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肉焼きの達人に聞いた!美味い肉の焼き方

生粋のアウトドアのプロ・田中翔さんは、年に100回は各地で肉を焼く、肉焼きの達人でもある。牛、羊、豚。3種の塊肉を王道スタイルで焼いてくれた。
目指すはジューシーな仕上がり。オーブン効果を狙える蓋付きの道具でじっくり焼けば、それが叶う。パサつくので焼きすぎは禁物だ。心配なら途中でフタをあけて確認しよう。そして最大のコツは焼いた後にあり。
(BE-PAL 2025年11月号より)
美味い肉の焼き方
「じっくり焼いて、じっくり休ませる」のがコツ!
余熱で仕上げる意味も込めて、焼いた肉はアルミホイルでくるんでじっくり休ませることが大事。
旨みがぎゅっと閉じこもるし、肉汁も流出しない。
じっくり焼いて、じっくり休ませる。完成を待ちながらのんびりできるって最高!
美味い肉の焼き方3か条
【1】塩はしっかりふる
厚みがある分、塩をきつめにふって持ち味を引き出す。まずは塩味で味わおう。
【2】蓋をして焼く
オーブン効果がある蓋付きの道具で焼けば、ふっくらジューシーに焼き上がる。
【3】焼いたら休ませる
肉は焼いた時間と同じくらいの時間、休ませるのが基本。肉汁の流出を防げる。
撮影/猪俣慎吾
▼参考記事
▼あわせて読みたい
塊肉BBQの達人直伝。ステーキレシピ
年に100回肉を焼くという田中 翔さん。羊・豚肉を使ったとっておきのレシピも教えてくれた。
(BE-PAL 2025年11月号より)
田中 翔さん直伝のレシピ
ラムラックの網焼き

ポイントは強火で焼いて、しっかり休ませること。サクッと歯切れ良く、甘やかな旨みに悶絶必至!白、緑、爽やかな2種のソースで召し上がれ。
材料(つくりやすい分量)

クセがなく旨みの濃いオージー・ラムの骨付き塊肉を使用。1本ずつ切ると定番のラムチョップになる。
ラムラック 1kg
塩、黒コショウ 各適量
あると便利なアイテム

肉を触るたび水場へ手を洗いに行くのは面倒。使い切り手袋をはめれば、作業がはかどる。

焼いた肉を包むのにアルミホイルは重宝。料理用のデジタル温度計で肉の芯温をチェック。
作り方
【1】肉の骨側を上向きにし、白い薄皮の真下に包丁の先を入れてきっかけをつくり、手で薄皮をはがす。

融点の高いラム肉は強火で焼く。脂身の面はカリッと香ばしく焼き上げよう。
【2】脂の面に格子状に包丁で切り込みを入れる。
【3】全面に塩、コショウをふる。
【4】バーベキューグリルに火をおこした豆炭を入れ、270度Cに温める。網をのせ、ラムをまずは骨の面を下にして置く。

肉の中心部の温度が55度C程度ならミディアムレア。ロゼ色に仕上がる。
【5】蓋をして、7~8分焼く。上下を返し、さらに5~6分焼く。
【6】中心まで温度計を刺し、温度を確認。55度C程度でミディアムレアだ。
【7】アルミホイルを2重にしてラムを包み、焼き時間と同程度(13~14分)、肉を休ませる。
【8】骨と骨の間に包丁を差し込んで切り分ける。
※グリルに蓋がついてなければ、ボウルなどをかぶせて蓋代わりにする。
ポイント:下準備はしっかり


ラムはサクッとした歯切れの良さが身上。食感良く仕上げるために、薄皮をはいでおくといい。さらに、厚みのある脂身に格子状の切り込みを入れることでムラなく焼き上がる。

格子状の切り込みを入れるとハリネズミを思わせる焼き上がりに!
豚バックリブのBBQ

低温でじっくり柔らかく焼き上げる王道のBBQ料理。ソースは3段重ね。スパイシー&フルーティーで後引く美味しさだ。手づかみで食らいつこう!
材料(つくりやすい分量)

豚バックリブ 1kg
イエローマスタード 適量
豚の背中側の骨付き肉”バックリブ”は、スペアリブより小ぶりで柔らか。初心者でも焼きやすい。
<混合スパイス>
パプリカパウダー 大さじ2
ガーリックパウダー 大さじ1
ドライオニオンパウダー 大さじ1
クミンパウダー 小さじ1
チリパウダー 小さじ1
塩 大さじ1
黒コショウ 大さじ1/2
砂糖 大さじ1
<モップソース>
バター 20g
リンゴ酢 大さじ2
パインジュース 大さじ2
ウイスキー 大さじ2
<バーベキューソース>
ケチャップ 大さじ3
ウスターソース 大さじ1
リンゴ酢 大さじ1
ハチミツ 大さじ1
醤油 小さじ1
おろしニンニク 小さじ1
ガーリックパウダー 少々
作り方
【1】肉の骨側を上向きにし、白い薄皮の真下に包丁の先を入れてきっかけをつくり、手で薄皮をはがす。
【2】全面にイエローマスタードを塗り、混ぜ合わせた混合スパイスをすり込む。
【3】バーベキューグリルに火をおこした豆炭を入れる。グリルの底中央に隙間をつくり、アルミ容器を置いて水を注ぐ。
【4】網をのせて、肉を置き、蓋をする。170~180度Cで45分ほど焼く。
【5】モップソースの材料をシェラカップに入れて火にかける。沸いたら2分ほど加熱してアルコール分を飛ばす。
【6】モップソースをスプレー容器に入れて、肉にかける。刷毛で塗ってもOK。15分おきに4回、繰り返す。
【7】肉に完全に火が通ったら、混ぜ合わせたバーベキューソースを両面に刷毛で塗る。
【8】アルミホイルを2重にして肉を包み、30分ほど休ませる。
【9】骨と骨の間に包丁を入れて切り分ける。
ポイント:ソース3段重ねで旨さ3倍!

糊代わりのマスタードを塗り、混合スパイスをふり、味の土台を作る。

途中でフルーティなモップソースをスプレー。しっとり仕上がる。

仕上げに塗るのはBBQソース。醤油を加えれば日本人好みの味わいに!
ポイント:蒸気でしっとり焼き上げる

グリルの底に水を注ぐと蒸気で肉がよりしっとり焼き上がる。グリルに蓋がついてなければ、大きなボウルやバットで代用を。
撮影/猪俣慎吾
▼参考記事
ステーキ×付け合わせ。最強ワンプレートレシピ
付け合わせをプラスして見た目や栄養バランスUP!テキサスBBQの達人、萩原理之さんがワンプレートレシピを伝授。
(BE-PAL 2026年4月号より)
萩原理之さん直伝のレシピ
スモークサーロインステーキ

柔らかさに大満足!
ポイントは、極力分厚いステーキ肉を使うこと。スモーキーでほど良く焦げた表面の歯応えに加え、脂身まで口の中で溶けるような仕上がりに!
材料(1人分)
牛ステーキ肉 500g
塩 大さじ1
粗挽きコショウ 大さじ1
塩

庫内に一緒に塩を入れ、色付くまで置いておくと、燻製塩に変身!
作り方

【1】庫内の半分に炭火を敷き、水を入れた容器をセットすることで焦げ付きにくくする。

【2】庫内の温度を上げている間に、常温に戻しておいた肉の両面に、塩、コショウを振る。

【3】庫内が130度Cまで上がったらスモークチップ(リンゴ)を加え、水の上に肉をのせる。

【4】蓋をして約1時間、肉芯温度が45度Cになったらアルミホイルに包み約15分寝かせる。

【5】仕上げに炭火の上に置き、高温でカリッと両面を焼き上げると、最高の歯応えになる。

【6】低温調理で仕上げたレアステーキが完成。カットする段階でその柔らかさを実感!
付け合わせ
野菜のスモークグリル
材料(1人分)
キャベツ、パプリカ、ズッキーニなど 適量
塩・コショウ 適量
A
ニンニク 1〜2片
アンチョビ 3切れ
チリペッパー 小さじ1
オリーブ油 45ml
レモン 1/2個
作り方
【1】野菜を食べやすい大きさに切り、オリーブ油(分量外)をまぶす。
【2】塩・コショウを振り、火が通るまでひっくり返しながら両面を焼く。
【3】スキレットにAを入れ、アンチョビを潰しながらニンニクがカリッとするまで炒める。最後にレモンを搾り、【2】にかける。

先に油を塗っておくと網に焦げ付かない。野菜は炭火の上でグリルする。

スパイス類は油で炒めると香りが立つ。オイルにパンを浸しても美味。
スモーク・プルドポークサンド

長時間かけて育てた肉は、口の中でホロホロと崩れ、ジューシーな味わい! サンドはもちろん、ごはんと合わせて丼にしてもサイコー!
材料(1人分)
豚ロースの塊 2.5kg ※食べる量はお好みで。
とろけるチーズ 100g
バンズ 1個
オリーブ油 50ml
ラブ(塊肉2.5kgに対して)
塩 大さじ8
粗挽きコショウ 大さじ8
パプリカパウダー 大さじ2
オニオンパウダー 大さじ1
ガーリックパウダー 大さじ1
下準備

炭は片側に寄せ、反対側には水を入れた容器をセット。熾火ができたら、スモークチップを加える。
作り方

【1】肉の表面にオリーブ油を塗り込む。ラブの材料を合わせ全体にしっかり振りかける。

【2】火をおこし、庫内が130度Cまで上がったら肉を投入。水の上に置き、脂身を火の側に。

【3】肉は動かさず、蓋をしたまま2時間おく。庫内は125〜140度Cをキープする。

【4】温度が上がりすぎたら水を、下がったら炭を加えさらに2時間。芯が70度Cになるまで。

【5】45分に1回、リンゴ酢をかけて保湿しながら80度Cまで温度を上げ、さらに2時間おく。


【6】表皮が硬く黒っぽい色になったら、リンゴ酢をかけて、アルミホイルで包む(きつめに)。

【7】約1時間半、肉芯温度が94度Cに上がったら完成。約30分休ませ、肉を細かく揉みほぐす。

【8】スキレットにとろけるチーズを入れ、溶けてクツクツしたらプルドポークにかける。
付け合わせ
キノコのバター酒蒸し
材料(1人分)
エリンギ、シメジ、クロヒラタケなど好きなキノコ 適量
バター 30g
オリーブ油 大さじ2
醤油 大さじ1/2
白ワインやビールなど好きなお酒 大さじ1
作り方
【1】スキレットにキノコを入れ、バターをのせ、オリーブ油と醤油、お酒を回しかける。
【2】グリルの炭火の上に置き、アルミホイルで全体を覆う。
【3】キノコに火が通ったら完成。
好みでレモン汁を絞ってもいい。
撮影/花岡 凌
▼参考記事
ステーキにはやっぱりごはん!ステーキ飯レシピ
ステーキ×つやっつやの白飯が相性バツグン!思わず食べ過ぎてしまう!?ステーキ飯レシピをしらいのりこさんが教えてくれた。
(BE-PAL 2026年4月号より)
レモンステーキ

長崎県佐世保名物のレモンステーキを厚切り肉で野外仕様に!つやっつやの白飯に甘じょっぱいタレが絡みまくる!
材料(2人分)
A
牛ステーキ肉 2枚
タマネギ(輪切り) 1/2個
レモン汁 大さじ2
オリーブ油 大さじ2
ニンニク(すりおろし) 小さじ1
B
酒 大さじ4
醤油 大さじ3
砂糖 大さじ2
レモン(輪切り) 2枚
オリーブ油 大さじ1
コショウ 少々
<付け合わせ>
カボチャ(薄切り) 適量
作り方
【1】保存袋にAを入れてもみ込む。家で準備して持参すると楽。
【2】フライパンにオリーブ油を中火で熱し、カボチャを並べる。2分ほど焼いたら上下を返して隅に寄せ、【1】の肉、タマネギを入れて焼く。
【3】1~2分焼いたら肉の上下を返し、さらに1分ほど焼く。カボチャを取り出し、Bを回しかけてなじませる。
【4】プレートにごはんを盛り、【3】とレモンの輪切りをのせ、コショウをふる。

肉は家で仕込んで持参。現地で仕込むなら15分~1時間漬けよう。

付け合わせのカボチャは、肉と一緒に焼いてしまう戦法で。

すき焼き風ダレは自宅で合わせ、保存容器に入れて持参すると便利。
付け合わせ
きゅうりとアボカドのチーズサラダ
材料(2人分)
きゅうり 1本
アボカド 1/2個
マヨネーズ 大さじ1
粉チーズ 大さじ1
塩 少々
作り方
きゅうり、アボカドは乱切りにし、材料を全部和える。
撮影/森本真哉
▼参考記事
おつまみにぴったり。ステーキレシピ
お酒のお供にぴったり。スパイスが決め手のおつまみレシピを、松浦高士さんが教えてくれた。
(BE-PAL 2024年11月号より)
松浦高士さん直伝のレシピ
メキシカンチキンステーキ

鶏肉と相性抜群の万能スパイスとの組み合わせで、気分はすっかりメキシカ~ン。ビールのつまみにもサイコー!
材料(2人分)
手羽中 300g
コーラ 150ml
メキシカンまっくす 適量
作り方

「まずチキンにコーラ」トプトプトプトプ。「こんなに!?」
【1】手羽中をコーラに浸け1時間以上置く。鶏肉をコーラに漬け込むことで保水性が上がり、柔らかくなる。
【2】中火で皮目から、表面に焼き色がつくまで焼く。

シェラで蓋して蒸らす。
油いらずのマルチグリドルで表面を焼き、蒸らして中まで火を通す。
【3】弱火にして蓋をし、3〜5分蒸し焼きする。メキシカンまっくすをかければ完成。
【4】仕上げに魔法の粉をふりかける。

魚介&肉出汁にチリパウダーな仕上げに魔法の粉をふりかける。魚介&肉出汁にチリパウダーなどを組み合わせたスパイス。¥842。
ステーキ黒トリュフ風味〜つぶます添え〜

香りが加わるだけで、いつものステーキが高級ステーキに変わるから不思議。粒々マスタードがアクセント。
材料(2〜3人分)
ステーキ肉 200〜300g
白ワイン 大さじ1と1/2〜2
A
塩 適量
黒トリュフフレーバー
オイル 適量
まっくすつぶます 適量
作り方
【1】ステーキ肉の表面をナイフの背で軽く叩く。
【2】鉄板を温め、中強火で表面に焼き色がつくまで焼く。
【3】ひっくり返して白ワインをふりかけ、いい色になったらOK。
【4】ひと口大に切り、Aを好みの量ふりかける。

プチッと食感がウリ。
マスタードの粒を残したままリンゴ酢に漬け込まれ、ほんのりとした甘さが特徴。90g¥864
撮影/三浦孝明
▼参考記事






