車中泊の旅に欠かせない電気をどう確保する?
車中泊の旅で欠かせない装備のひとつが蓄電装置です。私たちのキャンピングカーには、エンジンを切った状態でも車内で照明や電気機器を使用するための「サブバッテリー(90Aの鉛バッテリー)」と、自動車用の12Vから家庭用の100Vに変換できる「インバーター」という機械を搭載しています。サブバッテリーの充電には、ソーラーパネル、RVパークなどで利用できる外部電源のほか、走行中には自動車の発電機も利用できます。
短期の車中泊ならこれだけで十分ですが、私たちのように長期間キャンピングカーでリモートワークをしながら暮らしていると、サブバッテリーだけではエネルギー不足になってしまいます。RVパークなど外部電源に繋げる場所なら問題ありませんが、そんな場所も限られています。せっかくどこでも自由に車中泊できるキャンピングカーなのだから、大自然のなかで外部電源に頼らず自給自足で電気を確保したいと思い、これから紹介する3つの装備を導入しました。
1.ポータブル電源でどこでも電力を確保
電力不足を回避するために導入したのが、「BLUETTI(ブルーティ)/AC180」というポータブル電源です。
こちらは1,800Wまでの連続出力ができ、1,152Whと大容量のため、ノートパソコン(70Wh)なら13〜15回分の充電が可能です。さらに、消費電力の高いヘアードライヤーやヘアーアイロンなどの電化製品も使用できるので、車中泊女子にはありがたいです。高品質のリン酸鉄リチウムイオンバッテリー使用で3,500 回以上もの充放電サイクルができ、約10年以上(1日1回放充電した場合の参考値)の長寿命が魅力的。
大容量なのにコンパクトで、重量も16.4kgと持ち運びできるのでアウトドアにもピッタリ。
実は、キャンピングカーにサブバッテリーを固定設置する場合には、インバーターのほかに、ソーラー発電や走行充電のためのコントローラーを接続しなければなりません。それなりに大掛かりな加工になってしまい、専門業者に設置を依頼すればその分コストもかかります。それに比べポータブル電源なら、面倒な設置の必要もなく、車内でも車外でも自由に持ち運びでき、購入して充電したらすぐに使用できるのがメリットです。
4つの方法で簡単に充電できる
ACコンセント、ソーラーパネル、シガーソケット、発電機と4つの方法で簡単スピーディーに充電できます。
- 家庭用コンセントからは、最大1,440W入力のターボ充電で、残量0%から80%まで約45分で急速充電できます。
- ソーラーパネルを使えば、太陽光を利用した環境に優しい充電も可能。
- 車のシガーソケットに繋げばドライブ中に充電できてとても便利。約2時間の走行で20%ほど充電できます。
- 発電機からの充電は、環境に左右されず、悪天候でも電源を利用できるのがメリットです。
ブルーティ/AC180大容量ポータブル電源
- 重量:約16.4kg
- サイズ:340×247×317mm
- 容量:1,152Wh
- 出力電力: 1,800W/2,700W(瞬間最大出力)
- 給電ポート数:AC出力コンセント×4、USB-Aポート×4、USB-Cポート×1、ワイヤレス充電パッド
- サイクル寿命:3,500回以上
- 保証期間:5年間
- 価格:139,800円
- 製品ホームページ:https://www.bluetti.jp/products/bluetti-ac180
2.ソーラーパネルで地球にやさしい自然エネルギーを充電
ポータブル電源の充電用には、「ブルーティ/PV200ソーラーパネル」を使用しています。これをポータブル電源に繋げば、太陽光を利用した無限の再生可能エネルギーをどこでも確保できます。本体は、折りたたみ式でスリム&コンパクトに収納でき、持ち運びにも便利です。収納場所を取らないので車中泊旅やキャンプにも向いています。アメリカ「テスラ」の最新型光電転換技術を採用し、安定した発電性能と高効率光電変換に期待ができます。
ポータブル電源とソーラーパネルの2つをセットで使い出してから1年以上が経過しましたが、大自然のなかでも充電できるので、キャンピングカーにいながらも自宅同然のように毎日電気が使える快適さを満喫しています。
ブルーティ/PV200ソーラーパネル
- 重量:7.3kg
- サイズ(展開時):59×226.5cm
- サイズ(収納時):59×63cm
- 最大出力:200W
- 太陽光の転換率:23.4%
- 保証期間:12ヶ月
- 価格:59,800円
- 製品ホームページ:https://www.bluetti.jp/products/bluetti-pv200
ブルーティを選んだ理由は、高性能な機能性に加えて、世界70 以上の国と地域に拠点があり、さらにポータブル電源には5年間もの長期安心保証がついた手厚いサポートがあったから。もちろん日本にも専用の窓口があるので購入後のアフターサービスも安心です。
<発売元>
ブルーティパワー
- 所在地:東京都千代田区神田東松下町14番地 BLUETTIストア秋葉原店
- 問い合わせ:sale-jp@bluettipower.com
- ホームページ:https://www.bluetti.jp/
3.悪天候でも安心の発電機
ポータブル電源とソーラーパネル、そして太陽光があれば無限の再生可能エネルギーが使えます。しかし、問題は悪天候時です。ソーラーパネルは天候によって充電性能が左右されるため、雨や曇りの日には、ほとんど充電ができません。そこで便利なのが発電機です。
発電機は、燃料の「ガソリン」を使って発電します。ガソリンさえあれば短時間で大量の電力をポータブル電源だけでなく、キャンピングカーにも供給できるので、外部電源やソーラーパネルが使えないシチュエーションで大活躍します。
いろんな種類がありますが、私たちは持ち運びもできるポータブルタイプのインバーター発電機を選びました。キャンピングカーにも収納でき、雨の日でも気にせず電力を使えるので、安心して長期間の旅を続けられます。アウトドアだけではなく、台風や地震などの災害時の停電への備えとしても使えて、環境や天気に影響されずらいことがメリットです。しかし、注意点もいくつかあります。
使用中に排気ガスや一酸化炭素を排出するため、屋内での使用は厳禁。屋外で換気の良い場所で使用する必要があります。燃料タンクの補給や保管、メンテナンスも気を付けなければいけない重要点です。
また、稼働音が大きいので使用を禁止しているキャンプ場もあります。近隣住民や、周辺で車中泊をする人に迷惑がかからない離れた場所で使用するようにし、RVパークやキャンプ場で使用する場合は発電機の使用ができるか、必ず事前に確認を取りましょう。
私たちは毎日ではなく、悪天候や災害時の備えとしてキャンピングカーに搭載しましたが、雨の多いノルウェーでは旅の間に大活躍しました。
車中泊にも災害時にも安心の持続可能エネルギー
長期間のヨーロッパキャンピングカー旅で実際に使って便利だと感じた3つの電気製品を紹介しました。以前は外部電源に頼った暮らしで、旅のルートも限られていましたが、これらを導入したら旅のスタイルが激変!エネルギー不足で悩まされることもなくなり、パソコンワークがはかどり、場所を選ばずどこにでも自由に好きなだけ滞在できるようになりました。どれも快適なバンライフを実現してくれる製品なので、ぜひ参考にしてください。