ユタ州のグレーターザイオンでオフロードドライブ!ガラガラヘビの谷を越えて、荒野の滝へ | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

海外の旅

2026.05.03

ユタ州のグレーターザイオンでオフロードドライブ!ガラガラヘビの谷を越えて、荒野の滝へ

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乾いた大地の先に現れるトッカービル滝。

サンドホロウ州立公園での走行を楽しんだ翌日、わたしたち6人が向かったのはユタ州、ハリケーン近郊のオフロードトレイル、Rattlesnake Gulch to Toquerville Fallsです。直訳すると、「ガラガラヘビの谷から、トッカービル滝へ」。

岩場を超えて進むこのトレイルの先には、階段状の赤い岩(光の当たり方で表情が変わります)を流れ落ちる、美しい滝トッカービル滝が待っています。川沿いをたどりながら、静かな谷の奥へ。サンドホロウとはまた違う、ユタ州南部の自然の表情を感じる一日をご紹介します。

●前回はこちら

アメリカ・サンドホロウ州立公園でオフロードトレイルに挑戦。道なき道を仲間と走る楽しさを実感! | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

ユタ州トッカービル滝を目指す、2日目のチームオフロード

いよいよフィールドへ。移動からはじまるチームの時間

駐車エリアで出発準備。

前回ご紹介したサンドホロウへは、滞在先のすぐ目の前にあったため、最初からオフロード車での移動でした。今回は州道を通って約30分。そのため、オフロード車をトレーラーに載せ、ハリケーンの街を通り抜けて、トレイルのスタート地点となる駐車エリアへ車3台で向かいます。ユタの雄大なグレーターザイオンの中心エリアを走り抜けながら、いよいよフィールドへ。

ちなみに、グレーターザイオンとは、ユタ南西部のセントジョージを中心とした広域観光エリアの総称です。名前の通り、エリアの中心となるのは世界的に有名な「ザイオン国立公園」。その周辺に広がる自然や多彩なアクティビティも含めて楽しめる、地域全体のブランド名です。

川と丸石が広がるオープンエリア。

フィールドを走り始めて間もなく、水のある風景が広がります。そのまま川沿いを上っていくと、岩がぱっくりと裂けたエリアに出ました。思わず中をのぞきこみたくなる景色。ここでひと息つくことにします。

白い岩が裂けた地形。
裂けた岩の奥をのぞき込む。
この場所でひと息。休憩の時間。

わたしたちのオフロードドライブは、休憩が多めです。車外に出てストレッチをしたりトイレ休憩をしたり、お菓子をつまんだり。そんな時間も旅の楽しみのひとつです。

そして、アウトドア好きが集まるとはじまるのが、工具の見せあい。それぞれの装備や工夫を紹介しあいながら、自然と会話が広がっていきます。気づけば、時間を忘れてしまいそうなひとときです。

工具を手に、装備を見せあう時間。
次の走行へ向けてフロントガラスを拭く夫。

そして、休憩中に欠かせないのが、オフロード車のフロントガラスをきれいにすること。砂や泥で視界がすぐに悪くなるため、ペーパータオルと窓用スプレーは必需品です。

ひと息ついたところで、気分をあらたに再出発。この日はオフロード車3台とオフロードバイク1台、合計4台で進んでいきます。

先頭を入れ替え、再び走り出す。

荒野の中に現れる、トッカービル滝というご褒美

岩を伝って段状に落ちる滝。

この日の目的地は、荒野のオアシス「トッカービル滝」。街の名前でもある“トッカービル“は、英語でも発音に幅があり、日本語表記もひとつではありません。

わたしたちが訪れたのは2月。水は思わず身を引くほど冷たいのに、階段状の地形の2段目では、子どもたちが元気に水遊びをしていました。

ユタ州南部は乾燥した砂漠気候のため、年間を通して水が流れる滝は多くありません。その中で、砂漠の中にふと現れるこの滝は、オフロード愛好家にとって人気の目的地になっているのです。

それにしても、どこか人工的にも見えるこの形。調べてみると、長い時間をかけた自然の浸食によって生まれたものだそうです。

思わず身を引くほど冷たい水。
水の音に包まれるランチタイム。

同じ道、少し違う景色。帰り道で深まるチームの余裕

遠くに見えるザイオン国立公園の岩山。

今回わたしたちが走ったルートは、行って戻る往復です。出発地点は「ガラガラヘビの谷」、目的地は「トッカービル滝」。整備されたトレイルではなく、岩場や砂地など自然の地形をつないで進むスタイルです。

ちなみに、「ガラガラヘビの谷」と呼ばれる理由は、名前の通り、この一帯にガラガラヘビが生息しているためだそうです。この日は姿を見ることはありませんでした。まだ寒さの残る季節。ガラガラヘビも静かに過ごしている時期だったのかもしれません。

初めての場所ということもあり、チームで来て良かったと改めて感じました。帰りは同じ道でも、心に少し余裕が生まれ、景色をさらに楽しめます。夫の運転席の先に広がる景色。その奥に見えているのが、ザイオン国立公園です。

頼れるナビゲーション力のあるチーム。
鉄砲水が残した痕跡。木に絡む枝と草。

乾燥地帯のユタでのアウトドア活動では、鉄砲水のリスクにも注意が必要です。快晴でも上流では雨が降っていることもあるため、ときには直感も大切にしたいところです。

オフロードのあとに、ちょっとしたハプニング

走り終えて、トレーラーへ積載。

外遊びという同じ趣味や価値観をもつ仲間たちとのオフロードドライブ。人見知りのわたしですが、チームで動く楽しさを実感しています。

実はこの日は2月14日のバレンタインデー。「今日の冒険も、楽しかったね。それじゃあ、わたしたち夫婦は、バレンタインデーディナーへ」と仲間と別れ、滞在先のレストランへ向かいました。

夕日の中、滞在先へ戻る道。

オフロードドライブで全身土ぼこりに包まれ、大きなバックパックを背負ったまま入店すると、店内は満席。おしゃれをした幅広い年齢層のカップルたちの視線が、一斉にこちらへ向けられます。結果は……見事に入店できず(笑)。

それもまた、この日の思い出のひとつです。

次回は、再びサンドホロウ州立公園へ。「世界の頂上」と呼ばれる場所まで走った体験をお届けします。

トロリオ牧さん

アメリカ・ユタ州ライター

2001年渡米、ユタ州ウチナー民間大使。アメリカでスーパーの棚入れ係やウェイトレス、保育士など、様々な職種を経験したあとアメリカ政府の仕事に就く。政府職員として17年務めるが、パンデミックをきっかけに「いつ死んでもOK!な生き方」を意識するようになり2023年辞職。夫婦でRVキャンプを楽しむのが最高の癒やし時間。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。「海外書き人クラブアウォーズ2026」グランプリ受賞。

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