サラヤ「ヤシノミ洗剤」が目指す“人と地球にやさしい”取り組みを探す【特別インタビュー】 | サスティナブル&ローカル 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2026.10.08

サラヤ「ヤシノミ洗剤」が目指す“人と地球にやさしい”取り組みを探す【特別インタビュー】

サラヤ「ヤシノミ洗剤」が目指す“人と地球にやさしい”取り組みを探す【特別インタビュー】
今年(2026年)で55周年を迎えた、超ロングセラーブランド「ヤシノミ洗剤」。“衛生・環境・ 健康”を原点に歩み続けてきた、 その歴史を振り返ります。
教えてくれた人:サラヤ株式会社 桶谷早紀(おけたにさき)さん。コンシューマ事業本部ブランド統括部マーケティング部所属。商品企画から開発、営業支援まで、全工程に携わる。

洗浄に不要なものは入れない“無香料・無着色”の透明な洗剤

自然にやさしい洗剤として、多くのキャンパーから愛されている『ヤシノミ洗剤』。環境に負荷をかけない植物性洗剤として、50年以上前からそのスタイルを守り続けている。

「ヤシノミ洗剤が誕生したのは1971年です。当時日本は高度成長期の後期にさしかかっていて、経済優先でコストにすぐれた石油系洗剤が一般的でした。ただ、そういう石油系の洗剤が排水として海に流れることで引き起こす環境汚染が社会問題になっていて、その状況を改善するために開発されたのが、ヤシ油を使ったヤシノミ洗剤です」Check Pointで解説をみる

と、桶谷さんは語る。
今では家庭用として当たり前に使われているが、当初は業務用としてのスタートだった。

「工場や給食センターで使ってもらったところ、“手が荒れなくていい!”と話題になり、家庭用が欲しいという要望にお応えして、誕生しました」

当時の社会状況を考えると、かなりのチャレンジだった。

「植物由来の洗剤を発売するのは、はじめての試みでした。サラヤはもともと環境、衛生、健康に対してかなり重きをおいていたので、環境に良く、かつ人にもやさしいモノを、という考え方がベースとなった製品開発の結果でした」

ヤシノミ洗剤 500ml ポンプ付(448円税込) 誕生当初と変わらない、ヤシノミ由来の植物性。無色透明、無香料、無着色で、食器に洗剤の香り移りがない。排水は微生物によってすばやく分解され、人にも地球にもやさしいエコ洗剤の代表格。
ヤシノミ洗剤の詳細はこちら

余計なものは入れないシンプル処方がカギ

人と環境にやさしい“ものづくり”にこだわり、誕生したのが、『ヤシノミ洗剤』。

「手肌や環境に対して配慮する以上、余計なものは入れないことが製法のポイントになってきます。それに加え、無香料であること。そう考えて、原料にはヤシの油=パーム油を使うことになりました」

ところが、2004年、パーム油の原料生産地、マレーシア・ボルネオ島の環境破壊が取り沙汰された。

「パーム油は洗剤ではなく、実は食用に使われることが多く、パームヤシの木が大量に伐採されることが問題となっていました。そこで、2代目社長の更家悠介(さらやゆうすけ)が実態を把握するため現地に赴きました。

その結果、パーム油を持続して使いつつ、売り上げの1%を寄付することが現地農家の支援や野生動物の保護につながると考えました。Check Pointで解説をみる

そのような仕組みを作っていくことが、環境や、その先に住む生き物に真摯に向き合っていくということではないかと」

今ではキャンプ場でもおなじみになっているヤシノミ洗剤に、こんな背景があったとは…。しかも、複合汚染などが取り沙汰される以前の、1971年から持続しているのは、“スゴイ”のひとことに尽きる。

「洗剤以外に衛生商品や食品なども手掛けていますが、50年前から軸になっているのは、持続可能なものづくりです」

ヤシノミ洗剤の進化としては、1979年に、手から滑り落ちるのを防ぐため、ポンプ式のボトルを発売。その後、1982年には国内初となる詰め替え用パックを開発した。Check Pointで解説をみる

「当時は使い終わったらボトルごと買い換えるのが当たり前でしたが、それでは石油系のゴミが増えていくばかり。それを改善するにはどうしたらいいか、ということから詰め替え用が誕生しました」Check Pointで解説をみる

その後、2016年には直接肌に触れる衣類にもこだわりを、ということで、無香料、無着色の洗たく用洗剤や柔軟剤が誕生。同時期に登場したのが『ヤシノミ洗剤プレミアムパワー』だ。洗剤に必要な成分以外は使用しないエコロジカルなポリシーを受け継ぎつつ、それを濃縮タイプにし、洗浄力を高めたものだ。Check Pointで解説をみる

「アウトドアとかなり親和性の高い製品となりました。キャンプではカレーや肉料理のような油汚れが多いと思いますが、少ない量でよく泡立つので、汚れがスルッと落ちます。

しかも流れ出た排水も生分解性が非常に高いものになっているので、人にはもちろん、環境にも配慮され、キャンパーの皆さんにも安心して使っていただけます。シンプル処方で無香料、肌にもやさしい。そのいちばん重要な軸を保ちながら、今後も世の中のニーズに合った機能性を加え、ブラッシュアップしていけたらと思っています」

香料、着色料、シリコン、石油系界面活性剤無添加で肌にやさしい洗剤&柔軟剤。高い洗浄力を誇る。右:ヤシノミ 洗たく洗剤 濃縮タイプ520ml(オープン価格)左:ヤシノミ 柔軟剤520ml(オープン価格)

ヤシノミ柔軟剤の詳細はこちら ヤシノミ洗たく洗剤の詳細はこちら
ヤシノミ洗剤プレミアムパワー200ml(オープン価格) 洗浄成分が無駄なく汚れに浸透し、少量で泡立てられ、泡立ちが良く 、油汚れもスッキリ落とす。確かな洗浄力と肌へのやさしさ。環境への負担も配慮した洗剤。無香料、無着色。
ヤシノミ洗剤 プレミアムパワーの詳細はこちら
高度成長期で環境汚染が社会問題になっているなか、創業者の更家章太(さらやしょうた)が“モノをきれいにする洗剤が環境を汚してはダメだ”と開発したのがヤシノミ洗剤。当初は業務用として、工場や給食センターで使われていた。

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家庭用食器用洗剤で業界初のポンプ式ボトルが誕生。手から滑り落ちることもなく、置いたまま片手で押すだけで使えたりと、数々の改良を加えた。安定感があり、機能性を追求したデザインで、多くの人から人気を得る。

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すべて使い捨てだった食器用洗剤のボトルは、石油資源の浪費とゴミの蓄積の原因に。そこでゴミの少量化と省資源に対応するべく、詰め替えパックを発売。これも無色透明の容器にすることで、高品質の証となっている。

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2004年からボルネオ環境保全活動に取り組み、’07年からヤシノミ洗剤シリーズ製品の売り上げ1%で、ボルネオ保全トラストの支援を開始。動物の救出プロジェクトなどを行なっている。

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油汚れに強く、手肌と地球へのやさしさを実現したヤシノミ洗剤濃縮タイプ。透明感とインテリア性にもこだわり、2016年度グッドデザイン賞を受賞。専用パックも発売。

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ヤシノミ洗剤はボルネオ島の環境保全活動に取り組んでいます

左:売り上げ※の1%をボルネオの環境保全に(※メーカー出荷額)。右:RSPO認証を取得。環境と人権に配慮して生産された持続可能なパーム油の普及を支援しています。

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