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キャンピングカー博士、伴 隆之の注目モデルレビュー
キャラバンをベースに使いやすさを追求したバンコン

ハイエースと共にワンボックスベースのバンコンで人気のベース車であるキャラバン。2025年8月末に一部改良された新型はガソリン車に「インテリジェントクルーズコントロール」が初搭載され、高速道路での運転負担を大きく軽減することができるようになりました。また、安全機能についても「先行車発進お知らせ」や「タイヤ空気圧警報システム」が追加され、より安全性がアップしています。
今回はそんなキャラバンをベースにした、日産直系ブランドである日産ピーズフィールドクラフトの「クラフトキャンパー オアシス」を紹介しようと思います。
では早速、ルームツアーをはじめましょう。
2タイプのリビングに展開が可能

ベース車はキャラバンのGRANDプレミアムGX標準ボディ。乗車定員は5人で、就寝定員は2人となっていますが、オプションの上段ベッドマットにより4人の就寝にも対応しています。
セカンドシートにはキャンピングカー専用の1200mmREVOシートを装備。リビングを展開する際は後ろ向きにしたセカンドシートとベッドマットにより対面対座での利用が可能。さらに面白いのが、このセカンドシートと運転席・助手席の背もたれ背面にオプションのフロントダイネットマットをセットすれば前方側でリビングの展開もできるようになっています。この場合、セカンドシートを反転させるという手間もなく、荷室の広さを確保したまま使えます。
このようにシーンに合わせて2通りのリビング展開ができるのが魅力となっています。


ベッドの高さも変えられ、マットの組み替えも自由自在

荷室左右の壁にはアイアン製のレールを3本装備。このレールの上にベッドマットをセットしていくのですが、高さが3段階で変更できるようになっており、荷物の量や就寝人数などに合わせて好みに調整できるのはオアシスならでは。
また、上段と中段のレールには実用新案取得済みの「ベッドレールエクステンドスライダー」機構を搭載し、ベッド長1,800mmまで拡張することが可能。ベッドマットは幅が1,280mmで長さ450mmのマット2枚と長さ300mmのマット3枚を標準装備。オプションのベッドマットを追加することで就寝スペースや収納スペースを増やせるようになっています。



使いやすさと快適性にもこだわる

その他の見どころとして、断熱性・静音性の高さも見逃せません。商用車は乗用車に比べて圧倒的に断熱・静音性能が劣っていることもあり、その対策としてボディと内張の間に「制振・吸音材」「遮熱材」「断熱材」を重ねて施工することで騒音と断熱効果を大幅にアップ。インテリアに関しては取材車のベージュを基調として木目調の重歩行フロアを使うなど、落ち着いた部屋感のあるスタイルに加え、ブラック基調にイエローの挿し色をアクセントに縞板調のワイルドな2タイプを用意しており、スタイルに応じて選べるようになっています。
どちらも左リアクオーターウインドウにテーブル収納が行えるほか、天井に飾り板付き照明、右リアクオーターウインドウに家庭用エアコン(オプション)の装備が可能。
荷室の右キャビネットには水まわりを集約しているほか、電装系についてはポータブル電源と外部電源を利用する想定で外部電源やポータブルバッテリー用給電口を装備。
装備に関してはユーザーのスタイルに合わせて、①基本架装(ベッド・家具・床・シンク・照明などキャンピングカーとしての基本装備) 、②基本架装+FFヒーター 、③基本架装+FFヒーター+ホームエアコン、④基本架装+FFヒーター+ホームエアコン+電装パックのバリエーションを用意。①~③まではポータブルバッテリーで電源を供給し、④はリチウムイオンサブバッテリー(150Ah)やインバーター(2000W)などを装備した充実装備仕様になっています。





気になる価格は575万7,400円〜。標準ボディ・標準ルーフがベースのため運転もしやすく、2つのリビングモードやベッドの高さ変更も自在に行えるなど、ソロ旅からファミリー旅にまで対応できるよう、オリジナリティ溢れる作りが魅力の1台でした。




