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ホビー|MAXIA VAN 680ET
最上級モデルが日本へ導入
ドイツの老舗ビルダー・ホビー(HOBBY)社から、バンコンの最上モデルとなるマキシアバンが日本に導入。日本でも同社のキャンピングトレーラーが人気だが、こと海外では自走式のキャンピングカーも数多く走っている。ちなみに「マキシア」は同社のキャンピングトレーラーでもハイエンドシリーズとなっている。
ベース車両は定番のフィアット・デュカトではなく、フォルクスワーゲンの商用車、クラフター・ロングホイール・スーパーハイルーフ。全長は約6.8mで全幅は約2mとトヨタのグランエースの全長5.3mよりも約1.5mほど長く、全長も2850mmとハイエースのハイルーフ(2285mm)より600mmも高い設計。
この余裕が室内にも活かされ、快適な空間を実現。 乗車定員4人に就寝人数は3人とファミリーユース仕様。エンジンは2L直列4気筒ディーゼルターボを搭載し、177ps・34.6kgm。8速ATとの組み合わせ。デュカトとはひと味違うフォルクスワーゲンならではのスタイリングや走り味も個性になっている。
素材のよさとしっかりとした作りで居心地抜群

リビングスペースはヨーロッパで定番のフロントシートとセカンドシートで構成。
車内に入ると、バンコンでありながらも室内高に余裕があるため立ったまま余裕で車内を移動できることに驚く。明るい木目調家具類とブラック&グレーの生地でまとめたインテリアは高級さが感じられ、欧州製バンコンの中でも作り込みの高さにさすがホビーと思う仕立て。
レイアウトは後部にハイマウントベッドを置き、中央の通路にサニタリールームとキッチンを振り分け。リビングは欧州モデルで定番のセカンドシートと回転させたフロントシートで構成。

ハイマウントベッドは200×165cmと大きなサイズ。マットはもちろん、マット下はウッドスプリングで寝心地も快適。

ベッド下は左右に収納ペースを配置。中央の空間は高さ79cm、幅63cmを確保し、ベッドを跳ね上げれば自転車などの大型荷物も余裕で詰める。

サニタリールームはカセット式トイレとシャワーも完備。全長のゆとりからこうした装備が搭載可能となっている。

サニタリールームの壁面には引き出し式洗面台が格納されている。
注目はハイマウントベッドが跳ね上げられるようになっていて、荷室中央部に自転車なども余裕で積載できる広さを確保できるようになっていること。ほかにも2重フロアによる断熱性の高さや十分な広さとモダンなトイレ&シャワールームなど、フラッグシップモデルらしい装備が満載。

右スライドドアの脇にキッチンキャビネットを配置。ガラストップの2口コンロ+シンクを内蔵。天板は420×980mmと広く、跳ね上げ式テーブルも備わる。

キッチンキャビネットには90Lコンプレッサー式冷凍冷蔵庫も完備。
●全長×全幅×全高:6830×2040×2850mm
●乗車定員:4人
●就寝定員:3人
問い合わせ先:トーザイアテオ
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バンテック|CORDE Bunks 4.1.1
ベース車となるカムロードは日本の道路事情でも扱いやすいボディサイズが特徴で人気のモデル。リヤタイヤがシングルとダブルから選べるほか、インテリアもホワイト、ブラウンから選択ができる。
室内は最後部に常設2段ベッドを置き、中央にリビングとキッチンをレイアウト。充実した装備も魅力で、家庭用エアコンやFFヒーター、90L冷蔵庫などが標準で装備されている。旅はもちろん、キャンプや外遊びの基地としても使いやすい設計だ。
問い合わせ先:バンテック
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トイファクトリー|ダ・ヴィンチ
ハイエースをベースにしたバンコンの日本一の製造台数を誇るトイファクトリーの「ダ・ヴィンチ」。ドイツの名門ビルダーであるハイマーの元チーフデザイナーとフランク・ヴェンダー氏とのコラボモデルだ。
ダークな配色によるシティ・ライフをイメージした1台。レイアウトはフロントにリビング、中央にキッチンやマルチルーム、リアにベッドルームという欧州でもポピュラーなレイアウトを採用している。また、欧州キャンピングカーの市場でナンバー1に君臨するアグチ製シートを採用するなど見どころも満載。

インテリアはブラックベースで高級感と大人の雰囲気が満点。アグチ製シートを初採用。
問い合わせ先:トイファクトリー
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スイフト|Elegance Grande 845
イギリスに拠点を構えるスイフト社は、1964年から続く老舗のキャンピングカー&トレーラービルダー。「エレガンスグランデ」は最上級シリーズとなる。 ボディサイズは全長約8m・全幅約2.5mと日本国内では大きめのモデル。最大積載質量が1994kgのため2軸を採用している。
それ故にヘッド車(けん引するための車両)も欧州ならランドローバーやボルボ、北米ならフォードなどのハイパワーSUVやトラックなどがお薦め。国産車ならトヨタ・ランドクルーザーや三菱・アウトランダーなどが似合うスタイルだ。そんなボディサイズの恩恵により車内はおどろくほど広々。

3面アクリル2重窓による見晴らしのよさに加え、夜は間接照明も各所に配され居心地抜群。

リビングの天井にはパノラマサンルーフを装備し、通気生や採光性がアップ。

引き出して使える棚はティーセットを置くためというのが英国車らしい。
エントランス脇のワインラックや4人でくつろぐには十分過ぎるほどのゆったりとしたレザー調ソファなど、豪華な装備群をはじめパノラマサンルーフも備わった明るく開放的な空間は、本当の家にいるような錯覚さえしてしまいそうだ。

スイフト社はガスオーブンが全モデルに搭載されているが、エレガンスには電子レンジも装備。L字カウンターのキッチンは天板の幅164cm、奥行きは最大で83cm。

100L冷蔵庫はドメティック製。TFTパネルによる操作や簡単設定、左右どちらでも開閉できるなど、高級モデルらしい最新の冷蔵庫が備わる。

寝室には横置きのアイランドベッドを配置。サイズは1330×1840mmでリビングと仕切れるアコーディオンカーテン、後方のサニタリールームとは扉で仕切られる。収納スペースも充実。

サブバッテリーの管理や照明などのオン/オフ、水量などすべてを一元管理できるLCD集中コントロールパネル。装備面も高級モデルならでは。
●全長×全幅×全高:7980×2450×2590mm
●就寝定員:4人
問い合わせ先:トーザイアテオ
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エアストリーム|Flying Cloud23FB Twin
アメリカを代表するキャンピングカー「エアストリーム」。1931年に同社のオーナー・デザイナーであるワーリー・バイアム氏が「現代の幌馬車」として考案・設計・開発したのがはじまり。その後、飛行機からヒントを得た流線形のフォルムや使いやすさで人気を博していった。1936年以来、アルミの外装をリベットで留めるというスタイルを一貫。現在でも母国アメリカはもちろん、海外でもエアストリームの知名度の高さは計り知れない。
フライングクラウドシリーズはナンバーを取得できるモデルの中で国内最高峰となる位置付け。もちろん日本の車検に適合し、日本向け車両として専用の製造ラインで北米生産されている。

コの字ソファのリビングは窓面積もたっぷりで開放的。上部収納庫も備わり、通路を挟んでキッチンがあり使い勝手が抜群にいい。ソファ部分は展開してベッドにもなる。

ツインベッドのサイズは各860×2030mm。クイーンサイズの1900mmを超す長さでゆとりがあって快適に過ごせる。

アメリカンモデルらしい大型なキッチン。3口コンロにオーブンなど本格調理もでき、シンクの容量もたっぷり。

冷蔵庫はビルドイン式1ウェイ140Lタイプと大容量。長期滞在でもまったく問題なし。冷凍庫も完備している。
後方にはトイレ、シャワー、洗面所といった水まわりの3ピースバスルームがあり、トイレはマリン式で64Lのブラックタンクを装備。給水・排水タンクはそれぞれ140Lと長期旅でも余裕たっぷりの容量。さらにヒーターに加え、ドメティックのルーフエアコンを標準装備し、通年で快適に過ごせる仕様になっている。

シャワールームは独立。高さ広さともに十分なサイズというのもアメリカンモデルらしい。
問い合わせ先:エアストリームジャパン
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