
サイトにあるものすべてがコミュニケーションツール!

結婚を機にメキシコから来日して19年。週1でキャンプに出かける3児のパパ。たまにYouTubeに動画をUPしているので、ぜひチェックを!「見かけたら声かけてね〜!」
https://www.youtube.com/gifurama
ひとりの時間を楽しむためにソロキャンプをする人は多いが、ハビエルさんの場合は少し違う。3人の娘を持つ彼は、ファミリーキャンプも大好きだ。
しかし、子供たちの成長とともにソロキャンプの機会が自然と増えていった。それでもキャンプ場へ行けば、必ず誰かしら友人がいて、「ハビちゃん、元気〜?」と声をかけてくれる。結婚を機に来日して19年。彼にとって、キャンプは多くの友人と出会うきっかけとなった。
「日本人はシャイな人が多いでしょ。隣の人の道具が気になっても、こっそり見るだけ。でも、僕はすぐに『それ、どこのやつ?』って聞いちゃうんだよね」
そんな彼のキャンプサイトは、オープンな交流の場だ。メキシコ国旗やソンブレロは取材用に用意したわけではなく、普段からよく飾っているもの。そのため、日本人キャンパーも興味を持ち、自然と会話が生まれる。「体も大きくて目立つから、『どこの国の方ですか?』、『お相撲さんですか?』って聞かれることも多いよ(笑)」。
焚き火をこよなく愛するハビエルさんは、炎を眺めながらタコスとビールを楽しむ。彼によれば、日本でよく知られる挽き肉と野菜のタコスは本場のものとは異なるという。「メキシコのタコスはもっと自由。肉や魚、野菜、何をのせてもOK。それが本物のタコス」。
この日、彼が作ってくれたのはシンプルなステーキ肉のタコス。余計なものを加えず、素材の旨みを引き出したその味は、まさに絶品だった!
国旗とソンブレロはコミュニケーションの入り口

まるでサイトのシンボルのような国旗とソンブレロ。それに興味を持って声をかけてくる人も多く、会話が次第に盛り上がっていく。

お国柄満載のサイトづくり

ドン・キホーテのコットやホムセンのチェアなど、コスパ重視のアイテムをセレクト。テーブルの上にはメキシコ雑貨が彩りを添える。


キャンプにはメキシコ料理が最高に合う!

BBQ文化が根付いているメキシコだからこそ、メキシコ料理はキャンプにもぴったり。「家では和食が多いから、キャンプではメキシコ料理。友達とタコスをシェアするのも楽しいしね。タフまるとマルチグリドルは最強のセットだね!」。
ハビエルさんの本場タコスの作り方を伝授!

この日のメニューはタコス、豆スープ、チキンライスの3品。「肉、豆、米、それにトルティーヤ。これがメキシコ人の定番の昼ご飯セットだよ」。

分厚いステーキ肉にガーリックソルトを振りかけ、両面をしっかり焼き上げる。
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焼いた肉をナイフで細かく切り分け、その間にトルティーヤを両面温めておく。
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カットした肉をトルティーヤにのせ、トルティーヤを半分に折りたたんで挟み込む。
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トルティーヤにサルサソースを塗り込んだら完成! 熱々のうちに召し上がれ。
チーズだけのタコス・ケサディーヤもオススメ!

トルティーヤにチーズを挟んで焼く、代表的なメキシコ料理のケサディーヤ。そのままでもいいし、サルサソースやサワークリームを添えても◎。
タコス作りに必要な2つの食材
サルサソース

味の決め手はサルサソース。辛いのが好きな人はハバネロソースを。
トルティーヤ

小麦粉もよいが、ぜひトウモロコシのトルティーヤを試してほしい。

焚き火をしながらタコス&お酒が最高の時間!

薪の香りはヒノキと桜が大好きというハビエルさん。以前は斧で薪割りをしていたが、最近はクサビが便利で愛用している。

小型から大型まで、15台以上の焚き火台を所有し、その日の気分に合わせて使い分けている。「真夏でも焚き火は欠かせないよ」。
陽気なキャンパーの3か条
1 ウェルカムなサイトを作る
2 キャンパーと会話を楽しむ
3 メキシコ料理で盛り上がる
※構成/風間 拓 撮影/花岡 凌
(BE-PAL 2025年5月号より)