ビーフシチューのお肉はどの部位がおすすめ?美味しく食べるためにお肉を柔らかくする方法も紹介
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    2024.06.16

    ビーフシチューのお肉はどの部位がおすすめ?美味しく食べるためにお肉を柔らかくする方法も紹介

    ビーフシチューのお肉はどの部位がおすすめ?美味しく食べるためにお肉を柔らかくする方法も紹介
    キャンプの醍醐味である炭や薪を使った調理は、自宅ではできない長時間・高火力のレシピが可能になるのが魅力です。今回は、そんなキャンプ料理にピッタリのビーフシチューが美味しくなる、お肉の部位と調理法についてご紹介します。

    ビーフシチューに合うお肉はどれ?

    ビーフシチュー 肉

    部位で印象が変わるビーフシチュー。

    食材をじっくり煮込んで作るビーフシチューは、旨味が溶け込んだシチューにトロトロで食べやすいお肉が入った、たまらない料理です。

    メインとなるお肉は、ビーフシチューの印象を決定づけるといっても過言ではありません。部位の特徴を理解することで失敗なく、美味しいビーフシチューを作ることができます。

    今回は、6種類の部位を紹介していきます。ビーフシチュー作りの参考になれば幸いです。

    部位別ビーフシチューに合うお肉とレシピ

    すね肉

    牛すね肉

    ビーフシチューといえばこれ。

    ビーフシチューで使うお肉はと聞かれれば、まず思いつくのがすね肉ではないでしょうか。

    すね肉は牛のふくらはぎ付近の部位で、脂肪分がほとんど含まれていないのが特徴です。

    牛すね肉がビーフシチューに合う理由は、その食感と旨味にあります。

    筋肉が発達しているすね肉は、焼くだけだと硬くとても食べづらい部位ですが、時間をかけて煮込んでいくと、ホロッと肉が解け食べやすくなります。さらに、少し噛むだけで染み出す旨味は絶品の一言です。ビーフシチューのために生まれたのではと思うほどに相性が良いです。

    コクのある味わいなので、後述するワインと一緒に煮込む調理法にも適しています。

    ビーフシチューを作ろうと思ったら、まずスネ肉を選んでみると良いです。

    もも肉

    牛もも肉

    健康的で経済的な牛もも肉。

    すじ肉と並んで脂肪分が少ない部位が、もも肉です。

    さっぱりとした味ですし、適度な硬さもあるので、シチューの使用にも最適です。

    ただ、加熱しすぎると硬くなりすぎてしまうので、火加減は強すぎないようにしたほうが良いです。

    もも肉の特徴は食感や味だけでなく、栄養価が高いという点も見逃せません。

    9種類の必須アミノ酸を含み、体脂肪燃焼に必要なLカルニチンも多いため、運動と合わせて摂取するのもおすすめです。

    栄養価が高く健康的なもも肉なら、子どもから大人まで美味しく食べることができますね。

    ばら肉

    牛ばら肉

    牛ばら肉の薄切り。シチューでは厚みのあるものを使う。

    あばら骨周辺のお肉で、たっぷり含んだ脂肪分に惹きつけられるのがばら肉です。

    脂肪の旨味はとても濃厚で風味が豊かな部位であるため、シチューに使うだけでなく、薄切りにして炒め物、焼き肉にも適しています。

    煮込んでいると、シチューに旨味が溶け出しているのが一目瞭然。作っているときから食欲が強くそそられます。

    カロリーは見た目通りで他の部位と比べても高いため、そこを気にせずにガッツリ食べたい方にはばら肉が最適です。

    筆者もばら肉でシチューやスープを作ったりするのですが、一度噛んだらもう止まらず「肉を食べてる」という気にさせてくれるのがばら肉です。

    脂身が苦手な場合や風味に抵抗がある場合には、脂身が少ないもも肉がおすすめです。

    ロース

    牛ロース肉。

    活躍の出番が多い牛ロース肉。

    焼き肉で馴染みのあるのがロース肉。肩から腰までのお肉で、赤身と脂身が程よく含まれています。

    今回紹介する部位の中では柔らかく、シチューにするとトロトロになるほどです。

    柔らかい食感に食べやすいコクは、上品で食べやすいシチューを味わいたい人におすすめです。

    脂身が苦手な方も、ロースなら食べられることが多いです。

    すじ肉

    牛すじ肉

    丁寧な処理で一段と美味しくなる牛すじ肉。

    腱の付いた部分の肉で、料理で使う際は手間をかけた処理が必要なのがすじ肉です。

    硬くて独特の味がするのでレシピの幅は他の部位より狭いですが、長時間煮込むことで柔らかくなりますし、個性のある風味はビーフシチューにもピッタリです。牛すじ煮込みなどのレシピもあり、独特の旨味が病みつきになるだけでなく、コラーゲンを含めた栄養も豊富で、実は人気のある部位です。

    ちなみに筆者は、ビーフシチューを作る際に最も扱う部位です。手間をかけるほどに美味しくなるので、料理をする楽しさを教えてくれる部位でもあります。

    タン

    牛タン

    シチューでは厚みのあるものを。

    言わずと知れた人気の部位で、薄切りでも厚切りでも、焼き肉からシチューなどに楽しめる部位です。

    薄切りではコリッとした独特の食感と旨味が特徴ですが、厚切りをシチューにすると焼き肉で食べた時の印象とは打って変わり、「こんなに柔らかくなるのか」と驚愕します。

    牛タンの甘みはシチューや一緒に煮込んだ野菜と合わされば、上品で唯一無二の逸品としてビーフシチューとして堪能できます。

    美味しいビーフシチューにするために肉を柔らかくする方法

    ワインなどで事前に煮込む

    赤ワイン

    赤ワインを使えば別次元の美味しさに。

    シチューで加えたい調味料として外せないのがワインです。

    ワインの甘みやコクがプラスされることで深みのある味わいになり、事前に煮込むことでクセの強い部位の臭みを消すことも出来ます。

    赤ワインで煮込んで、水分が足りなければ水を足してさらに煮込み、販売されている市販のルーを加えれば、手軽にワンランク上のビーフシチューが楽しめます。

    肉の繊維を潰す

    ビーフシチュー 調理中

    繊維を潰して長時間煮込んでホロホロに。

    長時間煮込むことで食べられるホロホロの肉が魅力のビーフシチュー。事前に繊維を潰しておくことでより柔らかくなるので、すね肉などの硬い部位を使う際におすすめです。

    肉たたきなど専用の道具を使うと手早く行えます。

    酵素を多く含むパイナップルやキウイにつける

    肉 パイナップル漬け

    食べたらすぐに分かるほど効果が出る。

    調理時間に余裕がある方は、パイナップルやキウイで肉を漬けておくことで肉を柔らかくすることができます。

    1時間程度でもその効果はあり、時間や漬け込む量にもよりますが香りも強く染み込むことはないので、シチューの味を邪魔することなくお肉が食べやすく、美味しくなります。

    お肉でビーフシチューを美味しく!

    ビーフシチュー

    キャンプでも自宅でも。

    ビーフシチューの美味しさの決め手となるお肉選び、いかがだったでしょうか。

    種類豊富な部位を好みに合わせて選べ、同じシチューなのに全く違う印象を抱くのもビーフシチューの楽しみ。

    街でもキャンプでも、奥深いビーフシチューの世界を堪能してみてください。

    著者プロフィール
    私が書きました!
    アウトドアライター
    北村一樹
    関東甲信越の山を中心に、1年を通して日帰りから縦走、沢登りや雪山を楽しんでいます。数日間沢に入って魚を釣りながら山頂を目指し、藪を漕いでいく汗まみれ、泥まみれの登山が大好物。ファミリーキャンプ、ロードバイクでヒルクライムなど、海と山があるのどかな町に住み、暇を見つけては年中山で過ごしています。

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