今回はその中から「PR8」と呼ばれる「岬めぐり」のコースを紹介します!
どうも、オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。
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↓前回の記事はこちら
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【柳沢有紀夫の世界は愉快!ポルトガル・マデイラ島旅編4】
はい、前回の記事で紹介した「PR1」と「PR3」は標高1800メートルの「山岳コース」。で、今回は「岬めぐり」のコースです。
宿泊していたマデイラ島最大の街フンシャルからはちょっと朝の渋滞に巻き込まれた関係で45分ぐらいかかり、島の東端にある岬「ポンタ・デ・サン・ロウレンソ」のつけ根に到着。

「PR8」には「ヴェレーダ・ダ・ポンタ・デ・サン・ロウレンソ」(サン・ロウレンソ岬の小道)という別称もあります。
往復で6キロメートルのショートコースなのですが、上記の写真の左下にある高低を表した「地形断面図」を見ると、かなりアップダウンがあるのがわかります。


この人が今日のガイド…ではなく、たまたまいらして「友情出演」してもらいました。笑
で、今日の本当のガイドは…。

ただ2日連続で同じガイドで良かった点があります。
じつはここの「岬ハイク」は1日目に訪れて、前回の記事に書いた「ピコドアリエイロ」からのコースは2日目、つまりこの日に来る予定だったのですが、天気予報を確認したベンが「2日目になったらピコドアリエイロの山頂はガスってなにも見えなくなってしまいそう」と判断し、機転を利かせて入れ替えてくれたのです。
樹木ゼロの大パノラマ!その理由は?
さていよいよウォーキングスタート。


絶滅危惧種のモンクアザラシの繁殖地で、自然保護のレンジャーや研究者以外の定住は禁止されているとのこと。ベンによるとモンクアザラシはこのマデイラ島にもたくさんいたのですが、乱獲で絶滅したのだとか。

なぜ「丘」ではなく「手前」なのかはあとで説明します。

さてしばらく歩いてきて気になったのが視界を遮る樹木がまったくないこと。
ベンに聞いたところ、この岬は雨がほとんど降らず、しかも絶海の孤島状態で遮るものがなく風が強くてすごく乾燥しているため木々が育たないのだとか。その気候がこの特別な景色を作り出しています。
というわけで岬歩きの間中パノラマが広がります。
固有種の宝庫はまさに「大西洋の真珠」
そんな特徴的な気候なので樹木がない一方で、マデイラ島の中でもここでしか見られない固有種の植物がたくさんあるとのこと。


マーガレットの一種なのですが通常のものよりも葉っぱが分厚いです。それは中に水を溜めるため。乾燥した気候に適応しているんですね。


木々の根っこもないですからすごく歩きやすいです。
さてあるものを見てベンが顔をしかめました。

ご存じのようにケルンはもともと道しるべとしてつくられますが、これだけ整備されたわかりやすいコースではまったく不要です。そしてベンが顔をしかめたのはこんな理由からです。
「ケルンの下では植物が育つことができないし、ケルンをつくるために石を動かしたらその下にいたこの島固有の昆虫が死んでしまうことがあるんだよ。つまりここでケルンをつくることはこの島の環境破壊につながるんだ。だからこういうことは絶対にやめてほしい」
自然を愛する者の一人として真摯に耳を傾けたいと思います。

花や葉っぱに「霜」がついているように見えるのでこの名がついたのだとか。ひび割れた地面でもけなげに生きています。
いよいよ折り返し地点へ!
さて往路の半分以上を過ぎたあたりで振り返ると…。

つまり現地は山頂も雲に覆われガスっているということです。訪れる場所を前日とこの日で入れ替えてくれて助かりました。ベン、ナイスプレーです!



写真右側に見える橋には…。

この先の岬や灯台を海から眺めたりホエール&ドルフィンウォッチングを楽しんだりするボートツアーや、カヤックとかシュノーケリングも楽しめるそうです。

そして折り返し地点となるカフェもある休憩所に到着。もともとはこの島で牛を飼っていた牧場の建物の再利用です。

立ち入り禁止のエリアにたくさんのハイカーが!
さてここが折り返しと書きましたがこの先にはまだ小高い丘が見えます。

でもこの先、岬の先端はじつは立ち入り禁止エリアです。

「すべりやすい」と書かれていますが、ベンによると「崖から落ちる危険性もある」とのこと。
禁止されているルートですから万が一ケガをしたり死亡したりしても保険は降りないとのこと。
「自己責任で行くのならいい」という話ではなく、島の自然を破壊してしまう行為でもあります。SNS映えとかを考えて行ってみたいという気持ちはわかりますが、この素晴らしい自然を守るためにも禁止エリアで撮影した動画や画像を投稿したアカウントは凍結するなど、運営会社も協力してほしいなと思いました。
さて気を取り直して帰路につきます。


帰り道、青空が出てきました。


それがガイドと歩くハイキング/トレッキングのいいところです。

ベンによるとマデイラ島には3つ、特に人気のトレッキングコースがあるそう。前回の記事でお伝えした「PR1」、今回の「PR8」、そしてもう一つが「PR6」、別名「Levada das 25 Fontes」(25の泉からの水路)。
名前からしてまったく違うものに感じられます。
次に訪れるときは絶対に行ってみたいな。いや、次は2026年中には完成すると言われている総延長95.5キロメートルで4~6日かかるというマデイラ島横断コース「GR1」にも挑戦したいです!
【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら!
マデイラ観光局(英語サイト)
https://visitmadeira.com/en
ポルトガル政府観光局(日本語サイト)
https://www.visitportugal.com/ja





