南カリフォルニアの高地にある癒し空間。リハビリ中の動物たちが暮らす動物園とは? - 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.07.09

    南カリフォルニアの高地にある癒し空間。リハビリ中の動物たちが暮らす動物園とは?

    南カリフォルニアの高地にある癒し空間。リハビリ中の動物たちが暮らす動物園とは?
    ロサンゼルスから近く、年間を通してアウトドアが楽しめる山岳リゾート、ビッグベアー。これまでにも何回かBE-PAL.netで紹介してきました。

    そのビッグベアーにちょっと変わった動物園があります。その名はBig Bear Alpine Zoo(ビッグベアー・アルパイン動物園)。

    アルパイン(高山)と冠されているように、この動物園は標高およそ2,000mという高地に位置しています。富士山で言えば4合目から5合目くらいに相当します。

    アメリカ国内に2つしかないアルパイン動物園のひとつです。ちなみにもうひとつはコロラド州ロッキー山中にあるCheyenne Mountain Zoo(シャイアン・マウンテン動物園)。こちらの標高も約2,000mとのことです。

    人気の山岳リゾート地にして高地トレーニングの名所!「ビッグベアー」ってどんなところ?

    野生動物たちの療養所

    ビッグベアー・アルパイン動物園内。

    ビッグベアー・アルパイン動物園には、ライオンもキリンもパンダもコアラもいません。そこで飼育されているのは地元カリフォルニアの山岳地帯を中心に生息する野生動物に限られます。

    飼育という言葉も適当ではないかもしれません。なぜなら、この動物園は傷ついたり、親とはぐれたりして野生での生存が難しくなった動物たちを保護し、リハビリを通じて自然へ帰すことを目的として運営されているからです。

    動物たちを展示し、入場料を徴収することによって、そのための資金を調達する。人が主役ではなく、あくまでも動物のために存在しているというのが他の動物園とは異なる大きな特徴です。しかし、そこはアメリカ。人を楽しませることもけっしておろそかにはしていません。

    広々とした園内に高い建物はなく、すぐ目の前にサンバーナディーノ山脈の山々が迫っています。豪華な借景であると同時に、山の中に溶け込んだような感覚を与えてくれます。

    動物ドッキリクイズ(北米編)でおなじみの動物たち

    灰色グマ(グリズリー)。

    さて、2025年6月現在で27記事を数える、当サイトの『動物ドッキリクイズ』シリーズ。そのなかで私が担当してきたのは主にカリフォルニアの動物たちなのですが、そのリストの多くがここで暮らす動物たちと重なります。

    コヨーテマウンテンライオンアライグマ黒熊オオカミ七面鳥スカンク、そしてミュールジカ。ざっと数えただけで、これだけありました。

    むろん、まだドッキリクイズに登場していない動物たちも数多く見ることができました。灰色グマ(グリズリー)、ボブキャット、ハクトウワシ…。

    この動物園にいるということは、彼らもカリフォルニアのどこかに生息しているということでもあります。できれば近寄ることは遠慮したい動物も混じってはいますが、アウトドアで遊んでいる限りは出会う可能性がゼロではありません。肝に銘じておこうと思います。

    そのなかでも灰色グマとオオカミは大変ヤバそうに見えました。どれだけヤバそうかは、やはり実際に見ていただくのが一番です。金網フェンス越しではありますが、動物たちの息遣いや毛並み、歩き方までをじっくり観察できます。

    動物たちと過ごす静かな時間

    ギフトショップ入口。

    とは言いつつも、ビッグベアー・アルパイン動物園の魅力は、何といってもそののんびりとした空気です。園内の人口密度は低く、テーマパークや有名な動物園とはかなり雰囲気が違います。

    スタッフの人たちが話すテンポも心なしかゆっくりとしているようにさえ感じました。来園者は小さな子どもを交えた家族連れが多いのはもちろんですが、私のようにひとりで散歩する人も、デートらしき羨ましいカップルもいました。

    冬はスキーやスノーボード、夏はマウンテンバイクやカヌー、そしてハイキングなど、さまざまなアウトドアの楽しみがあるビッグベアーの観光と合わせて、ぜひ訪れていただきたいスポットです。

    ビッグベアー・アルパイン動物園公式ウェブサイト:
    https://bigbearzoo.org/ 

    角谷剛さん

    米国在住ライター(海外書き人クラブ)

    日本生まれ米国在住。米国で高校、日本で大学を卒業し、日米両国でIT系会社員生活を25年過ごしたのちに、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。日本のメディア多数で執筆。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」(https://www.kaigaikakibito.com/)会員

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