ヒャッホー!オーストラリアのダーウィンで「エアボート」にトライ【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2024.11.25

ヒャッホー!オーストラリアのダーウィンで「エアボート」にトライ【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

ヒャッホー!オーストラリアのダーウィンで「エアボート」にトライ【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
ちょっと変わった乗り物ってすごく魅力的に感じませんか? どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。

今回はオーストラリアの北部、ダーウィン周辺で近頃人気急上昇中の乗り物「エアボート」を紹介します!

爽快かつ優雅さでは水上ナンバーワンだと思います!

ふりかえるとこの一年くらいでいろいろなものに乗ってきました。

ゴールドコーストでは電動サーフィンに。タヒチでは四輪バギーに。ヨーロッパのオーストリアでは地下の坑道を爆走するトロッコに。パースでは自転車と人力車の合体形の「パドル」に。オーストラリア中央部のアリススプリングスではラクダに。ブリスベン沖のモートン島では砂ぞりに。

どれも最高に爽快かつ楽しかったのですが、「優雅さ」も兼ね備えている乗り物という観点からすると、今回紹介する「エアボート」が私の中ではナンバーワンかもしれません。…てか、他のものは基本、優雅さはないですからね。笑

さてその「エアボート」。平底の船を、スクリューではなく「飛行機用のプロペラ」を回して動かすものです(動力源は自動車の8気筒エンジンなど)。モーターボート同様にスピードが出て小回りが利きます。乗車定員はものによって異なりますが2~10人乗りと小型です。

こんな感じの乗り物です! 後方(写真左側)にあるのが「飛行機用のプロペラ」。

で、船のまわりをよく見てください。「泥じゃん! 座礁じゃん!」とビックリする方も多いと思います。でも平気なんです。その理由を説明していきましょう。

スクリューでなくプロペラで動かすから浅瀬もスイスイ!

ダーウィン周辺の川や氾濫原(雨が多い季節には毎年必ず氾濫して沼地になる平原。毎年季節の移り変わりによって起こる自然の流なので「災害」ではないです)では、ワニや野鳥の鑑賞ツアーが盛んです。で、今までは50人以上が乗れる大きめの船ばかりだったのですが、近年この「エアボート」が人気を集めています。

ではなぜ大きな「船」ではなく、「エアボート」なのでしょう。「氾濫原」は雨が多く降り始める時期から徐々に水域が広がっていき、雨が降らなくなると狭くなっていきます。当然水深もそれによって変動します。そしていつも水がある川と違って水深が極端に浅いところも多いし、草が生えている場所もたくさんあるのです。

こんな水深のところもあります。実証してくれているのは「セイタカコウ」という名の鳥。

さてそうした水深が浅くて草だらけの水の中でスクリューを回したらどうなるでしょう? はい、スクリューが水底に引っかかってしまったり草に絡まったりして動かなくなる危険性がありますよね。スクリューが止まるということは船もスタックするということ。

まわりは体長6~7メートルにも及ぶ巨大なイリエワニが潜んでいる場所。そこで予期せぬスタックに見舞われるのはあまり素敵な経験とは言えません。

てなわけで登場したのが、船の下でスクリューを回して水を動かすのではなく、船上で空気を動かして推進力にする「エアボート」なのです!

説明のあとで見るとなんとなく「雄姿」っぽくないでしょうか。笑

フラットな態勢で爽快な乗り心地!

このエアボート、浅瀬や草の生えた場所も進める以外の利点もあります。それは平底なのでカーブでも傾斜せずフラットな姿勢を保てること! モーターボートがカーブするとき右に左に傾斜するのもスリリングでいいですが、エアボートのスイ~~~~~という乗り心地もなかなかのものです。…少なくともこちらのほうが船酔いはしにくいですし。

ちなみにこのエアボートとか小さなモーターボートは、オーストラリアのノーザンテリトリー(北部準州)では船舶免許不要で運転できるのだとか。理由はきちんと訊かなかったのですがエンジンや船体が小さめ、つまり「小型船舶」以下の扱いだからだと思います。

てなわけで出発進行~っ! …というのはウソで運転席に座らせてもらっただけです。

後ろのサファリ服の女性が操縦士兼ガイドです。

そしてもちろん見所満載!

浅瀬を進めて小回りも利くので、行きたいところに行きやすいのもポイント。たとえばワニを見つければググッと接近できます。ちなみにワニたちには縄張りがあるので、エアボートを運転する船長さんたちは「このあたりにいそう」というポイントも理解している人が多いようです。

こんな接近遭遇も。

小回りが利くので両側に木々が生えた「森」のような場所でも進んでいけます。

「ジャングル探検」感も楽しめます!

それから渡り鳥が多くやってくる8~9月には、いっせいに飛び立つ水鳥たちを眺めることもできます。

無数の鳥たちが飛びたつ姿は圧巻。

…けどよくよく考えたらエアボートの存在に驚いて飛びたっているのですよね。すみません。すみません。

よく見られる鳥で私がいちばん好きなのはカワセミ(King fisher)。

また場所によってはスイギュウを間近に見たりすることもできます。

「なんだコイツら」という顔つきでこちらを見ているスイギュウたち。

そしてハスの花も。

なぜハスが極楽浄土のイメージなのかわからなかったのですが、このあたりで見てようやく理解することができました。

船長さんの多くは動植物の知識が豊富で「ハスの実」などを食べさせてくれることもあります。

他にどんな動植物に会えるのかは「いざクロコダイルと接近遭遇!」の記事をご覧ください。

いざクロコダイルと接近遭遇!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

数人乗りのプライベート感溢れるボートなので、停泊してワイン片手に沈みゆく夕陽を眺めたりもできます。

「ここでしか体験できない贅沢な時間」が楽しめる最高のアウトドアアクティビティーです。

唯一の難点は乗車定員が少ない分、料金が高いというか、「飲食もアクティビティーもすべて込みで一人1泊10万円以上」といった超高級な宿泊施設などでの運用が主流である点。私が体験したのは2回ともそういう宿です。なんとかもう少し手軽に楽しめるようになってほしいものです。

あと次に乗るときは絶対に操縦させてもらおっと!

【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

ノーザンテリトリー政府観光局
https://northernterritory.com/jp/ja

オーストラリア政府観光局
https://www.australia.com/ja-jp

Finniss River Lodge(エアボートが楽しめる宿)
https://finnissriverlodge.com.au/

Bamurru Plains(エアボートが楽しめる宿)
https://www.bamurruplains.com/

私が書きました!
オーストラリア在住ライター
(海外書き人クラブ)
柳沢有紀夫
1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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