シンプルラむフの名著、゜ロヌ『森の生掻』を読みなおそう | ナチュラルラむフ 【BE-PAL】キャンプ、アりトドア、自然掟生掻の情報源ビヌパル

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2024.01.03

シンプルラむフの名著、゜ロヌ『森の生掻』を読みなおそう

シンプルラむフの名著、゜ロヌ『森の生掻』を読みなおそう
生きおいるうちに䞀床は読んでおきたい叀兞的名著『森の生掻』。昔、挫折したんだよなずいうみなさん、いたこそ読み盎すチャンスですよ 1817幎月12日生たれの゜ロヌが37歳のずき1854幎8月に刊行された200幎以䞊も昔の本ですが、゜ロヌの自然に察するやさしいたなざしや、倧量生産倧量消費瀟䌚ぞの鋭い掞察、そしお生き方の提案は、今なおみずみずしくたったく叀びおいたせん。自然やアりトドアが奜きな人だったら、きっず心を打たれる名蚀に出䌚えるはず。゜ロヌの魅力ず『りォヌルデン 森の生掻』の読みどころをご玹介したす

ヘンリヌ・デむノィッド・゜ロヌずは

゜ロヌ

 アメリカ北東郚、ボストン近郊にあるりォヌルデン湖Walden pondのほずりに自䜜の小屋を建お、自絊自足的な生掻を送ったヘンリヌ・デむノィッド・゜ロヌ。アメリカを代衚する思想家、詩人、ナチュラリスト博物孊者で、数々の名蚀を残しおいる。

 䞻著『りォヌルデン 森の生掻』は、䞖界䞭で翻蚳されおおり、日本でも最新の蚳で読みやすい小孊通文庫版今泉吉晎蚳のほか、定評のある岩波文庫版飯田 実蚳、講談瀟孊術文庫版䜐枡谷重信蚳ず、倧手出版瀟瀟の文庫に収録されお、いずれもロングセラヌだ。

〝森暮らしの隠遁者〟ずいうむメヌゞがある゜ロヌだが、その思想はきわめおラディカル根源的か぀過激。湖畔で独居しおいた29歳の倏には、コンコヌド村の牢屋にぶち蟌たれおもいる。奎隷制ずメキシコずの戊争に反察する意図で、州皎を収めなかったためだった。

 このあたりの経緯に぀いおは、『りォヌルデン 森の生掻』ず䞊ぶ゜ロヌの代衚䜜『垂民の反抗』岩波文庫に詳しい。ちなみに、近幎は「垂民的䞍服埓」Civil Disobedienceず蚳されるこの゚ッセむは、トルストむ、ガンゞヌ、マヌティン・ルヌサヌ・キング牧垫に倚倧なる圱響を及がし、思想的支えずなった。倧げさにいうならば、゜ロヌは䞖界を倉えた思想家だ、ずいえるかもしれない。

日本の挱石、アメリカの゜ロヌ

 日本゜ロヌ孊䌚の顧問であり、NHKカルチャヌラゞオ講座『はじめおの゜ロヌ』の講垫を務めた䌊藀詔子・広島倧孊名誉教授に、幎以䞊読み぀がれる゜ロヌの魅力を蚊いた。

「『りォヌルデン 森の生掻』のなかで、゜ロヌは“小屋”cottage、hut ではなく、“家”houseずいう蚀葉を䜿っおいたす。“小屋”ずいうのは、本来の家のほかに遊びの時間をすごす山小屋のようなニュアンスですが、゜ロヌが建おたのは千個の叀レンガで基瀎を䜜り、レンガ造りの暖炉に挆喰塗りの壁からなる本栌的な“家”でした」

゜ロヌの小屋

1845幎、゜ロヌは、りォヌルデン湖畔に自らの手で家を建おた。叀レンガで基瀎を䜜り、内壁は挆喰塗り。瞊長の畳ほどの宀内には暖炉ずテヌブルずベッドがあった。

 田舎暮らしの元祖であるかのように語られがちな゜ロヌだが、『森の生掻』は、趣味や遊びではなく、生掻の実践だった。

「資本䞻矩経枈が拡倧し、自然が倱われおいく転換期に、“個”自我の確立をめざした曞が『森の生掻』でした。そしお個の確立は、家を建おるこずず䞊行しおいたす。

 ゜ロヌはアメリカ文孊の瀎いしずえを築いた䜜家であり、日本における倏目挱石に盞圓したす」

 個の確立ずは、「いかに生きるか」ずいう問いの答えだ。日本では倏目挱石などの䜜家・思想家たちが「個」個人に぀いお考え、数倚の䜜品を残したが、おもしろいのは゜ロヌがアメリカ的な「個」を確立するために、「自然」をテコにしたずいうこずである。

 独立しおたもない圓時のアメリカにあっお、旧䞖界ペヌロッパにないものは、原初の息吹を残す「自然」だった。圓時のペヌロッパでは森の倚くが切り払われ、残っおいるのは人工的に管理された森林だけだった。

 䞀方、゜ロヌが生きた19䞖玀アメリカには、倧自然そのたたのりィルダネス原生自然が、残っおいた。そうした自然の䞭に、絶察的な「自由」ず「野生」を芋いだし、〝自然の䞀郚〟ずしお「個」を考えた゜ロヌの䜜品は、ペヌロッパからの思想的独立宣蚀でもあったのだ。

りォヌルデン

゜ロヌはハむカヌでカヌヌむストだった

 ゜ロヌは、日に最䜎でも時間は歩いた。

 たた、自らカヌヌを組んで川を旅するカヌヌむストでもあった。圓時は道路が敎備されおいないので、河のある地域ではカヌヌが䞻たる移動手段だった

 河や湖で魚を釣り、ずきにメむン州の山に登り、森の䞭で野鳥の声に合わせおフルヌトを奏でた。

 優秀な枬量技垫であり、倧工であり、家業の鉛筆䌚瀟の営業マンであり、村で人気の講挔者でもあった。

《私は、自分の生掻に絶えず楜しみを芋぀けおいたしたから、瀟亀や劇堎などの倖の䞖界に楜しみを芋぀ける人に比べお楜でした。生掻そのものが楜しみで、い぀も新鮮でした。生掻は、次々に堎面が倉わる、終わりなきドラマです。私たちが自力で暮らしを立お、それぞれに自ら孊んだ最高のやり方で暮らしを操瞊するなら、私たちは退屈に悩みはしないはずです》今泉吉晎蚳『りォヌルデン 森の生掻』小孊通文庫より

 ゜ロヌが残した蚀葉は、「自然ずずもに日々をわくわくしながら生きおいくためのヒント」ずもいえる。

 生誕幎を超え、いたなお読み継がれる䞖界的名著を、読みやすい新蚳で読みなおしおみおはいかがだろうか

りォヌルデン森の生掻

『りォヌルデン 森の生掻』䞊・䞋 ヘンリヌ・D・゜ロヌ・著 今泉吉晎・蚳 小孊通文庫 ¥935

りォヌルデン湖畔での幎か月の自絊自足生掻を蚘録した代衚䜜。日本語蚳の本はいく぀かあるが、1854幎の初版本を底本に自然ぞの造詣が深い動物孊者が珟代の蚀葉で読みやすく蚳した最新蚳のこちらがおすすめ泚釈も充実。この本は詳现な自然芳察を通しお「いかに生きるべきか」を思玢した哲孊の曞でもある。冒頭章の「経枈」Economyや「孀独」Solitudeの章が有名だが、日本゜ロヌ孊䌚顧問・䌊藀詔子先生のおすすめは、町ず森が亀錯する「音」Soundsの章。人間の文化的な営みず、自然の季節が奏で営みは、どちらも倧きな音楜のパヌトなのかもしれないず思わせられる䞀篇だ。

※参考文献䌊藀詔子『はじめおの゜ロヌ』出版 写真提䟛日本゜ロヌ孊䌚
初出「BE-PAL」2017幎8月号

 

ヘンリヌ・D・゜ロヌ著 今泉吉晎蚳
『りォヌルデン 森の生掻』

「人は䞀週間に䞀日働けば生きおいけたす」ずいう名蚀で知られるシンプルラむフの名著。ヘンリヌ・D・゜ロヌは、䞀八〇〇幎代の半ば、りォヌルデンの森の家で自然ず共に二幎二か月間過ごし、自然や人間ぞの掞察に満ちた日蚘を蚘し、本曞を線みたした。邊蚳のうち、小孊通発行の動物孊者・今泉吉晎氏の蚳曞は、山小屋歎䞉十幎ずいう氏の自然の偎からの芖点で、読みやすく瑞々しい文章に結実。文庫ではさらに泚釈を加え、豊富な写真ず地図ずで゜ロヌの足跡を蟿れたす。産業化が進み始めた時代、どのように゜ロヌが自然の䞭を歩き、思玢を深めたのか。今も私たちに、「どう生きるか」を瀺唆しおくれたす。


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