FILE58は、浅草にある浅草富士です。
第58座目「浅草富士」
今回は、都営浅草線浅草駅8出口登山口からのスタートです。
駅を出ると、クラシカルな外観の駅舎でした。リノベーションしたのだろうか?と思うと実は、2012年に東京スカイツリーの開業に合わせて大規模にリニューアルされたそうで、その時に駅の外観も80年前のレトロなものに復元されたそうです。ちょっと素敵だなと思いつつ歩き始めました。
左手には大きな浅草寺が
浅草寺方向には行かず、駅を出て目の前の馬道通りを南千住方面へと進んでいきます。実は今回も地図をみて大きな不安がありました。大きな通り沿いを歩くルートなので何もネタを発見できないのではないかと直感しました。案の定、左手に浅草寺が見えるものの、浅草寺を過ぎると通りには人の姿も無くなり、これといったものもないまま歩き進めるしかありませんでした。
浅草寺が見えます。混んでいるのでしょうね。
馬道通りから一葉桜・小松橋通りへ
馬道通りから、一葉桜・小松橋通りへ入ると、まだ咲いていない蕾の桜並木が見えました。ふと見上げると「服装ベルト会館」なる看板が見えてきました。服装ベルト会館って中には何があるんだろうと思いましたが、普通のビルでしたので入るわけにはいかないのでそのままスルーします。するとあっという間に浅草富士浅間神社が見えてきました。真向いには区立富士小学校がありました。入口には富士山をかたどった碑があるので、もしや、小学校の名前の由来が浅草富士なのだろうか。
区立富士小学校の由来
小学校は1900年開校で、明治中期に廃寺になった浅草寺支院「修善院」の跡地に建てられたそうです。修善院は、学校前に現在もある浅草富士浅間神社の管理もしていたそうです。なんとなく、富士小学校の由来のような気もしますが。
いざ、浅草富士・浅草浅間神社へ
信号を渡ると直ぐ目の前に浅草浅間神社の入口があり、すぐ右手方向に浅草富士があります。浅草富士、実は登れます。10歩程でしょうか、小さいなりにちゃんと山頂もあります。そしてこの神社の拝殿は神社奥にあり、浅間神社と書いてありました。
浅草富士
浅草富士は、江戸時代に富士山を信仰する富士講の人たちによってつくられたもので、当初は蔵前にありましたが、現在の場所へ移りました。もともとは浅草寺の子院・修善寺が管理していましたが、現在は浅草神社の兼務社となったようです。
ちなみに
浅草富士浅間神社の例祭日は富士山山開きの日の7月1日だそうです。その縁日とされる植木市は5月と6月の最終土日の4日間に行われていて柳通りを中心に、約60件の植木の露店が並ぶそうです。初夏の風物詩として地元では賑わっているそうですよ。
次回は、FILE59小塚原富士です 。