スープジャーの魅力とは?
スープジャーには、一体どのような魅力があるのでしょうか。まずはスープジャーの魅力を見ていきましょう。
アツアツの料理をどこにでも持ち運べる
スープジャーの魅力は、何といっても保温力・保冷力の高さです。
弁当派にとって、弁当箱に熱いものを入れても食べる頃には冷めてしまうのが悩ましいところです。しかし、スープジャーなら、みそ汁やスープなどを持っていけて、料理の幅が広がります。
また、スープジャーは夏にも活躍します。夏場は食べ物が腐りやすいことが悩みの種ですが、スープジャーは真空構造により温度を長時間保てるため、食べ物の傷みも防げます。
キャンプやピクニックなどのアウトドアに持っていくのもおすすめです。調理も簡単なので、料理が苦手な人の味方になるでしょう。
キャンプにおすすめのスープジャーの選び方
キャンプにスープジャーを持っていきたい人に向けて、おすすめの選び方を解説します。スープジャーを持っていって、これまでとは違うキャンプにしましょう。
スープジャー選びのポイント
保温力・保冷力の高さは要チェック
スープジャーにとって、保温力と保冷力は品質を左右する最重要ポイントです。保温力は、6時間で50度C以上を保てることを基準にすると良いでしょう。
外出先にスープジャーを持っていく場合、食べ物を入れてから昼食として食べるまでの時間は6時間程度あくことが想定されます。
中身が冷めると雑菌が湧きやすくなるので、この意味でも保温力は重要です。冷たい料理の場合は、6時間で12度C以下が目安です。フルーツやデザートを持っていくのに使えるでしょう。
用途に合ったサイズを選ぶ
用途に合ったサイズを選べば、持ち運びがストレスになりにくくなります。
スープジャーの容量は、250〜500mL程度が主流です。容量と大きさは比例するので、いつも使っているカバンに収まる大きさを選ぶと良いでしょう。
300mL以下はカップラーメン一杯分、スープ一杯分が入る容量です。400mLリゾットやおかゆなどを入れるのに向いています。
500mL以上は丼ものやカレーが入るサイズなので、メインディッシュを入れたい人におすすめです。
洗いやすさもチェックする
筒状の食器は奥の方が洗いにくい傾向にあるので、手入れのしやすさも要チェックです。
目安として、口径は7cm以上あると洗いやすいでしょう。パーツを分解できるものなら、より清潔に保てます。
また、口径の大きいものは、口を付けて飲むときやスプーンですくうときにも便利です。
口を付けて飲みたい場合は、飲み口が樹脂で覆われているものを選べば、口当たりが優しくなります。内側に、汚れが落ちやすい加工や臭い防止加工がされているかチェックするのもおすすめです。
キャンプにおすすめのスープジャー4選
キャンプに持っていくのにおすすめのスープジャーを4つ紹介します。キャンプ用品ならではのおしゃれなデザインのものばかりです。
ハイドロフラスク「20oz フードジャー」
フルーツからスープまで持ち運びOKな真空断熱構造のフードジャーです。
耐久性、耐錆性に優れた18/8ステンレスを使用し、お手入れも簡単。サイズは20oz(591mL)のほか、コンパクトな8oz(354mL)や大きな28oz(828mL)サイズもあります。
Hydro Flask(ハイドロフラスク) 20oz フードジャー
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クリーンカンティーン「TKキャニスター」
蓋を4分の1回転するだけで開閉できる、独自のTKクロージャー式フードコンテナーです。
本体は真空構造なので、弁当の味噌汁やスープ、食後のカットフルーツを入れたり、調理済みの料理を持ち運ぶのに活躍するでしょう。
Klean Kanteen(クリーンカンティーン) TKキャニスター 16oz (473mL)
▼参考記事
サーモス「真空断熱スープジャー JBT-401」
キャニスターのような見た目がおしゃれなスープジャーです。ふたは、少し動かすだけで開けられるクリックオープン構造で、通常よりも開けやすくなっています。
ステンレス製の真空構造となっているため、保温力が高く6時間で59℃以上です。容量は400mLのため、メインのおかずを十分に入れられます。
ふたはパーツが分かれており、食洗機にも入れられるので、洗いやすさも申し分ありません。カラーはクリームホワイト・カーキ・イエローの3色展開です。
Thermos(サーモス) 真空断熱スープジャー JBT-401
SOTO「eMEAL ST-920」
同メーカーのダッチオーブン専用の調理器です。専用の収納ケースに入れることで保温と保冷ができるので、スープジャーと同じような使い方ができます。
中には分厚い保温材が入っており、温度計も搭載されているため、中の温度をチェックできる点も便利です。
短時間加熱調理したダッチオーブンを収納することで、余熱での調理が可能です。保冷剤を入れれば、冷たいデザートも作れます。
底には耐熱性に優れたシリコンゴム製のベースが敷かれているので、底が熱くなる心配もありません。ダッチオーブンと併せて購入しましょう。
SOTO(ソト) eMEAL(エミール)
スープジャーを使う際の注意点
スープジャーを使うときには、いくつか注意したいポイントがあります。安全に使うためにも、注意点をしっかりと把握しておきましょう。
使用時の注意点
スープジャーに入れてはいけないもの
スープジャーには、ドライアイスや炭酸飲料を入れるのはNGです。中でガスが発生し、圧力が高まることで中身が吹き出したりスープジャーが破損したりする可能性があります。
魚や乳製品、キムチなどの発酵食品、つまり加熱処理をしていない生物も入れてはいけません。腐ってガスが発生し、同じく中身の吹き出しや破損の原因になってしまいます。
スープジャーには、加熱処理をした料理を入れましょう。
なお、みそ汁をはじめとする塩分が多いものは、ステンレスをさびさせる恐れがあります。NGではないですが、こまめに手入れをするなどの配慮が必要です。
中身はできるだけ早く食べる
温かい食べ物をスープジャーに入れる場合、中身が60度Cを切る前に食べましょう。40度C前後は雑菌が繁殖しやすい環境といわれており、食中毒のリスクがあります。
いくらスープジャーの保温力が高くても、長時間放置すればいつかは冷めてしまいます。
多くのスープジャーは6時間程度までなら保温力を発揮するため、朝に入れた料理は昼までに食べ切るのが理想です。
また、スープジャーの置き場所にも気を配る必要があります。直射日光の当たる場所や気温の高い場所は避けましょう。食材はしっかり洗ってから入れ、できるだけ雑菌がない状態で盛り付けることが大切です。
スープジャーを上手に使うコツ
スープジャーはそれだけでも保温・保冷力がありますが、一手間を加えると、よりその性能を引き出せます。スープジャーを上手に使うコツを3つ紹介します。
スープジャー使いこなしのコツ
予熱・予冷をする
スープジャーの保温・保冷力を十分に発揮させたいなら、予熱・予冷をしましょう。スープジャーを熱湯消毒することで、殺菌だけでなく容器を温めることもできます。そうすると保温力が長持ちしやすくなります。
予冷をするときは、スープジャーを冷蔵庫に入れておき、冷えてキンキンの状態にすると良いでしょう。冷たいものを入れる場合は、食べ物をあらかじめ冷やしておくこともポイントです。
また、製品によっては保温ポーチが付いているものもあります。保温ポーチは保温力をサポートしてくれたり、万が一漏れたときに中身がバッグに染み込むのを防いだりしてくれます。
スープジャーのサイズがバッグに入れるには大きすぎるときは、持ち手の付いたポーチを使えばバッグのように運べるので便利です。
レンジ対応のものは再加熱をする
ステンレス製のスープジャーは基本的にレンジ不可ですが、プラスチック製のものならレンジ対応の場合があります。
プラスチック製はステンレス製より保温力に劣りますが、その分再加熱することでアツアツの状態で食べられるメリットがあります。
また、プラスチック製の方が軽量な傾向にあるので、持ち運びもしやすいでしょう。プラスチック製のものを選ぶときは、レンジでの再加熱を前提にしておくと失敗が少なくなります。
スープジャーのサイズに合ったスプーンを使う
スープジャーにスプーンが附属していない場合は、別途そろえる必要があります。このとき、スプーンの長さに注意が必要です。短いスプーンだと底にあるものをすくいにくいため、ある程度の長さのものを選ぶのがおすすめです。
キャンプに持っていくなら、折りたたみ式のスプーンの方がかさばりにくくなります。また、金属製のスプーンは使うときに音がなりやすいですが、木製やプラスチック製のスプーンなら音も気にならないでしょう。
まとめ
スープジャーは弁当の料理の幅を広げてくれるアイテムです。保温力に目がいきがちですが、実は保冷も可能です。そのため、夏場に冷やし中華やデザートを入れて持っていくこともできます。
スープジャーを選ぶときは保温力や保冷力はもちろん、用途に合った大きさや洗いやすさもチェックすることをおすすめします。
保温・保冷力については、盛り付けから食べるまでの6時間は温度をキープできることが望ましいでしょう。洗いやすさや飲みやすさを重視する場合は、口径が大きいものを選ぶのがおすすめです。
自分の使用シーンを想定して、使いやすいものを見つけてみましょう。