

横浜生まれのザックのブランド、「アコンカグア」チーフ・デザイナー。アルゼンチン出身で、1996年に来日。
https://shop.aconcagua.jp/
【アルゼンチン】地域ごとに環境はさまざま。フリースタイルでキャンプを満喫!


写真/Visit Argenteina
アルゼンチンの国土は日本の約7.5倍。風土も地域で大きく異なる。「キャンプができる場所・できない場所」の明確なルールはなく、豪華なグランピングから、200㎞以上先まで水の補給場所がないような過酷な環境まで、キャンプスタイルは幅広い。
都市近郊のキャンプ場では区画が整備され、サービスも充実しているが、森や湖が広がるパタゴニア地域や、標高3,000m以上の砂漠が続く北西部などでは、未舗装の道路脇で野営をすることが多い。
また、湿地帯が広がる北東部では、カヤックを楽しみながらカピバラやアリクイなどの野生動物を観察する、ガイド付きツアーを提供するキャンプ場もある。
圧巻の景色!

4WDや大排気量オートバイで山岳地帯へ。荒野にテントを張り満天の星を堪能。

広大な塩湖、サリーナス・グランデスには環境配慮型のグランピング施設もある。
マテ茶熱愛!

マテ茶は必須。マテ(専用の器)とボンビージャ(金属製ストロー)は必ず持っていく。
【カナダ】サイトの長期貸し切りも!自然に溶け込むデザインのテントサイトが特徴

カナダのキャンプ場は国立公園や州立公園内の公営と私営に大別される。公営施設は隣と離れ、プライバシーが確保されたレイアウトで、自然に溶け込んだ設計。そのため、夏シーズンを通して契約し、キャンピングカーを別荘のように利用する人もいる。
私営の場合、広場タイプのサイトから大型トレーラーが並ぶようなものまでさまざま。電源や水道付きサイトなど、設備は概ね充実している。
オートキャンプやキャンピングカーが一般的だが、バックパッキングや自転車キャンパーも多い。オンタリオ州などでは、カヌーにキャンプ道具や食料を積んで自然を楽しむカヌーキャンプも盛んだ。

公営キャンプ場ではプライバシーが確保された広いサイトが多い。
タキビストの熱愛ギア

焚き火禁止の場合、プロパンで燃えるファイヤーリングで焚き火を楽しむ。
野生動物に要注意!

西部〜中央部は食材などの放置は厳禁。熊対策用フードロッカーが設置されていることも。

※写真提供/長谷川和人(カナダ)
※構成/松村由美子
(BE-PAL 2025年5月号より)