「いつ登る? どこへ登る?」 低山ハイキングを初心者が楽しむための8つのコツ
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    2023.11.05

    「いつ登る? どこへ登る?」 低山ハイキングを初心者が楽しむための8つのコツ

    気持ちいい季節の登山

    登ることは決めたけれど、どこに登るべきかわからない・・・・・・。登山歴20年の高橋郁子さんに初心者目線で最初の山を一緒に選んでもらいました。「先輩! 体力も経験も知識もない私でも低山に登れますか?」

    登山プランを考えるふたり

    高橋郁子さん(左)は登山や自然暮らしの分野で活動するカメラマン。沢や古道を巡る山旅や長期間の縦走が好き。奥多摩・秩父・南会津周辺の山域を好む。撮影を担当した本に『奥多摩ハイキング案内』など。編集部・梶原(右)「先輩! 私なんにも わかりません!」 高橋さん「大丈夫! はじめはみんな 初心者だから!」

    低山に登るなら春と秋! 冬もおすすめですよ

    春の山

    「低山のネックは気温と虫。高温が続く近年は、夏の低山は酷暑すぎて登山を楽しむどころではないことも……。登山に専念するなら行動しやすい気温の春と秋がおすすめです。

    秋の山

    低山でも新緑や紅葉は高山に見劣りしません。ある程度の防寒着がある場合は、太平洋側の低山に冬に登るのもいいですね。雪がなくて空気も澄み、天候も比較的安定しています」

    最初はエスケープ可能な山をチョイスしよう

    ケーブルカー

    「入門者にありがちな失敗が力量以上の山を選ぶこと。自身の体力や技術のレベルがわかるまでは無理は禁物です。その点でロープウェイやケーブルカーのある山は、いざとなったら復路は乗り物を使えるので安心。片道の所要時間が2〜4時間程度で、乗り物が利用できる山にいくつか登ってみると自分の能力を見極められます!」

    持っている山道具から登る山を考えるのがミソ!

    山用のシューズ

    「ひと言で低山といっても、そのレベルはさまざま。アップダウンの小さい里山もあれば、難所に鎖のついた岩山もあります。前者はスニーカーにリュックでも登れるけれど、後者を安全に歩くにはサポートがしっかりしたブーツや山用のバックパックが必要です。手持ちの道具のレベルを超えない山を選びましょう」

    標高よりも展望!「山を見る山」が面白い

    展望のいい山

    「登山を企画すると高い山に登りたくなるものですが、低山ハイクを楽しむなら標高よりも展望が大事! 標高があっても木々が茂っていればただの丘ですが、低い山でも展望があると山頂を踏んだ喜びと登山気分を味わえます」

    慣れるまではトイレとお風呂があると安心

    「とくに女性が気になるのが登山中と登山後の衛生。なかには行動中にトイレにいかなくて済むよう給水を我慢する人もいますが、小用を避けるために給水しないなんてもってのほか! 気になる人はコース上にトイレが多い山を選んで、心置きなく給水しましょう。

    山のトイレ

    汚れた体で電車に乗るのが気になる場合は、山麓に立ち寄り湯がある山を選ぶのもよいですね」

    山の露天風呂

    ビジターセンターがあると心強い!

    ビジターセンター

    「人気の山域では麓にビジターセンターがあることも。山の動植物や地質、歴史、最新情報を教えてくれるビジターセンターは楽しみ方の指南役。自分がどんなふうに山を楽しんだらいいのかわからない場合、ヒントを与えてくれるでしょう」

    山で生きる鹿

    初めはやっぱり人気の山へ

    みちしるべ

    「人気の山は道標の整備や飲食物の補給の態勢が充実しています。トラブルへのサポートも得やすいので、山に慣れるまでは人気山域が安心です。

    山で生きる鹿

    人の多さが気になる場合は、早朝に入山したり平日を選ぶだけでも、まるで雰囲気が変わりますよ」

    登山ガイドと地図とアプリは最強の味方

    スマホの山アプリ

    登山ガイドと地図

    「山選びでは地域別の登山ガイドが便利。本を読んで山を決めたら、コースタイムが載った登山地図も手に入れましょう。山に登る日が近づいたら『YAMAP』や『ヤマレコ』などの山行記録投稿SNSをチェック。路面や自然の最新状況がわかります」

    展望よし! エスケープあり! トイレもお風呂もあり!の山、見つけました

    茨城県の筑波山

    東京から日帰りできる近くて良き山「筑波山」。日本百名山でもある。低山ハイキングデビュー戦は、この山に登ることに決めました!

     

    (BE-PAL 2023年11月号より)

     

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