200年以上前から親しまれているアイダホ州の温泉町で、ロッキー山脈を眺めながらRVキャンプ! | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

海外の旅

2025.05.14

200年以上前から親しまれているアイダホ州の温泉町で、ロッキー山脈を眺めながらRVキャンプ!

200年以上前から親しまれているアイダホ州の温泉町で、ロッキー山脈を眺めながらRVキャンプ!
「アイダホ州」と聞くと、どんなイメージをもちますか?私はすぐに「アイダホ・ポテト」と答えます!子供の頃テレビで見た、アイダホ産のポテトチップスの宣伝です。

これって日本人だけだと思ったら、アメリカ人の夫も同じでした(笑)。ちなみに、アイダホ州は全米でもトップクラスの品質を誇るじゃがいもの生産地だそうです。

さて、ユタ州のアウトドア好きが本格的に動き出すこの季節。夫婦で今年初のRVキャンプへ行ってきました。まだちょっと肌寒い4月の旅に選んだ場所は「ラバ・ホット・スプリングス(ラバ温泉)」。

今回はアイダホ州の小さな田舎町で体験した、RVキャンプの魅力をお届けします。

どこか懐かしい雰囲気の中のんびり過ごすRVキャンプ

まずはRVトレーラーの大そうじからスタート

いつもはRVトレーラー(以下、RV)にオフロード車を積んで旅に出るのですが、今回はオフロード車を家に置いてのロードトリップです。

我が家のRVは夫婦2人旅にとって程よい広さの、ボルテックスという名前のトイ・ホーラー。トイ・ホーラーとは、モトクロスやバギーなどの遊び道具を積んで運べるRVのことです。

「ん?オフロード車を家に置いて行くんだったら、わざわざRVを引っぱってロードトリップに出なくても、アイダホ州でホテルやレンタルハウスに泊まったほうが身軽では?」と思うかもしれませんね。

出発前のRV大そうじ。我が家のボーイズが、昨年狩猟に使ったのが最後だったのでかなり汚い(笑)。床にオフロード車などを固定するためのフック付き金具が埋め込まれているのも、トイ・ホーラーの特徴です。
今回オフロード車は積まないので、最初からカーペットを敷いて生活スペースに。トイ・ホーラーは後部が全開し、車両の積み下ろし用にスロープになる扉がついています。

でもこうして、わざわざRVのそうじまでして旅に出るには理由があるのです。それはRVのほうが大自然の中で「自分たちにとって最高の空間」をつくれるから。プチ潔癖症の私がそうじをして、メカニックの夫が丁寧にメンテナンスをしているので、ホテルに泊まるよりずっと清潔で安心できる癒やしの空間なのです。

山岳地帯のユタ州で自家用車にトラックを選ぶ人が多い理由とは?

いよいよ、今年初のRVキャンプへ出発です!平日のお昼前に家から出たのに、州間高速道路は車がいっぱいでした。

ユタ州の道路を走っていると、トラックを所有している人の割合が多いことにきづきます。アウトドア好きにとって、RVは大人気。そのため自家用車も、けん引できる馬力が十分あるトラックを選ぶ人が多いのです。また、けん引用に工夫された至れり尽くせりの機能がついているのも、トラックを選ぶ理由のひとつです。

ロードトリップの前にコンビニで買ったジャンクフード。普段は食べないお菓子や、カラフルな色をした飲み物は車内を盛り上げてくれるぜいたく品(笑)。
車の方向指示器をオンにすると、RVの側面部が車内カメラに映るので安全確認に便利です。
トラックの荷台部分も車内のカメラから安全確認が可能。
「アイダホ州へようこそ」と書かれた州間高速道路の看板。各州のウェルカム・サインを見るとテンションがあがる私です。

RVパークだからといって全てがRVフレンドリーな設計ではない

今回利用したRVパークは、「KOA」という全米に広がる信頼あるキャンプ場チェーン。冒頭の写真から分かるように、このRVパークは全キャンプ用スポットがコンクリートで区切られています。慎重に運転しないとRVのタイヤが段差のあるコンクリートに乗り上げたり、パンクしたりするのです。

前回訪れたときは、先のとがったコンクリートにタイヤがふれてパンクするハプニングが…。また別のRVパークでは、チェックイン用のRVごと入れる、柱に支えられた大きな屋根つきの駐車場で、RVの屋根に設置されたエアコンが衝突して屋根とエアコンを壊した経験も。

もちろん運転技術を磨くのも大切ですが、RVパークだからといって、RVにとって全てがフレンドリーな設計になっているとは限らないのが、アメリカらしいのかもしれません。アメリカのRVパークのお話は、また次の機会にたっぷりさせていただきますね!

ロッキー山脈を眺めながら町をお散歩、そして温泉でリラックス

さて、RVパークでトレーラーのセッティングを終えたあとは、町までのお散歩タイム。決して緑は多くなくても、ゴツゴツした裸山のロッキー山脈の風景と、アメリカ西部開拓時代の雰囲気に癒やされます。

ちなみにこの町の名前の由来ですが、まさにそのまま、ラバ(溶岩)とホットスプリングス(温泉)から来ています。地下の火山活動によって温められた天然の温泉が、町のあちこちに湧き出ていることから、そう名付けられたそうです。

人口400人ほどの小さな町にもかかわらず、今では毎年たくさんの観光客が訪れる場所です。

ダウンタウンには歴史ある建物や、カフェ、ギフトショップが立ち並びます。
「博物館」と書かれたおしゃれなサイン。ビジターセンターが町の博物館にもなっています。
「RV用の部品もあります」と窓に貼り紙がされた町の小さなホームセンター。RVで訪れる旅行者が多いことが分かります。
川下りやハイキング、ジップラインなど、自然の中で遊べるアクティビティが充実している町。夏のオープンに向けて、何軒もの川下り用チューブのレンタルショップが準備をしていました。
お散歩中に食べたくなったワイルド・ベリーのジェラート。ワッフル・コーンに1スクープを注文したら、何故かカップで大盛りサービス(笑)。
「白人たちがこの温泉を発見するずっと前、1812年9月9日よりも前から、先住民たちはこの場所に集まり、自由に湧き出る温かい水を利用していた。」と書かれた看板。歴史の背景が静かに伝わってくる印象的な一文です。
「世界的に有名なアイダホ州のラバ温泉」と書かれた看板。かつて先住民にとって大切な冬の営みの場だった地から、現在の観光地になった時代の変化を感じます。
温泉の目の前はロッキー山脈が広がり、頻繁に通過するユニオン・パシフィック鉄道の貨物列車が、観光客にとって印象的な風景の一部に。
5つある屋外温泉プールの温度は約39℃~44℃。温度が低いプールはギューギューと人がいっぱいですが、温度が一番高い場所は写真のようにガラ空きでした。それにしてもリラックスしすぎの夫…。

日本の静かに浸かる湯とは一味違うアメリカ西部の温泉は、水着で楽しむカジュアルな雰囲気です。両腕に浮袋をはめて、ぷかぷか浮いて楽しんでいる子供たちの姿がほほえましかったです。

家族用の更衣室は清潔で広々と使いやすく、寒い日は暖房入り。
温泉のあとは、町が一望できるルーフトップバー(屋上バー)でのんびり。
RVキャンプ帰りの州間高速道路で見た、アイダホ州からユタ州へ入ったこと示す看板。個人的にはユタ州のウェルカム・サインが一番好きです。

日本の温泉とは異なるスタイルで、リラックスしながら子供たちの遊び心も満たされる、アイダホ州の温泉町ラバ・ホット・スプリングス。機会があればぜひ訪れてみてくださいね!

ラバ・ホット・スプリングスの公式サイト
https://lavahotsprings.com/

トロリオ牧さん

アメリカ・ユタ州ライター

2001年渡米、ユタ州ウチナー民間大使。アメリカでスーパーの棚入れ係やウェイトレス、保育士など、様々な職種を経験したあとアメリカ政府の仕事に就く。政府職員として17年務めるが、パンデミックをきっかけに「いつ死んでもOK!な生き方」を意識するようになり2023年辞職。夫婦でRVキャンプを楽しむのが最高の癒やし時間。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。「海外書き人クラブアウォーズ2026」グランプリ受賞。

NEW ARTICLES

『 海外の旅 』新着編集部記事

どんな動物に出あえるかは運次第!? 南アフリカで最古の保護区をめぐる日帰りサファリ体験

2026.02.22

西から来れば「もう砂漠」、東から来れば「まだ砂漠」——カリフォルニア州バーストウ【100周年を迎えるルート66の点と線・その8】

2026.02.21

アメリカのモアブに残る遠い昔の痕跡。荒野の岩絵「ペトログリフ」が語りかけるものとは?

2026.02.18

アリゾナ・カリフォルニア州境にある「何もない」町【100周年を迎えるルート66の点と線・その7】

2026.02.18

冬のドイツ北部、バルト海沿岸でビーチ・ウォーキング!夏の人気リゾート地のオフシーズンの味わいとは!?

2026.02.13

高地トレーニングと大自然のゲートシティ——アリゾナ州フラッグスタッフ【100周年を迎えるルート66の点と線・その6】

2026.01.24

シマ模様はみんな同じ!? 絶滅危惧種もいるシマウマの見分け方とは?

2026.01.22

風景と文化の交差点——ニューメキシコ州アルバカーキ【100周年を迎えるルート66の点と線・その5】

2026.01.20

歴史と文化が交錯する街——オクラホマ州タルサ【100周年を迎えるルート66の点と線・その4】

2026.01.19