富士山も駿河湾も見え眺望抜群!地元の人も巻き込み作ったキャンプ場「negura campground」
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    2023.04.03

    富士山も駿河湾も見え眺望抜群!地元の人も巻き込み作ったキャンプ場「negura campground」

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    negura campgroundオーナーの 渡部竜矢さん 。都内の金融系IT企業に13年間勤め’21年に退社。半年後の12月にはキャンプ場を開設。釣りとキャンプが好きで、フロンティア精神は北海道の開拓者である祖父譲り。「毎日変わる景色に 感無量です」

    キャンプスタイルの多様化に伴い、急増中なのが自分で買った山や借りた土地、支援者から募った資金でのキャンプ場の開設。小規模ながら、オーナーの独創性が光る唯一無二の存在となっている。ここではクラウドファンディングで資金を調達しただけでなく、人との結びつきも得たオーナーを紹介しよう。

    クラファン支援の達成でスタートアップ!

    静岡県
    negura campground

    住所:静岡県田方郡函南町平井1689-55
    HP:https://linktr.ee/negura
    営業:通年(日・月曜休)
    予約:2か月前より*予約はオンラインのみ
    テントサイト:約30

    モデル料金(ソロ) 3,000円

    坂道を登りきった先に広がる絶景に思わず感嘆の声が漏れる。富士山に沼津アルプス、駿河湾まで一望できる、絶好のロケーション。ここは、伊豆の入口に位置する函南町に、2021年12月にオープンした「negura campground」だ。

    「1年かけてこの場所を探し当てました。毎日同じ場所に立ってみると、夕日の落ちる場所が日々変わることに気づく。都会で暮らしていたらこんな感動には出会えないんじゃないかな」
     
    オーナーの渡部さんは、7年前に東京からここ函南町に移住したが、新幹線で都内に通いIT関係の仕事をしていた。

    「もともと釣りやキャンプが好きで移住したんですけど、こっちで出会った友達は、デザインの仕事をやっていたり、木工で作品を作っていたりと自由業の人が多くて。自分も好きなことを仕事にしたい、と思いキャンプ場を作ることを決めました」
     

    開拓中も含めたら、総面積は2.1ヘクタールと広大!

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    展望抜群の草原エリア「tsudoi」「mujina」が2段に分かれ、その後ろの高台に林間の「komichi」「kokage」の2サイトが開放されている。

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    開拓前は雑草だらけ。

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    トイレの建設は地元の大工さんが協力者。

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    4日ほどかけて5〜6人でスコップを使って区画作り。重機に替えたら半日で完成。

    場所を探し当てたはいいが、当初の貯金は10万円。そこで、SNSを通してクラウドファンディングで資金を募ったところ、約1か月半で、1200万円の資金調達に成功(’21年9月)。しかも、集まったのはお金だけじゃなく、渡部さんの思いに共感した地域の人や技術者などの開拓仲間。すべての作業は極力DIYで、と公言していた渡部さんにとって、心強い味方だった。

    「大学生から50代後半の人まで。職業も地元の園芸屋さんや大工さん、重機会社の人もいたりして。わからないことがあってTwitterで呟くと、みんなが答えてくれる。クラファンとTwitterがなければ、こんなに早く夢を実現できませんでしたね」
     

    管理棟!? がキャンパーとの団欒場所

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    開拓作業後に焚き火を囲み、みんなでダラダラとコーヒーを飲みながら談笑するのが至福の時。

    直火ピットを囲んで豪快な焚き火も

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    草原エリアは石で囲まれたピットなら直火もOK。薪(ナラ、クヌギ、スギ)は、1㎏100円で販売。

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    そんな夢のキャンプ場だが、完成度は40%。現在も週末になると有志が集い、開拓を続ける。

    「僕はキャンプ場はロケーションが8割だと思っています。なので、ほぼすべてのサイトから富士山が見えるようにしたい。それでいて林間サイトには野趣を残し、トイレなどのインフラも高規格で快適に。今後は管理棟も建てたいですね」
     
    キャンプでテントを立てることはいわば巣作り。その巣作りから連想される「寝ぐら」からこのキャンプ場の名は”negura campground”と名付けられた。

    「neguraって、アウトドアの本質を表わす言葉のような気がして。これからも仲間と居心地の良いneguraを作っていきます」

    どこでも直火OKの林間サイトもあり

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    草原エリアからさらに上に上がると、木々に囲まれた林間サイトもある。ブッシュクラフトにおすすめで、どこでも直火ができる。

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    施設&設備はみんなで手作り

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    ホースは樹皮で目隠し。

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    アイアン工房が協力して作ってくれた炊事場。

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    トイレは地元の大工さんとの共作。支援者の名前が定礎に刻まれている。

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    清潔感抜群の水洗トイレ。

     

    このキャンプ場のこだわり3か条

    1 自分だけでできると思わず迷わず周りに協力を仰ぐ

    2 拡散力とシェア能力が強いTwitterがメインツール

    3 景色、野趣、高規格のいいとこ取りがモットー

    ※この特集のモデル料金とは大人2名+子供2名で1泊する際の目安です。ただし、このページのように(ソロ)と表記があるものは大人1名1泊の料金です(ともに税込み)。

    ※構成/大石裕美 撮影/小倉雄一郎

    (BE-PAL 2023年3月号より)

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