「ナウシカ」のアレを発見!?南フランスの海沿い断崖遊歩道をぐるっとハイク | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

海外の旅

2026.06.17

「ナウシカ」のアレを発見!?南フランスの海沿い断崖遊歩道をぐるっとハイク

「ナウシカ」のアレを発見!?南フランスの海沿い断崖遊歩道をぐるっとハイク
コートダジュールは日本語に訳すと「紺碧海岸」。「でもひねりがないのもつまんないよね~」と裏をかいてニース近郊の山々にある村を2回連続で紹介したひねくれ者の私です。笑

でもやっぱり「王道」も紹介しないといけないですよね。ということで心を入れ替えて紺碧の空と海を楽しめるハイキングコースを紹介しましょう!

そう思って出かけたその日に限って、ご覧のような薄曇り。涙

どうも、オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。
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前回はこちら↓

塩を運ぶためにできた南フランスの「中世の村」。フレンチアルプスの麓を歩く | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

【柳沢有紀夫の世界は愉快!南仏・ニース旅編3】

ニースの東に「カップ・フェラ(フェラ岬)」という小さな岬があります。その中心となる街、その名も「サン・ジャン・カップ・フェラ」はセレブがバカンスを過ごす街ですが、ニースやモナコよりも静かな雰囲気が楽しめます。
その「カップ・フェラ」の地図がこちら。

イタリアが長靴の形だとしたら、ショートブーツといった感じです。

土踏まずが無茶苦茶高いですが。笑

で、この岬には3時間半ぐらいで海沿いを1周できるハイキングコースがあります。平らなところもあるし、南端の灯台のあたりは階段になったりするそうです。

でも今回はあまり時間がないのでその一部だけになりました。英訳すると「シーサイドトレイル」の名のコース。基本的には海の横をずっと歩くだけなのですが、すごく変化に富んでいるコースです。

東側の岬1周ハイキングスタート!

さきほどの地図の「つま先」にあたる部分です。

グリーンになっているところのまわりのオレンジの道を反時計回りに1周します。

前々回の記事でも書きましたがヨーロッパでは「顔出しパネル」ではなく「額縁」型のフォトスポットが主流。
このビーチにも降りられるようになっていてちょっとひかれたのですが、時間がないのが割愛。
遊歩道の右側に「火曜サスペンス劇場」に出ていそうな岩場が出てきました。
こちらは「現場」になりそうな断崖絶壁!

おどろおどろしい風景ですが、本来のコートダジュールの空と海は本当に紺碧です!

翌日近くで撮った写真です。

こんなところに観音像!?…なわけないか。笑

スタートしてから15分後。チャペルへの分かれ道があります。

ずっと右手に海が見えていたから妙に新鮮。

このあとつづら折りを登っていき、ウォーキング開始から20分弱でチャペルへ到着。その横には…。

一瞬、「大船観音か?」とツッコミを入れてしまいました。

日本のあちこちにある巨大観音像ほどの高さはないのですが、マリア像でこの大きさのものは初めて見ました。

さてチャペルの中に入ってみましょう。

いつも書いていますが、ドアが開けられれば教会は勝手に入っていい場所です。

そしてこれもいつも書いていることですが、ヨーロッパは小さな教会でも素敵なところが多いです。
こちらは教会のドアの前、屋根はあるけど左右の壁がないスペースにあったステンドグラス。

ちょっとピカソっぽいというか普通のステンドグラスとは違いますね。さすがはかつてピカソが暮らしたというコートダジュールです。

チャペルには10分ほどの滞在で再出発です。

見事なジョークに遭遇!

来るときは気づかなかった近道になる階段を発見。それも見知らぬ場所を歩く楽しさ。

再び海沿いの遊歩道を岬の先端に向かって歩き出します。じつは事前に聞いていた情報では「遊歩道の最後の部分が工事中だから一周できない」とのことだったのですが…それにしては向こうから来てすれ違う人が結構多いのです。

そこでたまたま向こうからやってきた40歳くらいのカップルに「ここは1周ぐるっと回れるんですか」と英語で聞いてみました。向こうは「ウィ。なんたらかんたら」とフランス語で返してきました。

でもジェスチャーから「ぐるっと回れるよ」と言っていることはわかるので、「メルシー・ボクー」と返して別れたあと。背中からさきほどの男性に「エックスキューズミー」と呼び止めらました。

なにごとかと振り返ると人差し指を立ててグルッとまわるというジェスチャーをしながら「20キロ!」とひとこと。はい、「20キロメートルかかるよ」というジョークです。さすがはユーモアとエスプリの国!

でもカタコトだとしても外国から来た人をジョークでもてなそうという気持ちが伝わってきて本当にうれしかったです。知らない人同士でもこういう感じで接していると、世の中もっとあたたかくなるんだろうな。

トンネル状になっているところはテンションが上がります。

はい、テーマソングは「となりのトトロ」の「さんぽ」である「頭は5歳くん」です。そんなとき看板を発見。

背景で岩に打ちつける波が相変わらず「火曜サスペンス劇場」していることは置いておいて…。

シロナガスクジラに次いで大きく体長24メートル、体重80トンにも及ぶナガスクジラが3000頭ほど4月から9月にかけてここに生息するとのこと。他にもマッコウクジラやイルカの姿も見られるそうです。

ゴールドコーストのホエールウォッチング(およびホエールスイミング)では体長13~14メートルのザトウクジラに接近遭遇して、その巨大さに震撼しました。その2倍近い体長のナガスクジラを間近で見たらどれほどの迫力があるのだろうとワクワクしたのですが…。

看板の一番上に「イタリアとモナコとフランスはこの海域の海洋哺乳類(※注:クジラやイルカ)とその生息域を、人間のあらゆる妨害活動から保護する条約署名した」みたいなことが書かれていて、その中には海上輸送や商業漁業だけでなく「鯨類の観察」も含まれているとのこと。つまり船でのホエールウォッチングも禁止されているということでしょう。

トレイルも終盤になると崖が低くなって、海との距離が近くなります。

波打ち際に降りられる階段を発見。

ちょっと時間的余裕があった降りてみて、しばし佇みます。

何でもいいからお菓子持ってくればよかったなと思った頭は5歳くん。
最後の区間は人がようやくすれ違えるぐらいの狭さ。
さらに橋も!

そして砂浜です。

夏ならトレイルを歩いたあと水に入ったりしたら気持ちいいだろうな。
そこでフランスパンのサンドイッチをかじっているカップルがいました。ちょっと絵になる風景です。
砂浜から階段登ったところ。

この右側が遊歩道で「通行止め」になっていました。つまり砂浜はう回路ですね。そんなこんなで1時間の「シーサイドトレイル」ハイキング終了。街中のほうに戻ります。

港で遭遇したあるものとは?

小さな桟橋にたたずんでいた親子連れ。
港というか街に戻ってきたら、打って変わって青空に。

まあ、ハイキングあるあるですよね。山の上はガスっていたけど、ふもとに降りて来たら青空が広がっていたとか。
その港であるものを見つけました。

これです!

さてここで問題です! 私はこの物体に対してなんという言葉をかけたでしょうか。

正解はこちら!





「怖がらせてごめんなさい」です。つまり映画「風の谷のナウシカ」の腐海に住む「王蟲(おうむ)」そっくりだと思ったので、ナウシカの気分になって語りかけてみました。

はい。たぶん今みなさんから「わかるかっ!」の集中砲火を受けていると思います。

じつはもう一つ、シーサイドトレイルでのハイキングのスタート前に、ビーチで不思議な建造物を発見。

これ、なんだと思いますか?

上には藁(わら)で作ったような小さな屋根が見えます。

正解はおわかりになりましたか? はい、「三匹の子豚」の怠け者のお兄さんのウチ…ではもちろんありません。私は「脱衣所・更衣室」あたりだと思ったのですが…。

はい、「貸しロッカー」でした。

今回の「カップ・フェラ(フェラ岬)」のハイキングは無茶苦茶楽しかったのですが天気が残念。でも次回は「ザ・コートダジュール」の青空のもとハイキングした記事をお届けします!

【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

フランス観光開発機構
www.france.fr/ja

プロヴァンス・アルプ・コートダジュール地方観光局
www.provence-alpes-cotedazur.com

ニース・コートダジュール観光会議局
www.explorenicecotedazur.com

エールフランス航空
www.airfrance.co.jp

著者画像

柳沢有紀夫さん

オーストラリア在住ライター (海外書き人クラブ)

1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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