初日の出の時間が最も早い場所は?
初日の出を迎える時間は地域によって異なり、東に向かうにつれて早くなります。日本の国土で、初日の出の時間が最も早い場所はどこなのか、見ていきましょう。
日本全体で最も早いのは南鳥島
日本の最東端にある南鳥島(みなみとりしま)は、国土全体で最も早く初日の出を迎えます。2025年における南鳥島の初日の出時間は、5時27分ごろです。
南鳥島は日本の南東の海上にあり、父島から東南東に向かって約1,300kmの地点です。島の面積は約1.5km2と小さく、島の周囲はサンゴ礁に覆われています。
南鳥島は国土全体の面積を上回る排他的経済水域を有していたり、レアアース泥を始めとした貴重な海洋資源が見つかっていたりと、きわめて重要な島です。気象庁や自衛隊などの施設に職員が在住していますが、基本的に一般人は入れません。
出典:初日の出が日本でいちばん早い場所はどこ? | 国立天文台(NAOJ)
離島を除くなら富士山の山頂が早い
離島や沖縄を除き、日本で最も早く初日の出を迎える場所は、富士山の山頂です。富士山頂で初日の出を見られる時間は、6時42分ごろです。
富士山は日本一高い山であり、標高は約3,776mです。標高が高い位置では、平地に比べて日の出の時間が早くなります。しかし、元旦は富士山の閉山期に当たるため、山頂には行けません。登山は控え、富士山の周辺で初日の出を楽しみましょう。
富士山の麓(ふもと)にある富士五湖周辺は、絶景スポットとして知られています。中でも、精進湖や河口湖は印象的な富士山と日の出を眺められるスポットとして人気です。
気象条件がよければ、富士山が大室山を抱いているように見える精進湖の『子抱き富士』や、河口湖の湖面に映る『逆さ富士』なども見られます。
初日の出の時間が早いおすすめスポット【東日本】
東日本には、早い時間に初日の出を迎える名所が多くあります。東日本の中で、比較的早い時間に初日の出を見られるおすすめのスポットを紹介します。
犬吠埼(千葉県銚子市)
銚子(ちょうし)半島の先端にあり、早く初日の出を見られる場所として有名です。日本地図で見ると北海道根室方面の方が東にありますが、元日前後の地軸の傾きにより、犬吠埼(いぬぼうさき)の方が早く日の出を迎えます。
犬吠埼は初日の出の見物客が多く、例年6万人もの人が訪れる人気スポットです。混雑のため、元日の未明には交通規制が敷かれます。初日の出までに確実に現地へ到達するには、早い時間に出発した方がよいでしょう。
犬吠埼周辺の海岸だけでなく、銚子港の前にある『銚子ポートタワー』や、愛宕(あたご)山の頂上にある『地球の丸く見える丘展望館』からも、美しい初日の出を拝めます。
- 2025年の初日の出時間:6時46分予想
小名浜港(福島県いわき市)
小名浜港(おなはまこう)は福島県沿岸の南東部にあり、東北地方の南部に位置する港です。江戸時代ごろから、物流の重要な拠点として栄えてきた歴史を持ちます。
小名浜港東側の高台にある『三崎公園』の潮見台は、海を真下にした初日の出を拝める人気スポットです。太平洋を一望できる初日の出の名所として知られ、市内外から多くの人が集まります。
園内には、約60mの高さがある『いわきマリンタワー』や広大な芝生広場、アスレチック遊具を備えた『わんぱく広場』などもあり、市民の憩いの場となっています。
- 2025年の初日の出時間約6時43分予想
駒ヶ岳(神奈川県足柄下郡)
箱根町元箱根にある駒ヶ岳の標高は、約1,356mです。箱根芦ノ湖畔にある『箱根園駅』から、ロープウエーを利用すれば簡単に山頂まで行けます。
晴れていれば、富士山・駿河湾・伊豆半島などを見渡せます。ダイナミックな風景を楽しめることから、観光スポットとしても人気です。
山頂にはパワースポットとして知られる『箱根元宮』があり、神様が降臨したと伝えられる『馬降石(ばこうせき)』を見られます。馬降石にある穴は、神様が乗っていた馬の蹄によって開いたとされており、一度も枯れたことがないと伝えられています。
- 2025年の初日の出時間:6時43分予想
初日の出の時間が早いおすすめスポット【西日本】
西日本は位置の関係上、東日本に比べると初日の出の時間がやや遅くなります。西日本の中でも、比較的早く初日の出を迎えるおすすめの場所を見ていきましょう。
潮岬(和歌山県東牟婁郡)
和歌山県の東牟婁郡串本町(ひがしむろぐんくしもとちょう)にある潮岬(しおのみさき)は、本州最南端の町として有名です。紀伊山地を背にし、海へ向かって突き出す形をしています。東西に長い海岸線は複雑に入り組んだリアス海岸となっており、雄大な自然の美しさを感じられます。
水平線を見渡せる『潮岬観光タワー』付近は、緩やかに弧を描く太平洋を目の前に、初日の出を拝める場所です。例年、初日の出を見物する客でにぎわいます。
- 2025年の初日の出時間:7時01分予想
比叡山(京都府京都市)
比叡山は京都府と滋賀県の県境にあり、山頂からは琵琶湖や京都の町を一望できます。天台宗の総本山『比叡山延暦寺』があることでも有名です。琵琶湖を照らす神秘的な初日の出を見たり、比叡山延暦寺へ初詣に行ったりするために、毎年多くの人が訪れます。
比叡山には多くの山内施設があり、『比叡山ドライブウェイ』『奥比叡ドライブウェイ』などの利用が可能です。展望台やリゾートホテル、ミュージアムなどもあります。
『夢見が丘』の展望台や『ケーブル延暦寺駅』付近、比叡山延暦寺の法華総持院東塔周辺などが、初日の出見物のスポットとしておすすめです。
- 2025年の初日の出時間:6時59分予想
須磨浦(兵庫県神戸市)
神戸市の須磨浦エリアは山と海に接し、古くから自然の景色が美しい場所として知られています。三宮・大阪・明石・姫路など近隣エリアからのアクセスがよく、レジャー施設も多い場所です。
須磨浦エリアにある『須磨浦山上遊園』には回転展望閣などがあり、神戸の山と海両方を楽しめます。須磨浦公園駅のすぐ近くから山上行きのロープウエーが運行されているため、アクセスも良好です。
例年、元旦に早朝営業しており、初日の出を見物しようと多くの客が訪れます。初日の出営業に合わせて、ロープウエーも早朝から運行する予定です。
- 2025年の初日の出時間:7時01分予想
初日の出待ちの時間を暖かくするアイテム
明け方は1日の中でも、冷え込みが厳しくなる時間帯です。暖かい衣類を準備し、寒さに備えましょう。初日の出の待ち時間を暖かく過ごしたい人におすすめなアイテムを紹介します。
スノーピーク「FR Flight Cap 1 Greige」
リサイクル素材や、高機能素材『ダイナモス』などを使用したフライトキャップです。ボアフリースがふんだんに使われ、見た目にも暖かなデザインになります。
冬の屋外では耳が冷たくなりがちですが、こちらのフライトキャップがあれば、耳当てを別に用意する必要がありません。
耳当て部分は折り上げられるので、シーンや気分に応じて変化を楽しめます。少々の雨には負けない防水素材を使用しており、冬のキャンプシーンでも活躍するアイテムです。
- 商品名:スノーピーク「FR Flight Cap 1 Greige」
- スノーピーク公式サイト:商品はこちら
モンベル「U.L.トラベルダウン コート」
防風性と防水透湿性に優れた、ロング丈のダウンコートです。太腿まで覆える長さがあり、冬の屋外での活動に役立ちます。
800フィルパワーのダウンを使用しているため、厳冬期の冷え込みにも負けません。風や冷気を防ぐだけでなく、汗によって発生する水蒸気を逃がす機能を持ち、蒸れへの対策もされています。
生地表面がはっ水加工されており、付着した水分を拭き取りやすいところも魅力です。丸めて収納すれば、持ち運びやすい大きさになります。
- 商品名:モンベル「U.L.トラベルダウン コート」
- モンベル公式サイト:商品はこちら
サーモス「微起毛あったかハラマキ」+「起毛であったかルームソックス ミドル丈」
冷えやすい腰周りや足元を温めるインナーも準備しておきましょう。サーモスの『微起毛あったかハラマキ』は、微細な起毛素材により、じんわりとした温かさを味わえるアイテムです。
上下に縫い目がなく、肌当たりが優しいところも魅力です。薄手なので体にフィットしやすく、軽やかな付け心地を味わえます。
『起毛であったかルームソックス ミドル丈』は、毛足の長い「極起毛」を内側にほどこした暖かいソックスです。足首から上はゆったりとしていて、締め付け感がない作りです。体温を利用して保温する極起毛により、足元の暖かさを保ちます。
まとめ
絶景と初日の出を楽しめるスポットへ行けば、きっと思い出に残る時間を過ごせます。初日の出を迎える時間が早い有名なスポットには、多くの人が集まります。
そのため、早い時間帯に交通規制がされたり、駐車場が満杯になったりしやすいので注意が必要です。スムーズに現地を訪れるには、事前に目当てのスポット情報を仕入れ、渋滞や交通機関のダイヤ変更なども頭に入れながら行動することが大切です。
また、屋外で初日の出を迎える際は、防寒対策が欠かせません。暖かいアウターやインナー、帽子などを準備し当日に臨みましょう。