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キャンプイベントの心得

キャンプイベントにいつものキャンプと同じ準備で参加すると、十分に楽しめないこともあります。初めて参加する場合は、以下の2点に気を付けておきましょう。
事前に現地の雰囲気を調べておく
車で行く場合、オートキャンプの可否や、駐車場の位置のチェックが欠かせません。オートキャンプができない場合や駐車場からサイトまで距離がある場合は、荷物運びの負担を減らすために、アウトドアワゴンなどを準備しておくとよいでしょう。
また、テントを設営する場所の地形や条件も、事前に知っておくべき重要なポイントです。イベント開催地によって、斜面にテントを張ることになったり、区画が十分に整理されていなかったりと、コンディションが大きく異なります。
現地特有の状況を事前に把握しておくことで、滑り止めマットや予備のペグなど必要な装備を準備でき、快適な寝床づくりや安全対策に役立ちます。
イベント向けのギアを用意しておく
キャンプフェスの会場は、混雑しやすく、テントサイトも限られたスペースしか確保できないことも少なくありません。そのため、できるだけコンパクトなテント・ギアを選ぶ必要があります。
大きなテント・荷物を持ち込むと、設営や移動が困難になるだけでなく、ほかの参加者への迷惑になりかねません。必要最低限の装備に絞り、ミニマルで機能的なギアを選んでおくとスマートです。
さらに、天候の変化や会場特有の地形にも対応できるよう、防水・防風性や設営のしやすさも考慮したギアが必要です。フェスでは一日中アクティブに動き回るため、機能的で持ち運びやすいチェアやランタンなども重宝します。
【北海道】2025年のキャンプイベント

北海道の大自然を舞台に、2025年も心躍るキャンプフェスが開催されます。北海道ならではのロケーションや多彩なコンテンツがそろい、初心者からベテランまで幅広い層に支持されている注目の2大キャンプフェスを紹介します。
RISING SUN ROCK FESTIVAL
石狩湾新港樽川ふ頭横の特設ステージで、8月15~16日の2日間にわたって開催される、日本を代表するオールナイト野外ロックフェスです。
多彩なアーティストによるライブはもちろん、北海道ならではのグルメや自然を生かしたアトラクション、環境問題について考えるブースなど、さまざまな楽しみが用意されており、ステージの合間も飽きることがありません。
例年、道内外から多くの人が集まり、会場内にテントを張って宿泊するスタイルが定番となっています。
RISING SUN ROCK FESTIVAL 2025 in EZO
JOIN ALIVE 2025
岩見沢市で7月19~20日の2日間にわたって開催される、家族連れにも優しい野外音楽フェスです。
会場のいわみざわ公園内では『野外音楽堂キタオン』と『北海道グリーンランド遊園地』が隣接しており、音楽とアミューズメントが融合した特別な空間が広がります。
常設トイレが多数設置されており、舗装された通路も多いため、ベビーカーを押しての移動もスムーズです。小さな子ども連れでも、安心して参加できるでしょう。
【東北・北陸】2025年のキャンプイベント

東北・北陸地方でも、広大な自然の中で音楽やアクティビティを満喫できるキャンプイベントが開催されます。ここでは、特に注目したい二つのキャンプフェスを紹介します。
FUJI ROCK FESTIVAL
7月25~27日までの3日間、新潟県の苗場スキー場で開催される、日本最大級の野外音楽フェスです。
全長約4kmにも及ぶ広大な敷地に大小さまざまなステージが点在し、世界中から200組を超えるアーティストが集結します。大自然に囲まれた特設のキャンプエリアでは、朝から夜まで音楽とアウトドアの両方を満喫できます。
開催前日となる7月24日は前夜祭で、入場無料で誰でも参加可能です。お祭りムードに包まれ、フェスの高揚感が一層盛り上がるでしょう。
FUJI ROCK FESTIVAL ’25|フジロックフェスティバル ’25
GO OUT CAMP 猪苗代
アウトドアファッション&ライフスタイル誌『GO OUT』が主催する、音楽とアウトドアイベントが融合したユニークなキャンプフェスです。
2025年は7月18~20日まで、福島県の天神浜オートキャンプ場で開催されます。例年、猪苗代のほかにも静岡の『ふもとっぱら』や関西など、全国各地で開催されています。
音楽ライブだけでなく、ビーチ綱引き・水かけ祭り・SUPなど、多彩なアクティビティが用意されており、子どもから大人まで一緒に体を動かして遊べるコンテンツが盛りだくさんです。
【関東】2025年のキャンプイベント
関東地方でも、個性豊かなキャンプフェスが開催されます。都心からアクセスしやすいロケーションや、自然と音楽が調和した開放的な空間が魅力のイベントを紹介します。
トーキョー・アイランド 2025
2025年10月11日〜13日まで、東京都江東区で開催される、新たな都市型キャンプフェスです。
会場の『海の森公園』は、東京湾の埋立地を美しい森へと生まれ変わらせた約60haの広大な公園で、2025年3月28日にオープンしたばかりです。都心からのアクセスもよく、豊かな自然と広大な眺望が楽しめる特別なロケーションとなっています。
夜には東京湾の夜景とともに打ち上げられる花火が、フェスのクライマックスを華やかに彩ります。豪華アーティストによる音楽ライブのほか、体験型コンテンツが充実しており、友人や家族との思い出づくりにうってつけです。
New Acoustic Camp
群馬県のみなかみ町・水上高原リゾートにて、2025年9月13~14日にかけて開催される、アコースティック音楽を中心としたキャンプフェスです。
大音量のロックフェスとは異なり、自然と調和した優しい音色が会場を包み込みます。ふかふかの芝生が広がる場内で、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。
テント設営スペースを前もって確保できるプランや、テントの設営・撤収が不要なプランも用意されており、好みのスタイルで楽しめます。
New Acoustic Camp 2025 | ニューアコ 2025
【東海】2025年のキャンプイベント

東海エリアならではの、おすすめキャンプフェスを紹介します。富士山を望む絶景の高原や、歴史あるフェスの聖地で開催されるイベントは、音楽ファンはもちろん、アウトドア・グルメ・ワークショップなど多彩な楽しみを求める人にもぴったりです。
朝霧JAM
FUJI ROCK FESTIVALと並ぶ人気を誇る、野外音楽フェスです。2025年は10月18日と19日の2日間、富士山を望む『朝霧アリーナ』と『ふもとっぱら』の広大な自然の中で開催されます。
ジャンルレスな音楽が集うステージでは、国内外の多彩なアーティストが出演し、自然と一体化するようなライブ体験が味わえるでしょう。
フードエリアでの、地元の新鮮な食材を使ったグルメも楽しみの一つです。個性豊かなワークショップやマーケットも展開されているので、ショップ巡りもスケジュールに組み込みたいところです。
朝霧JAM 2025 – It’s a beautiful day
中津川 WILD WOOD 2025
野外フェス発祥の地といわれる中津川で、新たに開催される野外ロックフェスです。岐阜県中津川市の中津川公園内特設ステージで、2025年9月20日と21日の2日間にわたって開催されます。
キャンプサイトにはオートキャンプ券も用意されており、車をテントの横に停めて設営できるため、荷物の運搬もスムーズです。
炭や薪を使ったたき火・バーベキューは禁止ですが、ガスコンロは使えるので、アウトドア料理も楽しめます。近隣駐車場もキャンプ場から徒歩圏内に複数用意されており、アクセスのよさも魅力の一つです。
【近畿】2025年のキャンプイベント
近畿地方でも、2025年は自然と音楽、そして遊び心が詰まったキャンプフェスが開催されます。森の中で思いきり体を動かし、夜はたき火の温もりとともに音楽に浸る、そんな特別な体験ができるフェスを紹介します。
ONE MUSIC CAMP 2025
兵庫県三田市の森に囲まれたアスレチック野外ステージで、2025年8月23~24日に開催されるキャンプイン型の野外音楽フェスです。
『みんなであそぶフェス』というコンセプトのもと、プール・アスレチック・モルックなど、体を動かして遊べるアクティビティが充実しています。
夜になると、幻想的な森の中でたき火を囲みながら、音楽を楽しむ時間が訪れます。思いがけないアーティストとの出会いが心を揺さぶり、フェスならではの驚きや感動が生まれるかもしれません。
キャンプイベントの注意点

キャンプイベントを満喫するには、普段のキャンプやお出かけとは違ったポイントにも気を配る必要があります。初めての人もリピーターも知っておきたい、大切な注意点をまとめました。
水分補給を忘れない
フェスやキャンプイベントは、紫外線が降り注ぐ屋外で長時間過ごすことが多く、さらに多くの人が集まることで会場全体に熱気がこもりやすくなります。
音楽やアクティビティに夢中になると、つい水分補給を忘れがちですが、熱中症などで体調を崩してしまっては楽しい時間も台無しです。
そのため、喉が渇いたと感じる前に、意識して小まめに水を飲むことが大切です。特に汗をたくさんかく季節には、水だけでなく塩分・ミネラルも補給できるスポーツドリンクを取り入れるとよいでしょう。
服は動きやすさを重視して選ぶ
広大な屋外を歩き回ったり、芝生・土の上に座ったりする場面が多いため、動きやすく汚れが目立ちにくい色や素材の服を選ぶと安心です。
また、キャンプフェスでは、朝晩と日中の気温差が大きいことがよくあります。日中は暑くても、夜になると急に冷え込むことも珍しくありません。
そのため、Tシャツやウィンドブレーカーなど、重ね着しやすいアイテムを用意しておくのがおすすめです。
貴重品はいつも身に着けておく
キャンプフェスに参加する際は、貴重品の管理に特に気を配ることが大切です。フェスではステージ観覧や食事、アクティビティなどで長時間テントを離れることが多く、その間テントや荷物が無防備になりやすい状況が生まれます。
現金やスマートフォン、鍵といった貴重品をテントに置きっぱなしにするのは、非常に危険です。万が一の盗難・紛失を防ぐためにも、貴重品は必ず持ち歩きましょう。
コンパクトなボディバッグやサコッシュなら両手が自由になるため、ライブを楽しんだり、食事をしたりする際にも邪魔になりません。
まとめ

キャンプイベントは、音楽や自然、アウトドアの魅力を一度に味わえる特別な体験です。事前の準備や注意点を押さえておけば、初めての人でも安心して参加でき、思いきりイベントを楽しめます。
全国各地で開催される個性豊かなキャンプフェスでは、ライブやアクティビティはもちろん、地元グルメやワークショップ、家族や仲間とのテント泊など、非日常的な体験が待っています。
必要なギアや現地の雰囲気をしっかり調べておけば、会場ごとの魅力を最大限に楽しめるはずです。最高の思い出をつくりに、ぜひ今年はキャンプイベントの世界に飛び込んでみましょう。