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キャンプ料理の王道「焼きそば」を美味しくつくるコツ
焼きそばはバーベキューの締めとして大人気の料理だ。余った野菜を使うことで、残飯が出にくいのもうれしいポイント。どの食材を使っても失敗しにくいのも、おすすめできる理由といえる。
定番のソースを使っても良いが、せっかくなら、塩焼きそばや中華風焼きそばを作ってみるのもいいだろう。ニンニクやオリーブオイルでいためるのも美味しく仕上がる。
また、ビールを入れることで風味が増すともいわれている。焼きそばを作る際は、火力を中火~強火に保ち、しっかりと水分を飛ばすのがポイントだ。
▼参考記事
ほりにし×日清「焼そばU.F.O」で作るお好み焼きそば

お好み焼きと焼きそばをかけ合わせた一品。生地はカップで作るので、後片付けもラクラク。

材料(1枚分)
- 日清焼そばU.F.O. ほりにし監修オリジナルスパイス付き ソース焼そば…1個
- 豚バラ肉…2枚(約50g)
- 卵…1個
- サラダ油…大さじ1
- マヨネーズ…適量
- 青のり…適量
作り方

まずは、「焼そばU.F.O.」のソースとオリジナルスパイスを取り出し湯を入れ、表記時間通り3分置いて湯切りする。

フライパンにサラダ油を引いて弱めの中火で熱し、生地を入れてヘラで丸く形を整えたら、豚バラ肉を乗せてフタをし、3分ほど蒸し焼きにする。

フタを取ったら、生地をヘラで持ち上げて、勢い良くクルッとひっくり返したら、ヘラで軽く押し付けながら豚バラ肉に焼き色が付くまで焼く。

お皿に盛り付けたら、付属のソースとマヨネーズをかけ、かつお節、青のりをトッピングして完成!

一口食べてみると、カリカリの豚バラ肉と焼きそばのもっちり食感の中に、ほりにしの香ばしい旨みが広がってやみつき。外はカリッと香ばしく、中はもっちり食べごたえがあって、「お腹もヤッホー!」と満足たっぷりの一品に仕上がっている。
▼参考記事
プリッとイカが踊る「イタリアンイカ焼きそば」

日髙良実さん
東京・南青山「リストランテ アクアパッツァ」のオーナーシェフ。日本のイタリアンブームを牽引したひとり。著書多数。
イカが主役のおつまみパスタならぬ焼きそば。肝とアンチョビ、ダブルの旨みが白ワインを誘う。フォークでくるっと巻いてぜひ!

材料(3~4人分)
- 焼きそば麺…2袋
- イカ※…2杯
- タマネギ(薄切り)…1/2個
- フルーツトマト(4等分)…2個
- ルッコラ(ざく切り)…適量
- セルバチコ(ざく切り)…適量
- 白ワイン…適量
- アンチョビ…2切れ
- 塩、黒コショウ…各適量
- オリーブオイル…適量
※イカは足を抜いて肝、軟骨を取り、水で洗う。足は肝を切りはずし、くちばしを取る。肝は使うので捨てないこと。
Point
焼きそば麺なら、ゆでる手間なし。味つけ次第で、気軽に素早く、パスタ風の一品に。

作り方

イカの胴体は幅1cmの輪切りにし、足は縦に2等分に切る。肝は適当な大きさに切る。

フライパンにオリーブオイルを強火で熱し、イカの胴体と足を炒める。

軽く火が通ったら塩を加えて炒め、8割方火が通ったら、いったん取り出す。

③のフライパンにオリーブオイル少量をひき、タマネギを炒める。しんなりしたら、麺を投入。

麺をほぐすために白ワインをドボドボとたっぷり回しかけて炒める。

肝を加える。アンチョビは生臭みをとるために鍋底に落として軽く熱してから炒め合わせる。

イカを戻し入れ、塩、黒コショウ、白ワインを回し入れる。

トマトを加え、さっと炒め合わせる。火を止め、ルッコラ、セルバチコをのせて完成。

イタリアンに欠かせないルッコラとセルバチコ。完成した焼きそばにどっさりのせれば、フレッシュなサラダ感覚も加わって美味しさ倍増!
▼参考記事
うどんで作るタイ式焼きそば「パッタイ」
パッタイというタイ式焼きそばがある。本来使うのは米粉の平打ち麺で、アウトドアで簡単に作れる。
1930年代、タイが米不足に陥った時、余剰品であった米粉を使った料理作りを奨励、その一環として行った料理コンテストで優勝したのがパッタイだ。現在ではどこの店に行ってもメニューにある定番料理。

米粉麺やオイスターソース、ナンプラーなどを使うが、メインの米粉麺の代わりに使うのはうどん! きしめんだと平打ちでより良い。
作り方
1.フライパンなどで長ネギ、モヤシ、エビ、豆腐の厚揚げの細切れを油で炒める。
2.茹でたうどんと卵をそれに投入して混ぜ、オイスターソースがあればそれを使い、なければウスターソースなどお好みのソース、砂糖、醤油で味付けする。ケッチャプを足しても良い。
3.出来上がったら皿に盛って、砕いたピーナッツをかける。お好みで一味をかけても◎。

普通の焼きそばと違うポイントは甘め&ピリ辛なこと、卵と混ぜること、厚揚げや砕いたピーナッツが食感のアクセントになっている点だ。
▼参考記事
ゆかりを使った赤しそ風味の「塩焼きそば」

キャンプやBBQでも定番の焼きそば。シーフードの旨みとさっぱりとした塩味に、赤しその風味が加わると深みが出る。
材料
- 塩焼きそば(ソース付き)…150g
- 魚介類(シーフードミックス)…80g
- キャベツ…40g
- 玉ネギ…20g
- ニンジン…15g
- 小ネギ…5g
- ゆかり…小さじ1
- サラダ油…適量
作り方
1.キャベツは食べやすい大きさ、玉ネギは薄切り、ニンジンは短冊切り、小ネギは斜め切りにする。
2.フライパンにサラダ油を熱し、魚介類を炒め、火が通ったら野菜を加えて炒める。
3.焼きそば、水大さじ1(分量外)を加えて炒める。
4.仕上げに焼きそばのソース、ゆかりを加えて混ぜたら出来あがり。
Point
「ゆかり」を加えるのは、火を止めてから。
▼参考記事
ペヤングソースやきそばで作る絶品「そばめし」

キャンプで食べたくなるカップ焼きそばといえば、ペヤング。そんなペヤングを使った「そばめし」のレシピをご紹介。ソロキャンプではもちろん、ファミリーキャンプでも楽しく食べられる一品だ。
そもそも「そばめし」って?

そばめしは神戸のお好み焼き店が発祥のB級グルメ。2000年頃に発売された冷凍食品が大ヒットし、全国的に知られるようになった。
そんなそばめしは、細かく刻んだ焼きそばとごはんを炒め合わせて作るので、炭水化物×炭水化物の組み合わせ。簡単に作れてボリュームたっぷりに仕上がり、キャンプ飯にもピッタリの一品だ。
材料

- ペヤングソースやきそば…1個(120g入り)
- 水…200ml
- ごはん…300g
- 豚バラ肉…100g
- 炒め物用カット野菜(キャベツ・玉ねぎ・にんじん)…100g
- ごま油…小さじ2
- 中濃ソース…大さじ1
- 塩コショウ…少々
★トッピング
- かつお節…適量
- 青のり…適量
- 紅しょうが…適量
作り方

まずはカット野菜をみじん切りにする。調理用のハサミがあれば、ボウルに入れたまま切ることができてラクだ。

なお、今回はキャベツ、玉ねぎ、にんじんがミックスされたものを使用しているが、キャベツだけでもOK。また、ニラやもやしをプラスしたり、はたまたキムチを入れたりして作ってもおいしい。

続けて、豚バラ肉を2cm幅に切っていく。こちらも先ほどのハサミがあれば、包丁もまな板も使わずに調理できる。

豚バラ肉を、ハムやソーセージ、油漬けタイプのツナ缶、シーフードミックスに置き換えて作るのもおすすめだ。

下ごしらえのラストは麺。かやくと調味料を取り出して、容器の中で細かく砕く。

フライパンにごま油を熱したら、豚バラ肉を加えて色が変わるまで炒める。火が通ったら一度取り出して、カット野菜のボウルに入れて置いておく。

同じフライパンに水、ペヤングの麺を加えたら火にかけ、中火で麺が柔らかくなるまで加熱する。いわゆる「焼きペヤング」を作る。

水気がなくなってきたらごはんを投入。そばめしはパラパラにする必要がないので、ヘラやお玉などでほぐしながら、しっかり麺を絡める。

麺とごはんがなじんだら、豚バラ肉をカット野菜と一緒に戻し入れてサッと混ぜ炒め……。

ペヤング付属のかやく、ソース、ふりかけ、中濃ソースを加えて味付け。

仕上げに塩コショウで味を調えたら火から下ろす。いい意味でB級グルメ感あふれる見た目で、食欲をそそる!

お皿に盛りつけ、かつお節、青のり、紅しょうがをトッピングして完成。

焼いたおかげでペヤングの麺はもちもちになっていて、ごはんによく絡む。さらに、豚バラ肉のうま味、野菜の甘み、ソースのコクのおかげで食べごたえバツグン。付属のスパイスがピリッとアクセントになって、ガッツリかきこめる一品に仕上がる。
▼参考記事
焼きそばも入れてがっつり!「広島風お好み焼き」
材料を積み上げギューっと押さえる。難しい返しも簡単にでき、失敗知らず。四角いお好み焼きが一丁上がり!

材料
- 小麦粉…30g
- 焼きそば麺…1/4個
- キャベツの千切り…50g
- 揚げ玉…大さじ1
- 卵…1個
- 魚粉…小さじ1
- お好み焼きソース…適量
- 青のり…小さじ1
- かつおぶし…大さじ1
作り方
1.ボウルに小麦粉と水80ml(分量外)を入れ、かき混ぜて生地を作る。ホットサンドメーカーの片面で薄皮の生地(半量)を焼き、魚粉をかける。
2.その上からキャベツ、焼きそば、揚げ玉の順にのせ、残りの生地をかけ、最後に豚バラをのせて挟み、豚バラ側を下にして焼く。
3.いったん開いて火からはずし、片側で溶いた卵を焼き、豚バラ側に重ねて挟む。
4.卵側を上にしてお皿に盛り、ソースを塗って青のりとかつおぶしを散らす。

ホットサンドメーカーを温めたら生地をなるべく薄く敷き、焦がさないように弱火で焼く。

仕上げに片側で卵を焼く。半熟のうちに肉の上に重ねて軽く押さえると、一体感が生まれる!
※構成/大石裕美 撮影/三浦孝明
(BE-PAL 2023年3月号より)
▼参考記事
麺に旨みを吸わせた奥深い味「上海焼きそば」
やや太めの麺でモチモチした食感が特徴の上海焼きそば。隠し味にオイスターソースと干しエビ&魚介エキスを含むサーチャージャンがあるといい。

材料 (1人分)
- 蒸し麺…1玉
- キャベツ…1/6玉
- もやし…1/4袋
- 豚肉…30g
- ニラ…1/4束
- 醤油…大さじ1
- サーチャージャン…小さじ1
- オイスターソース…小さじ1
- スープ…大さじ2
- 塩、コショウ…少々

作り方
1.蒸し麺を炒めて取り出しておく。
2.豚肉と野菜を炒めたら①を戻し、そこに調味料(塩、コショウ以外)とスープを入れる。
3.麺にスープを吸わせるように炒めたら、塩、コショウで味を調える。

麺は炒めすぎないこと。調味料を加えてからは、なるべくサッと混ぜ合わせる。
▼参考記事