というわけでピレネー山脈でのハイキングの紹介です。
どうも、オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。
- Text
前回はこちら↓
【柳沢有紀夫の世界は愉快!スペイン・カタルーニャ旅編5】
ヨーロッパで最も有名な山脈といえばもちろんアルプスでしょう。で~も。スペインとフランスの国境に位置するピレネー山脈もなかなかのものなんです。
なんたって全長約430~450キロメートルの間に、標高3000メートル以上の山々が120~200以上あると言われています。数字にばらつきがあるのは主峰のそばにある峰を「一つの山」として数えるのか、「属峰」としてカウントしないかなどで違いが出てくるからです。
日本にある標高3000メートル以上の山々も上記のように数え方によってばらつきがありますが、総数は21座とか23座とか27座と言われているので、ピレネー山脈がいかに「3000メートル以上の山々の密集地帯」であるかがわかります。
さてさてこの日滞在していたのはカタルーニャ州リェイダ県のアラン渓谷(Val d’Aran)の中心都市ビエ-リャ。州都バルセロナからだと長距離バスで5時間弱です。
人口は6000人弱とのことですが、リゾートホテルや商店などが建ち並び想像していたよりも大きな街です。
そこから送迎車でハイキングの出発地点に向かいます。途中のバケイラという村からはつづら折りの道をグイグイと登っていきます。

見晴らし最高のハイキングコースへ!
出発から25分ぐらいで到着したのが「ペレー平原」。標高1800メートルというから「ペレー高原」というほうがしっくりくるかもしれません。

ここから11キロメートル、「だいたい下り」なのが今回のハイキングコース。といったことを案内してくれるのですが…説明が耳に入りません。というのも。



はい、今までも薄々気づいてはいたのですが…私、「雪山フェチ」です。白銀の山々を見ると居ても立ってもいられなくなるタイプです。とはいえ雪山ハイクを本格的にするというタイプでもなく、見て楽しむことがほとんどですが。
ちなみにこのときは5月中旬。6月中旬以降の夏山シーズンになれば雪山装備でなくとも登れる3000メートル級の山々が増えるようです。
とにかく出発です!


画像検索をかけたところ「この花はカタクリ(学名:Erythronium dens-canis)である可能性が高いです」とのこと。さらに「スペインのアラン渓谷で見つけました」と入力したところ「この地域で見られたということは、この花はヨーロッパに唯一自生するカタクリの原種である「エリスロニウム・デンス・カニス」(学名:Erythronium dens-canis)で間違いありません」とGoogle先生が断言。
花を画像検索でするとときどきトンチンカンな回答も出てきますが、こうして場所を記入するとかなり正確にわかります。便利な世の中になったものです。
ちなみにこの「ペレー平原」は「ガロンヌ川」の源流です。


まだまだ見晴らし最高が続きます!
歩き始めてすぐ、眼下に小さな集落が見えてきました。

ガイドのチャーリーによるとスペイン国王やコロンビア出身の世界的歌手シャキーラ(サッカー好きには元スペイン代表・元FCバルセロナ所属のジェラール・ピケの元交際相手として有名)などの別荘もあるそう。
このあたりは冬にはスノーリゾートとなり、北、東、南にゲレンデが広がります。

このあたりはピレネー山脈でいちばん高いアネト山(標高3404メートル)など3000メートル級の山々が密集している地域です。ただしスペインでいちばん高い山は本土ではなくカナリア諸島のテネリフェ島にあるテイデ山で標高3718メートル。
じゃあスペイン本土でいちばん高い山はこのアネト山かと思ったらそうではなく、なんと地中海に近い南部のシエラ・ネバダ山脈にあるムラセン山で標高3478メートルです。
ピレネー山脈の3000メートル以上の山の多さといい、でもそれが最高峰ではないことといい、スペインの山事情には驚かされてばかりです。


ただ今日はバケイラとサラルドゥを経由して、そこから3キロメートルほど先のアルティーエスまでのコースです。

渓谷の斜面を歩く道。右側(西側)には多少灌木が生えていますが、トレッキングルートのまわりには樹木は生えていません。
私の理想のハイキングコースは「両側に樹木が生えてない尾根筋」なのですが、それに並ぶ心地よさです。

これも画像検索をかけてみたところピレネー山脈やアルプス山脈に自生するゲンチアナ・ベルナ(またはゲンティアナ・ベルナ)というリンドウ科の植物。エーデルワイス、アルペンローゼと並んで「スイスアルプスの三大名花」の一つなのだとか。
前年にスイスのアレッチ氷河でのハイキングで見たのと同じかな? あのときは花がもっとすぼんでいましたが。こちらの記事です。
青色が見事なほどに鮮やかで「ゲンチアナブルー」と称されることもあるそうです。


あとでGoogleフォトの画像情報で調べたところ出発から1時間ほど経っていました。景色が素晴らしすぎて、そんなに過ぎているとはつゆとも思わず。
小さな村々を経由して
バジェルゲという小さな村にちょうど正午に到着。

ガイドのチャーリーによると「スペインの美しい村ランキング」で第3位に選ばれたとのこと。

じつは内側はレンガの家もあるそうですが、景観を守るために外側は石で固めなければいけないそう。屋根も黒くすることが決められているとのこと。
なんたって人口60人ほどの小さな村なのですぐに通り抜けます。

木々は生えていますがそれもまたオツなものです。もっと夏になったら葉が茂るのでしょうね。

Google先生によると「この花はフリチラリア・ピレナイカ(Fritillaria pyrenaica)です。ピレネー山脈が原産で、春に釣鐘型の花を咲かせる球根性の多年草です」とのこと。

ずつと自然の中を歩くハイキングもいいですが、ところどころ古い町並みが混ざるのもまたメリハリがあっていいものだと改めて思いました。


ずっとほぼ下りと聞いていた分、みんな不満の声が漏れたりします。というか画像情報を調べたらこの写真を撮ったのは午後1時半。みんなおなかが空いていたのかも。笑

最終目的地であるアルティーエスという村に到着してランチにありついたのが午後3時すぎ。涙 シエスタの国スペインでは夕食は午後8時半からが普通でなかなか慣れません。笑
【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら!
カタルーニャ州政府観光局(日本語サイト)
https://catalunya.jp/
ATTA (ADVENTURE TRAVEL TRADE ASSOCIATION。アトベンチャートラベルに関する世界的な業界団体。今回のイベントを主催)
https://www.adventuretravel.biz
Outdoor Adventours (今回のカタルーニャでの各アクティビティのツアー催行会社)
https://outdooradventour.com/





