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    2024.02.03

    弘法山公園・吾妻山ハイキングコースを訪れたら…標高200メートル台でも大迫力だー!

    小田急線の駅から徒歩で富士山がドーンと見える! 低山だから短時間でサクッと楽しめる!今回は冬枯れだけれど、ちょっと紅葉が残る「弘法山公園・吾妻山ハイキングコース」の魅力をたっぷり紹介しちゃいますよ。

    富士山、紅葉、下山後の温泉。すべてそろった充実の2時間コース!

    みなさんには「ホームグラウンド」ならぬ「ホームハイキングコース」や「ホーム登山コース」はありますか? 私の場合、日本一時帰国した際にほぼ必ず訪れるコースの一つが、丹沢山系の「表尾根縦走コース」です。

    どうも、オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。

    で、今回はその「表尾根縦走コース」を紹介…ではありません。いや、当初の予定ではそのつもりだったのですが、じつは日本に着いてしばらくしたらぎっくり腰になりまして…。

    今回出かけたのは発症のちょうど1週間後。「山中で再発したら困るな~。短いコースで、いざとなったらエスケープルートから簡単に車道に出られるハイキングがいいよな~」と考えたのです。

    はい、つまり「自重」です。「賢明な判断」です。…ギックリ腰になった1週間後のハイキングが「自重」で「賢明」なのかは置いておき(笑)。

    今回のハイキングコースのスタート地点。のどかなで風景に癒されて、のっけから食事休憩を取りたくなりました(笑)。

    まずは最初の頂「浅間山」へ

    というわけで202312月中旬の某日。「表尾根縦走コース」と同じ小田急線の秦野駅で下車する「弘法山公園・吾妻山ハイキングコース」に向かうことにしました。

    いわば「代案」というか「妥協案」だったのですが、実際に行ってみたら想像の何百倍も魅力的でした。正直いうと「いやいやいや。わざわざ行きも帰りもバスに乗って、標準コースタイムが7時間以上の表尾根縦走コースに行く必要ある?」とまで思いました。マジで。いや、元気になったらきっと行くんだろうけど(笑)。

    では出発です。スタート地点の秦野駅から一般道を歩くこと20分強。「弘法山公園入口」の道標からハイキングコースが始まります。

    標準コースタイム2時間10分、歩行距離は7.4キロ。距離的には「表尾根縦走コース」の約半分で、アップダウンも少ないので所要時間は3分の1未満。その名のとおり登山ではなく「ハイキング」コースです。

    とはいえすぐにそれなりにきついのぼりが始まります。でもそのあとは基本的にあまりアップダウンのない尾根筋を通るので、ここが一番きつかったかも。学校給食で「苦手なものは先に食べて、好きなものは最後に残す派」だった私にとっては、大好物の展開。

    そして登り始めてすぐに梢の間から見える霊峰富士! このときにふと頭に浮かんだ言葉は「秦野市に移住してえ~」でした。やっぱり大きな山が見える場所はいいですよね。

    「本文からしてここは富士山の写真だろうがっ!」とツッコミを入れられそうですが、このあと「梢の間」ではない富士山をたくさん見られるので…。

    歩いたのは1214日。紅葉はほぼ終わっていましたが、ところどころにポツンと残されていて。ふと「小さい秋みつけた!」という気分になります。

    ハイキングコースに入って20分弱。最初のピークである浅間山に到着です。読みは「あさまやま」ではなく「せんげんやま」。ちなみにウィキペディア先生によると日本には少なくとも30以上の「浅間山」があり、読みは音読みの「せんげんやま」または「せんげんさん」が主流。訓読みの「あさまやま」は少数派のようです。

    浅間山からは市街地越しに富士山がしっかり見えます。

    山頂は平らでそれなりのスペースがあります。のんびりしようかと思ったけれど、秦野駅から歩き始めてまだ40分。先に進みます。

    そしてこの先の尾根筋歩きがサイコーに気持ちいいです。落葉した冬ならではの開放感ですね。まあ夏場には陽ざしを遮ってくれるのでしょうが。

    頭の中では映画「となりのトトロ」のオープニングテーマ曲の「さんぽ」がループ状態に。

    そしてまた見つけた小さな秋。最近逆光写真がマイブームです。伊豆大島ではススキを撮ったし。

    360度絶景の「権現山」

    そうこうしているに次の頂に到着。浅間山からわずか12分の権現山です。

    この建物が見えたら、そこが権現山。

    大きな広場の端に展望台があります。

    どことなく中華風の建物にも見えます。映画『キングダム』で大将軍・王騎を演じている大沢たかおさんが「ンフ」と笑って出てきそう。

    もちろん上に登っています。

    らせん階段がどことなくエッシャーの「だまし絵」風。…そうでもないか。

    展望台からは360度の景色が楽しめます! ネタばれ気味になってしまいますが、「展望」という意味ではこの権現山が今回のルートで最高でした。「なんで弘法山公園・吾妻山ハイキングコースという名称なのかな? 権現山の名前が入らずに」と思うくらい。

    西に見えるのは富士山。

    北に見えるのは大山などの丹沢山系。

    「どこが頂やねん!」と思わずツッコミたくなるほどの広大な広場。「小学校の遠足御用達」という感じ。

    ちょうどいいベンチが空いたのでここでランチにすることにしました。

    富士山を目にしながらランチも。ピントが遠くに行っていてすみません。

    ここでもふと頭に浮かんだのが「丹沢表尾根縦走コース」との比較。今まで少なくとも10回は登っている塔ノ岳では、登山途中は晴れていても山頂付近はガスっていることが多く、快晴だったことは2回しかありません。

    わざわざ高いところに行っても、霧で視界が遮られる可能性があることを考えたら、こと富士山を眺めるという観点からすると、こうした低山ハイキングコースのほうが正解かもしれませんね。もちろん登山には景色以外の魅力もあるのですが…。

    「低山ハイキング侮りがたし」。そんな感じです。

    錦繡鮮やかな「弘法山」

    さて権現山を出発してからも基本的になだらかな稜線歩きが続きます。

    山一面ではなくわずかに残る紅葉が「わびさび」ですな。

    権現山からわずか15分足らずで弘法山に到着します。本当にもうメインイベントの連発状態。

    展望は権現山に劣ります。でも紅葉や落ち葉の絨毯が素晴らしかったです。

    お得意の逆光写真。写真撮影が楽しくて一眼レフを持ってこなかったことをちょっと後悔。

    銀杏の黄葉が落ちる前だったらさらにコントラストがきれいだったかも…。

    弘法山山頂も展望がまったくないわけではありません。東海大学前駅あたりの市街地が見渡せます。

    吾妻山、そして「下山後温泉」の楽しみ

    ちなみにこの弘法山は所要時間的にこのコースのちょうど中間あたり。この先、次の目的地の吾妻山まではちょっと長くて50分弱かかります。

    道も「広い尾根筋」ではなく狭い階段が現れたり。

    わずか2時間ほどのハイキングコースなのに変化に富んでいて楽しいです。

    こういうハプニングは避けたいですが。だけどここ、小田急線の線路から直線距離でわずか1キロメートル強の場所だぞ。それで「熊出没注意」って…。

    そして吾妻山に到着。

    あまり広くない山頂ですが…。

    ここも南側に展望が開けます。

    あとは鶴巻温泉駅方面に下るだけ。10分もしないうちに舗装道路にたどり着きます。ただし私が行った冬は落ち葉で多いので、特に足元が濡れているときは滑らないように注意してください。

    「鶴巻温泉駅」という名の通り、ここには温泉が出ます。「弘法の里湯」という公共温泉もあります(平日の入館・入場料は2時間まで800円、1日券1000円)。

    中も清潔。露天風呂もあります。

    駐車場の一角に足湯もあり、こちらは無料。

    ちなみに隣の東海大学前駅にも「秦野天然温泉 さざんか」という温浴施設があったのですが、20233月に閉店してしまいました。ここの露天風呂からは雄大な丹沢山系が眺められたのに、ちょっと残念。

    さてこの「弘法山公園・吾妻山ハイキングコース」、ちょっと登りが増えますが、もちろん逆コースも可能。そうなると「温泉でゴール」とはならず、かつ山から降りた後の一般道を歩く時間が10分近く増えます。ただし中間地点の弘法山から権現山、浅間山とこのコースの最大の見どころ3ヵ所が次々に現れます。

    どちらにするかはお好み次第ですが、順光で日が当たる富士山を眺めたいのであれば、午前中あまり遅くならない時間に権現山と浅間山に着いているのがオススメです。今回は昼前に歩き始めたので、次回は朝一で来ようかな?

    本当に「低山侮りがたし」と思った今回のハイキングでした。

    「弘法山公園・吾妻山ハイキングコース」マップ

    https://www.kankou-hadano.org/hadano_hiking/hikingmap_ka.pdf

    弘法の里湯

    https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1001000001157/index.html

     

    私が書きました!
    オーストラリア在住ライター
    (海外書き人クラブ)
    柳沢有紀夫
    1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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