車中泊で重要なトイレ問題。場所の選び方とトイレがない場合の対処法 | クルマの旅・ドライブ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    クルマの旅・ドライブ

    2022.02.17

    車中泊で重要なトイレ問題。場所の選び方とトイレがない場合の対処法

    車中泊でのキャンプを考える際に直面するのがトイレ問題です。車中泊の場所によっては、トイレがないケースもあるでしょう。車中泊をする際に生じるトイレ問題の解決方法を解説します。トイレがない場所に泊まる場合の対処法や、携帯トイレも押さえましょう。

    車中泊のトイレはどうする?

    (出典) photo-ac.com

    車中泊をする場合、トイレはどうすればよいのでしょうか。車中泊におけるトイレ問題を考える上でのポイントを解説します。

    事前にトイレの有無や清潔度を確認

    寝る前に用を足したとしても、夜中にトイレに行きたくなる可能性は十分にあります。トイレが近くになければ暗くて寒い夜道を長時間歩くことになり、危険も伴います。そのため、まずは車中泊する場所やその近くにトイレがあるか確認しましょう。

    トイレの有無だけでなく、清潔度についてもチェックすることをおすすめします。特に女性の場合、汚いトイレや虫がたくさんいるトイレで用を足したくないと思う人は多いでしょう。トイレの様子は、施設の口コミやマップなどで確認できます。

    また野外で用を足さざるを得ない場合、環境保護のため川や水路などの近くは避けるのがマナーです。

    トイレがある車中泊におすすめの場所

    (出典) photo-ac.com

    キャンピングカーを除き、車にはトイレがありません。そのため車中泊をするなら、近くにトイレがある場所にしましょう。トイレ問題の観点から、車中泊におすすめの場所を紹介します。

    オートキャンプ場

    オートキャンプ場とは、一般的に車両の乗り入れが可能なキャンプサイトを指します。車外にテントを張ったりテーブルやイスを出したりして、アウトドアも楽しみながら車中泊が可能です(車中泊が禁止のキャンプ場もあるので事前にキャンプ場に確認しておきましょう)。

    オートキャンプ場はキャンプが前提となっているので、トイレや洗面所、充電スポットなどの設備も揃っているところが多いでしょう。

    ただし場所によっては、車両の乗り入れが制限されているケースがあったり、駐車できる台数に制限があったりするので、注意が必要です。また冬季は営業していないところもあるため、事前に確認することをおすすめします。

    RVパーク

    RVパークとは、車中泊が公認されている施設のことです。通常、道の駅やサービスエリアでの宿泊は禁止されていますが、RVパークなら気にせず泊まれます。

    設備の充実度は場所によって異なりますが、日本RV協会が認定しているRVパークは、以下の要素を満たしています。こうした条件が達成されているところなら快適に車中泊ができるでしょう。

    • 24時間利用可能なトイレがある
    • ゴミ処理ができる
    • 施設内または近くに入浴施設がある
    • 予約なしでも利用できる(入退場制限が緩やかで予約が必須ではない)
    • 4m×7m程度の駐車スペース
    • 一週間程度の滞在が可能
    • 100V電源が使用可能

    ほかにもドッグランや温泉が併設されているところもあります。利用料金は無料のところから1万円前後のところまでさまざまです。ただし調理などのキャンプ行為は基本的にはできないので、注意しましょう。

    トイレはあるが仮眠休憩のための利用以外はNGな場所

    (出典) photo-ac.com

    トイレがあって便利なものの、仮眠休憩のための利用以外はNGな場所を解説します。下記の場所では仮眠は可能ですが、宿泊は認められていません。

    高速道路のSA・PA

    高速道路のSAやPAは施設も充実しており、24時間人の出入りがあるため防犯面でも安心できるスポットです。SAやPAで車中泊をしている知人もいるかもしれません。

    しかしSA・PAでは宿泊目的の滞在は認められておらず、あくまで長時間の休憩や仮眠ができる場所とされています。そのためテントを張るなどして、キャンプ場のように利用することはNGです。

    SA・PAに滞在するなら、あくまでも休憩・仮眠を目的とし、ほかの利用者の迷惑になる行為は避けなくてはなりません。

    道の駅

    道の駅は、一般道に設置されている、ドライバーのための休憩スペースです。道の駅で認められているのも、長時間の休憩や仮眠までであり、宿泊を目的とした滞在は容認されていません。

    近年の車中泊ブームから、道の駅で何日も滞在している人を見かけることがあるかもしれません。しかし宿泊のための滞在は、厳密にはマナー違反なので、真似しないようにしましょう。

    仮眠と車中泊の線引きは難しい部分もありますが、良心と常識に照らし合わせて利用することが大切です。

    もしトイレがない場所に車中泊するなら?

    (出典) photo-ac.com

    トイレがない場所に車中泊をすることになった場合の対処法を解説します。いざというときのために、トイレ問題を解決する方法をあらかじめ知っておくことは大切です。

    持ち運べる簡易トイレが便利

    トイレがない場所で泊まる場合は、携帯用のトイレを持参することをおすすめします。凝固剤付きのものであれば、使用後にゴミとして処理できるので、衛生面でも気にならないでしょう。ワンタッチで個室の設営が可能な製品を選べば、プライバシー面の心配もありません。

    簡易トイレを購入するなら、座って用を足せるように便座付きのものがおすすめです。なお簡易トイレを使用する場合は、自分でトイレットペーパーを用意する必要があるので、忘れずに購入しておきましょう。

    種類や選び方

    車中泊で使える簡易トイレは、携帯式と設置式の2種類です。携帯式はコンパクトなのが特徴で、車中泊中だけでなく渋滞時にも活用できます。設置式は簡易的に便器を設置するタイプで、洋式トイレのように座って用を足せるのが特徴です。

    また簡易トイレはすぐに処分できないことを考慮し、消臭対策ができているタイプを選ぶのがおすすめです。袋が二重になっているものであれば、消臭性能は高いといえるでしょう。

    また特に携帯式を使う際は、十分な容量があるかもチェックが必要です。一般的には成人男性の膀胱の容量は500ccが限界といわれているので、500cc以上の容量があれば十分と考えましょう。

    緊急時に役立つ携帯用トイレ

    画像提供:サンコー。

    緊急時に活躍する携帯用トイレを3つ紹介しましょう。いざというときのために1つは持っておくことをおすすめします。携帯用トイレは車中泊だけでなく、災害時にも使えます。

    エクセルシア「ほっ!トイレ」

    女性の視点から生まれた、手軽さや衛生面に配慮された携帯用トイレです。カバンに入るサイズながら目隠し用のポンチョも付いているので、いつでもどこでも用を足せます。消臭には石灰が使われており、臭いも気にならないでしょう。

    使用後はビニール袋に入れ、ゴミとして処分できます。外出先でも処分できるのは嬉しいポイントです。サイズは3種類から選べるようになっており、車中泊だけでなく災害時にも活躍するアイテムです。

    エクセルシア

    ほっ!トイレ

    商品サイズ (幅×奥行×高さ) :220mm×140mm×30mm
    原産国:日本
    内容量:ほっ! トイレタブレット(50g)×1袋、ビニール袋×1枚、ポケットティッシュ×1セット、ポンチョ×1枚、簡易トイレ型枠×1枚
    材質:吸水性樹脂、ゼオライト、消石灰、セルロース、pH調整剤、ポリエチレン

     

    サンコー「緊急ミニトイレ」

    この製品は、容器に直接吸収機能をもたせているので、吸収剤がこぼれたり手にかかったりすることがありません。一度吸収したら、容器を逆さにしても中身がこぼれないので安心です。また容器自体も握りやすく、子どもや高齢者でも使いやすいよう設計されています。

    容量は500ccなので、成人男性が使っても中身があふれることはほとんどありません。容器を握って使うだけなので、車内の狭いスペースでも問題なく使えるでしょう。使用後はゴミとして処分も可能です。

    サンコー

    緊急ミニトイレ

    サイズ:27×13cm
    重量:32g×4個
    材質:受け口/PP不織布(PEラミ貼り)、本体/ポリエチレン、高分子ポリマー、吸水紙、PP不織布、パルプ、捨て袋/ポリエチレン
    製造国:日本
    吸水量:約500cc
    セット内容:4個入(2個入×2袋)

     

    ケンユー「緊急時のトイレ プルプル(3個入り)」

    ファスナーが付いており、使用後は密封できるのが特徴です。受け口は適度な硬さで局部にフィットしやすく、横漏れを防いでくれます。凝固した排泄物は水を適量入れることで、トイレに流すことも可能です。

    ポケットに入る程度の小さなサイズで、3個入りなので家族でキャンプに行く際も便利でしょう。日本製なのも安心できるポイントです。

    ケンユー

    緊急時のトイレ プルプル(3個入り)

    商品サイズ (幅×奥行×高さ) :幅113mm×奥行20mm×高さ205mm
    原産国:日本
    内容量:尿凝固剤入り蓄尿袋、持ち帰り袋・・・各3入

     

    座って用を足せる簡易トイレ

    画像提供:サンコー。

    組み立て式で、座って用を足せる簡易トイレを3つ紹介します。車中泊中などで、できるだけ落ち着いて用を足したいときにおすすめです。

    メテックス「EXELUX ワンタッチルーム&インスタントトイレセット」

    折りたたみ式の個室が付属しており、プライバシー面も安心の簡易トイレです。個室は地面に置くだけで自動的に立ち上がるので、組み立ても簡単です。個室には天井が付いているだけでなく、たたむとフラットになるので持ち運びもしやすいでしょう。

    本体はダンボールでできいるものの、耐荷重は約180kgあるため、成人男性でも安心して利用できます。凝固剤や畜便袋は5回分×2セット入っているので、キャンプ中に使い切ってしまうといった不安もないでしょう。

    メテックス

    EXELUX ワンタッチルーム&インスタントトイレセット

    サイズ/ワンタッチルーム/96×96×高さ13.5cm(収納時51×5)cm、インスタントトイレ/42×39×35.5(収納時:42×39×6.5)cm
    ユニット数: 1個

     

    サンコー「非常用簡易トイレ」

    耐荷重約120kgと頑丈な簡易トイレです。設営は本体を開いて四隅をキャップで固定し、便座を乗せるだけなので簡単です。本体は折りたたみ式で場所を取らず、取っ手付きの外装ケースが収納箱を兼ねているので、持ち運びにも便利でしょう。

    本体の脚にキャップをつけることで、室内で使用しても床を傷つけません。目隠し用のポンチョも付属しており、頭からかぶるだけでプライバシーを守ることができます。汚物袋と凝固剤は5回分セットされていますが、スペアが別売りされているため、中身を替えれば本体は長く使えるでしょう。

    サンコー

    非常用簡易トイレ

    サイズ:30×31×32cm
    重量:830g
    材質:便座/ポリプロピレン、本体/紙、脚キャップ/ポリエチレン、汚物袋/ポリエチレン、凝固剤/高分子ポリマー、簡易ポンチョ/ポリエチレン
    原産国:日本
    付属品:凝固剤5個、汚物袋5枚、簡易ポンチョ1枚入

     

    カーメイト「ポルタポッティ キューブ ピストンポンプ」

    プラスチック製の本格的な簡易トイレです。使用時には事前に消臭剤と水15Lを入れ、排泄後はピストン式のポンプを押すことで便器の洗浄ができます。タンクには目盛りが付いており、タンク内の汚水の量を目視で確認できる仕様です。

    ただしコンパクトに折りたたみができる設計ではないため、車に積む際はスペースを取ってしまうかもしれません。また消臭剤と防汚剤は専用のものを使う必要があるので、注意しましょう。

    カーメイト

    ポルタポッティ キューブ ピストンポンプ

    水洗方式 : 手動式(ピストンポンプ)
    洗浄水タンク目盛り : なし
    汚水タンク目盛り : あり
    洗浄水タンク容量 : 15ℓ
    汚水タンク容量 : 12ℓ
    連続使用回数(目安) : 約33回

     

    まとめ

    キャンプで車中泊をするなら、まずは宿泊する場所にトイレがあるか確認しましょう。トイレの有無だけでなく、清潔度もチェックすることをおすすめします。

    トイレがある場所で車中泊をするなら、オートキャンプ場かRVパークがおすすめです。特にオートキャンプ場は車の隣でキャンプができるので、キャンプ好きなら車中泊初心者でも利用しやすいでしょう。RVパークを利用する際は、事前に設備の充実度を確認しておくことをおすすめします。

    トイレがあるSA・PAや道の駅では仮眠はOKですが、宿泊目的の滞在は認められていないので、注意が必要です。どうしてもトイレのない場所で車中泊をするなら、簡易トイレを用意しましょう。

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