「おいおい、それ、避けてきたんとちゃうんかい!」という声も聞こえてきそうですが…はい、普通の「スキューバダイビング」ならわざわざ紹介しません。でもなんと「シャークダイブ」、つまり「サメとダイビング」なのです!
どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。
普通じゃないダイビング&シュノーケリング体験【フィジー旅6】
以前、ゴールドコーストで「クジラと泳ぐ体験」を紹介しました。
このときも話を聞いた瞬間、「クジラと泳ぐ?ありえんだろ~。アリエン・ロッベン!」と往年のサッカーファンにしか通じないつぶやきを漏らした私ですが、今度はなんとサメ!
けどまあ、現地のダイブショップの店長さんは「安全です」って太鼓判を押すし、サメにもいろいろいるだろう。たぶん小さいのも。…なんてお得意の現実逃避をしてみたのですが、詳しく聞くといっしょに泳ぐのは「オオメジロザメ」だそう。
こやつの体長は2~3メートル。攻撃的で好奇心旺盛、かつ気性が荒く、「世界一危険なサメ」とする専門家も多いといいます。…どこにも「安全」な要素が見当たらない。涙
ちなみに他に危険なのは体長5メートルになる「イタチザメ」と、映画「ジョーズ」のモデルで体長6メートルを超えることもあるという「ホホジロザメ」だそう。それに比べたら体長2~3メートルのオオメジロザメは…と無理やり思い込もうとしたのですが、やつらが自由に体を動かせる海の中で襲われたらひとたまりもないのはどれもいっしょ。涙
けどまあ免許的なモノをはく奪されずにダイブショップを続けているのですから大丈夫なのだ…と自分に言い聞かせて体験することにしました。
さて免許と言えば、ダイビングのライセンスがない私は前日に講習を受ける必要があります。そして当日もガイドさんが一対一のバディーとなってずっと手を握ってくれるし、酸素ボンベの気圧の調整などもしてくれるのだそう。
それで少し安心しかけましたが、それはダイビングが安全になっただけ。「対サメ対策」としてはまったく向上していないような気がしないでもありません。いくらガイドさんが泳ぎの達人だろうがオオジロザメより絶対遅いし。
と、あれこれ余計なことばかり考えながらいよいよ当日になりました。まずはダイブショップで説明を受けます。

ダイブショップの説明ボードです。
「横から水平に見た場合」と「上から垂直に鳥瞰した場合」が合わさるという「エッシャーのだまし絵」のような図ですが、要はボートから海に飛び込み、少し泳いでオオメジロザメがいるエリアに向かい、12メートル潜水して海底に到着。
そこで死んだサンゴなどを積んだ高さ50センチほどの「壁」のこちら側に身をひそめて、サメの様子を観察するらしい。だ~け~どっ。「高さ50センチほどの壁」では、全然身をひそめたことにはならないのではないでしょうか。
ちなみに海に入ってから40分から45分でボートに戻ってくるそう。

とにかくモーターボートで出発。
爽快に走っているだけで不安は吹き飛ぶ「頭は5歳」の私です。
そしてボートに乗ること10分から15分。いよいよ、そのポイントに到着。酸素ボンベやフィンなど必要装備を身につけて海に飛び込むと、「バディー」となるガイドさんが待っていてくれて手を握ってくれました。
そのまま美しいサンゴ礁の上を泳ぎます。これが本当に美しい。

ここから3点の画像はフィジー政府観光局のサイトから借りたイメージです(Tourism Fiji提供)。
いやいや、もうサンゴ礁だけでよくねえ?サメとかいらなくねえ?正直そんなことも思ったりしたのですが、レギュレーターをくわえているので話すことはできず、体験ダイビング3回目の自分はジェスチャーの語彙力不足で伝えることもできず。ただただ走行不能になってタグボートに曳航してもらう船のように、ガイドさんに手を引かれて進みました。
すると!サンゴ礁が途切れてさらに深い海底の砂地が見えたところにいたのです!はい、オオメジロザメが。こっちに気づいていないようで向かってくる気配はありませんが、思わず緊張します。でもサメと泳いでいるのです。
そこですぐに下降してサンゴの死骸が積まれた「壁」の内側に到着。ここでガイドは手を放し、ジェスチャーで「壁の上に手を置いて、内側で立膝になって観察せよ」と指示を出してくれます。
さてここからが「シャークダイブ」の本番です。「サメとダイブと言ってもまあそれなりの距離があるんだろ~」と思っていたのですが、なんと本当に間近に来ます。目の前を横切る彼らの顔やカラダは1メートルくらいしか離れていません。手ヒレなんかは10cm ぐらいしか離れていないんじゃないかと思えるくらい。体長2~3メートルのサメがです!

実際はもっと近づいてきます。全身を一度で見られないくらいに(Andrea Rothlisberger提供)。
思わずビビりそうな距離ですが、それ以上サメが近づこうとするとガイド役のダイバーたちが長さ2メートルくらいで先っぽが逆三角形になっている鉄パイプ状のもの(時代劇の捕り物で使われる刺又(さすまた)にちょっと感じが似ています)で、追い払ってくれます。だから安全なのです。…たぶん。

サメたちのまわりには小さな魚が多数泳いでいて、まさに竜宮城!(Frogfish Photography提供)
でもサメたちはそれらを食べようとはしません。彼らはダイバーがえさ場から出す大きな魚の切り身のほうが好みらしく、海中に放り出されるとすぐに食らいつきます。それもまた大迫力です! この「美しさと野生のコントラスト」はオーストラリアの世界遺産・カカドゥ国立公園の「野鳥とハスとワニ」同様、ゾクゾクっとする魅力がありました。

ボートに戻った野郎どもの満足げな表情。
これだけで「シャークダイブ」のすばらしさはおわかりいただけると思います。なんだが「音楽があればオレらは満足」とうそぶいてるアマチュアオヤジバンドみたいですが。笑
「海の洞窟」でのシュノーケリング…のはずが
別の日、今度は「海の洞窟内シュノーケリング」に出かけてみました。フィジーの本島であるビティレブ島から定期船で4時間半の「ナキュラ(Nacula)島」。そこからモーターボートで約25分のところにある「サライラウ(Sawa-i-Lau)島」です。
そこは「神々が集まる島」と呼ばれ、あちこちに住むサメやウミヘビやタコの神がここに集うという言い伝えがあります。そして神々が集ったそのとき、島の上から光が噴出するという伝説もあるそう。

船着き場である小さなビーチに到着したあと、20段ほどの階段を登ります。

そしてすぐに洞窟の入口に。

階段を下っていきます。
なんだかドイツの「垂直洞窟」を思い出しました。
で、先ほどの狭くなっているところを抜けるとこんな光景が。

洞窟の中は大きな池のようになっています。
神秘的な光景です。フィジーでは唯一の石灰岩の洞窟とのこと。

基本的には立ち泳ぎを続ける必要がありますが。

立ったり座ったりできる岩礁(15人分くらい)もあります。

洞窟の上部は口を開けているところあります。
ここから光が入るから洞窟の中は明るいんですね。

そして画面正面に、シュノーケリングギアをつけて潜って3メートルほどで着く「第2の洞窟」があるそう。
そこは「第1の洞窟」と違って光が全く入らず真っ暗で「神秘的な体験」だというのですが、「ちょっと怖いな」と思ったので止めました。以前ある池のような場所で気持ちよく泳いでいたら、急に嫌な予感がして、その後すぐに何かに足を引っ張られたような気がして焦ったことがあるのです。それ以来「嫌だな」という直感には従うことにしています。
安心して楽しめてこその冒険です。
気分最高の見晴らし台へ
で、「第2の洞窟」に行かないのであれば長居する必要もないし、日があたらない場所で水に浸かっていたら寒くなってきたので、洞窟から出ます。
先ほど船着き場のビーチから階段を上がってきたところが、ちょっとした高台になっています。

なかなかの景色が広がっています。

船着き場方面。

ある人が教えてくれた「天然の椅子」。

船着き場に置いてあったヤギの頭蓋骨。

ライトブルーの海をモーターボートで爽快に走っているだけで幸せな気分になれます。
後半の「神々の島」は「洞窟」も良かったのですが「見晴らし台」からの景色がとても気に入りました。思っていたのとは違う良さの発見。それも「アドベンチャーツーリズム」なのかもしれませんね。
それからじつは島々での普通のシュノーケリングもやっぱり素晴らしかったです。スマホの「防水ケース」を新調して撮影しようとしたのですが、なぜか水の中ではうまくアイコンを押せなくて撮影できなかったのですが。涙
さっ、次はどこへ行こうかな。…すぐにフィジーに戻りたい気もしますが。笑
【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら!
フィジー政府観光局
https://visitfiji.jp/
Adventure Travel Trade Association
https://www.adventuretravel.biz/
South Sea Cruises
ヤサワ諸島へのクルーズ船を運航
https://southseacruisesfiji.com/
Barefoot Kuata Island Resort
「シャークダイビング」に行ける宿
https://www.barefootkuatafiji.com/
Blue Lagoon Beach Resort
「神々の島」の洞窟ツアーに行ける宿
https://www.bluelagoonresortfiji.com/












