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美しい海を望みながらリゾート気分を味わえるキャンプ場2選
美しい海を望みながらリゾート気分を味わえるキャンプ場
COASTAL CABIN

一棟貸しのコテージには、20畳のオーシャンビューのリビング、10畳の和室、8畳の二段ベットのある2部屋があり、ゆったりと過ごせる。外では、プールや露店風呂でリゾート気分を味わったり、焚き火やバーベキューを楽しむことができる。また、プールサイドにバーがあり、音響も整っているので、音楽を聴きながら日常の雑事を忘れてリラックスするのもいい。
▼参考記事
ウミカグのお宿
季節を問わず心地よい時間を提供してくれる、ビーチスタイルのコテージである。リゾート感たっぷりのインテリアで、ただその場にいるだけでワクワク感が止まらない。
車で約5分の距離には、九十九里浜の最南端に位置する太東海岸があり、美しい海を眺めながらのんびりとした時間を楽しめるだろう。
また、『ウミガクのお宿』には、冬キャンプをより楽しむための工夫がされている。室内では、コタツでのバーベキューが可能だ。寒い季節にも暖かく快適に過ごせるため、寒さが苦手でも冬キャンプを満喫できる。
▼参考記事
農園リゾートで新鮮野菜とアクティビティが楽しめる施設
THE FARM

千葉・香取の農園リゾート「ザ ファーム」のグランピング施設「THE FARM CAMP」。



ヴィラとジュニアスイートの寝室は、ノルディスクのテント『ヴァナヘイム』で、セミダブルベッドを2台イン。マットと寝袋をそれぞれ2つずつ用意されており、合計4名まで利用できる。


リバーサイドは16棟でこちらはノルディスクの『アスガルド』を使用している。
1ポンドステーキととれたて野菜は食べ応え抜群!
「THE FARM CAMP」の魅力は、おいしいご飯付きだということ。おいしいキャンプというと、ビール&肉尽くしで罪悪感いっぱいになるのだが、こちらは農園を運営しているため、新鮮野菜がたっぷり。
夕食のバーベキューは、メインのビーフ&ポークステーキは1人前約500gで、これにジャーサラダやバーニャカウダで野菜がもりもり。朝食のブッフェにいたっては10種類以上の野菜が並ぶサラダご飯。朝も夜もたっぷり食べているのに、“身体にいいことをしている”気分になれるのだ。しかもおいしい。
野菜中心のご飯は男性ウケが悪く、女子会・女子キャンプの会場になりがちだ。けれど、バーベキューではビッグサイズのステーキがついているため、食べ盛りの子どもや男性も満足する。家族やカップルで利用しても、だれも我慢しなくていいのがポイントだ。


夕食はデッキでバーベキュー。夕方、リバーサイドラウンジで渡されるかわいいクーラーバッグには1ポンドのビーフステーキとなでしこポークのローズマリーマリネ、野菜のバーニャカウダセット、ジャーサラダ、スープ、バケットなどずっしり(写真は4人前)。
食後に楽しめるスモアセットも!
(スモア=焚き火で焼いたマシュマロをグラハムクラッカーで挟んだ料理)

基本は自分たちで準備をして焼くスタイルだが、炭おこしに不慣れなゲストのために、スタッフがさりげなく巡回して手伝ってくれることも。男性でも“姫キャンプ”並みのサポートを受けられるのだ。


朝食は隣接するカフェでサラダごはん。十五穀米の上に、10種類以上のとれたて野菜と卵や肉そぼろをトッピングするというものだ。ブッフェ形式なので何度でもお変わりOK。野菜が苦手な人も、ぺろりと食べられる。


野菜がおいしいのは農園が隣接されているから。貸農園の会員はスタッフが育てている大区画農園で自由に収穫を楽しめるシステムで、「THE FARM CAMP」のゲストも1袋1000円で大区画の収穫体験ができる。でっかく育ったほうれん草やにんじんは甘く、食べ応えあり。農園には写真付きで解説があるので、どんな状態が食べ頃なのかわかりやすい。

これからの季節はトマトがおいしい! 糖度8度の「あまばんか」の甘みに感激。

花粉症に効果があると言われる機能性フルーツ、じゃばらのマーマレードや果汁を販売している。
▼参考記事
駅から徒歩5分の農地から作り上げたキャンプ場
しげキャン

営業:通年
予約:随時
テントサイト:15
モデル料金:8,000円〜
メールアドレス:robamaru@jinriki.net
千葉のローカル路線として人気の小湊鐵道。キハ40形のディーゼルカーにゴトゴト揺られて降り立ったのは、終着の上総中野駅だ(この先も線路は続いているが、いすみ鉄道となる)。乗客全員が車体前方に集まり、青空に映える朱色の車体を写真に収めた。この「乗り」だけを目的にしても十分。しかし、真なる行き先は駅から徒歩5分の場所にあるキャンプ場だ。
ノンフィクション作家の中山茂大さんがオーナーのしげキャンは農地として使われていた場所をキャンプ場にしたという。
作ったのはこの人!
ノンフィクション作家
中山茂大さん

「母がここで農業をしていたのですが、認知症を患って使わなくなっていました。時々草刈りなど手入れをしに来ていましたが、ふとキャンプ場にしようと思い立ったんです。そこからひとりでコツコツ整地を始めました。いまも一部造成中なんです」
と中山さん。法律上、農地として登録している土地を他の目的で使う場合は手続きが必要だ。転用の手続きは煩雑とも聞くが。
「そうでもなかったですよ。この辺りも過疎化が進んでいますし、遊休地が増えてしまう事情もあるのだと思います。活用されて地域に貢献できるほうがいいですしね。いつだったか鉄道会社の方も視察に来られました。この周辺には、キャンプ場がいくつかオープンしているんです」
自然の中のプライベート空間

自らの手で理想の地を作る!

場所は駅チカながら、周りを木と川に隔てられているのでプライベート感が高い。販売している薪は、買い足した土地から伐採、あと10年はいけるかな? とのこと。キャンプ場の施設はどれも中山さんのお手製。ただ、敷地内にあるサウナだけは地域おこし協力隊が作ったもの。
「若き林業家のふたりでサウナエン(sauna_en)というコンビがいるのですが、彼らがサウナ小屋を作れる場所を探していました。そこで川のすぐ近くに作ってもらうことにしたんです」
キャンプ場利用者であれば、事前予約で90分貸し切り、ワンドリンク付きで1人2800円で利用可能。クールダウンは川で。
当初は知り合いだけの内輪キャンプ場を考えていた中山さん。「知らない人を迎え入れるのは緊張しましたが、みなさんいい方ばかりで助かっています」
夜になるとあちこちで灯るテントの明かり。それを眺めながらお酒を飲むのが、至福のひと時だと嬉しそうに笑った。
車窓を楽しみながら電車で来られる






お手製のキャンプ場はいまも増設中




素敵すぎるバーでグラスを片手に語らう


撮影/田渕睦深、阪口 克(キャンプ場空撮)
▼参考記事
東京ドーム70個分の敷地に広がる体験型リゾート施設
リソルの森

千葉県の中房総に広く展開するSport & Do Resort リソルの森は、ホテルからレストラン、ゴルフ場、スポーツ施設など様々な施設が用意された複合リゾート施設。総面積は東京ドーム70個分とも言われ、ビジネスマンなどを中心に利用者が多い同施設に、グランピングエリアがある。

リソルの森のグランピング施設の名称は「Grandvaux Spa Village(グランヴォー スパ ヴィレッジ)」。グランヴォーは、スイスにあるブールアンラヴォーという街の統合前に存在した旧自治区の名称で、1979年にリソルの森がある長柄町と当時のグランヴォーとで姉妹提携を結んだことを尊重し、施設名に入れたそうだ。

同施設は、タワーキッチンやカフェ、ショップ、バー、そして温泉など幅広い施設が集合している。内覧会ではほぼすべての施設を見ることができたので、特に素晴らしいと感じたポイント4つをご紹介する。
(1)安全性を確保するためにテント間の距離を広く設計

グランピングエリアには、デッキテラスがついた多角形のテントキャビンが7棟並んでいる。他のグランピング施設と比べて、テント間の距離をかなり広めに空けることで、宿泊者が安心して過ごせるように配慮した。

テント内を見てみると、立ちながらでも着替えられるほどの広い空間がある。寝具はデッキの上に備え付けられており、コートハンバーがフロアライトなど、北欧のような家具が置かれている。

エントランスには虫よけとしてメッシュパネルがあるが、それでも通気性が悪く暑いことを想定してクーラーを配置。スピーカーも置いているので、自身の好きな音楽を流して寛ぐことも可能だ。
トイレとシャワールームはグランピングエリア内にあるサービス棟を利用し、ドライヤーやアメニティも完備。

テントキャビンには、上位ランクのプレミアムバージョンが1棟のみあり、ベッドルームとリビングルームが別々になっている。テラスデッキがあるのは他と同じだが、2つのルームを行き来できる広いスペースが設けられている。

テントを出ると、食事と調理ができるアウトドアスペースがあり、天気がいい日には外で優雅に食事を取ることができる。内覧会当日は雨が降っていたため用意されていなかったが、晴れの日にはウッドテーブルとチェアが用意されるとのこと。
(2)カフェや焚火ガーデン、プールといったサービスが充実

「テント内だけで過ごすのはもったいない!」と感じる人は、近くのカフェやキッチンを利用してもらいたい。「グランヴォーカフェ」では、ボタニカルを基調とした店内で気軽にスイスを感じられるように設計。営業時間は11:00〜18:00で、有料で軽食やドリンクをいただくことができる。


タワーキッチンでは、隣に設置されているハーブナーセリーで摘んだハーブを使ってハーブティーを飲むことができる。スタッフが淹れてくれるので、ウェルカムドリンクとして利用してみてはいかがだろうか。

また、日が暮れるタイミングで焚き火を組めるサービスも提供。スタッフがすべて手配してくれるので、周辺のベンチで座れば手軽にアウトドア気分を満喫できる。利用できるのは晴れの日のみだが、夜の時間をここで過ごすのもアリだろう。


そのほかに自由に使えるハンモックエリアや、スイスの国際リゾート・レマン湖をモチーフにした全長130mのラク・レマンプールも設置。プールにおいては遊泳、ダイビング、幼児用の3スペースに分けられ、SUP体験やナイトプールなどを利用できる。暑い日に身体をリフレッシュしたい時に利用してみよう。
(3)リノベーションしたログハウスでスイスに宿泊している気分に

グランピングエリアの奥にはテラスハウスエリアがある。こちらは1棟に1〜2室が用意されているが、宿泊は1室のみのため、実質的には1ルームタイプになっている。BBQプランを予約すると外でアメリカンタイプの食事ができ、友人やカップルで手軽なアウトドア感を味わいたい人に良さそうだ。


中に入ると、北欧のようなナチュラルなテイストの家具が置いており、天井も高くゆったりと過ごせそうな印象。温かみのあるライトがまた居心地良さそうだった。ベランダも設置され、目の前には深く生い茂った緑を眺められる。
(4)独特な成分が入った温泉で心身ともに癒せる


極め付けは、施設内にある天然温泉スパ「紅葉乃湯」。露天風呂と内湯の両方を用意し、自然の風景を見ながらゆっくり過ごせる。利用できるのは宿泊者のみのため、混み合うことがないのが嬉しい。

同温泉のお湯は黒褐色の弱アルカリ性鉱泉を使用しており、炭酸水素ナトリウムをたっぷり含んでいる。施設によると、乾燥肌に効能があるとされ、美肌効果も期待できるそうだ!
なお、プランによっては入湯料が含まれているものと別途150円を支払うものがあるため、予約する際には気をつけておこう。

温泉で癒された後は、大人な空間が広がる「BARもみじ」にてお酒を飲んでみてはどうだろうか。ここではスイスから厳選して買い付けたワインや各種ドリンクを有料で飲むことができる。夜の22時半まで営業しているので、普段では体験できない時間を堪能しよう。
撮影/小川迪裕
▼参考記事
九十九里浜に佇む自然とアクティビティが楽しめるコテージ
コテージ&ペンション NANJA MONJA

コテージ&ペンション「NANJA MONJA(なんじゃもんじゃ)」は大型コテージや2~4名の中型コテージなど全4種類の部屋タイプがあり、バーベキューもできて、カヤックなどのアクティビティ体験予約も可能。気軽にアウトドア体験ができるスポットだ。

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