アメリカの歴史的コンサートホール「ハリウッド・ボウル」は“階段ダッシュ”に最適の舞台だった!? | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2024.09.30

アメリカの歴史的コンサートホール「ハリウッド・ボウル」は“階段ダッシュ”に最適の舞台だった!?

アメリカの歴史的コンサートホール「ハリウッド・ボウル」は“階段ダッシュ”に最適の舞台だった!?
ハリウッド・ボウルは1922年に開場しました。100年以上の歴史を誇るアメリカの貴重な歴史遺産であり、もっとも有名な屋外コンサートホールのひとつでもあります。

かつて、ビートルズ、フランク・シナトラ、ローリング・ストーンズ、ジャクソン5といった大御所たちが伝説的なライブをこのハリウッド・ボウルで行いました。2020年代に入ってからも、アデル、ビリー・アイリッシュ、シェリル・クロウ、ザ・ウィークエンドといったアーチストたちが続々と出演者リストに名を連ねています。

そんなハリウッド・ボウルで散歩やピクニックなどのアウトドア活動も楽しめることはあまり知られていません。イベントが予定されていない日は一般に敷地が開放され、自由に歩き回ることができるのです。しかも入場は無料です。

「映画の都」の丘に建つアイコン的な屋外コンサートホール

ハリウッド観光の穴場

ハリウッド観光の人気スポット、チャイニーズ・シアター前。

ハリウッドと言えばチャイニーズ・シアターやスターたちのプレートが埋め込まれた歩道が有名ですが、ハリウッド・ボウルはそこから歩いて15分くらいの場所にあります。

小高い丘の地形を活かした傾斜に17,500人を収容できる座席が並び、アーチ形の反響板をバックにしたステージの向こうには、ハリウッド・サインを遠くに眺めることができます。

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ハリウッド・ボウル最上段から眺めるハリウッド・サイン。

ハリウッド・ボウルでは平均して週に3~5日くらいはイベントが開催されています。逆に言えば、週に2~4日くらいは使われていません。そんな「空き」の日にホールが一般に開放されるというわけです。公式ウェブサイトには “Self-Guided Tour” とか” Bowl Walk” とか書かれていますが、要するに「どこでも勝手に歩き回っていいよ」ということです。

17,500人収容の大会場を独り占め

私がハリウッド・ボウルを訪れた日、ゲートの前にひとりの係員が手持ち無沙汰な様子で座っていました。声をかけると、「ステージとそのすぐ前にあるボックス席エリアは立ち入り禁止ですが、それ以外は自由に歩いていいですよ」と言って、敷地内に迎え入れてくれました。チケットを買うとか、申込書に記入するとかの手続きは何もありません。

ホール内に足を踏み入れると、訪問客は私ひとりでした。比喩ではありません。17,500人を収容できる広大なホールに誰ひとりとして私以外の人間の姿を見ることはなかったのです。

ハリウッド・ボウルの開放日がいつもこんな感じに空いているかどうかは分かりません。あるいは私が類まれな幸運に恵まれただけかもしれません。とにかく、私が訪れた2024年7月24日の正午くらいから30分間ほどはまったくの無人でした。

中段あたりの座席。

ステージ真下から座席を見上げると、はるか最上段まで階段が続いています。その上には青い空が広がっています。その日は一朶の白い雲さえ浮かんでいなかったのですが、『坂の上の雲』の冒頭ナレーションを思わせるような眺めです。

私はこんな階段を見るとダッシュしたくなります。なぜと訊かれても困りますが、とにかくそうなのです。アメフトのスタジアムからロッキー階段まで、これまでにもたくさんの階段を駆け登ってきましたが、このハリウッド・ボウルはそのなかでも最高だったと思える舞台のひとつでした。 

ステージ真下から最上段まで続く階段。

後から調べると、この階段をステージから最上段まで上ると168段あるそうです。「JR京都駅ビル 大階段駈け上がり大会」は171段とのことですので、ほぼ同じ段数ということになります。私は京都を訪れたときもやはりその階段を走って登ってみましたが、確かにきつさは同じくらいかもしれません。人口密度は随分違いますけど。

もちろん、走らなくても景色を眺めることはできますし、座席に座ってのんびりすることだってできます。敷地内には博物館もあり、ハリウッド・ボウルの歴史を伝える貴重な資料や写真を見ることができます。階段ダッシュなんてシンドイことはいくらタダでもやりたくないよって人にも、ハリウッド・ボウルはオススメです。

ハリウッド・ボウル公式ウェブサイト:
https://www.hollywoodbowl.com/

私が書きました!
米国在住ライター(海外書き人クラブ)
角谷剛
日本生まれ米国在住。米国で高校、日本で大学を卒業し、日米両国でIT系会社員生活を25年過ごしたのちに、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。日本のメディア多数で執筆。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。

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