超軽量なUL素材「キューベンファイバー」は何がすごい?素材を使っているアイテムも紹介! | アウトドアの知識 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2026.04.02

超軽量なUL素材「キューベンファイバー」は何がすごい?素材を使っているアイテムも紹介!

超軽量なUL素材「キューベンファイバー」は何がすごい?素材を使っているアイテムも紹介!
キューベンファイバーは近年注目を集めている素材。ナイロンなどの、従来アウトドアギアに使われてきた素材とは違ったメリットがあります。本記事ではキューベンファイバーの魅力だけでなく、デメリットや、キューベンファイバーを使った製品の特長とおすすめ商品までを紹介します。
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バックパックやテントの素材として使われるキューベンファイバーとは?

キューベンファイバーとは、近年UL(ウルトラライト)キャンパーや、ULハイカーの間で人気の化繊素材です。正式名称はDCF(ダイニーマ・コンポジット・ファブリック)。

防水性があり、軽量かつ強度が高い特徴があります。SF映画から抜け出してきたかのような独特の見た目で、感度の高いおしゃれなキャンパーからも注目を集めています。

キューベンファイバーを使った製品は、タープやテント、バックパックなどの大型のものから、ポーチやサコッシュ、クッカーケースなどの小型のものまでさまざま。主にガレージブランドが好んで採用している素材です。

キューベンファイバーの何が凄い?

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特徴

極めて軽量で超高強度な素材

水の上にポーチが浮かんでいる。

バケツに張った水の上に浮かぶキューベンファイバー製のポーチ。

キューベンファイバーは超軽量な素材です。キューベンファイバー製のポーチなどは、水の上に浮かべるとぷかぷかと浮いてしまうほど!にもかかわらず、化繊素材の中では最高レベルの強度を有しています。

その秘密はキューベンファイバーの素材の1つであるダイニーマにあります。ダイニーマとは、超高強度・超軽量なポリエチレン素材のこと、キューベンファイバー以外にも、頑丈な細引きや、クライミングのスリングなど、強度が求められるパーツに使用されています。強度は鋼鉄の約15倍。耐久性が非常に高い素材です。

キューベンファイバーは、布地の種類としては不織布にあたります。糸を織って作られておらず、ダイニーマを限界まで薄く伸ばした素材を、極薄のUV樹脂フィルムで挟み込んで作られています。

ダイニーマの非常に強い強度を生かして、素材自体を薄くし、強度を保ちつつも、超軽量な素材を実現しているのです!

防水性が非常に高くアウトドア活動に最適

キューベンファイバーは防水性が非常に高いのもメリット。表面がUV樹脂でおおわれているため、水が浸み込まず、よく弾きます。水がかかっても水滴が粒になり、するすると表面を流れていきます。

ただし、製品化したスタッフバッグやタープなどは、縫い目から水が浸み込む恐れがあります。完全な防水性を求めるならば、縫い目にシームテープやシリコンで防水加工が施されているものを購入しましょう。

耐候性が良く紫外線にも強い

一般的なテントなどに使用されるナイロンなどの素材は、防水性を持たせるために、ポリウレタンコーティングが施されています。

コーティングは日光や湿気によって劣化してしまいます。素材にもよりますが、5〜6年ほど、もしくはそれよりも短い期間で表面がべたべたになり、防水性がなくなってしまうのです。

その点、キューベンファイバーは対候・対紫外線性が高く、日光や湿気による生地の劣化に強い特性があります。メンテナンスをこまめに行い、丁寧に使用すれば、一般的な素材よりも長く使用ができます。

キューベンファイバーにもデメリットはある?

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デメリット

価格が高価

軽量で高強度、防水性も高い、夢のような素材のキューベンファイバー。欠点がなさそうですが、価格が高いのが難点。どの製品も一般的なナイロン素材のものに比べて2〜3倍ほどのお値段です。ただし、丁寧に使用すれば長く使用ができるので、コスパは悪くありません。

ソロ用のタープ7万円〜、ソロ用のドームテント10万円〜というように、他素材の製品と比べて価格帯は跳ね上がります。購入後に後悔しないよう、あらかじめ徹底的にリサーチしておきましょう。

長期間の使用で摩耗しやすい部分もある

キューベンファイバー素材の表面。

非常に強靭ですが、使い込むほどにしわが多くなり、経年劣化していきます。

キューベンファイバーは摩擦に対する強度はそこまで強くありません。ほかの生地でもおこることですが、キューベンファイバー素材のポーチなどは、角の部分が擦れて、薄くなり、穴が空くことがあります。

バックパックのボトム部分やテントのボトム部分がキューベンファイバーの場合、引きずらないように注意して取り扱いましょう。

製品の取り扱いを慎重に行う必要がある

キューベンファイバーはUV樹脂でコーティングがしてあるため、ハリと強度のある素材ですが、織物のような伸縮性はありません。

そのため、先が細いものなどにぶつけ、1点に負荷がかかると、衝撃を吸収できずに裂けることがあります。もしも裂けてしまったら、縫うのは至難の業です。

縫うよりも、同じキューベンファイバー製のパッチを、裂けめにボンド等で貼り付けるリペアが必要になります。

タープやテントなどはポールなどで、誤って突き刺してしまわないように、注意して扱いましょう。

キューベンファイバーを使用したアウトドアギアの特徴とおすすめの商品

ポーチが並んでいる様子。

キューベンファイバー素材のポーチ。

ブランド・商品画像販売サイト詳細情報
料金

LOCUS GEAR

Khufu DCF-B

¥89,000

SAMAYA

ULTRA35

¥63,800

テント

キューベンファイバー素材のテントは圧倒的な軽量さと、防水性が魅力。ポール込みで1kg以下のドームテントや、トレッキングポールを使用して設営するワンポールテントがなどが販売されています。

防水性は非常に高いのですが、キューベンファイバーには透湿性がないため、テントの形状によっては結露が起きる可能性があります。

【LOCUS GEAR】Khufu DCF-B

スタッフサック込みでわずか335g!の超軽量ワンポールテントです。

キューベンファイバーを縫い合わせずに、独自のボンディング技術を駆使して貼り合わせてあるため、ジッパー部分以外には縫い目がありません。キューベンファイバーの弱点である、縫い目からの浸水を防止しています。

ジッパー部分も縫製後に、ボンディング技術により補強がなされています。張り姿が美しく、無駄を排したデザインが魅力の商品です。

LOCUS GEAR Khufu DCF-B

サイズ:267×160×130cm
収納時サイズ:26×直径12cm
重量:335g(スタッフサック込)

バックパック

キューベンファイバーを使用したバックパックは防水性が高く、軽量なのがメリット。ほとんどのものが縫い目部分にシームテープなどで防水加工が施されているため、行動中に雨が降っても、ザックカバーで防水対策をする必要がありません。

また、キューベンファイバーの軽量さを生かすために、背面パッドなどをあえて排したデザインのものが多く、重量が500g以下の超軽量な製品も販売されています。

【SAMAYA】ULTRA35

重さ745g、容量40Lの軽量バックパックです。各所に付属したピッケルホルダー、ヘルメットホルダー、スキーラック、ベルトなどのアクセサリーは取り外し可能で、すべて外すと重量が445gになります。

全面にキューベンファイバーが使用されており、すべての縫製部分にシームテープを施してあるため、防水性抜群!耐水圧は耐水圧20,000mmあるため、土砂降りの雨に降られてもザックの中身が濡れません。

バックのボトム部分は、ダイニーマ生地で補強されており、耐摩耗性と耐引裂性に強い、ぬかりのないデザインです。

SAMAYA ULTRA35

サイズ:64 ×24×23cm
重量:745g
容量:35+5L

キューベンファイバーを活用したキャンプ用具を試してみては?

ポーチの中に入れた手が透けている様子。

ポーチの中に手を入れると、手が透けるほど薄いのにも関わらず、強靭な素材です!

キューベンファイバーは、防水性、軽量性、耐久性、対候性に優れた素材です。丁寧に扱えば、一般的なナイロン素材の製品よりも長く使用ができます。

キャンプ道具に取り入れれば、荷物の軽量化に大きく貢献しますよ。人目をひく素材なので、ほかの人と差をつけたいキャンパーにもおすすめです。

キューベンファイバーを使用した製品はどれも高額なので、まずはポーチやスタッフバッグなどのお求めやすい小物から手を出してみてはいかがでしょうか?

のまどうさん

アウトドアライター

行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。

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