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あなたの道具の詰め方は大丈夫?キャンプや登山に役立つ「パッキング」4つの基本

2022.04.19

荷物を詰めたバックパックがウッドデッキの上にある

筆者私物。

近年キャンプが人気となり、バスや電車といった公共交通機関を利用してキャンプへ出かける方も増えています。公共交通機関を利用したキャンプや登山では、車で出かける時とは違って、すべての荷物を自分の手で運ぶ必要があります。そんなシーンで大活躍するのが、バックパックでしょう。

しかしバックパックは、考えなしにパッキング(荷物を詰めること)するだけでは、快適に荷物を運ぶことができません。パッキングの仕方によっては、身体にかかる負担が多くなってしまうこともあるため、正しいパッキングをすることは重要なのです。

今回は1泊2日のキャンプに出かける場合を想定して、パッキングの基本をお伝えいたします。

まずは荷物を仕分けましょう

ウッドデッキの上にキャンプ道具が散らばっている。

1泊2日のキャンプに使用する道具。

パッキングを始める前に大切なのが、荷物の仕分けです。まずはキャンプに必要な道具を広げましょう。

道具がグループごとに仕分けられて並んでいる。

グループごとに仕分けた道具。

道具を広げたら、道具をグループごとに仕分けしましょう。厳密なルールがあるわけではありませんが、役割別に仕分けするのがおすすめです。これをやっておくと、後でバックパックの中で、どこに何があるか把握しやすくなります。

また、パッキング前に仕分けの作業を行なうことにより、本当に必要な道具なのかを最終確認するタイミングを作ることができます。荷物はできるだけ軽いほうが負担が少ないので、不必要な道具はこのタイミングで除いておきましょう。

スタッフバックとケースが並んでいる。

色々なサイズのスタッフバックやケース。

仕分けが終わったら、道具の量に応じたスタッフバッグやケースを用意して、道具を小分けにしましょう。

道具を小分けにすることにより、バックパックの中で散らばることがなくなるので、取り出しやすくなります。

パッキングの4つのコツ

1.重心は肩甲骨の下あたりが最適

バックパックを背負った著者の正面の様子。

ショルダーベルトとヒップベルト。

一般的なバックパックには、ショルダーベルト(両肩を入れる左右のベルト)とヒップベルト(腰を固定するベルト)があります。これにより荷物の重さが、両肩と腰に分散されます。

両肩と腰でバックパックを快適に背負うためには、荷物の重心を意識することが重要です。

重心がバックパックの底(腰の位置)や上部(肩より上の位置)に来た場合、荷物を両肩と腰で背負うことができず、身体に余計な負担がかかります。両肩と腰に重さを分散させるために、重心の位置は肩甲骨の下あたりにすることを意識しましょう。

バックパックが地面に置いてあり、重い荷物を入れる位置に黄色い丸が書きこまれている。

重い荷物は黄色い丸の位置に入れましょう。

なお、重心の位置は、荷物を置く位置によって変化します。重い荷物を肩甲骨の下あたりに集中して入れるといいでしょう。また重い荷物は、身体から離れるほど、重さを感じやすくなります。なるべく背中に近い位置(バックパックの背面側)に入れましょう。

2.バックパックの底には柔らかくてかさばるものが最適

ダウンシュラフ、ダウンジャケット、テントの幕などがウッドデッキに置かれている。

軽量で、やわらかくかさばるもの。

バックパックの底部は地面に置いた際に、最も負荷がかかる部分です。クッカーなどのへこみやすい道具や、ランタンなどの壊れやすい道具を入れるのは避けましょう。

バックパックの底には、シュラフや衣類などの、軽量で、やわらかいものを入れましょう。やわらかいものを入れることで、底部のクッション性が高まり、バックパックを地面に置いた際の衝撃を緩和することができます。

3.左右の重心のバランスをとる

パッキングの際に、左右のどちらかに重い荷物を集中させると、重心が偏ってしまいます。重心が偏ると、片方の肩に負荷がかかってしまい、バックパックを快適に背負うことができません。

左右の重心のバランスをとるために、左右の重さが同じぐらいになるように意識しながらパッキングしましょう。

長くてかさばる道具は、バックパックに外付けすることで便利に持ち歩けます。その場合、左右の重心のバランスをとるために、中央部分に外付けするといいでしょう。

道具をバックパックの横部分に外付けしたい場合は、左右に同程度の重さのものを外付けして、バランスをとるようにしましょう。

4.頻繁に出し入れするものは一番上がいい

バックパックの上部にある雨蓋部分の収納のチャックを開けている。

雨蓋部分の収納。

バックパックによっては、メイン収納部の上に来る雨蓋(あまぶた)の部分にも収納があります。雨蓋の部分には頻繁に出し入れするものをパッキングしましょう。

サブバックがあると便利

サブバックがウッドデッキの上に置かれている。

サブバック。

大き目のバックバックは、背負ったり、地面に下ろしたりする際に手間がかかります。頻繁に出し入れをする財布や携帯は、ウエストポーチなどの小型のサブバックに入れれば、簡単に取り出すことができて便利です。

実際にバックパックに荷物をパッキングしてみた

荷物を詰めたスタッフバッグを手で持っている。

荷物を詰めたスタッフバッグ。

まずは、パッキングする荷物をすべて広げ、仕分けをし、仕分けたものをスタッフバックに詰めます。

4つのグループに分けられた荷物が並んでいる。

荷物を重さや用途別に、4つのグループに分けました。

スタッフバックに詰めた後、荷物をA、B、C、Dの4つのグループに分けました。

  • Aはやわらかく、軽くてかさばるもの。衣類、ダウンシュラフ、防寒用のダウンジャケット、テントの幕などです。
  • Bは重く、壊れやすいもの。テントポール、折りたたみの机、クッカーや食器、OD缶などの調理道具、食材などです。
  • Cはやや重いもので使用頻度が高いものです。ヘッドライトやエマージェンシーキットなどの小物、キャンプ地についた後にはじめに広げるグラウンドシート、雨が降った時に羽織るジャケットなどです。
  • Dは軽量な折り畳み式の座椅子です。
荷物をパッキングしたカバンの写真に、パッキングした荷物の位置がわかるように、A、B、C、D、と書き込んである。

4つのコツを意識してA、B、C、Dの位置にパッキングしました。

そしてA、B、C、Dを上の写真のようにパッキングしました。

軽くて柔らかいAの荷物はバックパックの最も下にパッキングしました。

Aの上には重心を定めるために重い荷物のBを、さらに一番上の位置には使用頻度が高くやや重いCの荷物をパッキングしました。

Cの中でもエマージェンシーキットやジャケットなど、もしもの場合に取り出す可能性が高いものはバックパックの雨蓋部分の収納に入れました。

バックパックの外側の中央に座椅子が外付けされている。

長くてかさばるものはバックパックの外付けが便利。

長くてかさばる座椅子は、左右のバランスが取れる、Dの位置に外付けしました。

4つのコツを意識してパッキングすることで、両肩と腰に力がうまく分散され、身体に負担をかけずに、バックパックを背負うことができました。

さいごに

バックパックを背負った著者が歩いている。

パッキングを正しく行なったので、快適に歩くことができます。

パッキングの方法に正解はありませんが、パッキング次第で大きく背負い心地が変わります。これからバックパックを使ったキャンプに挑戦する方は、今回お伝えしたコツを意識してパッキングしてみてくださいね。

私が書きました!
アウトドアライター
のまどう
行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。
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