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世界的ブランド「コールマン」のヒストリー
貸しランプ業から世界的ブランドへ
1899年、創設者のウィリアム・コフィン・コールマンは、偶然通りかかったある店の窓に光り輝くランプを発見する。そのランプは、圧力をかけたガソリンがマントルという発光体に送り込まれて白い光を放っていた。当時主流だった、灯芯に燃料を染み込ませるランプとは比べものにならない明るさのランプにすっかり魅了された彼は、「機能しなければ代金不要」という貸しランプ業を始めた。
そして1901年、地元ウイチタに本拠を構え会社としてスタートし、米国随一の古豪アウトドアブランドが誕生した。やがてランタンの加圧構造を応用したストーブのほか、ツーバーナーやクーラーボックスなどキャンプギアメーカーとしての地位を確立。現在は、ファミリーからソロ用までラインアップしているテントやシェード、バッグ&パック、アパレル製品まで展開する世界的総合ブランドに成長している。
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テントの選び方をおさらい
テントの種類をチェック
スタンダードな「ドーム型」テント
ドーム型は天井に丸みを持たせた形の、最もオーソドックスな形状のテント。丸みを帯びた形は四方からの風を受け流し、山間部の変わりやすい天候にも耐えることができる。
柱となるポールをまっすぐに立てるのではなく、湾曲に反らせることでテントの居住空間を広げている。大人1人が立っていられるほど頭上にゆとりのあるタイプもあり、窮屈感を感じにくい作りになっている。中で簡単な作業や着替えも可能な点など、使い勝手の良いテントであると言えるだろう。
ドーム型は設営も簡単で、メインポールを2本クロスさせてスリーブに差し込むことで立ち上げることができる。慣れると1人でも設営できるため、ソロキャンパーからの人気も高い。
室内が広い「2ルーム」テント
2ルームテントとは、寝室とリビングが一体化したテントのこと。フライシートの内部にインナーテントと前室がまとまっているのが特徴。
キャンプではドーム型やティピー型などのテントを寝るスペースとし、ヘキサ&レクタタープやスクリーンタープをリビングスペースとして、連結させて設営するのが一般的。その場合、2張り分の設営が必要だが、2ルームテントなら1つで済む。
2ルームある分、テント内部が広々としているのが魅力。シートやマットを敷いて靴を脱げば、部屋のような感覚でゆったり過ごせる。2ルームテントは全方向にウォールがあるので、フルクローズすれば風が強い日や雨の日でも安心して食事ができるのもポイントだ。
とんがり屋根の「ティピー型」テント
ティピー型は、横から見ると三角形、真上から見ると丸型という、円錐型の構造になっている。もともとは、アメリカの先住民が住居用として草原に立てていたため、インディアンテントと呼ばれることもある。
ティピー型テントの特徴として挙げられるのは、組み立てが簡単なこと。『ワンポールテント』とも呼ばれる通り、ポール1本で設営可能なため、キャンプ初心者やソロキャンパーにも向いている。周囲をぐるりとペグで打ち付けることで突風や強い風にも耐えることができ、風を受け流しやすいことも利点の一つだ。
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テント選びのポイント
テントにはいくつかの種類が存在するため、用途に合わせて最適なテントを選ぶことが大切だ。テントを選ぶときに着目すべきポイントをチェックしておこう。
利用人数に合ったサイズを選ぶ
テント選びにおいて最も重要といっても過言ではないのが、サイズ。利用人数に合ったテントを選ばなければ、快適に過ごせなくなる恐れもある。
そのため、テントを選ぶときは必ず『何人用のテントなのか』をチェックするようにしよう。ただし、ここで記載されている人数は、あくまでも『最大収容可能人数』。たとえば『4~5人用』と表記されているテントを5人で使用すると、少し窮屈に感じられるかもしれない。ゆったりと過ごしたいときは、利用する人数プラス1~2人のテントを選ぶと良いだろう。
耐水圧や通気性を確認する
テントごとに機能性は大きく異なるため、しっかりとチェックしておくことが大切。特に注目すべきポイントとしては、耐水圧や通気性が挙げられる。耐水圧が高いテントほど、テントの裏に水が染み出しにくくなる。
たとえば、山にキャンプに行く場合は急に天候が変わる可能性も高いため、耐水圧の高いテントを準備しておくと安心だ。耐水圧が1500mm以上のものがおすすめ。商品購入の際、スペックや表示をしっかりと確認しておこう。
また、夏場のキャンプでは熱が内部にこもりやすくなるため、通気性の良いものを選ぶと快適に過ごせるだろう。
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ランキング1位モデルも!定番「タフシリーズ」テント3選
\2024年アウトドアショップで本当に売れたファミリーテント第1位/
Coleman(コールマン) タフ2ルーム DX/3025(グレージュ)
空気の流れを考慮した換気システムが充実の2ルームテント。メインクロスフレームにフロントフレームを追加することでリビングルームの居住性を向上。サイドはDドアスタイルとなっており、スムーズに出入りできる。
●対応人数:4~5人用
●使用サイズ:約640×320×H205cm
●収納時サイズ:約直径32×74cm
●重量:約18kg
2つのクロスフレームにフロントフレームを追加し、設営しやすさと耐風強度の高さを両立。上部が広がり圧迫感を感じにくいリビングとなったのもこの構造ならでは。
遮光性を高め、結露低減に役立つルーフフライを標準装備するほか、多彩なベンチレーションやリビング下部の三角メッシュ窓などフレッシュな空気を取り入れて蒸し暑さを低減する工夫が満載だ。
また内・外幕ともに、別売りのリバーシブルファンベンチレーションが取り付けられ、効果的にテント内の換気ができ、快適性をアップさせることができる。

リビングとインナーの上部に別売リバーシブルファンベンチレーションを取り付けられる。
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Coleman(コールマン) タフスクリーン2ルーム TX/MDX
コットンのような風合いを持つ、耐久撥水加工済みのポリエステル生地「テックスファイバー」を使用した2ルームテント。広々としたリビング、4~5人が寝ることができる寝室と、ファミリーキャンプにおすすめ。
●設営サイズ:約560×340×H210cm
●収納時サイズ:直径約35×74cm
●重量:約20.5kg
速乾性に優れ、カビの発生を軽減する高機能素材「テックスファイバー」を採用した4~5人用の2ルームテント。広々としたリビングスペースはレイアウトを考えるのも楽しい。付属のルーフライをかけることで、天井部の結露を軽減することができる。日差しの強い日には温度上昇を抑えてくれる役割も。
冷気や虫の侵入を防ぐフルスカート、空気を効率的に循環させる大型サークルベンチレーションも装備。快適なキャンプのための機能が満載だ。
キャンプビギナーの『BE-PAL』編集部員がレビュー!

リビングの天井が寝室より高い!
「TexFiber」というコットンのような風合いの新素材を幕体に使ったモデル。重くて車から取り出すのは大変だったが、設営してみたら広いリビングと、高さ173cmの寝室があって、ゆったり団らんできる快適さ満点のスペースのでき上がり!

封筒型寝袋を4つ並べられる。
足を引っ掛ける心配のあるグランドテープは、設営後に片側をはずしてポケットに収納可能。
フライ裾のスカートは、季節や天候などの状況に応じてトグルで留めておくことができる。
スリーブ先端の色に合わせてポールを挿入すれば間違える心配なし。親切な工夫がありがたい。
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Coleman(コールマン) タフドーム Ⅵ/3025(グレージュ)
定番のドームテントがモデルチェンジ。落ち着いた色味の「グレージュ」カラーで、換気性能が向上。インナーテント天井、大きなベンチレーター部分には、モバイル扇風機「リバーシブルファンベンチレーション(別売)」が取り付け可能。
●定員: 4~5人用
●サイズ:約450×300×185(h)cm、インナー/約250×300×175(h)cm
●収納時サイズ:約直径23×70cm
●重量:約9kg
●耐水圧:フライ/約1,500mm、フロア/約2,000mm
自然に溶け込む落ち着いた色味で、どんな色のギアとも相性のよい「グレージュ」カラー。
コールマンでは、タープやチェア、クーラー、寝袋に至るまでさまざまなグレージュアイテムを展開している。それらと組み合わせることで、統一感のあるスタイリッシュなサイトをつくることも可能だ。
暖かい空気は上昇しやすいという特性を利用し、インナーテント下部メッシュから外気を入れ、内部の温まった空気を天井部のメッシュから抜く、アドバンスドサークルベンチレーションシステムは、このモバイル扇風機によって、さらに換気性能をUP。夏など蒸し暑い環境でもテント内部を涼しく快適な空間にしてくれる。
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コールマン独自のテクノロジーで快適「ダークルームエアーシリーズ」テント4選
ダークルームエアシリーズとは
快適性をアップさせてリニューアルした「エアー」シリーズは、日光を90%以上ブロックするとともにテント内の温度上昇を抑える「ダークルームテクノロジー」を搭載。寝室には、旧モデルと比較して約1.5倍も通気性の高い「ワイドエアメッシュ」を採用した。
さらに、空気循環を促す「サークルベンチレーションワイドエアシステム」も搭載。別売りの「リバーシブルファンベンチレーション」を併用すれば、空気循環とスピード冷却を促進してくれる。

通常のテント(左)と「ダークルームテクノロジー」素材のテント(右)。
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\2024年本当に売れたソロテント第7位/
Coleman(コールマン) ツーリングドーム エアー/ST+
2本のクロスフレームと吊り下げ式インナーテントのシンプルな構造で、初心者でも設営しやすいテント。高さのあるフロントポールにより、コンパクトながら出入りがしやすく、ゆとりのある前室スペースを確保できるので、荷物の保管や雨よけに便利だ。大人2人がゆったり就寝できる「LX +」もラインナップ。
●インナーサイズ(約):210×120×100cm
●本体サイズ(約):265×210×110m
●収納時サイズ(約):直径19×49cm
●重量(約):4.5kg
●耐水圧:フライ/約3,000mm(寝室)、約1,500mm(フロア)
●定員:1~2人用
遮光性に優れたダークルームテクノロジーのフライシートに、通気性のいいワイドエアメッシュを採用。大きな開口部のトップベンチレーションがスムーズな換気を促進し、快適なテント環境を演出してくれる。別売りの電動ファンとセットで使用すれば、スピード冷却も可能に。

ベンチレーションをより広く設計し、さらに空気循環がしやすくなった。
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Coleman(コールマン) タフドームエアー/240+ヘキサセット
240cmサイズのドームテントと、テントとの連結機能を備えたヘキサタープのセット。ダークルームテクノロジーを採用したテントに加えタープも付いているから、テントの外での寛ぎタイムも涼やか。テントには上と同じ別売りのファンを取り付けられ、パワフルな換気も可能だ。カップルキャンパーに断然お薦め。
●インナーサイズ(約):240×240×150cm
●本体サイズ(約):405×240×162cm
●収納時サイズ(約):68×22×18cm
●重量(約):8kg
●耐水圧:フライ/約3,000mm(寝室)、約2,000mm(フロア)
●定員:3~4人用
「ダークルームテクノロジー」と「ワイドエアメッシュ」に加え、別売りの「リバーシブルファンベンチレーション」にも対応している。これらを組み合わせることで、外気を取り込んでテント内に気流を生み出し、風の力でより涼しい空間を作ることが可能となる。

別売りの「リバーシブルファンベンチレーション」に対応。
フライシート上部には、開閉式のクリアウィンドウを装備。自然の光をテント内に取り込むことで、日中も快適に過ごすことができる。また、セットのヘキサタープはリビングスペースとしての使用はもちろん、タープ単体としても使用可能だ。
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\2024年本当に売れたファミリーテント第7位/
Coleman(コールマン) タフスクリーン2ルームエアー/MDX+
涼しさにおいては実績のある、遮光生地を採用したダークルームエアーシリーズ。通気性能がアップして夏のキャンプがより快適になった4~5人用ファミリーテント。暑い季節のキャンプをより快適に過ごせるようにアップデートされている。LDX+とMDX+の2サイズの展開。
●サイズ:約560×340×高さ215cm
●インナーサイズ:約300×250×高さ175cm
●収納時サイズ:直径約34cm×74cm
●重量:約20kg
日光を90%、紫外線を99.9%遮断することでテント内の温度上昇を大きく抑えるダークルームテクノロジーを搭載。さらに通常のメッシュに比べて1.5倍も風を通すワイドエアメッシュを採用して、真夏のキャンプをサポートする。
必要に応じて採光できるサイドウインドウを装備しているのもありがたい。また、別売りの電動ファンを利用することで体感温度-5.0℃を実現する。
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Coleman(コールマン) タフドームエアー/3025+
荷物の保管や雨よけに便利な広い前室空間が特徴。サイドフラップ開閉機能により、雨の浸入を軽減して前室を有効に使用することができる。
●本体サイズ:約450×300×180cm
●インナーサイズ:約300×250×175cm
●収納時サイズ:約直径24×70cm
●重量:約9.8kg
●耐水圧:フライ/約3,000mm フロア/約2,000mm
●定員:4~5人用
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ブランド最高峰「マスターシリーズ」テント3選
「マスターシリーズ」とは

写真は20周年記念の限定モデル「コクーン 2024 リミテッド」。
2004年に発売をスタートした「マスターシリーズ」は、コールマンの最高峰シリーズ。日本特有の高い気温と湿度、雨でも快適に過ごせるようにデザインされていることもあって、高い人気を誇る。
こだわり抜いた素材や機能で、強風が吹く春、雨が続く梅雨や秋雨、厳冬の氷点下から30℃を超える盛夏でも、同じテントで快適なキャンプができる。
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Coleman(コールマン) 4Sワイド2ルームカーブ
寝室部とリビング部を持つ4~5人用2ルームテント。風に負けない剛性、雨や雪に対応する素材や作り、盛夏でも快適に過ごせる換気&通気性能を併せ持つコールマンの最高峰モデル。インナーテントは通気性に優れ、冬には結露しにくいコットン混紡素材を使用。
●本体サイズ:580×350×H200cm
●インナーテント:300×225×H185cm
●収納時サイズ 83×34cm
●総重量:約24kg
●対応人数:4~5人
氷点下になる冬から蒸し暑い盛夏まで、4シーズンに対応するモデル。フライ約3,000mm、フロア約10,000mm、ルーフ約3,000mmと、十分な耐水圧を持つ素材が使われ、広さと強度を両立した独自のフレーム構造を採用。
テフロン防水加工が施されたフライシートの裏には、遮光性のあるポリウレタンコーティングが施されている。フライシートの裾全周にペグ留めできるスカートを装備しているので、冬は冷気の侵入を、夏場は不快害虫の侵入を防ぐことができる。
前面の張り出しパネルには、さまざまなアレンジができるサイドウォール付き。張り出し用キャノピーポールは標準装備。
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Coleman(コールマン) 4Sワイド2ルームコクーンⅢ
3世代目となる同製品と従来品との大きな違いは、両サイドのパネル(サイドキャノピー)がタープとして使用できるようになったこと。まるでキャンピングカーのサイドオーニングのように、広く日除けができ、テントの有効面積が上がってより広々と過ごせるようになった。キャノピーポールも付属。
●本体サイズ:670×400×H220cm
●インナーテント:360×240×H195cm
●収納時サイズ 85×40cm
●総重量:約34kg
●対応人数:5~6人
インナーテントには、夏も快適なコットンポリエステルを採用。
リビングのサイズは約405×400×220cmで、従来品と変わらず高い居住性。寝室を2部屋に拡張することも可能で、2家族や三世代でのキャンプも楽しめる。なお、1部屋目は付属、2部屋目は別売り。
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Coleman(コールマン) コクーン DRリミテッド
「4Sワイド2ルームコクーンⅢ」の仕様に加え、「ダダークルームテクノロジー」を搭載した特別モデル。限定カラー「マスターグレージュ」一色に統一。自然になじむニュアンスカラーで、シンプルながらもエレガントな印象を与え、これまでのマスターシリーズとは異なる唯一無二の存在感を放つ。
●定員:5~6人用
●本体サイズ:約670×400×220(h)cm
●インナーサイズ:約360×240×195(h)cm ※二つ目のインナーテントは別売り
●収納時サイズ:約直径40×85cm
●重量:約35kg
●耐水圧:フライ/約3,000mm、フロア/約10,000mm、ルーフ/約3,000mm
サイドウォール付のフロントキャノピーや大きく展開できるサイドキャノピーの跳ね上げなど、環境に合わせて自由自在な設営アレンジが可能。リビング側/インナーテント側の天井2ヶ所に採光・換気に便利なクリアルーフフライを採用している。
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ソロ向けからグループ向けまで!コールマンのドーム型テント2選
\2024年本当に売れたソロテント第4位/
Coleman(コールマン) ツーリングドーム/ST
1人用ながら前後どちらにも出入り口があり、使い勝手の良さに定評のあるツーリングテント。ひとりでも設営しやすいポールポケット式で、荷物を置くのに十分な広さの前室を装備。
●サイズ(フライ装着時):約210×265×H100cm
●収納時サイズ:直径約19×49cm
●重量:4kg
●耐水圧:約1,500mm(フロア:約1,500mm)
ソロキャンパーやキャンプツーリング派に絶大な人気を誇るコンパクトドームテント。人気の理由は、ブーツやヘルメットを置けるゆったりめの前室と、別売のキャノピーポールで跳ね上げればタープなしでも快適に過ごせるフロントパネルなど細部まで計算された作りのため。
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「ツーリングドーム/ST」の魅力を解説
ソロキャンプ向けのテントは、同じ大きさ・広さでも、軽量だけど値が張るのが山岳テントと、多少重い代わりに価格が抑えられるツーリングテントに分けられる。ただし、安かろう悪かろうな格安テントもオンラインストア等で販売されているため、商品の品質の見極めが重要。長く使うなら信頼できるアウトドアブランドのものを選ぶようにしよう。
コールマンが発売する「ツーリングドーム ST」は、インナーテントが210cm×120cm×100cm(高さ)という大人ひとり、もしくは大人1名と子ども1名での使用に適したサイズ。収納時は直径約19cm×49cmになる。重さは約4.4kg。

フライシートをフルクローズした状態。
ドーム型は風の抵抗を低減するため、強風にも強い構造。

収納バッグにはコンプレッションベルト付き。収納後にきゅっと絞ることで、より安定した運搬が可能になる。
バックパックに入れて持ち歩くには少々重いため、登山用というよりはキャンプ用。製品名からも、ツーリング向けに作られたテントだということが分かる。
簡単! 丈夫! 長く使える優等生テント
テントの立てやすさ(組み立てやすさ)は、さすがコールマン。ファミリーキャンパー向けのテントでも「立てやすい」と評判の同社製テントは、このツーリングドーム STでも期待を裏切らない。
インナーテントを広げて、四隅からポールをセットしたら(吊り下げたら)、この時点で自立。その後にフライシートをかけて、前室を確保するためのポールを入れれば完成だ。もちろん、各場所でペグダウンは必要だが、ドーム型なのでペグの数は最小で済む。

収納バックにインナーテントとフライ、ポールとペグ&ガイロープの一式が収納できる。

L字型の軽量ペグと、自在込みのガイロープ付き。買ってすぐに使うことができる。
ひとりでも設営しやすい、ポールポケット式。過度な力を必要とせず、無理なく設営が可能だ。もちろんひとりでも全然OK!
インナーテントをポールに吊り下げると、その状態で自立する。この状態で、大型シェルターの中に入れて使う“カンガルースタイル”も人気だ。
慣れれば5分とかからず立てられるこのテント。キャンプ場への到着が日没間近だとしても、設営に時間がかからないから安心だ。設営時間を短縮できる分、自由な旅プランが楽しめる。
出入り簡単、広々とした前室! 快適に過ごせるしかけが満載
ツーリングドーム STの出入りは前後、両方から行なえる。ふたりで使ったとしても、相手をまたぐことなく外に出ることが可能。
前室は210mm×105mmと、広めのつくりになっている。タープポールを使ってひさしを上げれば、前室の長さは105mmから150mmへと拡張できるのもグッド。土間スペースとして簡単な調理をしたり、ローチェアを入れてくつろいだりできる(テント中は火気厳禁。また、たとえテント前の空間であっても、火器類の使用には十分注意しよう)。
この前室部はフライシートのサイドを上げることで、レイアウトを変更することが可能。天気が良いときは両サイドを上げて開放的に使っても◎。もちろん、日差しを遮るために半分だけ下げてもOK。フライシートはUV加工が施されているので、日焼け対策としても安心だ。

フライシート前部右側を巻き上げた状態。
片方だけ上げても使い勝手は良好。反対側のサイトとの目隠しとしても。
前室をフルオープンすると開放感は最高潮! 気持ちいい朝などはこのスタイルがおすすめ。

女性ライダーからも人気なツーリングドーム ST。UV加工で日焼け対策も万全だ。
インナーテントにも使いやすいしかけが満載。出入り口は開け閉めしやすいダブルファスナーを採用。テント内で貴重品を無くさないようポケットが付いている。インナーテントはメッシュ加工で通気性十分。テント内が結露することなく快適に過ごすことができる。
左右どちらからでも開け閉めできるダブルファスナー式。夜にトイレに行くとき、暗闇のなかで「どっちだっけ…」と悩むこともない。
貴重品類はインナーテントのポケットに。ポケットもメッシュ仕立てなので、何が入っているかすぐに分かる。
天井にはベンチレーション付き。暑いなどの使用時に重宝する。フルオープンにしても、フライシートがあるので雨が入ったりはしない。

メッシュ仕立てのインナーテントは、結露対策としても良好。快適に過ごすことができる。
ソロキャンプのための最初のテントとして購入する人も多いコールマン「ツーリングドーム ST」。使い勝手の良さとバランスが取れた価格帯は、長らくツーリングテントのベストセラーとなっているのもうなずける。万人におすすめできる、“最高にちょうど良い”テントだ。
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Coleman(コールマン) BCクロスドーム/270
設営方法や内部の構造もシンプルで、非常に使いやすい万能型テント。BCは“ベーシックキャンプ”の略で、コールマンの数あるテントの中でも、特にキャンプ初心者に向けた作りになっている。3~4人のファミリーキャンプだけでなく、デュオキャンプにもおすすめ。
●使用時サイズ:約270×270×175(h)cm
●収納時サイズ:直径約25×75cm
●重量:約10kg
●耐水圧:約1,500mm(フロア:1,500mm)
●定員:4~5人用
「BCクロスドーム/270」のサイズ感

3人分のマットを敷いている様子。マットはもう1枚敷けそうで、4人で寝る際も狭さは感じない。
テントの床面積は270cm×270cm。一般的なマットやコットが、ぴったり4枚並べられるサイズだ。カバンや衣類などを置くスペースも枕元、あるいは足元に確保できる。
大人4人、あるいは大人2人+子供3人などであれば、多少の余裕を持ちつつくつろぐことが可能だろう。言うまでもなく、人数の少ないデュオキャンプであれば、よりゆったりと過ごせる。大きすぎることもないので、デュオキャンプがメインの方にもおすすめ。
立って着替えることができる
「BCクロスドーム/270」の一番のおすすめポイントは、やはり室内の快適さだと感じる。広い床面積に加え、高さも175cmあるため、立ったまま着替えをすることができる。背の大きい方でも圧迫感を感じることはないだろう。

身長165cmの成人男性が立っても、頭上には余裕がある。
大きいテントはいくらでもあるが、このサイズで設営にも時間がかからないテントは貴重だと言える。
広い前室

前室はコンテナも楽々収納できるほど、広さがある。
テントの入り口部分には奥行き100cm程のスペースがあり、玄関代わりに靴を置いたり、荷物をしまう場所として活用できる。多少の雨であれば、置いた物が濡れることもない。
また、後室も45cm程の奥行きがある。後室も前室と同様に荷物置き場として使用することができ、前室が荷物でいっぱいになってしまった場合には後室から出入りをすることが可能。
キャノピーで雨よけもできる

急な雨などの際に便利なキャノピー。
テントの前方にはキャノピーを立てることができる。テントを設営した状態から2本のポールをたてて、それぞれ1本のロープで固定するだけだ。タープを持っていないときにも、キャノピーは重宝する。
キャノピーのサイズは、縦160cm×横175cm。大人2人程度であればキャノピーの下で食事を行うことも可能だ。デュオキャンプにも最適な理由が、ここにもある。
コスパ抜群の「BCクロスドーム/270」
筆者は2年間で20回以上使用しているが、大きな破損や劣化はなく、耐久性も問題ない。キャンプを始める際の、「できるだけ初期費用を抑えたい。でもクオリティも諦めたくない」というニーズにも応えてくれるアイテムだ。
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新作にも注目!コールマンのトンネルテント3選
\2025年人気が出そうなファミリーテント第4位/
Coleman(コールマン) レインカーム2ルーム/3025 DR
遮光に加え、新たに静音設計を採用。雨音を抑え、ジッパーのジ、ジ、ジィーッという音を無音に――という、従来になかった発想から生まれたモデル。外幕に遮光生地が使われ、日差しの強い夏場にはテント内の温度上昇を抑えてくれる。
●使用人数:4~5人
●使用サイズ:本体/約590×320×H205cm、インナー/約300×250×H170cm
●収納時サイズ:約直径32×73cm
●重量:約20kg
二重生地構造とサイレントジッパーを採用し、日光をブロックして涼しく、雨音を穏やかにするツールームテント。クロスフレーム構造により、広々とした前室空間が確保され、解放感のある天井メッシュウィンドウが特徴。ダークルームテクノロジーにより、日光をブロックし朝まで快適に眠れ、日中はリビングスペースを涼しく保つ。
外幕のジッパーはほぼ無音で開閉可能なサイレントジッパー。
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Coleman(コールマン) ルーミーフロント2ルーム
240サイズのドーム型リビングに240×180サイズの寝室を繋げたツールームテント。コンパクトで持ち運びや設営がしやすい上、クロスフレーム構造なので、広々としたリビング空間が魅力だ。デュオキャンプはもちろん、野外フェスにもピッタリなモデル。
●定員:2~3人用
●サイズ:本体/約490×260×170(h)cm、インナー/約240×180×122(h)cm
●収納時サイズ:約直径24×70cm
●重量:約10kg
●耐水圧:フライ/約2,000mm、フロア/約2,000mm
リビング両サイドのDドアを開けば解放感抜群。付属のキャノピーポールを使用してフロントパネルを跳ね上げればリビング空間をさらに広げることができる。
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Coleman(コールマン) トンネル2ルーム/240
2~3人の使用に適したコンパクトなトンネル型。3本のアーチポールとセンターリッジポールからなるシンプルなフレーム構造で、簡単に設営ができるのに、変形が起こりにくい。
●サイズ:使用時/約520×260×180(h)cm、インナー/約240×240×150(h)cm
●収納時サイズ:約直径30×70cm
●重量:約13kg
●耐水圧:フライ/約 1,500mm、フロア/約 2,000mm
リビング側は出入りしやすいDドアスタイル、寝室側は通気性に優れたメッシュパネルを採用。
フルスカートとフロントキャノピー上部のメッシュパネルで、効率的に空気を循環させることができ、更に換気を促す「リバーシブルファンベンチレーション(別売)」も取り付け可能。
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まだまだあるコールマンの人気テント2選
Coleman(コールマン) ティピー / ST(グレージュ)
リサイクルポリエステル生地を使用した、コンパクトサイズのティピー型テント。奥行きが230cmあり、2人でもゆとりのある広さ。フロントポールを採用することで、降雨時にも出入りがしやすい前室スペースをキープ。
●使用時サイズ(約):インナーテント325×230×200cm
●収納時サイズ(約):直径20×60cm
●重量(約):約6.3kg
フライシート上部にはベンチレーションがあり、インナーテント下部は巻き上げてメッシュウィンドウにできる仕様になっており、効率的な空気循環が可能だ。
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Coleman(コールマン) カーサイドテント/3025
クルマと連結できる大型のテント。4~5人が過ごせる室内の広さがあり、設営アレンジ次第でタープからフルクローズのテントとして利用できる。吊り下げ式のインナーテント付きで夏場にもおすすめ。防災用品としても活躍する。
●サイズ:約330×325×H210cm
●収納時サイズ:直径約23×73cm
●重量:約10kg
●耐水圧:約1500mm(フロア:約2000mm)
●対応人数:4~5人用
本体サイズは330×325×H210cmで、車高160~195cmのクルマに対応。日中はリビングとして、夜は寝室として使用できるハンギングインナーテントが付属する。インナーテントを外してシェードとして使うことも可能。
テント本体の3面すべてにメッシュ付きドアパネルを持ち、どの面でも張り上げることが可能で出入りもしやすい。裾にはスカートが装備されているので、虫や冷気の侵入も軽減してくれる。キャンプの雨天時はテントと車の連結に悩むが、外に出ず車の荷物を出し入れでき、急な天候悪化で心配な時はすぐに車内に避難できるので安心だ。
「カーサイドテント/3025」の使い勝手をレビュー!
気軽に出かけて気に入った場所で寝泊まりする車中泊の旅が注目されているが、クルマを自分好みの隠れ家に仕上げたバンにせよ、プロの知識が詰まったキャンピングカーにせよ、車内だけで暮らしを完結させるのは結構大変。そんな悩みを解消するのがカーサイドテントだ。
広げるだけでクルマのすぐそばに開放的なリビングが生まれるし、車内でベッドを作るときはちょっと荷物を外に出しておける。フルクローズタイプなら着替えだってお手の物。カーサイドテントがひとつあると、プライベート空間を大幅に拡充できるのだから。
市場には多くのカーサイドテントが販売されていて、その多くがフロアレスなのだが、コールマン「カーサイドテント/3025」は、なんとインナーテント付きでドームテント並の居住性を誇るという。
カーサイドテント/3025はカーシェア派にも使いやすい
収納サイズは直径23×73cm、重量約10kg。インナーテントが同じ広さの「タフドーム/3025+」の収納サイズは直径24×76cm、重量11.5kgだからややスリムになっているが、持った感じはほぼ同じ。
屋根にFRP製ポールを通し、アルミポール2本とクルマのルーフで支える仕組み。「タフドーム/3025+」よりも約1.5kg軽くなった最大の理由は、ポールの数が減っているためだろう。
ルーフのポールは端っこが袋状になっているので組み立てている途中に不用意に抜けることがないので、ひとりでも迷うことなく設営できる。
とはいえ、風に煽られるとやっかいなので、車両やテントが密集するイベント会場ではトラブルを避けるためにもパートナーにサポートしてもらうほうが安心だ。
本体にあらかじめ装備されている樹脂のジョイントパーツにルーフ用と脚となるポールを差し込む。まっすぐのポールを素直に真下に伸ばせばいいので不安はない。
また、張り綱を脚となるポールに巻きつけるため、風によるたわみを軽減できるのも頼もしい。
吸盤はお世辞にも強力ではないので、吸盤を取り付けるグロメットに手持ちのポールを取り付けて支えるほうが早いかも。それに、手持ちのポールを使えば自立するので、設営後に出かけやすいという利点もある。
設営でもっとも悩ましいのがクルマへの取り付け位置だ。今どきのクルマは曲線が多く、なかなか吸盤が効く場所が見つからない。テント本体にはいくつか吸盤の取り付けグロメットがあるので、最初はいろいろな位置で試すしかない。
3面すべてにメッシュ付きドアパネルを持ち、どの面でも張り上げOK、出入りも自由。裾にはスカートが装備されているので真夏も肌寒い季節も心地よく過ごせる仕様だ。
本体サイズは330×325×H210cmで、車高160~195cmのクルマに対応する。一部のハイルーフ車を除き、アルファード、ヴェルファイア、ランクル、セレナ、デリカほか多くのミニバン、SUVに対応する汎用性の高さも自慢。クルマを買い替えても使い続けられるし、カーシェア派、飛行機+レンタカーの旅でも使いやすい。
テーブルとコットを置いても余裕の広さ。背も高く、フルクローズにしても圧迫感がない。自由度が高いフリーサイトであればドアパネルを張り出してもっと広々過ごしてもよさそう。
インナーを取り付ければほぼドームテント
「カーサイドテント/3025」はうれしいことにインナーテント付き。フックで引っ掛ければいいので夜になってから準備しても焦ることはない。
気をつけたいのがインナーテントは前後非対称だということ。コールマンのテントは、通常、テントのドアパネルにランタンマークがあるほうが外側になるわけだが、カーサイドテント/3025はクルマ側のドアパネルにランタンマークが描かれている。慣れている人こそ、最初の設営では注意が必要だ。
インナーテントは300×250×H185cmで、見た目はドームテントそのまま。家族4~5人が車内で眠るには2段ベッドにでもしないと窮屈なのだが、カーサイドテントがあれば、リビングそしてベッドルームを大きく拡張できるのがいい。
フロアレスのカーサイドテントはマット&寝袋のほかにコットも必要だが、カーサイドテント/3025であればコット不要。寒い時期はクルマの下からの風を防ぐシートがほしいが、それでもインナーなしに比べると随分あたたかい。
「カーサイドテント/3025」は、自分でバンを改造する自信がないけれど気軽な車中泊の旅にあこがれている人、バンコンや軽キャンパーはあるけれど荷物が増えがちでもっとゆとりがほしい人にぴったりの道具。また、雨の日はテントとクルマの連結に頭を悩ませるが、その心配もない。車中泊派でなくても利用価値は高い。
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