサイト)の2種類で、いずれもフリーサイトで、車の乗り入れが可能。気田川に沿うようにソメイヨシノの並木が続いていて、どちらのサイトからもサクラを眺めることができる。気田川の景色とサクラを楽しみたければ、キャンプ場入り口の高台に位置するスーパーコアサイトもおすすめだ。
設備は炊事棟、仮設のトイレ、シャワーとシンプルだが、その分、豊かな自然を五感で堪能できる。

芝生が美しい奥サイト。到着順に好きな場所を選べる。

透明度抜群の気田川。夏は水遊びも。

気田川沿いのサクラ並木。見ごろは例年3月下旬。
▼参考記事
【3】伊東市|天城スカイラインキャンプ場
住所:静岡県伊東市池895-81
営業:通年
予約:2か月前の1日より
テントサイト:43
その他の宿泊施設:なし
モデル料金:7,500円
日の出から星空まで空の移ろいが魅力
標高800mから相模湾を一望。湘南や初島、房総半島などが眼下に広がる。海から昇る朝日から夜の星空まで、一日中空の移ろいを堪能。開放的な空間が星までの距離を縮めてくれる。
▼参考記事
【4】賀茂郡|雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場
住所:静岡県賀茂郡松崎町雲見塩谷83-1
営業:通年
テントサイト:28
その他の宿泊施設:2棟
モデル料金:5,000円(サイトはソロ専用)
展望広場から眺める、海に沈む夕日は必見!
西伊豆にある眺望抜群のソロ専用キャンプ場。駿河湾はもちろん、はるか遠くに富士山の雄姿を拝める。駿河湾に沈む夕日はもちろん、夜は海に浮かぶ漁り火が美しい。無料の展望風呂からの眺望もおすすめ。
【5】賀茂郡|南伊豆夕日ヶ丘キャンプ場
少人数限定で過ごせるパノラマ空間
伊豆半島の南端の高台に位置し、目の前は太平洋を見渡せる大パノラマが広がる。プライベート感が高いサイトも魅力。家族以外は1グループ2名までの制限があるので、静かな環境でひとときを過ごせる。海に沈む夕日を、のんびりと眺めていられる。
▼参考記事
【6】富士宮市|朝霧ジャンボリー オートキャンプ場
広大な風景と富士山の圧倒的コラボレーション
標高800mの高原に、370㎢の広さを誇る広大なキャンプ場は、すべて区画なしのフリーサイトが魅力。開放感抜群のロケーションで、主役を張る富士山の眺めは一級品。一日中眺めていても飽きない。
▼参考記事
【7】富士宮市|FUJI CAMP VILLAGE
サイトから富士山が眺められる!
2022年4月にオープンした個人開拓のキャンプ場。第1サイトは水遊び向きの小川が流れる区画サイト、第2サイトはワイルド系の林間フリーサイトで、富士山を眺められる。お湯の出る炊事場(第1サイト)、水洗トイレなど、管理が行き届き、快適!
▼参考記事
オーナーのこだわりが満載!個人開業のキャンプ場
キャンプスタイルの多様化に伴い、急増中なのが自分で買った山や借りた土地、支援者から募った資金でのキャンプ場の開設。小規模ながら、オーナーの独創性が光る唯一無二の存在となっている。
個人開業のキャンプ場
【1】伊豆市|CAMP BEAN

右:CAMP BEANオーナー 斉藤勇介さん 15年ほど前から焚き火にハマり、本当は家を買う予定だったのに、気付いたら山を買っていたという焚き火好き。1年半かけて開拓し、2020年にCAMP BEANをオープン。 左:『BE-PAL』本誌編集 早坂
営業:通年
予約:随時
テントサイト:約18
モデル料金(ソロ):2,000円
購入した山を1年半かけて開拓&大開放!野営できるキャンプ場
ここ本当にキャンプ場なの? 案内されたのは、伊豆半島の北端に位置する、ナラが生い茂る美しい山。ところどころ平坦な場所があるけど、区画割りの線はないし、電源や水道、炊事場などといった人工物は見渡す限り存在しない。いわゆるイマドキのキャンプ場にあるべきものがない。山の中でひたすら焚き火に向き合えそうな、そんな空間。
山を丸ごと購入して、自らの手でコツコツ開拓。2020年の2月にオープンさせた場所。もちろん、オーナーである斉藤さんも相当な焚き火マニア。ひたすら焚き火だけに特化したキャンプを15年以上続けているという。
「大昔、焚き火が嫌いで火のそばにいられなかった原始人は、野生動物に食べられたりしやすいから淘汰されたはず。だからいま生き残っている現代人は全員、焚き火好きがDNAに刻まれているのだ!」という、強烈な持論の持ち主でもある。そんな斉藤さんが作ったキャンプビーンには、類は友を呼ぶ状態で、焚き火やブッシュクラフトがDNAに刻まれたマニアックな常連たちが集まってくる。
「お客さんからの要望があれば、基本的になんでも対応しますよ」
というようにルールはヒジョーにユルい。
オーナーの手ほどきで『BE-PAL』本誌編集・早坂がブッシュクラフト体験

ブッシュクラフトに使用する材料は、キャンプ場で譲ってもらうことも可能。

最初は恐る恐る斧を振るっていた早坂。地面に打ち込む杭をせっせと製作中。

穴を掘ってファイヤーピットを造成。石を敷き詰めておくと後始末がラク。

販売されている薪は広葉樹で1束500円という安さ。心置きなく燃やしまくれる。

使う道具は手斧とノコギリ、そして斉藤さんのお手製のウッドハンマー。必要最低限の道具だから、知恵と工夫がモノをいうのだ。「いやぁ〜 痩せちゃう!」
相談すれば、本来サイトじゃないところに泊まることもできるというし、ブッシュクラフト用の丸太なんかも自由に持ち出し可能。もちろん直火もOKだ。リピーターが圧倒的多数で、サイト作りから手伝ってくれた長年の常連さんもいるし、なかには毎週来てコツコツとシェルターを作り、半分住んじゃってるような猛者もいるらしい。
「山に簡易トイレを置いただけですし、飲み水もクルマの人は持参してもらうのが基本。Wi-Fi?それって焚き火するのに必要でしたっけ?」という斉藤さんのスタンスだから、不便さを理解してくれる人限定だ。
ものの1時間で極上焚き火場完成!

ファイヤーリフレクターと、常連さんが教えくれた、変わり種焚き火に挑戦。

縦に半分に切った丸太をV字に組み、その上で薪を燃やす。炎が高く上がるのが特徴。

山の起伏を活かしたサイトになっているので、さまざまなロケーションから自由に選べる。ハンモックも吊り放題。「作業したら 疲れちゃった」
本来のキャンプとはその不便さを楽しむものであったはずだ。いま失われつつあるそんな野営スタイルのキャンプがしたいなら、キャンプビーンに来るしかない。サイト間のスペースも儲けを度外視した広さだから、夜がふけると、まるで山奥にひとりきりになったような隔世感と静けさがある。そこには限りなくプリミティブで自由な焚き火世界が待っている――。
他のキャンパーの作品が点在

作ったものは、基本そのままに。次に来た人が使ってもいいし、解体して作り直すのもアリ。ブッシュクラフトのヒントがそこかしこに。
お客さん同士の交流の場

もしも人恋しくなったらキャンパーズサロンに顔を出せばいい。そこはまさに好き者たちの溜まり場。マニアックな焚き火談義に花を咲かせるのだ。
自分好みにこんなサイトまで作り上げられる!

なんと竪穴式住居(要相談)をブッシュクラフトした猛者もいるらしい。写真左は週末はほぼ住んでいるという常連さんのシェルター。自由だ。
このキャンプ場のこだわり3か条
- 焚き火で遊び尽くせるよう全サイト直火OKに!
- 区画間スペースが広いから孤独に酔いしれられる
- 常連さんになれば住んじゃうことも可能!
▼参考記事
【2】田方郡|negura campground

negura campgroundオーナーの 渡部竜矢さん 。都内の金融系IT企業に13年間勤め’21年に退社。半年後の12月にはキャンプ場を開設。釣りとキャンプが好きで、フロンティア精神は北海道の開拓者である祖父譲り。「毎日変わる景色に 感無量です」
営業:通年(日・月曜休)
予約:2か月前より*予約はオンラインのみ
テントサイト:約30
モデル料金(ソロ):3,000円
クラファン支援の達成でスタートアップ!
坂道を登りきった先に広がる絶景に思わず感嘆の声が漏れる。富士山に沼津アルプス、駿河湾まで一望できる、絶好のロケーション。ここは、伊豆の入口に位置する函南町に、2021年12月にオープンした「negura campground」だ。
「1年かけてこの場所を探し当てました。毎日同じ場所に立ってみると、夕日の落ちる場所が日々変わることに気づく。都会で暮らしていたらこんな感動には出会えないんじゃないかな」
オーナーの渡部さんは、東京からここ函南町に移住したが、新幹線で都内に通いIT関係の仕事をしていた。
「もともと釣りやキャンプが好きで移住したんですけど、こっちで出会った友達は、デザインの仕事をやっていたり、木工で作品を作っていたりと自由業の人が多くて。自分も好きなことを仕事にしたい、と思いキャンプ場を作ることを決めました」
開拓中も含めたら、総面積は2.1ヘクタールと広大!

展望抜群の草原エリア「tsudoi」「mujina」が2段に分かれ、その後ろの高台に林間の「komichi」「kokage」の2サイトが開放されている。

開拓前は雑草だらけ。

トイレの建設は地元の大工さんが協力者。

4日ほどかけて5〜6人でスコップを使って区画作り。重機に替えたら半日で完成。
場所を探し当てたはいいが、当初の貯金は10万円。そこで、SNSを通してクラウドファンディングで資金を募ったところ、約1か月半で、1200万円の資金調達に成功(’21年9月)。しかも、集まったのはお金だけじゃなく、渡部さんの思いに共感した地域の人や技術者などの開拓仲間。すべての作業は極力DIYで、と公言していた渡部さんにとって、心強い味方だった。
「大学生から50代後半の人まで。職業も地元の園芸屋さんや大工さん、重機会社の人もいたりして。わからないことがあってX(旧Twitter)で呟くと、みんなが答えてくれる。クラファンとXがなければ、こんなに早く夢を実現できませんでしたね」
管理棟!? がキャンパーとの団欒場所

開拓作業後に焚き火を囲み、みんなでダラダラとコーヒーを飲みながら談笑するのが至福の時。
直火ピットを囲んで豪快な焚き火も

草原エリアは石で囲まれたピットなら直火もOK。薪(ナラ、クヌギ、スギ)は、1㎏100円で販売。
そんな夢のキャンプ場だが、完成度は40%。現在も週末になると有志が集い、開拓を続ける。
「僕はキャンプ場はロケーションが8割だと思っています。なので、ほぼすべてのサイトから富士山が見えるようにしたい。それでいて林間サイトには野趣を残し、トイレなどのインフラも高規格で快適に。今後は管理棟も建てたいですね」
キャンプでテントを立てることはいわば巣作り。その巣作りから連想される「寝ぐら」からこのキャンプ場の名は“negura campground”と名付けられた。
「neguraって、アウトドアの本質を表わす言葉のような気がして。これからも仲間と居心地の良いneguraを作っていきます」
どこでも直火OKの林間サイトもあり

草原エリアからさらに上に上がると、木々に囲まれた林間サイトもある。ブッシュクラフトにおすすめで、どこでも直火ができる。
施設&設備はみんなで手作り

ホースは樹皮で目隠し。

アイアン工房が協力して作ってくれた炊事場。

トイレは地元の大工さんとの共作。支援者の名前が定礎に刻まれている。

清潔感抜群の水洗トイレ。
このキャンプ場のこだわり3か条
- 自分だけでできると思わず迷わず周りに協力を仰ぐ
- 拡散力とシェア能力が強いXがメインツール
- 景色、野趣、高規格のいいとこ取りがモットー
▼参考記事
【3】静岡市|magichour.camp
シーズンにはホタルが見られる。完全オフグリッドの循環型キャンプ場
地図には載らない秘密のキャンプ場。1区画10人までの5区画限定にしている。区画内ならテントは何張りでもOK。水は雨水を利用し、コンポストトイレ、明かりはソーラーライトと完全オフグリッドだ。希望者には10ℓの湧き水を用意。オーナーの打越文彦さんは就農し、自然から学びながら、その偉大さが伝わるキャンプ場を目指す。
敷地内には電線がなく、マジックアワーの美しさ、天然プラネタリウムが楽しめる。
富士山、駿河湾、伊豆半島が眺められる。
▼参考記事
得意分野でおもてなし!異業種参入型キャンプ場
アウトドアと親和性のある他業種の企業が、自ら開業したりプロデュースしたりと続々参入。独自のサービスや設備で、ひと味違うキャンプを提供している。
【1】伊豆市|キャンプベアード
営業:通年(フリーサイト/火・水曜休、オートサイト/水・木曜休)
予約:2か月前より *予約はオンラインのみ
テントサイト:37
モデル料金:5,500円〜
クラフトビールをとことん飲める!お酒好き垂涎のキャンプ場
キャンプベアードは、クラフトビールのブルワリー、ベアードブルーイングが“いかにクラフトビールを美味しく飲んでもらえるか”をコンセプトに掲げ、2018年にオープン。
「’14年にキャンプ場の跡地に醸造所を建て、できたてを飲んでほしいと思い開業しました」
と、スタッフの神田航平さん。鮎釣りで有名な修善寺・狩野川のほとりに位置し、とにかく水がいいのが特徴。水道水は一滴も使わず、ビールの仕込みもすべて軟水の湧き水を使っている。原料となるホップの一部も敷地内で無農薬栽培され、夏には収穫体験もできる。まさに自然と一体のブルワリーだ。
チェックイン時にウエルカムビール!?

受付はブルワリー3階のタップルーム。フリードリンクチケットが1人1枚もらえる。3階から見える醸造工房では、定期的にブルワリーツアーを開催。
「アウトドア好きやビール好きが宿泊でき、時間を気にせず施設内の自然を楽しめる、そんなビールと自然の楽園を目指したキャンプ場です」
このキャンプ場の最大の魅力は、なんといってもできたての生クラフトビールをキャンプしながら楽しめること。今回は無類のお酒好き、編集・町田と、ラム酒専門バーに勤める高橋彩子さんが我こそは、と志願。
まずはブルワリーのタップルームで受け付けを済ませる。ひとり1杯無料のフリードリンクチケットが手渡される。
「早速、飲んじゃおっかな〜」
目を輝かせるふたり。常時約20種類のビールが並び、どれひとつとして同じ味のものはない。
「うちはビールを飲んでもらうことが前提なので、デイキャンプは受け付けてないんです。まずは味わってみてください!」
できたてのクラフトビールがサイトに直行

瓶ビールを3本買うとバケツと氷付き。

4〜10月の土曜日にはサイト内のアウトポストでクラフトビールの量り売りも。

オリジナル鹿ソーセージも販売!
サイトは工場前に位置するフリーテントサイトとキャンピングカーサイト、少し離れた川沿いのオートサイト&キャビンサイトのエリアに分かれる。
「グラウラーのリース(500円)をしているので、サイトへ生ビールを持ち帰ることもできますよ。もちろん、マイボトルをご持参いただいてもOKです」
生ビールを1ℓ、瓶ビールも買い込み、川沿いのサイトに移動。テントの設営もそこそこに
「まずは、カンパーイ!」
「あ、売店で買った鹿のソーセージでも焼きましょうか」
「あぁ、この香りはヤバイ。ビールが進んでしまう〜〜!!」
川のせせらぎに身を委ね、否、ビールの川にドップリ漬かり、ご機嫌な一日が過ぎていく。
3か所のサイトから好みの場所をチョイス

薪は針葉樹(¥500)と広葉樹(¥800)のほか、お得なミックスの薪ボックス¥1,500も。

フリーサイト。

下がオートサイト。
このキャンプ場のこだわり3か条
- ビールをとことん楽しむためデイキャンプは禁止
- ビールの奥深さを知るブルワリーツアーを開催
- 20歳未満のキャンパーのみの利用はNGを徹底
▼参考記事
「犬連れ大歓迎」のおすすめキャンプ場
犬連れ大歓迎の人気キャンプ場を厳選して紹介。新規オープンした注目株を中心に犬連れさんにおすすめのキャップ場をチェック!
【1】富士宮市|グランパパキャンプ

ノーリードで過ごせるドッグランサイトは全4区画。最大8名まで利用できる。
ドッグラン専用サイトや富士山が眺められるサイトも!

富士山を眺められるサイトも多い。
平日は横浜でラーメン店を営むオーナーが、2021年春にオープン。サイトバリエーションが豊富なのが特徴で、柵などで囲まれたドッグラン専用サイトをはじめ、富士山が眺められるビッグサイトやウッドデッキサイト、渓流沿いの区画サイト、ぼっち区画などもある。クルマはサイトへ乗り入れできないが、近くに駐車場が用意されている。
▼参考記事