アメリカ・サンドホロウ州立公園でオフロードトレイルに挑戦。道なき道を仲間と走る楽しさを実感! | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

海外の旅

2026.04.29

アメリカ・サンドホロウ州立公園でオフロードトレイルに挑戦。道なき道を仲間と走る楽しさを実感!

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砂と岩、水が織りなすサンドホロウの絶景。

ユタ州の州都ソルトレイクシティから、南西へ車でおよそ5時間。セントジョージ近郊にある人気オフロードエリア、サンドホロウ州立公園(Sand Hollow State Park)は、「砂」と「岩」と「水」が同時に楽しめる、めずらしい地形が組み合わさった場所です。

今回はいつもの夫婦旅とは違い、気の合う仲間8人でサンドホロウ州立公園(以下、サンドホロウ)の、オフロードトレイルに初挑戦してきました!

地形の難しさを感じながら、声を掛け合って進む初日のドライブ

夜の作戦会議で、翌日の走行ルートを確認

それぞれお気に入りのお酒を飲みながら作戦会議中。

前夜は宿泊先の大部屋でチーム作戦会議です。地図を見たり、YouTubeで実際に走っているライダーの映像を見たりしながら、翌日のルート確認からスタート。

余談ですが、上の写真の部屋はかなり豪華でした。このとき泊ったのは、サンドホロウリゾート(Sand Hollow Resort)。ゴルフ場で有名な場所ですが、オフロード愛好家にも人気のコンドミニアム型の宿泊施設です。

わたしたち夫婦以外の4人は、2階の大部屋をレンタル。中央にキッチンとリビング、ダイニングがあり、その大空間を中心に、横にシャワー室や寝室が続く造りです。洗濯室まであり、ベランダからは見事なサンセットが広がります。

ユタ州では、仲間同士で費用を分担し、こうしたバケーションハウスを借りて休暇を楽しむスタイルが一般的です。

ちなみに、わたしたち夫婦の部屋は一階でした。車から大量の水や食料、ドローンなどの機材を運ぶには便利な立地です。一階で良かった!と感じたのもつかの間。目の前は公共プールで、子ども連れの団体宿泊客がにぎやかに泳いでいます。夜になると、カップルが星空を眺めながら、ホットタブ(屋外の温かいジェットバス)でくつろぐ姿も。そんな環境だったため、カーテンをほとんど閉めたまま過ごした5日間でした。

観光客や他州からの移住者の増加により、リゾート化が進むユタ州。自然を守ってほしいという思いと、施設滞在というかたちでその流れにかかわっている自分たち。静かに考えさせられる時間でもありました。

砂と向き合う一歩目。スピードと判断が試されるフィールド

あさ10時、装備をととのえ駐車場に集合。

迎えた初日、いよいよ砂地と岩のコースへ向かいます。あさ10時、部屋の前の駐車場に集合して出発です。

今回このリゾートを選んだ理由は、オフロードドライブの拠点として使いやすく、「遊び」と「快適な滞在」のバランスが取れている点にあります。駐車場は広く、オフロード車を載せたトレーラーも余裕をもって停められる造り。装備の積み下ろしがしやすいのも大きな利点です。

駐車場で、ラスベガス近郊から合流してくれた友人夫婦と久しぶりの再会。20年以上前に、沖縄でいっしょにオフロードバイクを楽しんだ仲間。時間を超えてつながる関係です。

サンドホロウ州立公園入口。ここで入場料を払う。

走り始めて間もなく、目の前にコンクリート製のトンネルが現れます。サンドホロウ周辺では、オフロードフィールド(走行エリア)と生活道路や高速道路が隣接しているため、分断されたエリアをトンネルでつなぐ構造になっています。

自然の中を走っているはずなのに、ふと現れる人工的な空間。そしてその先にまた広がる大地。フィールドが途切れることなく続いていきます。

分断されたフィールドをつなぐ通路。

トンネルを抜けると、目の前に広がるのはサラサラとした起伏のある砂地です。砂地向きではないタイヤを装着したオフロードバイクは、さっそく苦戦します。サンドホロウの奥深さを、いきなり体感する展開。

砂地走行の写真がないのは、わたしがGoProを家に置き忘れてしまったためです。砂地ではスピードの維持が重要で、ためらって減速するとタイヤが埋まり、動けなくなります。オフロード車の助手席で、iPhoneを構える余裕はありません(笑)。

いきなりの砂のトレイルは、思わず両手で助手席の手すりを握りしめ、緊張が走ります。そのまま区間を抜けて高台へ。ここでいったん車を止め、タイヤの空気圧を調整しながら、改めてルートの確認をします。状況に合わせてととのえる時間。次へ進むための準備の時間です。

高台でいったん停止して、次のルートを確認。
夫はタイヤの空気圧の調整中。
仲間が外から誘導しながら、タイヤの向きを調整していく。
砂地では苦戦したオフロードバイクも、砂岩ではスイスイ。

サンドホロウには、決められた道がほとんどありません。だからこそ、地形を読み、仲間と確認しながら進んでいきます。そこに、チームで進むからこそ生まれる楽しさがあります。

ドローンのセッティングをする夫。
ラスベガス近郊から約3時間かけて合流した友人夫婦。
乾いた砂漠に咲く白い花に、思わずほっこり。

チームワークの大切さを実感した、崖っぷちUターン

サンドホロウの走り方の基本は、目の前の地形がそのまま“道”になるということです。決められたトレイルをたどるというより、地形を読みながら進む“ライン”を選ぶスタイルが一般的です。ある程度知られているルートについては、YouTubeなどのSNSで、難易度ごとのエリアや、走行可能区域を事前に確認できます。

一見すると自由に走れるフィールドですが、ライダー同士の暗黙のルールも存在します。そのため夫は、この日のために地図やオフロード愛好家のコミュニティサイトを事前に確認していました。

前輪と後輪が空回りし、立ち往生するも……。
ウィンチワイヤーで脱出。チームの対応力が光る。

順調に思えたドライブ。それでも現れるのが、フィールドの難しさです。複数の目で確認して進んだのですが、読みを間違えてこの先まさかのUターン。判断が試される瞬間です。

この先まさかのUターン。

わたしたち夫婦だけでは選ばないようなルートでも、アウトドア好きの仲間といっしょだと、つい挑戦したくなる夫。みんなで慎重に決めたはずが、進んだ先は狭い一本道(正確には道ではなく、大自然がつくり出した地形)。結果、Uターンすることに。

笑顔で写真を撮る余裕があるように見えて、内心は少しひやり。わたしの頭をよぎったのは、「えっ、もしかして野営!?」という想像でした。そんな場面も含めて、忘れられない体験です。

無事に全員がUターンし、来た道を引き返す。
別ルートで崖下へ。到達の瞬間、最高潮。

チームで過ごす時間が、旅の質を変えていく

野営せずに無事、滞在先へ戻る。満足感とほっとする瞬間。

これまで団体の行動にはあまりなじみがありませんでしたが、今回の旅で、仲間と過ごす時間の楽しさを新鮮に実感しました。

そしてもうひとつ大切に感じたのが、拠点選びです。オフロード遊びは、走る場所だけでなく、どこで休むかによって体験の質が変わります。ワイルドなテント泊を楽しむ人もいれば、快適さを重視するスタイルもある。それぞれの楽しみ方。冒険と快適さがゆるやかに重なりあった初日でした。次回は、2日目の様子をお届けしますね。

トロリオ牧さん

アメリカ・ユタ州ライター

2001年渡米、ユタ州ウチナー民間大使。アメリカでスーパーの棚入れ係やウェイトレス、保育士など、様々な職種を経験したあとアメリカ政府の仕事に就く。政府職員として17年務めるが、パンデミックをきっかけに「いつ死んでもOK!な生き方」を意識するようになり2023年辞職。夫婦でRVキャンプを楽しむのが最高の癒やし時間。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。「海外書き人クラブアウォーズ2026」グランプリ受賞。

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