CONTENTS
テントの種類をおさらい
現在はさまざまな種類のテントが販売されており、その種類ごとに特徴も異なる。まずは、どのような種類のテントが存在するのか見ていこう。
CHECK!
スタンダードな「ドーム型」
ドーム型は天井に丸みを持たせた形の、最もオーソドックスな形状のテント。柱となるポールをまっすぐに立てるのではなく、湾曲に反らせることで強度を高め、テントの居住空間を広げている。
大型のドーム型テントには、大人1人が立っていられるほど頭上にゆとりのあるタイプもあり、窮屈感を感じにくい作りになっている。中で簡単な作業や着替えも可能なので、使い勝手の良いテントであると言えるだろう。
ドーム型は設営も簡単で、メインポールを2本クロスさせてスリーブに差し込むことで立ち上げることができる。慣れると1人でも設営できるため、ソロキャンパーからの人気も高い。
モンベル|ムーンライトテント2型
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室内が広い「トンネル型」
トンネル型は、フレームをアーチ状に並べて設置するのが特徴のテント。独特な形状をしていることから、『イモムシ型』『カマボコ型』と呼ばれることもある。
大人数用のテントとイメージされがちだが、最近では2~3人で快適に利用できるコンパクトなサイズも多く販売されるようになった。
トンネル型テントの特徴としては、タープが必要ないことが挙げらる。多くのトンネル型テントは『前室』『寝室』の2部屋を確保できるため、テント一つだけでリビングと寝室両面の役割を備えている。もし雨が降っても、テントの開口部を閉じてしまえば中に吹き込むことがないため、天気が変わりやすい山の中でも快適に過ごせるだろう。
VASTLAND|トンネルテント
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とんがり屋根の「ティピー型」
ティピー型は、横から見ると三角形、真上から見ると丸型に近い多角形という、円錐型の構造になっている。
もともとは、アメリカの先住民が住居用として草原に立てていた。そのため、インディアン・ティピー(テント)と呼ばれることもある。
ティピー型テントの特徴として挙げられるのは、組み立てが簡単なこと。『ワンポールテント』とも呼ばれる通り、ポール1本で設営可能なため、キャンプ初心者やソロキャンパーにも向いているだろう。周囲をぐるりとペグで打ち付けることで突風や強い風にも耐えることができ、風を受け流しやすいことも利点の一つだ。
ロゴス|Tradcanvas VポールTepee400
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山小屋のような「ロッジ型」
ロッジ型は、山小屋のようなフォルムをしたテント。1970年代に流行したデザインだが、InstagramやTwitterなどのSNSで取り上げられることが増え、再度人気が高まってきている。デザイン性が高く、まるで絵本の世界から飛び出してきたようなフォルムは、写真映えすること間違いない。
切り妻屋根のような形状で、正面から見ると縦に長い五角形になっているテントが多いようだ。普段生活している住宅のように、壁と天井が分かれているので、他のテントよりも居住スペースが広く感じるのも特徴。ソファやテーブルなどの大きな家具も置きやすく、リビングルームをまるごと外に持ってきたような配置にもできる。家族やグループでのキャンプに向いている。
ogawa|オーナーロッジ タイプ52R T/C
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テント選びの基本をチェック
テントの種類はたくさんあるので、用途に合わせて最適なテントを選ぶことが大切。テントを選ぶときに着目すべき基本的なポイントをおさらいしよう。
CHECK!
利用人数に合ったサイズを選ぶ
テント選びにおいて最も重要といっても過言ではないのが、サイズ。利用人数に合ったテントを選ばなければ、快適に過ごせなくなる恐れもある。
そのため、テントを選ぶときは必ず『何人用のテントなのか』をチェックするようにしよう。ただし、ここで記載されている人数は、あくまでも『最大収容可能人数』だ。
たとえば『4~5人用』と表記されているテントを5人で使用すると、少し窮屈に感じられるかもしれない。ゆったりと過ごしたいときは、利用する人数プラス1~2人のテントを選ぶのがおすすめだ。
耐水圧や通気性を確認する
テントごとに機能性は大きく異なるため、しっかりとチェックしておくことが大切だ。特に注目すべきポイントとしては、耐水圧や通気性が挙げられる。耐水圧が高いテントほど、テントの内部に水が染み出しにくくなる。
たとえば、山にキャンプに行く場合は急に天候が変わる可能性も高いため、耐水圧の高いテントを準備しておくと安心。耐水圧が1500mm以上のものをおすすめする。商品購入の際、スペックや表示をしっかりと確認しておくことが大切だ。
また、夏場のキャンプでは熱が内部にこもりやすくなるため、通気性の良いものを選ぶと快適に過ごせるだろう。
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「BE-PALアウトドアアワード 2023 大賞」受賞の名品テント
審査員とBE-PAL編集部による選考を経て、2023年のアウトドア業界を代表するようなモノ、コト、ヒトのトピックをノミネート。その中から読者投票の結果を踏まえて「BE-PALアウトドアアワード 2023 大賞」に選ばれた注目のテントを紹介する。
BE-PAL公式 YouTubeチャンネル
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サバティカル「スカイパイロット シンセティック」
デッドスペースがない居住性の高さと、既存モデルより8kg以上軽くなったことによる扱いやすさで「万人におすすめできる」「使いたくなるテントだ」「コスパがとても高い」と、審査員が絶賛。テント部門賞を獲得した「スカイパイロット シンセティック」が大賞を受賞した。
¥106,700
SPEC:●サイズ/720×380×高さ270cm ●重量/13.9kg(ポール3.3㎏、ペグ360g)
デッドスペースをなくし、大幅に軽量化させたことが評価のポイント
サバティカルの「スカイパイロット シンセティック」は、既存モデル「スカイパイロット TC」のファブリックを、TCからポリエステルに変更し、大幅に軽量化したニューモデル。省スペースで設営でき、4本のサブポールを使用することでデッドスペースがほとんどなく、居住性が高いのが特徴だ。
ポールの素材もアルミに変更されており、それも大幅な軽量化につながっている。また、素材をポリエステ ルに変更したメリットは軽さだけにとどまらず、防水性にも貢献するなど、使い勝手を大きくアップデートさせた意欲作だ!
真ん中にメインポールを配置するワンポール構造ながら、4本のサブポールで四方を立ち上げることで、大人数を収容できる空間面積を実現。中は高さも十分で広々空間だ。
寝るときや寒いときはフルクローズにでき、風を通したいときはメッシュ窓にしたり、出入り口を立ち上げて開放感を高めたりと、スタイルや天候に合わせて形を変えられるのも魅力。
「デッドスペースができてしまうワンポールテントの不利な点を、四方の張り出しで解消しているアイデアがイイ!」(全天候型アウトドアライター・ホーボージュンさん)。
「ポリエステル素材にすることで雨に強くなり、撤収時の手間も半減してくれる!」(アウトドアライター・高橋圧太郎さん)。
「長年、超ハードコアアウトドア集団のエイ アンド エフチームが自社のブランドで出して、ここまで来たっていうのが、まず面白い!」(アウトドアプロデューサー/ネイチャーインタープリター・長谷部雅一さん)。
「居住空間が広いから、ファミリーテントとしてだけでなく、グループでのキャンプベース的に使うのもおすすめです!」(アウトドアコーディネーター・森風美さん)。
「素材が変わるだけでイメージもだいぶ変わりますよね。この大きさでこの価格というのも◎です!」(BE-PAL編集長・沢木拓也)。
SABBATICAL (サバティカル) スカイパイロット シンセティック
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「BE-PALアウトドアアワード 2023」でテント部門賞にノミネートされた名品テント
キャンプの楽しさ、快適さを大きく左右するテント。2023年は、は新素材や新しいアイデアによる革新的なテントが登場するなど、例年以上にテントの当たり年という印象だった。だからこそ、ノミネートテントはどれもレベルの高いものが揃い、大いに審査員の頭を悩ませた。テント部門賞を獲得した「スカイパイロット シンセティック」以外で高い評価を得たノミネートテントをここで一気に紹介する。
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ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 | ||
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価格 | サイズ | 重量 | |||
SABBATICAL (サバティカル) スカイパイロット シンセティック | ¥106,700 | 720×380×高さ270cm | 13.9kg(ポール3.3㎏、ペグ360g) | ||
NEMO (ニーモ) アトム オズモ 1P | ¥53,900 | 210×90×高さ105cm | 1.35kg | ||
ogawa (オガワ) ステイシー ファルダ | ¥59,400 | 300×230×高さ130cm | 約4.04kg(付属品除く) | ||
SOTO (ソト) HORUS SOLO T/C | ¥99,000 | 320×300×高さ160cm(陣幕装着時) | 9.3kg | ||
Snow Peak (スノーピーク) ランドネスト M テントタープセット | ¥80,300 | 450×280×高さ160cm(テント) | 440×380cm(タープ) | ||
ニーモ「アトム オズモ 1P」
生地には新開発素材のナイロンとポリエステルの複合素材「オズモ」が使用され、濡れても乾きやすく、撥水性能が高いのが特徴。
長らく、テント専用の新素材が登場していなかったなかで、颯爽と現れた「オズモ」は“ゲームチェンジャー”にもなりうる存在として、審査員から高い評価を集めた。このモデルは登山用のエントリーモデルという立ち位置ながら、上級者も納得の仕上がりとなっている。
¥53,900
SPEC:●サイズ/210×90×高さ105cm ●重量/1.35kg
「雨に濡れても、パッと降れば水が切れてドライになるから、撤収の時も楽なんだよね」(アウトドアライター・高橋庄太郎さん)。自身でもこのテントを愛用しているという。
「ソロ系テントの一番のニュースはニーモですね。このテントは、つねに“ドライ”っていうのが一番のメリット。長期滞在にも向いているし、悪天候にも強い」(全天候型アウトドアライター・ホーボージュンさん)。
NEMO (ニーモ) アトム オズモ 1P
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ogawa「ステイシー ファルダ」
ツールームテントの快適性を、ソロキャンプ向けにコンパクトに落とし込んだ名作「ステイシー」。スカートが追加されたこのアップデート版「ステイシー ファルダ」は、悪天候時にもしっかり室内を守ってくれ、安心感がグンとあがった。
長年「ステイシー」が愛されてきた理由は、何といってもひとりで使用するには贅沢な前室の広さと高さ、そして設営の簡単さ。そこにスカートが追加され、もはや完璧に近い存在といっても過言ではない。
¥59,400
SPEC:●サイズ/300×230×高さ130cm ●重量/約4.04kg(付属品除く)
「ogawaの歴史は“絶対的に丈夫”というところから始まっているので、信頼性が高いですよね」(アウトドアプロデューサー/ネイチャーインタープリター・長谷部雅一さん)。
ステイシー最大の魅力でもあるゆとりのある前室は、フルオープンにすることもできる。「小型なわりに背が高いから、ローチェアなら前室にも楽に収まる」(BE-PAL編集長・沢木拓也)。
ogawa (オガワ) ステイシー ファルダ
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SOTO「ホルス ソロ T/C」
陣幕とシェルターの組み合わせで、多彩なアレンジが楽しめるのが大きな特徴。何より画期的なのは、火器メーカーのテントだけあって同社のガス器具が使えること! テント内で煮炊きをしながら、星空を眺めることができる。
「焚き火をやりたい」「星空が見たい」「一人で読書がしたい」「シアターにしたい」など、それぞれのスタイルに、柔軟に対応してくれる懐の深さがこのテントの大きな魅力だ!
¥99,000
SPEC:●サイズ/320×300×高さ160cm(陣幕装着時) ●重量/9.3kg
「混んでるキャンプ場でも、陣幕で囲うとプライベート空間ができる。上を開けておけば開放感はありつつも、まわりの人からは見えない」(アウトドアライター・高橋庄太郎さん)。
「火力で信頼のあるメーカーが『どうぞ自社のギアを使ってください』ということで作ったところに、まず注目ですよね。火が使えるテントっていう潔さがいい!」(アウトドアプロデューサー/ネイチャーインタープリター・長谷部雅一さん)。
SOTO (ソト) HORUS SOLO T/C
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スノーピーク「ランドネスト M テントタープセット」
居住性の高いかまぼこ型テントながら、逆Y字型のフレームによってペグダウンしなくても自立するため、設営がとても簡単。タープとテントがセットでこの価格というのも大きな魅力で、スターターセットとしてビギナーにもオススメできる。
ツールームテントよりも、タープとテントを別々に揃えたほうが高い…けれど、このセットなら価格も抑えられるし、間違えもない! と、審査員から広く評価された。
¥80,300
SPEC:●サイズ/450×280×高さ160cm(テント)、440×380cm(タープ) ●重量/8.7kg(テント)、7.2kg(タープ)
「この逆Y字型フレームのおかげで本当に誰でも簡単に設営できるし、『長期間使ってもらいたい』というスノーピークらしさが出ている商品ですね」(BE-PAL編集長・沢木拓也)。
テントの前にタープを横向きに設営すると、テントとタープがピッタリ連結! 「かまぼこ型ってスゴイ人気だけど、ちょっと立てるのが難しいじゃないですか。コレは真ん中だけ立てれば自立しちゃうっていうのが、初心者にも優しいです」(アウトドアコーディネーター・森風美さん)。
Snow Peak (スノーピーク) ランドネスト M テントタープセット
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全国人気アウトドアショップが選んだ!テントの2023年ベストヒットランキング
全国14のアウトドアショップに聞き、2023年に売れたものを大公開!リアルな売れ線の大本命テントを「ファミリー向け」「ソロ向け」それぞれ紹介する。
「ファミリーテント」2023年ベストヒットランキング
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第1位・スノーピーク「ランドネストドーム M」
¥51,700
スノーピーク ランドネストドーム M
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第2位・コールマン「タフスクリーン2ルーム エアー/MDX+」
¥98,780
Coleman(コールマン) タフスクリーン2ルームエアー/MDX+
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第3位・スノーピーク「ランドロック Pro.air シールドルーフセット」
¥249,700
スノーピーク ランドロック Pro.air シールドルーフセット
第4位・テンティピ「サファイア 9Light」
¥301,400
テンティピ サファイア 9Light
第5位・THE NORTH FACE「ランダー4」
¥53,900
THE NORTH FACE ランダー4
「ソロテント」2023年ベストヒットランキング
▼参考記事
第1位・ライペン「SLドーム」
¥64,900
ライペン SLドーム
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第2位・MSR「ハバハバシールド2」
¥99,000
MSR (エムエスアール) ハバハバシールド2
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第3位・ファイントラック「カミナドーム2」
¥74,800
finetrack (ファイントラック) カミナドーム2
▼参考記事
第4位・コールマン「ツーリングドーム/ST」
¥21,780
Coleman (コールマン) ツーリングドーム/ST
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第5位・オガワ「ステイシー ファルダ」
¥59,400
ogawa (オガワ) ステイシー ファルダ
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『BE-PAL』ベテランライターが厳選!テントの2024年ヒット予測
NO.1アウトドア情報誌『BE-PAL』のベテランライターと編集部員6人が実際にテントを使い「これは売れそう」と思ったものを紹介する。リアルに良かったベストテントを「ファミリー向け」「ソロ向け」それぞれ紹介する。
「ファミリーテント」2024年ヒット予測 BEST5
▼参考記事
ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 |
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価格 | |||
第1位・TENTER×Oregonian Camper 「ORTUS-S」 | ¥253,000 | ||
第2位・ワイルドシングス 「BASE CAMP T-2(外幕)/FM-3045(フレーム)/T-0(インナー)」 | BASE CAMP T-2(外幕)¥121,550/FM-3045(フレーム)¥31,900/T-0(インナー)¥44,550 | ||
第3位・サバティカル 「サバルパインドーム」 | ¥198,000 | ||
第4位・テンマクデザイン 「プリン」 | ¥97,900 | ||
第5位・MSR 「ハビスケープ4」 | ¥88,000 | ||
2024年のキーワードは「ドーム」と「ロッジ」
長らく続いた2ルームタイプに代わって、2024年の新勢力として注目されるのが、ドーム型ファミリーサイズテントだ。
実際には設営がそれほど面倒ではなくても、太くて頑丈で重いフレームを使う2ルームタイプは、新たにキャンプを始めようとするビギナーには腰の引ける〝物体〟に見えるのだろう。また、保管時や移動時の収納性においても、エントリーユーザーにとっては大きな不安を伴う要素となっていた。
その点、ドーム型なら手軽かも!? という印象が強く、’23年シーズンから徐々にドーム型人気が高まってきている。
いっぽう、世の中の人気傾向とは別に、個人的に注目しているのがロッジ型テント。ポールを湾曲させるドーム型とは違い、側面のウォールが垂直に近く立ち上がるから閉塞感がなく、天井も平均して高いのが特徴だ。反面、ドーム型より重い、かさばる、設営が面倒……といったイメージも強い。
ところが、第2位のワイルドシングスは、従来のロッジ型とは一線を画す仕上がり。トラス構造を用いた特許フレームは剛性に優れ、ワンタッチポール接続で立ち上げも簡単にできる。
というわけで、’24年のファミリーテントは、ドーム型とロッジ型が人気を分け合うことになると思われる。
第1位・TENTER×Oregonian Camper「ORTUS-S」
¥253,000
伸縮式ポールが美しい張りの秘密。奥行き方向の中央にセットする長いアーチポールはテントを250㎝の高さに引き上げ、内部のヘッドクリアランスは抜群! しかも各ポールは長さ調節式なので、立ち上げたあとでも適切な張りを出せるのがポイントだ。
左右、上下方向の張力は3本のアーチポールで調整。1本あたり10㎝の長さ調節が可能で、美しい張りが出せる。
前後方向の張力を出すポールは4本付属。1本あたり8.5㎝の長さ調節ができ、状況に応じたテンション調整が可能。
天頂部にあるベンチレーションは、テント内部から開閉調節する仕組み。急に雨が降ってきても外に出ることなく瞬時に閉められる。
全面TPUウィンドウにもなるので、テント内にいながら別格の開放感に浸れる。
TENTER×Oregonian Camper (テンター×オレゴニアンキャンパー) ORTUS-S
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第2位・ワイルドシングス「BASE CAMP T-2(外幕)/FM-3045(フレーム)/T-0(インナー)」
BASE CAMP T-2(外幕) ¥121,550
FM-3045(フレーム) ¥31,900
T-0(インナー) ¥44,550
剛性に優れたフレーム構造を採用。ユニット状フレーム9個と8本の連結用ワンタッチフレーム──と聞くと設営が大変そうだが、さにあらず。慣れればスムーズに設営でき、なによりその仕上がりの良さに満足すること間違いナシだ。
脚ポールと交差する14か所が三角形になっている。このトラス構造が、フレーム全体の剛性を高める役割をする。
6ユニットある立ち上げフレームの左右、奥行き方向はワンタッチ接続式だから、各フレームに負荷が分散される。
インナーなしだと、幅300×奥行き450㎝というだだっ広いスペースに。高さは240㎝。
別売りインナー(T-O)をつければ、ロッジ型2ルームテントとして使える。
WILD THINGS (ワイルドシングス) BASE CAMP T2(外幕のみ)、T0(インナー)
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第3位・サバティカル「サバルパインドーム」
¥198,000
トラス構造多用で強度バツグン!張りのある三角形の面(トラス構造)が12か所もある、強度に優れたドーム型シェルター。各面のメッシュ窓はフルクローズ可能だから、天候やシーズンを問わず活用できる。天頂部には換気窓付き。
全方面にメッシュパネルがあり、全開にすればテント内から360度見渡すことができる。その数なんと18個。
正面ドアの裾先端部が、ジッパースライダーと連動。ドアを開けると裾もいっしょに引き上げられる仕組みだ。
リビングシートが標準装備されているから、くつろぎスペース用シェルター、就寝用テントと使い分けが容易。
SABBATICAL (サバティカル) サバルパインドーム
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第4位・テンマクデザイン「プリン」
¥97,900
かわいさ全開のレトロデザイン。懐かしさが漂う佇まいと、新鮮な色使いにヒット性を予感させるモデルだ。屋根はPU撥水加工ポリエステルで、インナーは撥水加工された通気性のあるTC素材。背面には格子窓付き。
標準装備のグラウンドシートは、トグルで手軽に着脱できる。
tent-Mark DESIGNS (テンマクデザイン) プリン
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第5位・MSR「ハビスケープ4」
¥88,000
デッカイけど設営は超楽ちん!前後左右4面のウォールすべてが、外側に向けて押し広げられる独特のフレームワーク。しかも直感的にセットアップできるシンプルな構造だから、とくにキャンプ初心者にはお薦めだ。
MSR (エムエスアール) ハビスケープ 4
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「ソロテント」2024年ヒット予測 BEST3
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直感的に設営できるものがベスト
登山やスルーハイクの旅でテント泊するとき、何より重要なのは"直感的に設営できること"。歩き続けて疲れているときに、複雑なフレーム構成のテント設営は苦痛以外の何ものでもない。
もう一点強調しておきたいのは、フレームだけで自立するセルフスタンディングであること。
こうした観点から選んだ第1位と3位は、まさしく直感的に設営できるシンプルなクロスドーム。
第2位のMSRは、ハブで1本化したメインポールとリッジポールのみの吊り下げ式。どれもセルフスタンディング式だから、立ち上げたあとに移動するときも扱いがとても楽ちん。姿形に奇抜さはないものの、ソロキャンピングに必要な要素、機能がギュッと凝縮されている。
初めてテントを買う人、買い換えを検討中のソリストに自信を持ってお薦めします!
第1位・ライペン「SL ソロ」
¥63,800
幕体+フレームでわずか900g!’23年のベストヒット第1位に選ばれた2人用のSLドーム(980g)のソロバージョン。ポールスリーブの片側が袋状になっていて、ひとりでもスピーディーに設営できるクロスドームだ。まさに"シンプルisベスト"なモデルといえる。
19×8×25㎝、ポールのたたみ寸法38㎝。重量は900g+アンダーシート150g。この軽量コンパクト性は魅力。
薄手なグランドシート布地を保護するため、専用アンダーシートが付属。
RIPEN (ライペン) SLドーム
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第2位・MSR「ハバハババイクパック1」
¥99,000
MSR初のバイクパッキング仕様。216×76㎝というソロサイズのインナーテントだが、天頂部のリッジポールが前後のウォールを立ち上げてくれるので閉塞感の少ない居住空間を持つ。奥行き76㎝の前室もあり、バイクツーリストにウケること必至だ。
コンパクトなスタッフサックは、付属のステイとベルトを使ってハンドルバーに取り付けられる。
テント内天頂部のポケットとロープは、小物を置いたり引っ掛けたりするのに便利だ。
MSR ハバハババイクパック1
第3位・ニーモ「アトム オズモ 1P」
¥53,900
BE-PAL OutdoorAward ノミネートテント。ビギナー向けの高品質山岳テント。100%リサイクル糸採用で有害な化学物質不使用ながら、優れた素材特性を持つ独自のオズモファブリックをフライに採用。スリーブ併用の吊り下げ式だから設営が楽で収納もコンパクト。リーズナブルなのもうれしい限り。
ドア上部にベントストラットが付き、悪天候時にドアを閉めた状態でも換気できるようになっている。
ディビィキューブスタイルのスタッフサックで、ポールと幕体は別々でもまとめてもパッキングできる。
NEMO (ニーモ) アトム オズモ 1P
▼参考記事
アウトドアの達人がレビュー!2024年おすすめキャンプテント30選
暖かくなってきたからキャンプに出掛けたい!そんなみんなが気になるテントをずらっと紹介する。注目の新製品や話題の人気アイテムを実際に使って試したリアルなレビューをお届け。
最大長が長い順に並べてみた!注目の「ファミリーテント」17選
ここでは、BE-PALスタッフが、おすすめのファミリーテントを17つ厳選して紹介。すべて張ってみて、ペグダウンの数や大きさ、就寝時の最大人数、主だった特徴などをまとめてお伝えしたい。ぜひ購入する際の参考にしてほしい。
\ファミテン物色中の編集部・住川とハラボーも一緒に!/
編集 住川
編集 ハラボー
▼参考記事
ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 | |||
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価格 | 最大長 | MAX | ペグダウン | |||
ロゴス 「プレミアム エーコンPANEL EVER DOME L」 | ¥198,000 | 730㎝ | 4人 | 10(12)本 | ||
スノーピーク 「リゲル Pro.」 | ¥605,000 | 700㎝ | 4人 | 12(12)本 | ||
コールマン 「コクーン 2024リミテッド」 | ¥199,290 | 670㎝ | 6人 | 14(12)本 | ||
ゼインアーツ 「クク2」 | ¥59,800 | 660㎝ | 4人 | 16(8)本 | ||
コールマン 「タフ2ルーム DX/3025(グレージュ)」 | ¥98,780 | 640㎝ | 5人 | 16(8)本 | ||
ogawa 「ソレスト」 | ¥198,000 | 600㎝ | 6人 | 20(16)本 | ||
TOKYO CRAFTS 「ウィングフォート」 | ¥99,800 | 600㎝ | 4人 | 8(12)本 | ||
ゼインアーツ 「ギモーグ」 | ¥89,800 | 545㎝ | 4人 | 10(8)本 | ||
ロゴス 「neos PANEL スクリーン ドゥーブル L-BD」 | ¥74,800 | 530㎝ | 4人 | 8(6)本 | ||
コールマン 「トンネルシェルター/240」 | ¥99,000 | 520㎝ | 3人 | 10(10)本 | ||
ogawa 「グロッケ 12 T/C Ⅱ」 | ¥126,500 | 405㎝ | 6人 | 15(10)本 | ||
sunsetclimax 「Cell-01」 | ¥440,000 | 370㎝ | 4人 | 8(4)本 | ||
ogawa 「オーナーロッジタイプ 78R T/C」 | ¥184,800 | 360㎝ | 5人 | 18(6)本 | ||
ポモリー 「サークル6」 | ¥53,499(インナーテント、難燃グランドシート付き) | 360㎝ | 3人 | 10(10)本 | ||
ポモリー 「DOME X4」 | ¥95,799(インナーテント付き) | 350㎝ | 4人 | 6(8)本 | ||
ハイムプラネット 「THE CAVE XL」 | ¥187,000 | 294㎝ | 3人 | 5(4)本 | ||
ケシュア 「AIR SECONDS 5.2 FRESH&BLACK」 | ¥119,900 | 560㎝ | 5人 | 12(10)本 | ||
※「MAX」は付属インナーテントの最大就寝人数を、「ペグダウン」は外幕全閉時に最低限必要な本数(ガイドラインの本数)を示しています。
設営のしやすさに影響するペグダウンの数を明記!
昨今のファミリーテント(以下ファミテン)のトレンドは、なんといっても2ルーム仕様。外幕の内部に、寝室としてのインナーテントのほかリビングスペースがあるタイプのことだ。
従来のように寝室としてのテントと、リビングとしてのタープを別々に用意する必要がないのでお手軽といえば手軽。
大きいと設営が大変なのでは!?──との不安もあるだろうが、いまどきのテントはどれも立てやすい工夫がされている。じつは、最も面倒なのはペグダウン。打ち込み箇所が多ければ多いほど面倒だし時間もかかる。
そこで今回は、安全面も考慮して設定されたメーカー推奨のペグダウン数を明記。設営の楽さ加減の目安になるだろう。
ファミテンを選ぶ際に、もうひとつネックになるのが価格だ。その点で、10万円超は当たり前のファミテンにあって、ゼインアーツの2モデルは、衝撃的ともいえる〝激安〟価格になっている。これからは、〝高品質でリーズナブル〟というのも、選択基準になっていきそうだ。
また、金属フレームではなく空気で膨らませるエアフレームタイプを2モデル紹介した。これらは、別売りのフットポンプでチューブを膨らませるから、とても簡単に設営できるのが特徴。そんな手軽さを考えると、キャンプビギナーにもお薦めだ。
【1】ロゴス「プレミアム エーコンPANEL EVER DOME L」
560㎝ MAX 5人 ペグダウン 12(10)本
¥198,000
先が尖った形状の「エーコンフレーム」が、天井を押し広げ高さを確保。内部はかなり広々としている。インナーを取り付けた状態で、リビングスペースが520×300㎝もあり、テーブルとチェア4脚をセットしてもゆったりと過ごせる。
最大長 730㎝
MAX 4人
ペグダウン 10(12)本
●重さ/約21kg
クロスポールを組み込んだ正面パネルは張りがあり、雨天時も水がスムーズに流れ落ちる。高さも180㎝と十分。
害虫の侵入を防ぐ独自のメッシュ地は、UVカット、遮光機能を兼ね備えている。
ロゴス プレミアム エーコンPANEL EVER DOME L
▼参考記事
【2】スノーピーク「リゲル Pro.」
¥605,000
奥行きもたっぷりあるゴージャスなサイズ。雨の吹き込みを軽減しながら通気性を確保できる左右の張り出し可能なパネル、すべてがメッシュ窓になるサイドパネルなど、機能性てんこ盛りのモデルだ。ペグダウン箇所が多く、完成形までに少々手間はかかるが、この広さは大きな魅力。長期滞在にお薦めだ。
最大長 700㎝
MAX 4人
ペグダウン 12(12)本
●重さ/35.4㎏
張り出しサイドの三角マチパネルは、付け根のジッパーを開けると巻き上げられるようになっている。
ウォールにレイアウトされたメッシュ窓は、内側からの開閉操作ができるようにすべて生地パネルの外側にセットされている。
スノーピーク リゲル Pro.
【3】コールマン「コクーン 2024リミテッド」
¥199,290
広さと剛性を両立した大型2ルーム。極太(直径約19㎜)のアルミ合金メインフレームを採用。ポールの交点が12か所もあり、大きいのに優れた剛性を併せ持つのが最大の強みだ。外幕下部全周にペグループ付きスカートが施され、雨天時は雨や泥の浸入を、冬場は冷気の侵入を防ぐことができる。
最大長 670㎝ MAX 6人
ペグダウン 14(12)本
●重さ/約34㎏
天井には透明窓が! 昼間の日の光を取り入れることができ、内部が暗くならず居心地◎。
幅400㎝もあるリビング。テーブルやチェアをセットしても、4人家族がゆったり過ごせる広さだ。
コールマン コクーン 2024リミテッド
▼参考記事
【4】ゼインアーツ「クク2」
¥59,800
高品質を維持した爆安モデル!自立するフレームに幕体をフッキングし、アーチポールをセットするだけで設営は簡単。インナーの後ろには後室があり使い勝手も◎。なにしろ2ルームでこの価格はうれしい!
最大長 660㎝ MAX 4人
ペグダウン 16(8)本
●重さ/15.5kg(ペグ別)
ゼインアーツ クク2
【5】コールマン「タフ2ルーム DX/3025(グレージュ)」
¥98,780
空気の流れを考慮した換気システムが充実!サイドのメッシュパネルと上部の換気窓の連動でスムーズな換気が可能。また内・外幕ともに、別売りのリバーシブルファンベンチレーション(¥4,400)が取り付けられる。
最大長 640㎝
MAX 5人
ペグダウン 16(8)本
●重さ/約18kg
コールマン タフ2ルーム DX/3025(グレージュ)
【6】ogawa「ソレスト」
¥198,000
大きな天窓付きで採光効果バツグン!6人まで就寝可能な大型インナーテントとルーフフライ(写真では未装着)を装備。別途ポールを用意すれば前後左右のパネルを跳ね上げられ、張り方のアレンジも思いのままだ。
●重さ/約14.1kg(幕体一式)
約7.1(ポール)
約3.45kg(付属品)
最大長 600㎝ MAX 6人
ペグダウン 20(16)本
すべてメッシュにするととても開放的! インナーをはずせばグループのベース基地にも。
ogawa ソレスト
▼参考記事
【7】TOKYO CRAFTS「ウィングフォート」
¥99,800
アレンジ力抜群な特許出願中の特殊構造。写真のようにパネルを跳ね上げた状態でも、フルクローズ、オールメッシュにできる独自機能を搭載。天井部には遮光、遮熱効果のある加工が施され夏場も快適に過ごせる仕様だ。
最大長 600㎝
MAX 4人
ペグダウン 8(12)本
●重さ/約18.3kg
TOKYO CRAFTS ウィングフォート
▼参考記事
【8】ゼインアーツ「ギモーグ」
¥89,800
両サイド全開可能で開放感満点!3本のアーチフレームを、2本のリッジフレームで固定する剛性に優れた構造。狭くなりがちな最後部もポールで立ち上げられ、インナーテントの居住性もバッチリだ。別売りアップライトポール150(¥4,345/1本)は150、160、170㎝の3段階調節式。
最大長 545㎝ MAX 4人
ペグダウン 10(8)本
●重さ/12.0kg
正面パネルの両サイドに、日よけ、雨よけ効果を高める三角マチ付き。巻き上げも可能だ。
昼間はパネルを全開して開放感満点に、夜はフルクローズしてプライベートを確保できる。
ゼインアーツ ギモーグ
【9】ロゴス「neos PANEL スクリーン ドゥーブル L-BD」
¥74,800
難燃性幕体を使用したシンプルな2ルーム。火の粉が付着しても燃え広がらない難燃素材の幕体は、雨水を弾きやすいエンボス加工済み。クロスフレーム2組で簡単に立ち上げられ、キャンプビギナーにもお薦めだ。
最大長 530㎝
MAX 4人
ペグダウン 8(6)本
●重さ/約13.5㎏
うれしいことに、跳ね上げたパネルを車とジョイントするための吸盤も標準装備されている。
ロゴス neos PANEL スクリーン ドゥーブル L-BD
【10】コールマン「トンネルシェルター/240」
¥99,000
平均して高い天井高で居住性バツグン!同じ長さのアーチポールを、天井部のリッジポールで連結するトンネル型2ルーム。インナーテント、リビングスペースどちらでも閉塞感なく寛げる。跳ね上げポール付属。
最大長 520㎝
MAX 3人
ペグダウン 10(10)本
●重さ/約16kg
面ファスナーで本体に固定できるルーフフライも標準装備。サイドを跳ね上げることも可能だ。
コールマン トンネルシェルター/240
▼参考記事
【11】ogawa「グロッケ 12 T/C Ⅱ」
¥126,500
6人まで収容可能なたっぷりサイズ。通気性に優れたT/C素材に加え、出入り口を含めた各辺の立ち上げ部分には、生地パネルと二重構造のメッシュパネルを装備。上部のベンチレーターと連動して換気調節も自在だ。薪ストーブがセットできるのでオールシーズン活躍してくれる。
最大長 405㎝ MAX 6人
ペグダウン 15(10)本
●重さ/約11.85kg(幕体)、約3.85kg(ポール)、約2.85kg(付属品)
正面のヒサシは、左右別々に巻き上げもできる。
着脱可能なグランドシートが標準装備。トグル式だから就寝人数に応じて簡単にサイズ調節ができる。
後部には薪ストーブ用煙突ポートを装備。煙突が触れる部分には耐熱素材が施されている。
ボトム5か所をペグダウンしてセンターポールを立て、ガイラインをセットするだけ。設営自体はとても簡単だ。
ogawa グロッケ 12 T/C Ⅱ
▼参考記事
【12】sunsetclimax「Cell-01」
¥440,000
美しいシルエットが自慢のシングルウォール仕様。目が飛び出るほど高価ではあるが、それもそのはず。幕体は表にシリコン加工、裏に高耐久ウレタン加工を施した新素材。加水分解しにくく耐久性に優れている。その他、ガイロープ、ペグ、フレームに至るまですべて日本製という純国産テントだ。
最大長 370㎝
MAX 4人
ペグダウン 8(4)本
●重さ/約9.5kg
後ろ側からの出入りも可能。防水アウターパネルは完全に
取りはずして通気性を高めることができる。
美しい完全なシンメトリー。左右の出入り口は雨が降り込まないように斜めになっている。
sunsetclimax Cell-01
▼参考記事
【13】ogawa「オーナーロッジタイプ 78R T/C」
¥184,800
4面に大きなメッシュ窓がある5人用インナーテントを備えた、ロッジ型2ルーム。幕体にはT/C素材が使われているので、通気性が良く夏場も快適に過ごせる。
問い合わせ先:キャンパルジャパン TEL:0800-800-7120
最大長 360㎝ MAX 5人
ペグダウン 18(6)本
●重さ/約13.46kg(幕体)、約14.0kg(ポール)、約3.35kg(付属品)
内部に取り付けるライナーシートは結露が滴るのを防ぎ、強い日差しを和らげる効果も。
ogawa オーナーロッジタイプ 78R T/C
▼参考記事
【14】ポモリー「サークル6」
¥53,499(インナーテント、難燃グランドシート付き)
薪ストーブも使える4シーズン仕様。ワンポールのティピー型とほぼ同等の手間で設営できるが、上部にリング状フレームがあるので居住空間は圧倒的に広い。正面側ベンチレーターの横に、直径15㎝までの煙突に対応する開閉自在の煙突ポートが付き、薪ストーブも設置できるようになっている。
最大長 360㎝
MAX 3人
ペグダウン 10(10)本
●重さ/8.9kg
リング状フレームで天井が大きく押し広げられ閉塞感がなく、ヘッドクリアランスは良好。
ポモリー サークル6
【15】ポモリー「DOME X4」
¥95,799(インナーテント付き)
雨風に強い半球形ジオデシックドーム。5本のポールで12か所ものポール交差点があり、剛性の高さはバツグン。しかもすべて同じ長さなので迷うことなく設営でき、キャンプ初心者にもお薦めだ。薪ストーブ用煙突ポート付き。
最大長 350㎝
MAX 4人
ペグダウン 6(8)本
●重さ/9.4kg
ポモリー DOME X4
【16】ハイムプラネット「THE CAVE XL」
¥187,000
吸排気口は5か所にあるが、エアフレームは1気室構造なので1か所からインフレートすればOK。ひとりで簡単に設営できちゃう。
最大長 294㎝
MAX 3人
ペグダウン 5(4)本
●重さ/5.4kg
別売りのフットポンプ(¥8,250)を使えば、設営はとても楽ちん!
ハイムプラネット THE CAVE XL
【17】ケシュア「AIR SECONDS 5.2 FRESH&BLACK」
¥119,900
広い前室のあるトンネル型。設営はアーチ状エアフレーム3本にインフレートするだけ。遮光性の高い独自素材により、寝室内は暗く内部の温度上昇も軽減される。
最大長 560㎝
MAX 5人
ペグダウン 12(10)本
●重さ/21.8kg
ケシュア AIR SECONDS 5.2 FRESH&BLACK
軽さを選ぶか快適性を重視するか?人気の「ソロテント」13選
ここでは暖かくなったから、早速キャンプに出掛けたい!ソロキャンプをしたい!という人におすすめの一人用テントを紹介。アウトドアの達人とBE-PALスタッフがテントの詳細をレビューする。
▼参考記事
ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 | |
---|---|---|---|---|
価格 | 使用可能人数 | |||
ビッグアグネス 「クラッグレイクSL2」 | ¥63,800 | 〜2人 | ||
モステント 「スターレット」 | ¥201,300 | 〜2人 | ||
ニーモ 「ドラゴンフライ オズモ バイクパック1P」 | ¥71,500 | 1人 | ||
ゼログラム 「エルチャルテン1Pゼロボーン」 | ¥84,700 | 1人 | ||
アラタ 「AX-79」 | ¥49,940(予価) | 1人 | ||
ライペン 「SLソロ」 | ¥63,800 | 1人 | ||
テラノヴァ 「ソーラーフォトン2サンド」 | ¥86,900 | 〜2人 | ||
モンベル 「U.L.ドームシェルター1」 | ¥52,800 | 1人 | ||
ミニマルワークス 「ゴールドキウイ」 | ¥91,300 | 〜2人 | ||
シエラデザインズ 「ミーターライト 2P」 | ¥80,300 | 〜2人 | ||
MSR 「ティンハイム2」 | ¥82,500 | 〜2人 | ||
ogawa×CanadianEast 「アーデイン DX-Ⅱ ブラック」 | ¥53,350 | 〜2人 | ||
YOKA 「YOKA TIPI TYPE2」 | ¥36,300 | 〜2人 | ||
複数のタイプを使い分けよう
ここ数年のソロ/デュオテントは、すさまじい勢いで「軽量」化が進んだ。僕も10年前ならば1kgを切るのは不可能だと思っていたのに、いまや700g台も登場! ただ、軽量な分だけ破損しやすい。だから、少々重くても耐久性をキープした「バランスが良い」モデルも継続人気だ。
一方、クルマで持ち運ぶことを前提に3㎏を超える「重くても快適」なモデルは、いくぶん少数派。だが、社会の休暇制度の充実とともに、僕は今後そんなタイプが増える気がしている。
山好きでいて、モノ使いが荒い僕は、第一に「バランスが良い」タイプ。しかし、超軽量タイプや快適タイプも魅力的で、それぞれ用意したくなり……。
結局、いくつかのモデルを持って使い分けるのが最高なのだ。
※1人、〜2人はテントの使用可能人数です。
バランス派におすすめのテント
【1】ビッグアグネス「クラッグレイクSL2」
¥63,800
〜2人
暑い時季こそ、こいつの出番!フライシートの大きなベンチレーターと上部がメッシュのインナーのコンビで熱気を逃し、蒸し暑い時季も快適! 出入り口がL字型にガバっと大きく開くのがすばらしく、ゴロっと寝転んで外を眺めながら、春の柔らかな風を感じたい……。そんなことを夢想させるテントでした。
●サイズ/218×132×107㎝(使用時)
●重さ/2,010g
インナーの上部はメッシュで、その下が布地のパネル。通気性を確保しつつ、冷気は遮断する。
出入り口が左右に2か所。それぞれが靴置き場などに使う自分のスペースを確保できる。
ビッグアグネス クラッグレイクSL2
▼参考記事
【2】モステント「スターレット」
¥201,300
〜2人
テント界の伝説的存在である"MOSS"の復活後、その代表作である"スターレット"も復刻。地を這うようなシルエットはさすがカッコよく、1984年当時のオリジナルカラーも男心をくすぐる! 一方で防水性などは以前よりも向上させ、温故知新とはまさにコレだ!
●サイズ/214×142×92㎝
●重さ/2,400g
曲線を描く2本のポールが2か所で交差する“魚座型”の美しいフォルムが一大特徴。
開いたフライシートは下部に巻き取る独特のシステム。このあたりもモステントらしい。
モステント スターレット
【3】ニーモ「ドラゴンフライ オズモ バイクパック1P」
¥71,500
1人
最近の小型テントに増えたのが、"バイクパック"というパッキング性に優れた自転車ツーリング向きモデル。だが、その軽量性と携行性の高さは登山などにも適しているのではないかと、僕は感じる。前室の荷物置き場も便利で、"使って楽しい"テントなのであった。
●サイズ/224×89×102㎝
●重さ/1,070g
前室の内側には巨大なモノ入れのスペース。バスタブ構造で入れたものが濡れにくい。
出入り口のパネルは、上半分だけがメッシュ。だから寝転んだときに風は当たらない。
ニーモ ドラゴンフライ オズモ バイクパック1P
軽量派におすすめのテント
【4】ゼログラム「エルチャルテン1Pゼロボーン」
¥84,700
1人
インナーテントとフライシートが連結され、いっしょにポールに掛けるだけで設営完了。特筆すべきは特殊なメッシュともいうべき"モノフィラメント"がインナーに使用されていることで、風を通しながら水をシャットアウトする様子は、まるで魔法!これなら雨や結露も楽しくなるぞ!
●サイズ/210×80×96㎝
●重さ/1,150g
※実際のインナーはフライシートと同系色
1人用なのに出入り口が2か所の“ありそうでない”仕様。風向きに合わせ、両方使える。
インナーのメイン素材は、風を通しつつ、玉のように水を弾く“モノフィラメント”。
ゼログラム エルチャルテン1Pゼロボーン
【5】アラタ「AX-79」
¥49,940(予価)
1人
この春にデビューする日本の新ブランド。2本のポールをクロスさせる日本の山岳テントらしいオーソドックスな構造ながら、天頂部からガイラインを引いたり、内部から補強を加えたりと、工夫がいっぱい! これは実際に山中で、しかも悪天候時にも試してみたいな。
●サイズ/210×79×97.5㎝
●重さ/900g
内部の荷物の出し入れ用の窓。ここから靴などをテント裏のフライシート下に置ける。
テント内部で2本のガイラインが梁のように交差し、強度を高めるユニークな仕組み。
アラタ AX-79
【6】ライペン「SLソロ」
¥63,800
1人
超軽量テント、老舗ブランドならこう作る。日本の山岳テントを代表する質実剛健なメーカーの製品ゆえに、超軽量に仕立てたテントでも高い耐久性をキープ。誰でも簡単スピーディーに設営できるシンプルさがうれしく、悪天候時や一刻でも早く眠りたいときなどには感謝したくなるはず!
●サイズ/205×90×95㎝
●重さ/900g
フライシートの生地は、透けるほど薄手。たった15デニールなのである。
総重量はわずか900gで簡単に持ち上げられる。これでも風雨に強いのだ。
ライペン SLソロ
【7】テラノヴァ「ソーラーフォトン2サンド」
¥86,900
〜2人
内部の高さは100㎝と低くはないが、地面に裾を広げたフォルムで風の影響を最小限に。居住性と軽量性のバランスを考え、出入り口付近が高く、足先が低いというメリハリのあるデザインにした結果、2人用で重量814gに。数量限定の日本別注カラーだ。
●サイズ/225×130×100㎝
●重さ/814g
これほど薄い生地でも、フライシートの耐水圧は2000㎜を実現している。
内部は一般的な2人用よりも、さらに少し広いくらい。余裕はたっぷり。
テラノヴァ ソーラーフォトン2サンド
【8】モンベル「U.L.ドームシェルター1」
¥52,800
1人
一般的なテントをより簡素にした"シェルター"と呼ばれるタイプ。前室もなく、居住性はそれなりになるが、ポールと組み合わせるだけで即座に立体化するのは本当に便利だ。居住性重視で重めのテントのサブとして用意し、使い分けるのも良さそう。
●サイズ/210×90×95㎝
●重さ/751g
出入り口の上には小さな庇。雨が内部に流れ込むのを防ぐのに役立つ。
重量751g。ペグダウンしていないと、風ですぐに飛ばされそうになる。
モンベル U.L.ドームシェルター1
快適派のおすすめテント
【9】ミニマルワークス「ゴールドキウイ」
¥91,300
〜2人
あれっ、これは4人用だったか……などと設営時に一瞬焦ったのが、こちら。内部もかなり広めだが、前後のキャノピー部分がとにかく広く、狭いデュオ用というイメージを軽く凌駕する存在だ。太めのポールは強風にも強く、悪天候時も楽しめそうなテントだった。
●サイズ/215×127×120㎝
●重さ/3,200g
テント後ろ側。こちらもフライシートが広く覆いかぶさり、快適空間を作り出している。
インナーを取りはずして使用可能。チェアやテーブルを置いても広々と使えるのがスゴい。
ミニマルワークス ゴールドキウイ
【10】シエラデザインズ「ミーターライト 2P」
¥80,300
〜2人
1987年に開発されたテントの復刻で、ツートーンのカラーリングが目に鮮やか。メッシュパネルを併用したインナーは、開口部が広いフライシートのコンビで涼しい風を呼び込む。生地が少し厚めのために耐久性が高く、破損を気にしないで気楽に使えそうだ。
●サイズ/250×160×109㎝
●重さ/3,440g
フライシートは大きく巻き上げられ、風通し最高! 内部は広く、小柄な人なら3人でも。
3本のポールが交差する変形的な魚座型。フックとスリーブを併用し、設営は簡単だ。
シエラデザインズ ミーターライト 2P
【11】MSR「ティンハイム2」
¥82,500
〜2人
2本のポールを平行に使うトンネル型。この形状は左右の壁が垂直気味に立ち上がり、頭上にも余裕が生まれて居住性がアップするのがポイントだ。広い前室にはシューズや調理用具をたくさん置くことができ、デュオサイズとは思えない使い勝手の高さに感心した。
●サイズ/240×140×101㎝
●重さ/2,480g
フライシートの渋い色とは対照的に、インナーはオフホワイト。居住空間は明るい。
インナーをはずし、サンシェードにも。すっぽり覆われ、守られている感がハンパない。
MSR ティンハイム2
▼参考記事
まだまだあります!編集部注目のソロテント
ブッシュ早坂のおすすめ!
【12】ogawa×CanadianEast「アーデイン DX-Ⅱ ブラック」
¥53,350
〜2人
バイクツーリングで人気のテントが、ブラックカラーに! 前室が広く、バックパネルのアレンジも多彩だ。
問い合わせ先:キャンパルジャパン TEL:0800-800-7120
●サイズ/220×280×120㎝
●重さ/3,760g
ogawa×CanadianEast アーデイン DX-Ⅱ ブラック
【13】YOKA「YOKA TIPI TYPE2」
¥36,300
〜2人
人気のティピー型テントがバージョンアップ。テントの半面を大きく跳ね上げられるようになった。
●サイズ/270×270×175㎝
●重さ/2,100g
YOKA YOKA TIPI TYPE2
▼参考記事