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「トレッキング」は登山やハイキングとどう違う?
実のところ、トレッキング・登山・ハイキングに厳密な区別はない。英語の「backpacking」「hiking」「trekking 」は、いずれも荷物を背負って歩いて旅をするアクティビティを意味する。しかし、日本では一般的に、次のような意味で使われていることがほとんどだ。
登山:山頂に到達することが目的
トレッキング:山歩きすることが目的、もしくは軽めの登山
ハイキング:自然の中を散策すること
登山は山頂に到達することを目的としており、身を守るための本格的な装備が必要だ。トレッキングも登山であることに変わりはないため、それなりの準備が欠かせない。
ハイキングは散策が目的なので、歩く場所が山と限定されない点がトレッキングと異なる。整備された道も多く、軽装で挑めるのが特徴だ。親子で楽しむ気軽な山歩きも、「親子ハイキング」などと呼ばれることが多い。
▼参考記事
【道央】北海道のおすすめトレッキングスポット
北海道の中央部に位置する道央エリアからは、トレッキング初心者さんにもおすすめなガイド付きのツアーや、自然がつくりだす景観を満喫できるジオパークなどをピックアップ。
神仙沼

ニセコ連峰に点在する湖沼群のなかでもひときわ美しい景観を誇る、神仙沼とその周辺の湿原を歩く。ガイドの案内で高山性の植物や樹木の解説を聞きながらのんびり歩く。平坦で遊歩道や木道が整備されているので、体力に自信のない人もOK。

神仙沼には木道が整備され歩きやすい。周辺はニセコを代表する美しい湿原だ。
問い合わせ先:ニセコアウトドアセンター
電話:0136(44)1133
料金:4,400円(2名より催行)
所要時間:約2.5時間
HP:https://www.noc-hokkaido.jp/trekking/1/
(BE-PAL 2025年9月号より)
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アポイ岳ユネスコ世界ジオパーク

2つの大陸プレートが衝突してできたアポイ岳。周辺には地球深部のマントルの情報が残ったかんらん岩が広がり、世界的にも特異な生態系を持つ。独特な景観のエンルム岬には、アイヌの伝説が数多く残っている。

幌満峡は約8km続くかんらん岩の峡谷。地下深くのマントルでの出来事を知れる。鉱物の観察も興味深い。

低標高ながら高山植物も豊富。希少な植生で、国の特別天然記念物にも指定されている。
※構成/中山夏美 写真提供/日本ジオパークネットワーク https://geopark.jp/
(BE-PAL 2025年6月号より)
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イワオヌプリ

「イワオヌプリ」はアイヌ語で硫黄山。その名のとおり、硫黄の匂いが漂う。山頂付近はガレ場が続き、濃霧が発生しやすい。天気が良ければ、羊蹄山、昆布岳などが見渡せる。
標高:1,116m
コースタイム:2時間10分
※構成/中山夏美
(BE-PAL 2023年11月号より)
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【道東】北海道のおすすめトレッキングスポット
北海道の東部に広がる道東エリアにはガイドなしでは入れない活火山のトレッキングや、手つかずの知床の大自然に触れられるツアーをご紹介。トレッキングしていく中でダイナミックな絶景が楽しめるだろう。
弟子屈

アイヌ語で「裸の山」を意味するアトサヌプリ(硫黄山)。日本一近くから噴気孔観賞ができる活火山だが、立ち入り制限区域で、入れるのは認定ガイドによるツアーのみ。参加して地球の鼓動を感じよう。

噴気孔の周囲に広がる黄色の硫黄結晶を間近に観察。迫力満点!
問い合わせ先:アトサヌプリトレッキングツアー
電話:015(482)2200
料金:13,000円(2名参加時の1名分)
所要時間:3時間
HP:https://masyuko.or.jp/enjoy/atosanupuri_trekking_tour/
(BE-PAL 2025年9月号より)
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知床

整備された道ではなく、ほぼ手つかずの原生の森を、野生動物の食痕や足跡などを観察しながら進む。森を抜けると、知床連山や自然が生み出した断崖、その先には知床岬を望む絶景が広がる。知床らしい地形と生態系の両方を体感したい人はぜひ!

野生動物が棲むミズナラやトドマツが中心の深い森を歩く。
問い合わせ先:ALKU
メール:alku.y116@gmail.com
料金:6,500円
所要時間:約3時間
HP:https://alku-shiretoko.com/
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阿寒湖

人が訪れることの少ない原生林内の太郎湖と次郎湖へ。太郎湖は阿寒湖の水が流れ込む湖で阿寒川へと続き、次郎湖は雄阿寒岳の湧水がたまっている。性質の異なる2つの湖を楽しめる。起伏のある登山道を歩くため、体力に不安のある人は事前に相談のこと。

湖は周囲500~700mほど。阿寒湖の賑わいとは対照的に静寂に包まれている。
問い合わせ先:鶴雅アドベンチャーベースSIRI
電話:0154(65)6276
料金: 13,200円
所要時間:約2.5時間
HP:https://tsuruga-adventure.com/
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西別岳
標高:799m
コースタイム:約2時間30分
難易度:★★

標高は1000m以下だが、ほかの同級の山と比べても高山植物が多く、春から秋にかけてさまざまな花と出会える。「がまん坂」と呼ばれる急坂を登り切ると、お花畑が第1、2、3と続き、先に進むのが惜しいほど。
山頂からは摩周岳、摩周湖、雄阿寒岳、雌阿寒岳だけでなく、遠くは知床の山々まで見られる。国後島まで見えることも。360度の眺望を楽しめる贅沢な場所だ。


※構成/中山夏美
(BE-PAL 2025年4月号より)
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阿寒岳
標高:1,499m
コースタイム:約3時間40分
阿寒岳は、単独の山ではなく、雄阿寒岳、雌阿寒岳、フレベツ岳、フップシ岳などの火山群の総称。魅力のひとつは、活火山の息吹を感じられること。山頂近くは、噴煙が噴き上がる場所もある。
※構成/中山夏美
(BE-PAL 2024年6月号より)
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摩周岳
標高:857m
コースタイム:5時間

アイヌ語で神の山を意味するカムイヌプリとも呼ばれる摩周岳。小規模な成層火山で、摩周湖に聳えている。標高差は311mながら、登山口から山頂までの往復の道のりは約14kmもあり、とても歩き応え(体力勝負?)のあるコースだ。登山道の始めは走り出したくなるような緩やかな下り道、そして徐々にアップダウンを繰り返していく。山頂からはおよそ1,000年前の噴火で形成されたダイナミックな火口を望むことができる。

終始片側に摩周湖の存在を感じながらの道だが、途中はこんな広々とした草原の風景もある。
登山口は摩周第1展望台にある。そこから風衝草原、摩周・西岳分岐を経て摩周岳山頂の往復コース。西岳(799.5m)登頂も加えるならさらに2時間、約2.6kmをプラスして考えよう。
※構成・写真/須藤ナオミ
(BE-PAL 2023年11月号より)
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【道北】北海道のおすすめトレッキングスポット
北海道北部の道北エリアからは、途中までロープウェイを利用できて初心者さんでも気軽に楽しめる山のほか、家族でのアクティビティにおすすめな山を紹介する。
黒岳
標高:1,984m
コースタイム:約2時間
難易度:★★

層雲峡駅から標高1,300mの黒岳駅まではロープウェイで行ける。そこからリフトを乗り継ぎ七合目へ。山頂までは約1時間半だ。黒岳は大雪山系の中では、難度が低く、初心者向け。山頂からは北鎮岳を筆頭に、間宮岳、北海岳、赤岳などの大雪山系の山々を一望できる。ロープウェイから見る紅葉も見事だ。

101人乗りのロープウェイで五合目まで行ける。紅葉時は黄色の絨毯を敷いたような景色が見られる。
▼参考記事
礼文岳
標高:490m
コースタイム:4時間10分

最北の花の島と呼ばれる礼文島にある最高峰。危険な箇所はなく、ファミリーで登れる山だ。標高350m地点で、森林限界を超えるので、高山の気分も味わえる。山頂は、礼文水道を挟んで、百名山の利尻山を望める絶好スポットだ。
※構成/中山夏美
(BE-PAL 2024年6月号より)
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