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    2025.08.11

    蔵王連峰屈指の景勝地=御釜ハイキングと釣り堀を満喫!親子でキャンピングカーの旅

    蔵王連峰屈指の景勝地=御釜ハイキングと釣り堀を満喫!親子でキャンピングカーの旅
    旅エッセイストの国井律子です。

    絶景を求めて旅に出たのに、目の前は真っ白な濃霧。そんな経験はありませんか?私は先日、蔵王の御釜(おかま)を目指したものの、まさかの視界ゼロ。これにはがっかり。でも、落ち込んでいるヒマはありません。

    キャンピングカーの旅には、天候に左右されない楽しみ方がたくさんあるから。予定外の寄り道で最高の思い出ができ、翌朝の御釜リベンジでは最高のお天気に恵まれました。これは、山の天気に翻弄されながらも、旅の醍醐味を満喫した記録です。

    蔵王の気まぐれな空に翻弄された御釜への道

    蔵王御釜
    御釜は、山形と宮城の県境にある噴火口。蔵王屈指の景勝地です。

    山形と宮城の県境に広がる蔵王連峰。その象徴ともいえるのが、エメラルドグリーンに輝く火口湖=御釜です。ハイキングを趣味とする私にとって、せっかく蔵王に来たならば、絶対に外せない場所。満を持して向かったものの、山の天気は気まぐれでした。

    幻想的な濃霧、そしてクルマで約1時間の待機した結果は?

    蔵王御釜の駐車場で天気待ち
    御釜近く、窓の外の白と窓辺の花のコントラスト。旅の前夜に夫が送別会でいただいた花とともに旅をしました(笑)。

    道の駅やまがた蔵王で目覚めた朝、キャンピングカーで蔵王エコーラインを走り、御釜近くまでリフトでアクセスできる刈田駐車場へ。が、あたりは真っ白な霧に包まれていました。濃霧に加えて冷たい風がビュービューと吹きつけ、クルマのなかで約1時間粘りましたが、これはダメだと判断。

    宿泊先など決まっていない気ままなキャンピングカーの旅。夫の提案でハイキングのプランは翌朝に。代わりにその日は、下山したところにある上山(かみのやま)の温泉街でゆっくりしよう、と。

    山を下りだしたところ、急に太陽が姿を現わしました。本当に山の天気はわかりません。と、偶然、そこにおもしろそうなアクティビティを発見したのでした。

    あきらめない旅の醍醐味!釣り堀でリフレッシュ

    つりをする子ども
    御釜から、かみのやま温泉へ下山する途中たまたま見つけた蔵王猿倉つり堀。

    意気消沈しながらクルマを走らせていると、道端に「釣り堀」の看板が。急ぐ旅でもなし、釣り堀に立ち寄ることに。平日なので人も少なく、偏光レンズのサングラス越しに水面を覗くと、魚がウジャウジャ!蔵王のきれいな湧き水で育ったニジマスが、約600~1,000kgも放流されているそうです。

    ニジマスが釣れた!
    あっという間にゲット。一度釣り上げた魚は池に戻さないことが、この釣り堀のルール。

    都会ではなかなかできない釣り体験に、次男も大はしゃぎでした。釣り上げる手応えは楽しいけれど…、「食べる分だけ(3匹)にしようね」と次男と約束しました。ちなみに釣り上げた魚代は1kgあたり3,000円。だいたい4~6匹くらいだそう。釣り上げた魚はその場で捌いて塩焼きにしてもらえます。

    釣ったニジマスを加工してもらう
    小屋にいた男性が慣れた手つきで、瞬く間に魚を加工してくれました。

    塩焼きしてもらう加工料は、1匹につき100円でした。

    ニジマスの塩焼き
    香ばしい匂いと、新鮮なニジマスのふっくらとした身。テイクアウトして、今晩、キャンピングカーでいただきましょう。

    炭火を使った塩焼きのほか、みそでんがく焼き(1匹150円)、新鮮なお刺身(1匹250円)、お土産用に腹わたを取る塩加工は1匹50円でしてくれます。

    冬はスキー場、夏は釣り堀と思い切り体を動かせるテーマパーク

    ボール遊びする父子
    魚が焼きあがるまでの間は、ボール遊びで。

    私たちが訪れたときは準備中でしたが、2025年7月5日には水遊びができるスライダーなど家族みんなで体を動かせる遊具エリアがオープンしたそうです。レストハウスでは手ごろな値段でジンギスカンを食べられたりと、御釜をハイキングできなくても、十分楽しめました。

    敷地内にあるレストハウス
    敷地内にあるレストハウス。

    レストハウスでは、大人気のジンギスカン定食(生ラム150g、野菜、おしんこ、ライス、味噌汁付き)が、1,980円でいただけますよ。

    焼き上がった魚をテイクアウトする筆者
    敷地内をブラブラ散歩していたら、魚が焼きあがりました。今夜の晩酌が楽しみ。

    予期せぬ寄り道でしたが、移動しながらその土地ならではの体験をできるのは、キャンピングカー旅の醍醐味ですね。

    蔵王猿倉つり堀

    • 所在地:山形県上山市蔵王字蔵王山2843-1
    • 電話番号:023-679-2211
    • 営業期間:4月21日~11月上旬
    • 営業時間:8~17時
    • 利用料金:100円(釣り竿1本、エサ・バケツ付き)
    • 釣り上げた魚代:1kgあたり3,000円(約4~6匹)
    • ホームページ:http://www.zao-sarukura.co.jp/sumtsuribori/index.html

    ちなみにわが家がお支払いした金額は1,950円(釣り竿×1、釣った魚代×3、塩焼き代×3)でした。

    翌日は朝から快晴。さあ御釜ハイキングへリベンジだ!

    御釜までハイキング
    翌朝は風も弱く、カラッと晴れた気持ちいい天気。

    この日は、夕方までに東京へ帰らなければいけなくて、御釜へは早めに出発。移動中、コンビニのおにぎりをパクつきながら向かいました。駐車場へ到着すると、昨日とは別の場所にいるような青空が広がっていましたよ。

    御釜行きのリフトが動き始めるのが9時。それを待っていたら時間がもったいない。そこで、駐車場から御釜へは足で登ることに。

    御釜までハイキングする筆者親子
    東北の山々が見渡せます。絶景!

    最初に裏話をしてしまうと…、トイレをお掃除していたおじさんに、ハイキングルートはどこか聞いたところ、駐車場を少し下ったところにトレイルがあると。

    駐車場の端にある登山口
    おじさんがいたトイレから見えた景色。トレイルの入口は、矢印のところですね。
    登山口を発見した子供
    たしかに道はある。

    しかし、山を下りてビックリ。刈田リフト乗り場のスグ脇に登山道があるじゃないですか!リフトを使わなくてもアクセス可能なので、時間や体力に応じて選べるのがいいですね。

    登山道の標識
    クマ出没注意の看板の左下に「登山道」と書かれています。

    メインのトレイルを歩いていないので、どんなだったかよくわからないのですが、おじさんが教えてくれた道でも十分気持ちよかったし、景色も楽しめました(笑)。

    ちなみに、御釜への正規の登山ルートは、刈田リフト脇の登山口からスタートする道です。私たちはトイレ掃除のおじさんに教えてもらった裏ルート(?)から行きましたが、どちらでも20分程度で到達できるようです。

    駆け足で蔵王をハイキング

    蔵王国定公園案内図
    山頂付近にあった地図。

    蔵王ハイラインという有料道路を上がった場所に駐車場があり、噴火口を見学するだけなら徒歩数分で行けます。私たちがクルマを停めた場所は蔵王エコーラインの途中にある、刈田リフトの駐車場。

    今回は時間がなく駆け足でしたが、熊野岳、雁戸山(がんどさん)や、蔵王温泉へロープウェイで繋がる地蔵山などへの縦走もできます。

    蔵王刈田嶺神社奥宮
    蔵王連峰のひとつ刈田岳山頂、御釜の近くに鎮座する蔵王刈田嶺神社奥宮。

    ここからは御釜、仙台方面を望むことができます。

    蔵王御釜を見おろす展望地
    石が積まれた小山があちこちに。次男も便乗して積んでいました(笑)。
    蔵王御釜を見おろす
    インスタおじさん(夫)。いやぁ、平日は空いていて気持ちいい。

    山頂から見下ろした御釜は神秘的で、吸い込まれそうなほど美しいエメラルドグリーンに輝いていました。太陽光線のあたり方で様々な色に変化するため、五色湖とも呼ばれています。標高約 1,600 mに位置するため、天気の急変はよくあるそうなので、こまめな天気予報チェックや服装には気をつけてください。

    熊注意の看板
    注意喚起を促す看板。

    クマは今年もあちこちに出没しているようですが…、右の看板を見てください。御釜は火山湖です。「異変を感じたら避難を」と促す看板をトレイル上でたびたび見かけました。

    馬の背を歩く父子
    タイムリミットに後ろ髪を引かれながら、御釜を見下ろせる馬の背と呼ばれる場所を歩きました。

    御釜、とっても気持ちいい場所でした。今度ぜひすみずみまで歩いてみたいと思いました。

    さて、クルマまではリフトで降りましょう。行きは自力で、帰りはリフト。景色が楽しめるこのパターン、わが家のハイキングでよくやります。

    蔵王刈田リフトで下る
    快晴時には上山市や蔵王を一望できる景色が広がります。

    蔵王刈田リフト(蔵王ライザワールド)

    • 営業期間:4月下旬~11月上旬
    • 営業時間:9~16時(7月20日~8月31日は、16時30分まで)
    • 料金:片道600円、往復900円(満6歳以上から有料)
    • 所要時間:8分
    • ホームページ:http://www.zaoliza.co.jp/smmr/trekking/kattalift.html

    蔵王エコーライン・ハイラインは、積雪の関係で例年11月から翌年の4月下旬まで冬季閉鎖されるため、マイカーで御釜には行かれません。冬の御釜見学は、ふもとのスキー場や各旅行会社などが企画するツアーなどに参加しましょう。

    御釜を訪れるなら時間に余裕を持って

    美しい蔵王御釜
    前日の濃霧が嘘のよう。風もなく水面は鏡のように静か。山の天候の変わりやすさを改めて実感。

    キャンピングカーでの旅は天候に左右されても、スケジュールを柔軟に変更できるのが大きな魅力です。

    もし蔵王の御釜を訪れるなら、時間に余裕をもって、悪天候でも楽しめるプランをいくつか用意しておくことをおすすめします。そうすれば、きっと忘れられない最高の思い出ができるはずですよ~。

    国井律子

    旅エッセイスト

    国内外の旅を綴るエッセイを中心に、日常の延長にある“ちょっと特別な旅”も提案。ソロ登山、2人の男児の母として家族とのキャンピングカー旅、自由で自分らしい旅の形を発信中!

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