トレッキングの服装として最低限必要なものは?季節に合わせたアイテムも紹介! | 山・ハイキング・クライミング 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

山・ハイキング・クライミング

2025.03.11

トレッキングの服装として最低限必要なものは?季節に合わせたアイテムも紹介!

トレッキングの服装として最低限必要なものは?季節に合わせたアイテムも紹介!
トレッキングやハイキングにでかけるとき、どんな服を着ていけばよいのか。はじめての山歩きの際には、服装に迷うと思います。山では汗をかくので速乾性のウェアが適していますし、強風や急な雨の可能性もあるので防風性・防水性の高いウェアも欠かせません。初心者から中級者まで知っておきたい山歩きの服装の基本を解説します。
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トレッキングに最適な服装ってどんなもの?

トレッキングの際に求められる服装の条件は以下の5つです。

  • 膝や肘などの体の動きを妨げないゆったりとしたデザイン、あるいは伸縮性があるもの
  • 防水透湿性に優れたもの
  • 吸湿速乾性に優れたもの
  • 軽量なもの
  • 着脱しやすいもの
  • 防寒性に優れたもの

最近は、アウトドアブランドだけではなくユニクロやワークマンといったブランドからも、これらのポイントをおさえた製品がリリースされています。

近場の低山を日帰りで歩く気軽なハイキングの場合は、ユニクロやワークマンなどのブランドでも十分な機能性があるでしょう。

しかし、標高が高い山に登る場合や長時間の行程をともなう山歩きの場合は、アウトドアブランドからリリースされている登山用のウェアを用意したほうが安心です。

今回は、トレッキングに最適な服装について詳しく解説します。 季節に合わせたアイテムも紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

トレッキングの際に必要な最低限のもの

ウッドデッキの上に衣類が並んでいます。

トレッキングに使う衣類です。

どの季節でもほぼ対応可能な服装

トレッキングの服装で必ず必要なのは、下着、中間着、上着です。これらのウェアを揃える際には、「レイヤリング」がカギとなります。レイヤリングとは、つまり重ね着のこと。

山は、天候や標高によって気温の変化が起こります。レイヤリングがカギとなるのは、そんな変わりやすい山の状況に合わせて衣服を調整し、適切な温度調節を行ない、風雨を防ぐ必要があるからです。

レイヤリングをおさえるにはまず、ベイスレイヤー、ミドルレイヤー、アウターレイヤーという考え方を知る必要があります。

レイヤリング(重ね着)の基本

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基本のレイヤリング

ベースレイヤー(下着)

ウッドデッキの上に化繊のTシャツが置かれています。

ベースレイヤーの化繊のTシャツ。

ベースレイヤーとは、肌に直接着るTシャツやロンT(長袖Tシャツ)のこと。

綿やヘンプなどの素材は、汗を吸うと乾きにくくなり、体の動きの妨げにもなるためベースレイヤーにはおすすめできません。濡れたまま行動すると、体を冷やして体調を崩してしまうリスクもあります。

ベースレイヤーには吸湿速乾性が高く、肌から汗を逃がしてくれるものを選びましょう。ベースレイヤーが汗を外に逃がせば、サラリとした状態で行動ができます。

具体的な素材は、ポリエステルなどの化繊素材のもの、メリノウールなどの吸湿速乾性が高い自然素材の下着が主流です。化繊と自然素材の長所を取り入れた、混合素材のものもいいですね。

また、季節に合わせて、Tシャツ・ロンT・ランニング・ハイネックなど、ウェアの形状を選びましょう。

着心地や生地の厚さなども考慮して入れると、より環境に合ったものが見えてくるはずです。

ミドルレイヤー(ミッドレイヤー/中間着)

ウッドデッキの上にダウンベストが置かれています。

ミドルレイヤーのダウンベスト。

ミドルレイヤーとは、ベースレイヤーとアウターレイヤーのあいだに着る中間着のこと。ミドルレイヤーには、「保温着」と「行動着」の2種類があります。

「保温着」としてのミドルレイヤー

体温を保つ役割がある「保温着」としてのミドルレイヤーは、休憩中に身体が冷えないように着用したり、天候の悪化などで気温が下がってきたときに着用します。 軽量でコンパクトに収納できるダウンを中綿に使用したダウンジャケットやダウンベストがおすすめです。

ただし、ダウンは水にぬれると保温性を失います。雨に当たる可能性がある場合は、ダウンの上に防水性のあるアウターを着るか、水を吸っても保温機能がほとんど落ちない中綿素材(プリマロフトなど)やフリースなど、化繊​​のジャケット/ベストを選びましょう。

「行動着」としてのミドルレイヤー

「行動着」になる中間着は別名「アクティブインサレーション」と呼ばれ、最新人気のあるミドルレイヤーです。

通気性や軽量性を高めたフリース素材や、少量の化繊中綿を挟み込んだ透湿性のジャケット/ベストが行動着としておすすめです。

行動着向きのジャケットやベストには、通気性と速乾性があります。そのため着たままで行動した場合も、適度に保温しつつ、衣類の内側がムレないサラッとした状態で、快適に行動ができるのです。

着たままで快適に行動ができるため、こまめに脱いだり着たりを繰り返す必要がないのが、行動着ミドルレイヤーのメリットです。一方で、山頂で強風にさらされるような状況下では、通気性の高いミドルレイヤーだけでは寒さを感じることがあります。そのようなときには、中間着の上に防風性の高いアウターを着ましょう。

アウターレイヤー(上着)

床にジャケットが置かれている。

アウターレイヤーのジャケット。

アウターレイヤーとは、体の最も外側に着るジャケットなどのこと。防水透湿性、防風性の機能が求められます。

山では天候が急に変化し、突然の雨や突風に見舞われることも……。 そんなとき、アウターレイヤーは、雨に打たれたり、風にさらされたりすることで体が冷えることを防ぎ、「低体温症」のリスクから身を守ります。

雨天の際に快適に行動するためには、ゴアテックスなどの防水透湿性が高いアウターがおすすめです。晴天の際は、風をブロックしてくれるウインドシェルやウィンドブレーカーでもいいでしょう。

これだけは揃えたいアイテム一覧

前述したように、登山に快適な服装を選ぶには、ベースレイヤー、ミドルレイヤー、アウターレイヤーの組み合わせが欠かせません。

最低限、ベースレイヤーとして、吸湿速乾性の高いTシャツやロンT。 ミドルレイヤーとして保温性の高いダウンジャケットやベストなど。 そして、アウターレイヤーとして防風性や防水性のあるジャケット。この3枚は用意しておきましょう。

また、レイヤリングは上身半だけでなく下半身にも当てはまります。

下半身はベースレイヤーとして、吸湿速乾性の高いパンツ(下着)やタイツ(夏季の低山では不要)。ミドルレイヤーとしては伸縮性があり行動を妨げないトレッキング用のパンツ。アウターレイヤーとしては、雨が降った時に上から履くレインパンツがあれば大丈夫です。

季節ごとで必要な服装やアイテムも変化

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季節に合ったおすすめの服装は?

春のトレッキングにおすすめのもの

春は暖かくはなってくるものの、まだまだ朝や夕方は冷え込む時期。

そのため日中にTシャツ1枚で行動していても、日陰や山頂で足をとめると、急に寒さを感じて体調を壊してしまうこともある季節です。

ベースレイヤーは吸湿速乾性の高いTシャツやロンT。ミドルレイヤーは軽いフリースや行動着。アウターレイヤーとしては、レインジャケットの用意がおすすめです。

また、厚めのレインジャケットや、コンパクトになり寒いときにサッとはおれるダウンジャケットなどがあると体温調節がしやすいです。

夏のトレッキングにおすすめのもの

暑く紫外線の強い夏には、涼しさを確保しつつ、紫外線対策をすることが必要です。

ベースレイヤーとしては、吸湿速乾性のあるTシャツやノースリーブのTシャツ。 ミドルレイヤーとしては、速乾性があり通気性の高いトレッキング用のボタンシャツや薄手の行動着。アウターレイヤーとしては防水透湿性のある薄手のジャケットなどがおすすめです。

森林の中を歩くトレッキングでは紫外線対策にさほど気を使う必要はありませんが、森林限界を超えるトレッキングの場合は肌に直射日光が当たってしまいます。

そのような場合には通気性が高く、着脱がしやすい極薄手のボタンシャツなどが便利。さっと羽織れば日光をカットできます。

また、標高の高い場所では夏でも気温がグンと下がることがあります。

持ち運べる荷物に余裕があるのであれば、ザックの中にコンパクトになる薄手のダウンジャケットなどを忍ばせておけば安心です。

さらに、日射しをさえぎるためのハットなどの帽子があると、快適にトレッキングを楽しめるでしょう。

秋のトレッキングにおすすめのもの

夏の暑さが和らぎ、徐々に寒さを感じるようになる秋。紅葉などの見どころが多い時期ではありますが、温帯低気圧の影響などで強い雨風や、雪が降ることもあります。

ベースレイヤーとしては、吸湿速乾性の高いTシャツやロンT。ミドルレイヤーとしては、薄手のフリースや行動着となる中間着。アウターレイヤーとしては、レインジャケットの用意がおすすめです。

山頂付近では雪が降ることもありますので、高山に行く人はいざという時の防寒対策を、しっかりと準備しておくことが大切です。

薄手のフリースなどにダウンジャケットを重ね着するなどして、体温調節もしっかりやりましょう。

冬のトレッキングにおすすめのもの

冬のトレッキングではしっかりとした防寒対策が重要です。 標高が100メートル上がると、気温は0.6度C程度下がると言われています。

ベースレイヤーとしては、保温性と速乾性を兼ね備えたメリノウールのロンTや、化繊とウールの混合素材のロンTがおすすめです。

ミドルレイヤーとしては、厚手のフリースやダウンジャケット。アウターレイヤーとしては防水透湿性があり、保温性も高い厚手レインジャケットの用意がおすすめです。

また、首や足首などを効果的に温めることで、体全体を効率よく温めることができます。そこでネックウォーマーやレッグウォーマー、ゲイターなどを取り入れてもよいでしょう。

忘れてはいけないのが、耳や指先などの保温です。 ウール製のビーニーや、厚手の手袋を用意して対応しましょう。

トレッキングの服装や道具はどこで買うのがおすすめ?

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おすすめのショップ5選

モンベル

モンベルは国内最大手のアウトドアブランドです。

登山用ウェアの種類が豊富で、日本人の体型や、日本の気候に合った服装を頭から足の先までそろえることが可能です。

国内各地に店舗があり、登山に精通しているスタッフさんも多いので、アイテム選びに悩んだら相談するとよいでしょう。

https://www.montbell.jp/

エルブレス

エルブレスは全国に店舗がある大型アウトドアショップです。

キャンプや登山用品の品ぞろえが豊富で、トレッキング用のウェアだけでなく、テントやクッカー、バーナー、シュラフなど、トレッキングに必要なものであれば何でも揃っています。

カジュアルなアイテムから本格的な登山アイテムまで、一度にチェックできるため、何を買おうか迷ったら一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

https://www.supersports.com/ja-jp/lbreath

石井スポーツ

登山用品や、スキー用品の品ぞろえに定評のあるスポーツ用品店です。

店員の専門知識が高く、ウェア選びに困っているときにも適切なアドバイスを受けることができるでしょう。

トレッキングのツアーや講習も積極的に行なっているため、初心者の方は参加してみるのもいいでしょう。

https://www.ishii-sports.com/

ワークマン

もともとは作業着を中心に販売していた会社ですが、最近はキャンプ用品やトレッキングに使える高機能なウェアにも力を入れています。

また、ワークマンの製品はお求めやすい価格なのが嬉しいポイントです。

個人的には、メリノウールのアンダーウェアやソックスなどが、「価格破壊」と言えるほどコスパが良いと感じています。

初期費用をかけず、とりあえず低山から気軽にトレッキングを始めたいという場合には足を運んでみるといいでしょう。

https://www.workman.co.jp/

ユニクロ

普段着として人気のユニクロは、スポーツウェアにも力を入れています。

ベースレイヤーとしても使える、メッシュ素材の軽量Tシャツや、防水透湿性のあるジャケット、保温性の高いダウンジャケットなどが格安で購入できるのでおすすめです。

登山に使えるものも豊富ですので、低山のトレッキングに出かける前に店舗に足を運んでみましょう。

https://www.uniqlo.com/

コーディネイトをしっかり整えてトレッキングに行こう!

山頂にまばらに人が立っている。

高い山にはしっかりとした服装で挑みましょう。

トレッキングに最適な服装を整えるには、衣類のレイヤリングが重要です。出かける季節や場所を考慮して、適切な素材と機能性をもつ服を選びましょう。服選びに悩んだときは店舗で相談するのがよいでしょう。

下準備を怠らずに安全なトレッキングを楽しんでくださいね。

のまどうさん

アウトドアライター

行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。

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