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そもそも「タコス」とは?メキシコ料理の基本をおさえてこう
日本でメキシコ料理といえば、「タコス」、「トルティーヤ」に「サルサ」、「ナチョス」などが人気ですね。ただその違いに疑問を持ったことはありませんか?
メキシコ料理の基本
「トルティーヤ」とは
とうもろこし粉を水で練って焼いたものが「トルティーヤ(トルティージャ)」です。トルティーヤは、メキシコ人の主食、ご飯のようなものです。
「サルサ」とは
サルサは、スペイン語で「ソース」という意味です。サルサはメキシコ料理の味つけに使われる万能調味料です。メキシコはスペインの植民地時代に広まったスペイン料理が味のベースにあります。スペイン語はその名残です。基本になるサルサ(ソース)が、「サルサ・メヒカーナ」と「サルサ・ロハ」。ここで紹介するサルササラダのレシピも「サルサ・メヒカーナ」をベースにしています。
「タコス」とは
“トルティーヤ”に好みの具材と“サルサ”をのせて包んだものが「タコス」です。
「タコス」の“トルティーヤ”と“タコシェル”の違い
タコスには、とうもろこしの粉で作った柔らかい生地の「トルティーヤ」とタコスをU字の形に揚げた「タコシェル」があります。どちらもタコスに変わりはありませんが、トルティーヤはメキシコ料理、タコシェルはメキシコの隣のアメリカ・テキサス州で生まれたアメリカンスタイルのメキシコ料理「テックス・メックス料理」と呼ばれるものです。
テックス・メックス料理のトルティーヤは原料に小麦粉を使っています。日本で人気の「ナチョス」や「チリコンカン」などは「テックス・メックス料理」アメリカンスタイルのメキシコ料理になります。
メキシコ料理は、世界で初めて“食”の「世界無形文化遺産」に登録された料理です。日本も「和食」が2013年に「世界無形文化遺産」に登録されました。国の伝統文化を「食」を通して楽しみながら、おいしく味わい、知ることができるのはとても素敵なことですね。
▼参考記事
本場メキシコのタコスの作り方をメキシコ出身キャンパーが伝授!
焚き火をこよなく愛するガルサ・ハビエルさん。炎を眺めながらタコスとビールを楽しむ。彼によれば、日本でよく知られる挽き肉と野菜のタコスは本場のものとは異なるという。「メキシコのタコスはもっと自由。肉や魚、野菜、何をのせてもOK。それが本物のタコス」。
彼が作ってくれたのはシンプルなステーキ肉のタコス。余計なものを加えず、素材の旨みを引き出したその味は、まさに絶品だった!
タコス、豆スープ、チキンライスの3品。「肉、豆、米、それにトルティーヤ。これがメキシコ人の定番の昼ご飯セットだよ」。
タコス作りに必要な2つの食材
サルサソース
味の決め手はサルサソース。辛いのが好きな人はハバネロソースを。
トルティーヤ
小麦粉もよいが、ぜひトウモロコシのトルティーヤを試してほしいです。
作り方
【1】分厚いステーキ肉にガーリックソルトを振りかけ、両面をしっかり焼き上げます。
【2】焼いた肉をナイフで細かく切り分け、その間にトルティーヤを両面温めておきます。
【3】カットした肉をトルティーヤにのせ、トルティーヤを半分に折りたたんで挟み込みます。
【4】トルティーヤにサルサソースを塗り込んだら完成!熱々のうちに召し上がれ。
チーズだけのタコス・ケサディーヤもオススメ!
トルティーヤにチーズを挟んで焼く、代表的なメキシコ料理のケサディーヤ。そのままでもいいし、サルサソースやサワークリームを添えても◎。
タコスは最高に旨いよ!
撮影/花岡 凌
▼参考記事
他にもある!タコスの作り方
アメリカンタコス
アメリカンタコスとメキシカンタコスの違い
タコスには、とうもろこしの粉で作った柔らかい生地の「トルティーヤ」とタコスをU字の形に揚げた「タコシェル」があります。

テックス・メックス料理のトルティーヤは原料に小麦粉が使われています。大人数のときには、タコシェル、トルティーヤ、ライスなどを準備しておくのもおすすめ。
ちなみに、日本で人気の「ナチョス」や「チリコンカン」などは「テックス・メックス料理」、アメリカンスタイルのメキシコ料理です。
それではアメリカンタコスの作り方をご紹介します。

ベジタコス。ほかにも旬の野菜をグリルしたものや、蒸し野菜を添えても。

チリミートは牛肉以外にも豚肉やラム、鶏肉などでも。そのほか、BBQした魚介類をトッピングしても。

ごはんを準備して、タコライスにするのもアリ!
材料

タコシェルはメキシコの隣のアメリカ・テキサス州で生まれたアメリカンスタイルのメキシコ料理「テックス・メックス料理」です。
タコシェル(トルティーヤを油で揚げたもの) 1箱(12枚)
サニーレタス(プチトマトやパクチーなど好みの野菜) 適量
アボカド 1個
レモン 1個
シュレッドチーズ 適量
タバスコ(好みで)
<ビーンズサルサ>
ミックスビーンズ 1缶
にんにく(すりおろし) 1/2片
唐辛子(好みで) 少々
セロリ(好みで) 1/2本
塩、こしょう 少々
チリパウダー 少々
オリーブオイル 少々
<チリミート>
牛肉 100g
チリパウダー 小さじ1~2
ケチャップ 大さじ1/2
塩 少々
こしょう 少々
オリーブオイル 適量
下準備
サニーレタスは、洗って水けを切り、太めの千切りにします。
アーリーレッドは粗みじん切り、プチトマトは1/2か1/4等分にカットします。
レモンはくし切りにします。
アボカドは、さいの目切りにし、くし切りにした1カットのレモン果汁をかけておきます。
チーズは、小皿に盛ります。
作り方
【1】ビーンズサルサを作ります。ボウルに、ミックスビーンズ、さいの目切りにしたセロリ、すりおろしにんにく、塩、こしょう、チリパウダー、唐辛子、1カット分のレモン果汁を入れ混ぜ合わせ、最後にオリーブオイルを回し入れます。

マリネしておくと味がなじんでよりおいしくなります。
【2】プチトマトとアーリーレッドを混ぜ合わせて、シェラカップ(小皿)に入れます。

アーリーレッドはスライスにしても。

お肉は好みのものでOKです。
【3】チリミートを作ります。フライパンにオリーブオイルを熱し、牛ひき肉、塩、胡椒、チリパウダー、ケチャップを入れて中火で炒めます。
【4】タコシェルにサニーレタスを敷いて、サルサやフレッシュ野菜、チリミート、チーズなど、自分好みにトッピングしていただきます。
▼参考記事
サルサ・メヒカーナとタコミート
かけるだけで食材がメキシコ料理になるソース、サルサ・メヒカーナ。肉や魚と相性がいいので、バーベキューにも重宝するソースです。
このサルサ・メヒカーナと相性のよい、タコミートのレシピと合わせてご紹介いたします。
サルサ・メヒカーナの作り方
「メキシコのソース」という意味があり、メキシコの代表的なソースのひとつです。ライム果汁のさわやかさと青唐辛子のすっきりとした辛さが決め手です。
このソースは、辛さが後を引かない青唐辛子を使用するのがポイント。青唐辛子は日本では夏の間にしか手に入らない食材なので、季節を外すと入手が困難になります。
夏の時期に青唐辛子が手に入ったら、それ以上色づかないように冷凍して保存しておきましょう。そうすれば、夏以外の時期でもサルサ・メヒカーナを楽しむことができます。
材料(4人分)
トマト 2個
ピーマン 4個
玉ねぎ 半分
にんにく 1片
青唐辛子 1本
パクチー 適量
ライム 半分
塩 小さじ1杯
辛いのが苦手な人は、青唐辛子の種を取り除き、実の部分だけを使用しましょう。しかし、それでもまだ辛さが残るため、子供が食べる際には注意が必要です。
作り方
作り方は非常に簡単。食材をカットして味付けするだけです。
【1】トマト、ピーマン、玉ねぎを1cm角に切ります。にんにくとパクチーはみじん切りにしましょう。
【2】切った食材をチャック付きビニール袋などの保存袋やプラスチックの保存容器に入れます。ライムの果汁を絞って振りかけ、塩を加えます。
【3】保存袋に入れたまま冷蔵庫で寝かせましょう。1日以上寝かせることで味がなじみ、よりいっそう美味しくなります。
簡単タコミートの作り方
続いて、サルサ・メヒカーナと相性のよい、タコミートのレシピをご紹介します。

材料
材料(8人分)
合い挽き肉 100g
玉ねぎ 1個
にんにく 2片
カレー粉 小さじ1
ケチャップ 大さじ2
ウスターソース 大さじ2
チリパウダー 小さじ半分
クミン 小さじ半分
塩コショウ 少々
上記は、作りやすい分量です。くせのない味付けがお好みならば、クミンやチリパウダーを抜いて作ってくださいね。
作り方

玉ねぎがしんなりとするまで炒めましょう。
【1】玉ねぎとにんにくをせん切りにし、フライパンで玉ねぎがしんなりとするまで炒めましょう。

肉を加えて更に炒めましょう。
【2】玉ねぎがしんなりとしたら、合い挽き肉を加えましょう。

調味料が全体になじんだらできあがりです。
【3】合い挽き肉にしっかりと火が通ったら、調味料をすべて加えさらに炒めます。調味料が全体になじんだらできあがりです。
おすすめの食べ方

タコス
さっと両面をあぶったトルティーヤに、サルサ・メヒカーナとタコミートを少量、そしてシュレッドチーズを乗せて召し上がってください。
サルサ・メヒカーナのさわやかさと、タコミートの濃い味付けの相性が絶品です!
▼参考記事
タコス以外にも使える!タコミートを使ったアレンジレシピ
タコミートを使ったアレンジレシピ
サラダみたいなピリ辛タコスピザ
キンと冷えたビールとの相性もバッチリな、ピリ辛タコス風ピザ。ハラペーニョの辛さとトマト&レタスのフレッシュな食感が楽しい1枚です。タコスの味付けはスーパーで購入できる市販のシーズニングに頼りましょう。100円ほどで買えて2回分入っているのでお手頃!
材料
ひき肉(牛または牛と豚の合い挽き) 160g
タコスシーズニング 1回分
トマト 1個
レタス 1/2個
ハラペーニョのピクルス 好きなだけ
チーズ 好きなだけ

今回使ったタコスシーズニング。
「ハラペーニョをわざわざ買うのはちょっと…」という方は、ひき肉に鷹の爪を入れたり、食べる際にタバスコをかけても◎。お子様や辛いものが苦手な方なら、ハラペーニョの代わりににんにくを乗せるのもオススメ。
ピザ生地は冷凍のものを使用します。
作り方
家で下準備するならひき肉はシーズニングで炒めておく。ハラペーニョを刻んでおく。トマトとレタスをカットしておく。
【1】ひき肉をシーズニングで炒めます。
【2】ピザ生地にひき肉、レタス、トマトの順で乗せます。
【3】細かくカットしたハラペーニョを散らし、チーズを乗せてチーズが溶けるまで焼きます。
よりサラダ感覚で味わいたいという方は、トマトとレタスをピザを焼いた後に乗せるようにすると、瑞々しさが残ります。
▼参考記事
菜の花ごはんのタコライス
ごはんとおかずが同時に完成する水蒸気調理でタコライスづくり。飯盒の中蓋を使って蒸し炊きにします。温玉や温玉やアボカドをのせたり、タバスコをふれば味変も楽しめます!
材料(1~2人分)
<タコミート(本体)>
ニンニク(みじん切り) 1片
タマネギ(中、みじん切り) 1/4個
合い挽き肉 80g
オリーブオイル 適量
<ごはん(中蓋)>
無洗米 1合
水 200ml
菜の花 50g
<盛り付け>
レタス 適量
ミックスチーズ 適量(生食OKなもの)
ミニトマト 5個
温玉 1個(お好みで)
A
野菜ジュース 200ml
ウスターソース 大さじ1
カレー粉 小さじ1
塩・胡椒 少々
コンビニ食材を活用。野菜100%の野菜ジュースで煮込めば、野菜の旨みも加わります。
作り方
【1】中蓋に無洗米と水を入れ、浸水させておきます。
【2】飯盒本体にオリーブオイルとニンニクを入れて中火にかけ、香りが立ってきたらタマネギ、合挽き肉を加えて炒めます。
【3】肉の色が変わってきたら、Aを加えて軽く混ぜます。
【4】沸いてきたら【1】の中蓋と外蓋をのせて弱火にし、30分ほど火にかけます。その間に菜の花を1cmの長さに刻んで全体に塩(分量外)をふって揉んでおきます。
【5】ごはんが炊けたら火を止め、外蓋を開けて【4】の菜の花をのせます。再度蓋をして10分ほど蒸らしましょう。
【6】菜の花ごはんを混ぜて外蓋によそい、本体のタコミートは塩・コショウ(分量外)で味を調えます。
【7】ごはんの上に刻んだレタス、タコミート、チーズ、軽く塩をふったミニトマト(1/4にカット)の順に盛り付けます。好みで温玉をのせ、混ぜながらいただきます。
ポイント
本体で主菜をつくります。煮込み途中で水分が足りなくなったら足しましょう。
塩揉みしておくと、しんなりしてごはんにのせやすく、塩味もつきます。
蒸し時間で菜の花に火を通します。中蓋は浅いので混ぜるときは要注意。
▼参考記事