
CONTENTS
テントの種類をおさらい
テントの種類
スタンダードな「ドーム型」
ドーム型は天井に丸みを持たせた形の、最もオーソドックスな形状のテント。丸みを帯びた形は四方からの風を受け流し、山間部の変わりやすい天候にも耐えることができる。
柱となるポールをまっすぐに立てるのではなく、湾曲に反らせることでテントの居住空間を広げている。大人1人が立っていられるほど頭上にゆとりのあるタイプもあり、窮屈感を感じにくい作りになっている。中で簡単な作業や着替えも可能な点など、使い勝手の良いテントであると言えるだろう。
ドーム型は設営も簡単で、メインポールを2本クロスさせてスリーブに差し込むことで立ち上げることができる。慣れると1人でも設営できるため、ソロキャンパーからの人気も高い。
室内が広い「トンネル型」
トンネル型は、フレームをアーチ状に並べて設置するのが特徴のテント。独特な形状をしていることから、『イモムシ型』『カマボコ型』と呼ばれることもある。
トンネル型テントの特徴としては、タープが必要ないことが挙げられる。多くのトンネル型テントは『前室』『寝室』の2部屋を確保できるため、テント一つだけでリビングと寝室両面の役割を備えている。もし雨が降っても、テントの開口部を閉じてしまえば中に吹き込むことがないため、天気が変わりやすい山の中でも快適に過ごせるだろう。
山小屋のような「ロッジ型」
ロッジ型は、山小屋のようなフォルムをしたテント。1970年代に流行したデザインだが、SNSで取り上げられることが増え、再度人気が高まってきている。デザイン性が高く、まるで絵本の世界から飛び出してきたようなフォルムは、写真映えすることだろう。
切り妻屋根のような形状で、正面から見ると縦に長い五角形になっているテントが多い。普段生活している住宅のように、壁と天井が分かれているので、他のテントよりも居住スペースが広く感じるのも特徴だ。ソファやテーブルなどの大きな家具も置きやすく、リビングルームをまるごと外に持ってきたような配置にもできる。家族やグループでのキャンプに向いているといえる。
とんがり屋根の「ティピー型」
ティピー型は、横から見ると三角形、真上から見ると丸・多角形という、円錐型の構造になっている。もともとは、アメリカの先住民が住居用として草原に立てていたため、インディアンティピーと呼ばれることもある。
ティピー型テントの特徴として挙げられるのは、組み立てが簡単なこと。『ワンポールテント』とも呼ばれる通り、ポール1本で設営可能なため、キャンプ初心者やソロキャンパーにも向いている。周囲をぐるりとペグで打ち付けることで突風や強い風にも耐えることができ、風を受け流しやすいことも利点の一つだ。
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基本的なテントの選び方
設営のしやすさ
キャンプの中でも、テントの設営は時間を取られる作業のひとつ。多くの人は、テントはサクッと設営して、ほかのアクティビティに時間を取りたいと思うだろう。そのため、設営に時間がかからないかもチェックしておく必要がある。
キャンプ初心者や、テント設営に慣れていない人には、ドーム型がおすすめ。ティピー形(ワンポールテント)も設営・撤収が迅速にできるが、ペグの打ち方で張り具合や強度が変わるので、ちょっとしたコツが必要だ。ドーム型のテントなら、初心者でも確実に強度の高い形で張ることができ、突然の強風や強雨の際にも安心できる。
防水性・通気性
キャンプに行く時期によっては、湿気や雨に悩まされることもあるため、機能性も忘れずにチェックしよう。特にチェックすべきは、防水性と通気性だ。ほとんどのテントには防水加工は施されているが、モデルによって程度や防水加工がされている部分が異なる。テントの防水性能は『耐水圧』で表すが、強い雨にも耐えるテントが欲しいなら、耐水圧1,500mm以上のものがおすすめ。
通気性については、インナーテントにメッシュ素材が使われているか、ベンチレーション機能が搭載されているかを確認しよう。テントは防水加工が施されているため、通気性が犠牲になるケースがある。通気性が悪いと、夏場の寝苦しさにつながるので、通気性もチェックするのがおすすめだ。
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2025年にヒットしそうな4人用テント3選
ファミリーユーザーの間では、相変わらず2ルームテントが主流。ドーム型やトンネル型の本体内部にインナーが取り付けられるタイプだ。ところが最近、これまでになかったデザインの2ルームが登場してきた。
2ルーム需要が増えたためか、「ほかとは違うモノが欲しい」というユーザーの欲求と、「ほかとは違うモノを作りたい」という作り手の欲求が一致したのだと思われる。
TC素材の外幕で、インナーテント標準装備なのに6万円を切る価格は、今どきビッグサプライズ! またデザイン性の高さも見逃せないところだ。インナー、リビングともに4~5人に対応する広さを持つ。
私が紹介します
sotosotodays
野毛陽平さん
アウトドアギア専門店のバイヤーとして活躍。キャンプ歴27年というベテランでもあり、道具を見極める“力”の確かさは間違いなく天下一品。
ZANEARTS (ゼインアーツ) ウータL TC
「デザインが素晴らしい!設営は少々難しいけど、この広さでこの価格はかなり魅力的です。」
リビング両サイドの窓は、座ったときの目線に合わせた高さで風通しもバッチリ。
真正面。幅485cm(インナーの幅は390cm)、センターポール部の高さは270cmで、サブポールで立ち上げた出入り口部分が高さ160cmある。ワンポールタイプのテントにありがちな窮屈感がまったくない!
真横から見るとこんな感じ。右側のリビングスペース両サイドはフルメッシュにすることができ、暑い季節も風通しよく快適に過ごせる。
真後ろ。外幕を巻き上げてメッシュにすれば、インナーテントの後部開口部と連動して通気することも可能。
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THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス) ハーミット4
テント全周の立ち上がり部分は、パネルとメッシュの2層構造。パネルを全開すれば外部からの風を取り入れることができ、換気効率は◎。出入り口に逆V字形ポールが使われ、出入りが楽なのもうれしい限り。
遮光性と難燃性に優れたT/C素材を採用した4人用のティピーテント。専用ポールで作られた前室と立ち上がったテント下部により、広々とした空間が実現。ダブルウォール構造でフライシート単体でもシェルターとして使用可能だ。
「色使いが良くて、外観がとってもオシャレ。入り口ポールに施されたちょっとした気遣いが心憎いと思いました。」
インナーテントとグランドシートを取りはずせば、広々としたシェルターとしても使える。立ち上がり部分はすべてメッシュ窓にすることができるので通気性、換気効率のよさもバッチリ。
内部に接地した薪ストーブの煙突を外部に出すための煙突ポートも装備。寒い季節でも活躍してくれるモデルだ。
吊り下げ式4人用インナーテントも付属。はずしてシェルターとしても。
本体の立ち上がりに合わせて、ポールにも曲げ加工が施されている。
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Coleman (コールマン) レインカーム2ルーム/3025 DR
遮光に加え、新たに静音設計を採用。雨音を抑え、ジッパーのジ、ジ、ジィーッという音を無音に――という、従来になかった発想から生まれたモデル。外幕に遮光生地が使われ、日差しの強い夏場にはテント内の温度上昇を抑えてくれる。
クロスフレーム構造により、広々とした前室空間が確保され、解放感のある天井メッシュウィンドウが特徴。ダークルームテクノロジーにより、日光をブロックし朝まで快適に眠れ、日中はリビングスペースを涼しく保つ。
「静音設計は新しい発想。どれほど気にならないのか雨が待ち遠しくなる。」
外側にメッシュを張った二重生地構造で雨音を軽減。
外幕のジッパーはほぼ無音で開閉可能なサイレントジッパー。
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撮影/中村文隆
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2024年本当に売れたテントTOP10入りした4人用テント5選
全国17のアウトドアショップへのアンケートを集計し、本当に売れたテントを紹介!
ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 | |
---|---|---|---|---|
価格 | 対応人数 | |||
Coleman (コールマン) タフ2ルーム DX/3025(グレージュ) | ![]() | ¥98,780 | 4~5人 | |
ZANEARTS(ゼインアーツ) ゼクーM TC | ![]() | ¥74,800 | 4~6人 | |
ZANE ARTS (ゼインアーツ) ロロ | ![]() | ¥138,000 | 4~5人 | |
tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン) サーカス TC コンフォート ミッド | ![]() | ¥43,780 | 4人 | |
Coleman(コールマン) タフスクリーン2ルームエアー/MDX+ | ![]() | ¥109,780 | 4~5人 | |
Coleman (コールマン) タフ2ルーム DX/3025(グレージュ)
サイドのメッシュパネルと上部の換気窓の連動でスムーズな換気が可能。また内・外幕ともに、別売りのリバーシブルファンベンチレーションが取り付けられ、効果的にテント内の換気ができ、快適性をアップさせることができる。
2つのクロスフレームにフロントフレームを追加し、設営しやすさと耐風強度の高さを両立。上部が広がり圧迫感を感じにくいリビングとなったのもこの構造ならでは。
遮光性を高め、結露低減に役立つルーフフライを標準装備するほか、多彩なベンチレーションやリビング下部の三角メッシュ窓などフレッシュな空気を取り入れて蒸し暑さを低減する工夫が満載だ。

リビングとインナーの上部に別売リバーシブルファンベンチレーションを取り付けられる。
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ZANEARTS(ゼインアーツ) ゼクーM TC
エクステンションフレームでワンポールテントの圧迫感を解消した「ゼクーM」のTCモデル。火の粉で穴が空きにくく、焚火好きにうれしいテントに仕上がった。化繊に比べて重量があるためセンターポールを直径32mmにサイズアップしているのもニクイ。
●使用サイズ:440×380×H250cm
●重量:15kg

リビングシート付属、インナーテントは別売。
汚れをはらいやすいポリエステル製スカート、メインドアパネルのファスナーはトリプルスライダーなど秋冬にうれしい機能が満載だ。
ZANE ARTS (ゼインアーツ) ロロ
個性的なシルエットがキャンプ場で目立つこと必至のワンポール型ツールームシェルター。センターポールを突っ張るだけで立ち上がるので設営もスムーズ。両サイドのブリッジフレームのおかげで剛性が高く、耐候性にも優れた安心感バツグンのモデル。

贅沢にメッシュパネルを使った開放的なリビング。
さらにフロントバイザーのおかげで雨の吹き込みを低減。フロントパネルは手持ちのポールを用いて跳ね上げ、リビングを拡張可能だ。
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tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン) サーカス TC コンフォート ミッド
設営しやすさにTCならではの遮光性と通気性を備えた「サーカス TC」のミッドサイズ。本体に直接縫い付けられたフロントフラップは巻き上げ、メッシュ、オープンなど環境にあわせてアレンジ可能。
●使用サイズ:485×462×H310cm
●総重量:16.5kg
フロントパネルを張り出せるので、全閉でもワンポールテントとは思えないゆとりの居住空間が手に入る。フロアレスでコットを最大4台置けるためファミリー利用もOK。夫婦での利用ならゆったりすごせる。トリポットやインナーテント、グランドシートなどオプションも豊富だ。

手持ちのポールを追加してフラップを跳ね上げればかなり開放的。
Coleman(コールマン) タフスクリーン2ルームエアー/MDX+
涼しさにおいては実績のある、遮光生地を採用したダークルームエアーシリーズ。メッシュ地を新たにワイドエアメッシュに変更することで、通気性能が格段にアップ。インナーテントには、別売り電動ファンをしっかり取り付けられる工夫が施され、暑い季節のキャンプをより快適に過ごせるようにアップデートされている。

ダークルームテクノロジーを搭載。
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BE-PALスタッフが検証!4人以上で使えるおすすめテント9選
BE-PALスタッフが厳選したおすすめのファミリーテントから、5人用以上のモデルをピックアップ。すべて張ってみて、ペグダウンの数や大きさ、就寝時の最大人数、主だった特徴などをまとめてお伝えする。
(※「MAX」は付属インナーテントの最大就寝人数を、「ペグダウン」は外幕全閉時に最低限必要な本数(ガイラインの本数)を示す)
ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 | |
---|---|---|---|---|
価格 | 対応人数 | |||
LOGOS (ロゴス) プレミアム エーコン PANEL EVER DOME L | ![]() | ¥198,000 | 4人 | |
Snow Peak (スノーピーク) リゲル Pro. | ![]() | ¥605,000 | 4人 | |
ZANEARTS (ゼインアーツ) クク2 | ![]() | ¥59,800 | 4人 | |
TOKYO CRAFTS (トウキョウクラフト) ウィングフォート | ![]() | ¥99,800 | 4人 | |
ZANEARTS (ゼインアーツ) ギモーグ | ![]() | ¥59,800 | 4人 | |
LOGOS (ロゴス) neos PANEL スクリーンドゥーブル L-BD | ![]() | ¥74,800 | 4人 | |
ogawa (オガワ) グロッケ12 T/C Ⅱ | ![]() | ¥126,500 | 4人 | |
POMOLY (ポモリー) DOME X4 | ![]() | ¥96,499 | 4人 | |
QUECHUA(ケシュア) AIR SECONDS 4.1 FRESH&BLACK | ![]() | ¥69,900 | 4人 | |
LOGOS (ロゴス) プレミアム エーコン PANEL EVER DOME L
先が尖った形状の「エーコンフレーム」が、天井を押し広げ高さを確保。内部はかなり広々としている。インナーを取り付けた状態で、リビングスペースが520×300㎝もあり、テーブルとチェア4脚をセットしてもゆったりと過ごせる。

クロスポールを組み込んだ正面パネルは張りがあり、雨天時も水がスムーズに流れ落ちる。高さも180cmと十分。

害虫の侵入を防ぐ独自のメッシュ地は、UVカット、遮光機能を兼ね備えている。
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Snow Peak (スノーピーク) リゲル Pro.
雨の吹き込みを軽減しながら通気性を確保できる左右の張り出し可能なパネル、すべてがメッシュ窓になるサイドパネルなど、機能性てんこ盛りのモデルだ。ペグダウン箇所が多く、完成形までに少々手間はかかるが、この広さは大きな魅力。長期滞在にお薦めだ。

張り出しサイドの三角マチパネルは、付け根のジッパーを開けると巻き上げられるようになっている。
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ZANEARTS (ゼインアーツ) クク2
自立するフレームに幕体をフッキングし、アーチポールをセットするだけで設営は簡単。インナーの後ろには後室があり使い勝手も◎。なにしろ2ルームでこの価格はうれしい!
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TOKYO CRAFTS (トウキョウクラフト) ウィングフォート
写真のようにパネルを跳ね上げた状態でも、フルクローズ、オールメッシュにできる独自機能を搭載。天井部には遮光、遮熱効果のある加工が施され夏場も快適に過ごせる仕様だ。どのような季節や天候、場所であっても、まるでリビングにいるような居心地の良さを感じられる。
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ZANEARTS (ゼインアーツ) ギモーグ
3本のアーチフレームを、2本のリッジフレームで固定する剛性に優れた構造。狭くなりがちな最後部もポールで立ち上げられ、インナーテントの居住性もバッチリだ。別売りのアップライトポール150は150、160、170㎝の3段階調節式。

正面パネルの両サイドに、日よけ、雨よけ効果を高める三角マチ付き。巻き上げも可能だ。

昼間はパネルを全開して開放感満点に、夜はフルクローズしてプライベートを確保できる。
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LOGOS (ロゴス) neos PANEL スクリーンドゥーブル L-BD
リビングと寝室を兼備した2ルームテント。火の粉が付着しても燃え広がらない難燃素材の幕体は、雨水を弾きやすいエンボス加工済み。クロスフレーム2組で簡単に立ち上げられ、キャンプビギナーにもお薦めだ。

跳ね上げたパネルを車とジョイントするための吸盤も標準装備されている。
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ogawa (オガワ) グロッケ12 T/C Ⅱ
通気性に優れたT/C素材に加え、出入り口を含めた各辺の立ち上げ部分には、生地パネルと二重構造のメッシュパネルを装備。上部のベンチレーターと連動して換気調節も自在だ。薪ストーブがセットできるのでオールシーズン活躍してくれる。

6人まで収容可能なたっぷりサイズ。

正面のヒサシは、左右別々に巻き上げもできる。

着脱可能なグランドシートが標準装備。トグル式だから就寝人数に応じて簡単にサイズ調節ができる。

後部には薪ストーブ用煙突ポートを装備。煙突が触れる部分には耐熱素材が施されている。
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POMOLY (ポモリー) DOME X4
5本のポールで12か所ものポール交差点があり、剛性の高さはバツグン。しかもすべて同じ長さなので迷うことなく設営でき、キャンプ初心者にもお薦めだ。薪ストーブ用煙突ポート付き。
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QUECHUA(ケシュア) AIR SECONDS 4.1 FRESH&BLACK
設営はアーチ状エアフレーム3本にインフレートするだけ。遮光性の高い独自素材により、寝室内は暗く内部の温度上昇も軽減される。
●最大長:480cm
●重さ:14.5kg
撮影/中村文隆
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BE-PAL編集部のビギナー女性が設営レビュー!4人以上用の大型テント2選
収容人数4人以上の大型テントは、なんといっても設営が大変!というイメージが強い。そんなファミリー向けテントのテスターに任命されたのは、ビギナーの女性編集部員。BE-PAL編集部員が実際に使ってわかったおすすめのテントを紹介する。
キャンプビギナーの女性編集部員がレビュー!

編集部 カジハラ
Coleman (コールマン) タフスクリーン2ルーム TX/MDX
コットンのような風合いを持つ、耐久撥水加工済みのポリエステル生地「テックスファイバー」を使用した2ルームテント。広々としたリビング、4~5人が寝ることができる寝室と、ファミリーキャンプにおすすめ。
ファミキャンデビューにはコレ! オールシーズン対応の入門モデル
【設営時間:2人で33:00】

リビングの天井が寝室より高い!
「TexFiber」というコットンのような風合いの新素材を幕体に使ったモデル。重くて車から取り出すのは大変だったけど、設営してみたら広いリビングと、高さ173cmの寝室があって、ゆったり団らんできる快適さ満点のスペースのでき上がり。

封筒型寝袋を4つ並べられる。

テープは収納ポケットへIN
足を引っ掛ける心配のあるグランドテープは、設営後に片側をはずしてポケットに収納可能。

フルスカート仕様で巻き上げもできちゃう
フライ裾のスカートは、季節や天候などの状況に応じてトグルで留めておくことができる。

直感的な設営を助ける色分けパーツ
スリーブ先端の色に合わせてポールを挿入すれば間違える心配なし。親切な工夫がありがたい。
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ogawa (オガワ) ピレウス
フライシートの外側にポールをセットするアウタークロスポール構造を採用した。内部にポールがないため、スペースを広々と使うことができる。フライシートのみでシェルターとして張ることも可能。さまざまな張り方を楽しめるので、グループやカップルキャンパーにもおすすめだ。
シェルター利用もできる自由度の高さが魅力
【設営時間:2人で20:30】

ポールがないとこんなに広い!
外側にセットするアウタークロスポール構造。何がいいって、内部にポールがないからスペースを広々と使えること。幕体はT/C素材だから通気性がいいし、フロアは着脱式。さまざまな張り方を楽しめるので、グループやカップルキャンパーにもおすすめ。

ポールが2本だけなのも助かる!

外側にポールがある生成りの幕体というだけでインパクト大。この個性的なシルエットも魅力のひとつ。

インナーのフロアは着脱式で、サイズ調節も可能。フロアをはずせばシェルターとしても使える。

ポール要らずのひさしで手軽に涼しく!
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撮影/中村文隆
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アウトドアの達人が徹底検証!4人でも快適なファミリーテント4選

アウトドア用品デザイナー・佐藤裕一郎さん。テントをはじめ、さまざまなアウトドアギアのデザインを手がけるスペシャリスト。その鋭い観察眼から発するコメントの説得力はピカイチだ。
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) ノーチラス4×4
アウトフレーム構造で、フライに吊り下げ式インナーを付けたまま立ち上げられるので、設営は意外と簡単。また、ウォール全体が三角形のパネルで構成されていて、この三角を基調としたトラス構造が剛性を高くするメリットがある。付属インナーは左右どちらにでも付けられ、別売りインナーも装着可能だ。

たくさん設けられた開閉可能なメッシュ窓に加え、下からもしっかりと通気できるベンチレーターがあり、換気性能はバッチリだ。

メインのクロスポールと左右のアーチポールをガッチリ留めるリッジポール(露出した黒いポール)が、剛性を高めている。

寄りかかろうが、押し倒そうとしようがビクともしない。「このサイズでこれほど高い剛性があるテントは珍しいよね」(佐藤さん)
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NEMO(ニーモ) オーロラ ハイライズ 4P
クロスポールの前後にセットするリッジポールが、テントの両サイドを大きく押し広げる構造。実際に内部に入ってみると見た目より空間が広く、高さも十分にあるので着替えなどもしやすい。フルフライではないが、インナー両サイドのウォールは防水地なので雨が染み込む心配はない。このサイズで6kg強という軽さも大きな魅力。

フライの出入り口が広く、ヘッドクリアランスもいいので出入りが楽。予備のポールが2本あれば、張り出すこともできる。

インナーには通気性を考慮してメッシュパネルを多用。フロアにはチェック柄のプリントが施されている。
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Nortent(ノルテント) ギャム4
ノルウェーの先住民、サーミ族の伝統的な住居である「Gamme」をイメージして開発されたモデル。薪ストーブ用煙突ポートや裾全周にスノーカートを装備し、過酷な気象条件下でテント泊をする研究者からも高く評価されている。インナーは別売り。2019年に創設された日本初上陸ブランド。

換気窓の連携はバッチリ!
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CHUMS(チャムス) ブービーキャビンテント4
デッドスペースが少ないロッジ型大型テント。リビングには印象的な赤い格子のTPU(サーモプラスチックポリエチレン)製窓が付き、インナーのドアには小物ポケットを装備するなど、細かいところにこだわりが詰まっている。

軽くて扱いやすいポリエステル素材仕様。
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撮影/高柳 健、中村文隆
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こちらもチェック!まだまだある4人以上用のおすすめテント
Coleman(コールマン) BCクロスドーム/270
BCは“ベーシックキャンプ”の略。Colemanの数あるテントの中でも、特にキャンプ初心者の方に向けた作りとなっている。設営方法や内部の構造もシンプルで、非常に使いやすい万能型テント。
●定員:4~5人用
●本体サイズ:約415×270×175(h)cm
●収納時サイズ:直径約25×75cm
●重量:約10kg
●耐水圧:約1,500mm(フロア:1,500mm)

3人分のマットを敷いている様子。マットはもう1枚敷けそう。4人で寝る際も狭さは感じない。

広い床面積に加え、高さも175cmあるため、立ったまま着替えをすることができる。背の大きい方でも圧迫感を感じることはないだろう。

前室はコンテナも楽々収納できるほど、広さがある。

テントの前方にはキャノピーを立てることができる。テントを設営した状態から2本のポールをたてて、それぞれ1本のロープで固定するだけ。
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yozora(ヨゾラ) kohaku(コハク)
クリエイティブ集団「ほぼ日」のキャンププロジェクト「yozora(ヨゾラ)」のファーストプロダクトとなるワンポールテント。共同プロデュースをしているのはアウトドアメーカー「ゼインアーツ」。ワンポール型の正統派テント。フロントとリアに組み込まれたフレームによって内部の空間を高く広く確保しており、特にフロントからの出入りはしゃがんだり避けたりといったストレスがほとんどない。

フロントバイザーは「軒」であると同時に、タープの役割も兼ねている。
入り口部分のフロントパネルを巻き上げると、リビングスペースはバイザーの下まで拡張することが可能。

広い視界を確保できるフロントメッシュ。

メッシュとパネル生地との2層構造の「空を見る窓」。
美しいシルエットを持つテントが陥りがちな複雑な設営工程を極力排除し「ビルディングテープに沿って4つのペグを打ってしまえば、どなたでも美しく張れる」ように工夫している。目安としてふたりで設営した場合、慣れれば15分ほどで美しくテント張ることが可能だ。

サイドに羽根を伸ばしたような美しいシルエット。
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