1kgを切る超軽量!いつでもどこでもビバークできる最新宿泊ギア2つ
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    2021.10.20

    1kgを切る超軽量!いつでもどこでもビバークできる最新宿泊ギア2つ

    今回は1kgを切る超軽量でありながら、いつでもどこでもビバークできる最新宿泊ギアをVersus!

    史上最強のスーパー繊維
    Dyneema Tent

    カイラス/
    ゲール・キューベン

    「カイラス」は中国のクライミングブランドで最新素材を駆使した意欲的なモノ作りをしている。本作はハブを使った効率的なフレームワークが特徴の2人用。前後のベンチレーションやフルメッシュにできるドアパネルで換気性も良好だ。またボトム面にはしっかりした40D生地を使っているので安心感がある。
    ¥66,000
    問い合わせ先:カイラスショップ 070-2641-0005

    SPEC
    ●本体重量=630g(付属品を除く)
    ●サイズ=220×120(90)×84cm
    ●収納サイズ=φ12×40cm
    ●素材=ダイニーマ、ほか

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    超高性能ファブリックの
    ULテントが日本に上陸!

    最近、超えげつないテントを買った。全身がダイニーマ(旧称・キューベンファイバー)で作られた究極のULテントだ。

    ダイニーマはスチールの15倍もの強度を持つ超高分子量ポリエチレン繊維を、紫外線で硬化する特殊樹脂でラミネートしたファブリック。水に浮くほど軽く、引っ張り強度が猛烈に高いのでレーシングヨットのセールに使われる。また切り傷に強く警察官の防護服にも使われている。

    そんなスーパー繊維で作られたテントがこれだ。僕が初めて使ったのは去年、ビーパルでやった「テント100張 全部立ててみた!」特集だったが、そのときの衝撃は忘れられない。何しろ軽い。大人ふたりが眠れる床面積を確保しながら、重量が実測で630gしかないのだ!

    その後いろんな環境で使ってみたが、見た目の印象よりはるかに使いやすい。ツエルトと違ってちゃんと床もあるし、完全に密閉できるからどしゃ降りもしっかりガード。設営も簡単だ。

    唯一最大の難点はスケスケなこと。あられもない姿が丸見えになる。だからまわりに人がいるような状況では使いにくい。山中でのビバークやステルスキャンプ専用なのだ。

    ここがスゴい!

    高価なダイニーマを
    特殊接着材で接合

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    本作は針と糸を一切使わず、すべての接合部を特殊接着材で貼り合わせている。これによって完全な気密性と防水性が確保される。

    内部のコーナーに
    グロメットを配置

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    インナーポールのテンションで形状を保持する構造。ポール先端をグロメットに差し込むだけで設営が完了するので、作業が素早い。

    中が丸見えなので
    人前では使いにくい

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    まるでビニールハウスのようにスケスケ。混んだテン場やキャンプ場などの人目に付きやすい場所で使うには、相当な勇気が必要だ。

    V S

    地面の状況を選ばない
    Camping Hammock

    コクーン/
    ウルトラライト
    モスキートネットハンモック

    携帯しているのを忘れるほど軽量・コンパクトなモスキートネット付き1人用ハンモック。目の細かなネットは中からの見晴らしが良く、細かな虫の侵入を許さずに水辺や夏山でも快適に眠れる。ジッパーでフルサイドオープンできるので大きくまくり上げられる。スーパーストロング4本針ステッチで縫い上げられていて安心感が大きい。
    ¥11,550
    問い合わせ先:エイアンドエフ 03(3209)7575

    SPEC
    ●本体重量=395g(カラビナ重量=40g)
    ●サイズ=325×148cm
    ●収納サイズ=18×7cm
    ●素材=エクストラストロング20デニールヘキサゴナルリップストップナイロン、ほか

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    パッと張ってサッと眠る
    ビバーク用ハンモック

    一方、僕が最小限の装備でビバークするときの、もうひとつのソリューションが「キャンピング・ハンモック」だ。

    ハンモックの良いところは地面の状況に左右されないことだ。斜面でもゴツゴツの岩場でも水たまりの上でも関係なく眠れる。木と木の間に吊るすのが基本だが、工夫すればいろいろな場所に吊れる。僕は漁港の船のマストに吊ったり、木と軽トラの間に吊ったこともある。

    これはトラベルシーツでおなじみの「コクーン」のもの。さすがシーツブランドだけあって、生地がサラサラで肌触りが良い。また、虫除けネットを備えているから夏でも快適に眠れる。

    最大の特徴はハンモックの両端を結ぶリッジラインだ。じつはハンモックは“張り加減”の調整が難しい。体重がかかってたわんだときの弧の大きさで寝心地がぜんぜん変わる。コイツにはその「最適解」が最初から組み込んであり、このリッジラインをピンと張るようにすれば、誰でも簡単に設営できる。

    こちらは重量わずか395g。収納袋に入れると缶ビールぐらいのサイズになる。バッグの底に忍ばせておけば、いつでもどこでもビバークできるぞ。

    ここがスゴい!

    最適解がわかる
    リッジライン

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    頭上を通るリッジラインがピンと張った状態に設営すると、ハンモックに対角線に寝そべったときに最も平らで快適な寝心地となる。

    シーツにも使われる
    サラサラした生地

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    20Dのナイロン生地には六角形を組み合わせたリップストップ模様が入り、これが肌離れのいいサラサラした触感を生み出している。

    専用ストラップで
    簡単に設営できる

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    別売りのウルトラライトハンモックストラップを利用すれば末端を引っ張るだけで簡単にテンションの調整ができる。これは便利!

    ※撮影/中村文隆

    (BE-PAL 2021年9月号より)

    ホーボージュン

    大海原から6000m峰まで世界中の大自然を旅する全天候型アウトドアライター。Twitterアカウントは「@hobojun」。

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