
キャンプの語源はラテン語

「キャンプ」は「野営」という意味。野へ繰り出し自然の中で過ごせれば、それだけでキャンプと言えるのです。
「キャンプ」という言葉は、ラテン語の「campus(カンプス)」が語源だと言われています。
大学や高校の構内を意味する「キャンパス」(campus)も「キャンプ」と同じ語源です。
campusには「平らな土地」という意味があり、古代ローマ時代に軍隊が野営地として使用していた場所を指してたそうです。
時代が下り、campusはフランス語の「camp」となり、そこから英語の「camp」へと変化します。英語のcampは「野営する」「キャンプを張る」といった意味で使われるようになりました。
そして、明治時代に日本に伝わったcampが「キャンプ」という言葉になったのです。当時はまだ「軍事演習」という意味合いが強かったようですが、次第にレジャーとしてのキャンプが一般的になっていきました。
このように「キャンプ」という言葉には、古代ローマ時代から脈々と受け継がれてきた歴史があります。その歴史を知ることで悠々たる時の流れを感じ、さらにキャンプの面白味を深められるかもしれませんね。
どんな目的でキャンプに行く?
キャンプにはさまざまな目的があります。レジャー目的、教育目的など、自分に合った目的を見つけてみましょう。きっとキャンプがもっと楽しくなるはずです。
レジャー目的のキャンプ

家族や仲間と、自然とゆっくり語らい会えるのがキャンプの何よりの魅力です。
キャンプには日常から離れてリフレッシュするために行われる、レジャーを目的とするものが多いです。自然の中でゆっくりと過ごしていると、いつもとは違う時間の流れを感じることができるでしょう。
美しい景色を眺めたり、おいしい食事を楽しんだりすることもキャンプの楽しみ。家族や友人とも自然と会話がはずみ、コミュニケーションを深める機会となります。
焚き火を囲んだり、星空の下で語り合ったり……普段とは違った時間を共有することで、また違った一面をお互いに知ることができるでしょう。
一人で過ごすソロキャンプだって、自然との静かな対話へといざなってくれます。何より気の赴くままに繰り出せるのが、ソロキャンプの魅力。
どのようなキャンプスタイルであれ、非日常の時間と空間が心身ともに癒しを与えてくれる、最高のレジャーになり得るのです。
教育目的のキャンプ

安全には常に気を遣いますが、子どもには自然とたくさん触れ合ってほしいもの。
子ども達の教育も、キャンプの目的の一つです。自然の中で体験的な学習ができ、協調性やリーダーシップ、問題解決能力などを育むことができます。また、自然への理解や感謝の気持ちを深めることもできるでしょう。

魚やカエル、カニなどなど……川ではいろいろな生き物に出会えます。
たとえば、川遊びをしながら水の生き物に触れ合ったり、山の中でふだん出会えない昆虫を探したり。友人たちと、街中ではできない自由さで遊べるのもキャンプならではです。

薪割りも、ほとんどの家庭は日常ではできない経験ですよね。
衣食住の準備も、教育目的のキャンプにとって大切なことです。寝泊まりするための場所を、自ら作り上げる経験なんてそうそうできません。火を起こしたり、水を汲みに行ったりと、生きる力の土台をはぐくむ場となるのです。
子どもたちと一緒にキャンプをし、成長の喜びを共有してみてはいかがでしょうか。自然の中で過ごす時間は、子どもたちの心に残る大切な経験になるはずです。
キャンプに行く際の服装や持ち物
キャンプを快適に過ごすには、適切な服装と必要な持ち物を準備することが大切です。ここでは、キャンプに最適な服装と持ち物を紹介します。
服装

長袖長ズボンでなるべく露出を減らすのが◎
キャンプの服装はおしゃれさよりも、活動しやすさを重視して選びましょう。汚れても構わない服を選ぶことが、快適にキャンプを過ごすための秘訣です。
虫刺されや日焼けを防げる長袖シャツやパンツ、足元は歩きやすいスニーカーがおすすめ。テントから出入りしやすいよう、着脱が簡単なスリッポンを持っていくと便利です。
またキャンプ服でもっとも気を付けたいポイントが、朝晩の寒暖差。気温の変化に対応できるよう、暖かいアウターなど体温調節ができる服は必須です。
機能性と快適性を兼ね備えたアウトドアブランドの服装を選べば、もっと快適なキャンプを楽しめます。ぜひリサーチしてみてくださいね。
持ち物

焚き火台や薪などキッチン周りのもの、洗面用具や着替えなど……必要なものは多岐に渡ります。
キャンプに必要な持ち物は、テントやシュラフ、マット、ランタンなどのキャンプ用品のほか、食材や調理器具、着替えや洗面用具など。これらを上手く収納し、積載できるサイズにまとめましょう。
必要なものはキャンプ場の設備やキャンプスタイルによって大きく異なります。事前にキャンプで過ごす様子をシミュレーションをし、チェックリストを作成しておくと安心です。
また、キャンプ場の環境や季節に合わせて、虫除けスプレーや日焼け止め、防寒具なども忘れずに。快適にキャンプを楽しむには、入念な準備が欠かせません。
キャンプに目的を持って行くのもあり!

普段はなかなか手に触れることができないモノ・コトに出会えます。
キャンプの語源や目的、服装や持ち物について理解を深めたところで、実際にキャンプに行ってみましょう。
レジャー目的でリフレッシュを楽しむもよし、教育目的で子どもたちの成長を促すもよし。自分なりの目的を見つけて、キャンプに挑戦してみてください。
自然の中で過ごす時間は、日常では味わえない貴重な体験になるはずです。キャンプの魅力を存分に味わい、心身ともに充実した時間を過ごせますように。
