テントを選ぶポイント
使用する際の目的と人数
テントは、使用人数+1人のサイズを選ぶのがおすすめ。やや大きめのサイズを選ぶことで、キャンプ道具を置いたり、ゆったり過ごしたりするスペースを広くとれる。
また、テント内でゆっくり過ごす時間が長い人はリビングルームが広いテントを選ぶといいだろう。
耐候性と通気性
年間を通して頻繁にキャンプをする人は、耐水性と通気性に着目しよう。
耐水圧は「mm」という単位で表され、数値が高いほど耐水圧が優れていることを示す。購入する際は、通常の雨に耐えられる1,500~2,000mm程度以上のテントを選ぼう。
また、通気性を重視する人はメッシュスクリーンの数をチェック。メッシュスクリーンが側面に多いほど風通しがいい。さらに出入口が前後にあるものも通気性がよいためおすすめだ。
持ち運びのしやすさ
テントは、できるだけ軽くてコンパクトなものを選ぶのがポイント。特に車でキャンプに行く場合は、ラゲッジスペース(荷室)にすっきりとおさまるサイズかを確認しよう。
バイクやロードバイクでのソロキャンプの場合は、1kgを基準にできるだけ軽いテントを選ぼう。
▼参考記事
ソロ・デュオ向けのかっこいいテント3選
Canadian East×Ogawa Ardein DX-Ⅱ BLACK(アーディンDX-Ⅱ ブラック)
●サイズ:130×100×210cm
●収納サイズ:52×20×20cm
●重量:約3.76kg(付属品除く、総重量)
●素材:フライ/ポリエステル75d(耐水圧1,500mm)、インナーテント/ポリエステル68d(耐水圧1,500mm)、メインポール/アルミ直径8.5mm、フロントポール/アルミ直径8.5mm
●付属品:張り綱、アルミペグ、収納袋、インナーテント
アウトドアブランド「Canadian East(カナディアンイースト)」が、「Ogawa」で知られるキャンパルジャパン株式会社と協業した、モノトーンテントの「BLACK LABEL」シリーズ。
「Canadian East」は、ゼット株式会社が展開しているアウトドアブランド。自然と都市が混在し、大自然と共鳴するカナダ東部の人々のオーセンティックな生き方やアウトドアライフスタイルをギアを通して提案している。ファッション性と機能性の双方を兼ね備えていて、幅広いラインナップを揃えていると人気だ。
一方「Ogawa」は、100年の歴史を持ち、工業用やイベント用、ファミリー向けのテントまで幅広いラインナップが特徴。日本有数のテントブランドのパイオニアとして業界を牽引してきた。高品質のテントであることはもちろん、日本の気候を考えた設計で、可能な限り自社の職人の手で修理してくれる点も「Ogawa」がキャンパーから愛される理由だ。
「Ardein DX-Ⅱ BLACK」は、シンプル好きで洗練されたものを好む大人たちを納得させる仕上がりとなっている。流行に左右されない、シンプルなモノトーンのギアは永遠の定番として持ちやすい。
▼参考記事
GRIP SWANY(グリップスワニー) ファイヤープルーフGSテント
●本体サイズ:330×190×高さ130cm
●本体重量:3720g
●総重量:5600g(張り綱4m、ペグ12本、収納袋込み)
●素材:難燃加工・はっ水加工コットン100%
●耐水圧:約300mm
とことん焚き火を楽しむなら難燃素材の軍幕が最高だ
キャンプブームが止まらない。なかでも“おひとり様”勢は元気いっぱいで、どこのキャンプ場へ行ってもソロキャンパーの姿を見かける。そんな彼らが愛用しているのがパップテントだ。原型は軍用テントで、マニアのあいだでは「軍幕」などとも呼ばれている。
最大の特徴は頑丈で汎用性に優れることだ。形状は各国軍によっていろいろあるが、民生用(キャンプ用)は、このようなツーポール方式が多い。6か所のループを地面にペグダウンし、専用ポールで立ち上げる。
このモデルはグリップスワニーの人気商品で「ブレイズシールド」というコットンベースの難燃素材を使っている。ブレイズシールドには自己消火性があり、万が一接炎しても溶解することなく炭化するので炎上しない。また従来の難燃性素材の5倍の強度があるので、パップテントのようなタフな用途にはぴったりなのだ。
ひさしを大きく跳ね上げて使えば見晴らしもいいし、そのすぐ脇で焚き火をしても炎が燃え移る心配がない。ソロキャンパーにとって焚き火は最大の楽しみ。それを心置きなく楽しめちゃうのである。
設営しやすいツーポール方式
屋根の両端にグロメットがあり、そこに専用ポールを差し込み、外へ張り綱を出す。設営が比較的簡単なのでもっとスキルを磨きたい初級者にもいいだろう。
前幕は巻き上げて途中で保持可能
前幕を途中まで巻き上げプラスチックバックルで簡単に留めておくことができる。前幕の両端にもグロメットがあるので、ストックやポールを差し込める。
全閉すれば悪天に対応
前幕を下まで下ろせば完全に外部と遮蔽できる。風の巻き込みや雨の跳ね上がりを気にせず安眠可能。別売りで専用のインナーテントも用意されている。
▼参考記事
ZANE ARTS(ゼインアーツ) ギギ1
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「ギギ1」の使い心地をレビュー!
僕は山歩きをメインに活動しているため「軽さ」と「持ち運びやすさ」を重視している。キャンプの翌日に山登りをすることが多いため朝が早く、そのときにガチャガチャと片付けるのに手間がかかってしまうのが嫌なので、できるだけコンパクトなキャンプにしたい。
コンパクトといってもツェルトのみにする…という究極を目指すのではなく、2~4人ぐらいで楽しめる規模感は欲しかったため、「GIGI-1(ギギ1)」の程よい大きさは、僕のスタイルにフィットした。
「GIGI-1(ギギ1)」にはインナーがないためテントの中にテントを入れるカンガルースタイルになるが、登山用のテントを使っているため、山道具との兼用ができることも個人的に好きなポイントだ。
テントの中は想像より広く、2人なら十分なスペース、3人で調度良く、4人だと少し窮屈さを感じるかもしれない。2人用の登山テントなら二つ入る。
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ファミリー・グループ向けのかっこいいテント5選
Canadian East×Ogawa Facil BLACK(ファシルブラック)
●サイズ:180×265×495cm
●収納サイズ:32×32×72cm
●重量:約16.67kg(付属品除く、総重量)
●素材:フライ/ポリエステル75d(耐水圧1,500mm)、インナーテント/ポリエステル68d(耐水圧1,500mm)、メインポール/アルミ直径14.5mm、フロントポール(Aフレーム)/アルミ直径7.9mm
●付属品:張り綱、ハンマー、スチールピン、収納袋、インナーテント
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Snow Peak(スノーピーク) ゼッカ
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Snow Peak(スノーピーク) ランドロック
●サイズ:405×625×H205cm
●収納サイズ:キャリーバッグ/75×33×36(h)cm、フレームケース/72×17×22(h)cm
●総重量:22kg(付属品含む)
●素材:本体/150Dポリエステルオックス・遮光ピグメントPUコーティング耐水圧3,000mmミニマム(ルーフ部)・UVカット加工・テフロン撥水加工・150Dポリエステルオックス・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム(ウォール部)・UVカット加工・テフロン撥水加工・フレーム/A6061(直径19mm)、インナールーム/68Dポリエステルタフタ(ウォール)・210Dポリエステルオックス・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム(ボトム)
●セット内容:本体、インナールーム、Aフレーム(×2)、Cフレーム(×2)、センターフレーム、リッジポール、ジュラルミンペグ(21cm×27)、自在付ロープ(1.5m×2、2.5m×4、3.5m×6)、シームグリップ剤、ペグケース、フレームキャリーバッグ、キャリーバッグ、コンプレッションベルト(×2)
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「ランドロック」の魅力をレビュー!
ランドロックは、前方・後方・両サイドと大きなメッシュ部分がたくさんあるため、夏場でも快適に過ごすことができる。
また、テントのすそ部分には大きめのスカートが付いており、冬場には冷気の侵入を防いでくれる。スカート部分をきれいに広げると、より大きさが際立ってかっこいい。
6人家族の我が家でもゆったり寝ることができるほどの広さがあるテントはそう多くない。ランドロックのリビングスペースは、大人数でもゆったり過ごせる広々空間になっている。エアーマットを6枚敷き、荷物を足元に並べられるほどの広さだ。
調理スペースとダイニングをつなげるレイアウトにしたり、お座敷スタイルにしたりなど、アレンジは自由自在。自分好みのレイアウトを考えるのも楽しい。
スノーピークから販売されている別売りのポールを使って入り口の大型パネルを跳ね上げると居住スペースが増え、快適な空間をさらに広げることができるのもこのテントの魅力の一つ。
大人数のキャンプ時にはインナーテントを外して、前後のパネルを跳ね上げれば、解放感抜群の広々空間が誕生する。
ランドロックはサイズが大きいためスペースを確保する必要は生じるが、それでも魅力的なテントであることに変わりはない。キャンプ場で同じテントを見かけると、親近感がわいてくると同時に、やっぱりランドロックはカッコいいなと思ってしまう。
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THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) ジオドーム4
●フロアサイズ:230×218cm、高さ/210cm
●収納サイズ:73×26×20cm
●重量:11.07kg
●収容人数:4名
●素材:75Dリップストップポリエステル、150D ポリエステルオックス 10,000mmPUコーティング、75D ポリエステルタフタ 1,500mmPUコーティングなど
雨風に圧倒的に強い球体型テント
ヒマラヤに代表される高所登山や極地遠征で、暴風雪に耐えうるテントとして活躍しているのが「ジオデシック・ドーム」。これはモデル名ではなく、三角形で構成される半球形のデザインのことで、「最小のパーツで最大の強度と居住空間を持つ」のが大きな特徴だ。
これをテントに取り入れたのはザ・ノース・フェイスで、1975年発表の「オーバルインテンション」はパタゴニアで風速60mにも耐えたといい、それを継承する名作「2メータードーム」が販売されていた。
その流れをさらに汲む新製品が、この「ジオドーム4」なのである。4人用で小さいけれど、風雨への対応力は間違いなく、テストを行なった千葉のキャンプ地は雨だったが、まったく問題なし。ポールを通すだけで直感的に設営でき、悪天候下でも内部で立って歩ける高さと広さの居住空間をすみやかに作ることができた。そしてまあ、とにかくカッコいい!
▼参考記事
Nordisk(ノルディスク) Asgard 12.6 Tent Black Edition
●サイズ:400cm×375cm×250cm
●収納サイズ:114cm×37cm
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