新しいスタイルを取り入れたNew (Lifestyle) Acoustic Campリポート! | イベント 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

イベント

2020.09.30

新しいスタイルを取り入れたNew (Lifestyle) Acoustic Campリポート!

自然と隣との程よい距離感が保たれたキャンプサイト。今年はじめて、フェスが終わった日の宿泊(オーバーナイト)が認められた。

よく「このキャンプフェスはゆるいねえ」という話を耳にする。ルールがしっかり定められ、いたるところに規制が張りめぐされたフェスとは正反対のスタンスのフェス。集客が多くなっていくほどに、ゆるさはなくなっていくのが通例だ。

去年10回の開催を数えたニュー アコースティック キャンプ(NAC)は、日本トップクラスの集客を誇るキャンプフェスだ。年を重ねるごとに人気を獲得し、前回は1日1万人を超えるファンがキャンプをしながらフェスを楽しんだ。1万人の集客となれば、キャンプフェスではなくとも、規制が設けられるものだけれど、参加するひとりひとりのモラルやマナー、そして心の中にある優しさに委ねることで、NACとしてのお堅い規制をなるべく排除してきたように思う。フェスが持つゆるさは、アーティストとお客さんの距離もグッと近くさせる。

入場する際はすべての人に検温チェック。自宅を出る前にも検温するように求められていた。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐことから、フェスを含む多くのイベントが中止(もしくは延期)になってしまった2020年。秋を迎え、野外という密閉ではない場所から、少しずつフェスが開催されるようになっている。もちろん、昨年までと同じというわけではなく、入場者数を限定したり、出演するアーティストの数を減らしたり、いろいろな対策を施しての開催だ。NACはニュー(ライフスタイル)アコースティックキャンプとして開催を決定した。「あたらしいニューアコの、9個の約束」をチケット発売前に発表。

あたらしいニューアコの約束。一番大切なのが、他の人に対するマナーや思いやり。ニューアコで開催当初から言い続けてきたことでもある。

お客さんを去年までの4分の1程度の縮小し、ステージの数も減らして密集する場を減らす。場外の駐車場もなくし、密接する機会を極力少なくする。周囲に気を配って密集・密接にならないようにソーシャルディスタンスを確保する。今年に限っては、過去にNACに参加したことがある方(もしくはNAC経験者を含むグループ)など来場者を制限。その9個の約束のひとつひとつは、コロナ禍ではいろんなところで言われてきたことであり言葉にすれば簡潔なのだけど、どうしても楽しくなり気も大きくなってしまいがちなフェスという空間のなかで、ひとりひとりがそれをどう守っていくのかが問われていた。

ステージ近くには、立つ位置にマーカーが置かれていた。それはライブだけではなく、朝のラジオ体操や太極拳などでも守られている。

自然に包まれたアコースティックミュージックを楽しむ。NACの核にあるこのことを、さらに突き詰めたような印象だった。出演するアーティストも、過去のNACでのライブよりミュージシャンを減らしてステージに上がった。おそらく今回のライブが、それぞれのバンドやアーティストにとって最小のユニットなのだろう。だからこそ歌が際立ってきた。多くの人が、フェスはもちろんライブにも行けていない2020年にあって、ひとつひとつの歌がストレートに届いてきたに違いない。ステージ近くのエリアは入場人数が制限され、足元にはお互いの距離を保つためのマークが置かれている。みんなそれを守って、ソーシャルディスタンスがとられていた。隣の人との距離があったことで、歌により向き合えたように思う。

緑のなかでゆっくり遊ぶ。これがニューアコのスタイル。大人も子どもも、みんなが笑顔。

出演したのは一日7アーティスト。ライブとライブの間の時間もゆったりとられている。次のライブに遅れるからといって急ぐ必要はない。

テントサイトも、隣との距離がほどよく保たれていた。11回目にしてはじめて終演後にもキャンプができる「オーバーステイ」が可能になった。およそ半分のファンが最終日のライブが終わってからもそこに残ってキャンプを楽しんで、翌日にそれぞれの家路についた。自分は最後のライブが終わって会場を後にしたけれど、例年であれば関越道まで一本道ということもあり渋滞することが多いのだけど、その渋滞がなかったこともノンストレスだった。

ナックマン(NACMAN)の近くには、いつも子どもがいっぱい。芝生だから裸足の子どもも。

特にキャンプフェスは、長い時間を同じ空間を共有することになる。だからこそそのキェンプフェスが居心地がいいのかどうかは、ある程度の「ゆるさ」も必要なのだ。NACは、かつてからそのゆるさと人とのバランスが最適だった。今年はそこに加えて新型コロナという見えないウイルスとのバランスも絶妙だったと思う。新型コロナウイルスを正しく恐れる。それは人に対する優しさでもある。それは10年という長きにわたって、このフェスのオーガナイザーでもあるOAUのTOSHI-LOWさんが伝えてきたことの証でもある。参加するひとりひとりが作り上げるフェス。それはコロナ禍で、より大きなポイントになっている。

※構成/菊地 崇 写真提供/New Acoustic Camp

 

NEW ARTICLES

『 イベント 』新着編集部記事

秋のキャンプイベントで熊対策はどうしてる!? 鹿番長祭りの舞台、無印良品キャンプ場のケースとは

2026.11.02

自然写真家・高砂淳二さんに会いにいこう!11月12日に国際文化会館で講演会開催

2026.11.01

まるでキャンプのテーマパーク! チャムスの魅力が詰まったイベント「CHUMS CAMP 2026」現地レポート!!

2026.10.29

絵本作家・村上康成さんの原画展「絵本で感じる、もりと、かぜと、わたし」が島根で開催中!

2026.10.26

東京・大手町で10/20まで、体験型イベント「ASICS 15:09 Movement Hunt」開催中!人気の新作シューズをレンタルして街歩きを楽しもう

2026.10.16

GREEN×EXPO 2027の横浜市出展が明らかに! 1万㎡の「つなぐ横浜フィールド」や7日間限定イベントも

2026.10.14

待ちきれない!「BE-PAL FOREST CAMP 2026」のワークショップ&ブースを大紹介~!

2026.10.14

新デザイン「Ploom CUBE」&人気フレーバーの全国発売の記念イベント「THE SMOKING LOUNGE SHIBUYA by Ploom CUBE」が渋谷で開催!

2026.10.08