街中で「ランクル250」に「ランクル300」のオーナー・ピストン西沢が乗ってみた!どこが違う?
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    2024.09.01

    街中で「ランクル250」に「ランクル300」のオーナー・ピストン西沢が乗ってみた!どこが違う?

    街中で「ランクル250」に「ランクル300」のオーナー・ピストン西沢が乗ってみた!どこが違う?
    アウトドア好きならずとも注目のトヨタ・ランドクルーザー250を、ランクル300のオーナーでもあるピストン西沢が試乗!街中で乗り比べて感じたその違いを詳しく解説したぞ。


    まだまだ幻の存在的なランクル250が街中(お台場ですが)に出現!

    発売されたらしいが、まだ街中では見たことがない幻のクルマ「ランクル250」と、発売されて2年がたったが、その間ほぼ受注停止の「ランクル300」を2台並べてみました。これは釣りで言ったら「クエ」と「イトウ」が並んだようなもんだぞwwと、釣りなんか全然知らない西沢が口走るような写真じゃないですか!

    ランクル250には、グラベルで乗ったことがあるのだが(「ランドクルーザー250にランクル300のオーナー(ピストン西沢)が乗ってみた!」)、今回街中は初めてということで、より現実に近い形でレポートしちゃいたいと思います。

    2台を乗り比べてみる前にポイントを挙げてみると……

    意外にも全幅が2,115mmで、旧型のランドクルーザープラドよりも65mm小さい。

    この「ランクル250」と「ランクル300」の違いをざっと並べちゃおう。

    ランクル250のほうがランクル300より少し小さいっていうけど(でも大きいけど)……。

    長さ比較:2504,925mm3004,9855mm

    幅比較:2501,980mm3001,980mm

    高さ比較:2501,935mmで3001,925mm

    それぞれの最大値で書いてみると、なーんだほとんど変わらないじゃん。

    室内は300の方が70mm長く、40㎜広い。250の方が、中身がギュッと詰まってる感じだ。プラドから比べるとランクル250のほうが100mm長く、95mm広く、75mm高い。 ホイールベースは60mm長いってことで、これに買い換えたら、ガレージに入らんって人もいるわな。

    手前が250の4気筒で奥が300の6気筒。

    エンジンはランクル2504気筒、ランクル3006気筒でここが最大の違い

    スペックは250に設定されている4気筒の2.7リッターガソリンが163ps2.8リッターディーゼルが204psで、そのトルクは51kgfm

    300の6気筒は3.5リッターガソリンが415ps3.4リッターディーゼルが309psで、そのトルクが63.3kgf・mと図太い。

    車両車重はランクル300がほぼ2,5002,600kgで、ランクル2502,400kgくらい。大体100㎏ちょい、ランクル300の方が重いわけで。いや~それにしてもランクルプラドの2,000㎏ちょっとから随分と重くなりましたな。

    走りの要 シャシーはGA-Fプラットホームで共通だが……

    巨体が突き合わせ!

    ランクル250はエンジンが4気筒で小さい分、重量物をなるべくクルマの内側に持ってくることができる。リアも同じように重たいものを内側にまとめることによって、曲がりやすく、加減速もグラグラせずに行うことができるわけだ。

    制御嫌いの西沢も納得のLTAACC、そして電動パワステの採用

    こんなに街中性能が高いのにオフロードも大得意なんて2in1というか、2台分お買い得クルマかも?

    LTA(車線逸脱警報)やACC(オートクルーズコントロール)のスマートな制御が実用性高いぞ! 詳しくは後述するが、他にもEPS(電動パワーステアリング)がいい!このランクル250にはグラベルで乗ることができたが、その時に感じたのが、「軽いけど、路面の情報が伝わってくる」ステアリングフィール。その秘密は初採用のEPSにあった!

    みたいなポイントを踏まえて実際に乗ってみることにしまっしょ。

    ランクル250のストリートインプレッション

    ランクル250の8速ATにはパドルとマニュアルシフターが付いていて、300にはないのでうらやましい。

    普段からランクル300に乗っている西沢が、まず感じたのがランクル250のアイドリングの振動とノイズの大きさ。同じディーゼルで音も違う。ちょっと安っぽいかな?…高級感を保つのはランクル3006気筒の方だなと思いながらも、アクセルひと踏みしてみると…印象が変わった。そこで感じたのが「クルマの軽さ」。ちょっとアクセル踏むと、スススーっと走り出す。とてもじゃないけど大きくて重たいクルマの動きではない。試乗したディーゼルエンジン車は8速のATで、発進からぐいぐい走る。その時の姿勢がフラットでグラグラ感がない。

    これが横綱300になると、ちょっとでも全力でも、進むとなったらぐお~っと後ろに全車重が乗っかって、前が持ち上がるような、いかにも重たいものを力づくで前に進める感じがするんだよね。その迫力は好き嫌いではあるけど、運転の安定感と、特に後部座席のクルマ酔いに対しては、癪だが250の方が上か!

    次に気がつくのが見切りの良さ。街中での右左折でも、交差点の歩道や周りのクルマの様子がよくわかる。ドアミラーも縦長で視認性上々だ。悔しいがここも250の勝ち。

    首都高に乗ってみると

    黒を基調とした落ち着いた室内。

    ここでも感じるのがクルマの軽い動き。車線変更も加速もクイクイこなして、まるでハリアーみたいじゃないか! これはオフロードを得意とするフレーム車のイメージではない。半面、ランクル300はここでもガバガバ動いて、けたたましい6気筒の音と加速感。ただしフロントヘビーのランクル300の方が、ハンドリングがしっかりしているし、地面をとらえる感じが強い。実はこれはオフロードでも感じたことで、ランクル300の重たいフロント荷重は接地感が強く、滑りやすい路面で安心感につながった。前輪軸重は怒涛の1,460㎏。これはランクル2501,270㎏を大きく凌駕する。こんなに違えば、乗り味も変わるわなww

    後ろの座面は硬めで、足元は広い。

    フル加速してみると、ランクル250は価格とステイタスに見合う満足感のスピードの乗り方。ブレーキもすぐにスピードを落とせる感覚が、安心感につながる。しかし、ランクル300は前述のとおり、V6の轟音とともにグオ~っと加速し、停まるときも前荷重にガバッとなるので、とにかく祭り感覚。普通のクルマにエクストラコストを追加して、週末に乗るすげ~クルマって感じが特別感につながっている。

    開口部は300の方が広く、荷室も大きい。

    他に明らかにランクル250が優れているのは、西沢が大っ嫌いなLTAの制御と、大好きなACCの制御。ランクル300は、車線に近づくと失速させてガバッとハンドル戻すので、人に命令されるのが嫌いな西沢には、ぶっちゃけカットして乗っている機能。しかし、ランクル250は新しい世代の制御で、違和感少なく好ましい。ACCは追従するとき、大きく間が開くこともなく、減速や渋滞時のノロノロ運転もスムース。対してランクル300は重たいので、追従で遅れるし、減速のタイミングも遅れがちでガクガクしてしまう。ハンドリングは重厚なランクル300が好みだが、ランクル250EPSも素晴らしい。軽く正確で疲れないし、

    見切りの良さや加減速の素早さもあって、ランクル250の街中性能を底上げしている。

    バックドアガラスハッチは便利な機能。

    結論。それぞれ良いところがあるのは勿論だが……よく広告代理店がプレゼンの企画書に書くキーワードで切ってみましょう()

    ランクル300  

    • 特別感
    • すごい乗り物に乗ってる気分 
    • 圧倒的存在感 
    • 休日にこんなクルマがあったら最高  
    • 高速で長距離移動したくなる 
    • オフロード車の雰囲気が強い
    • こんなすごいの買っちゃったみたいな達成感 
    • おらおら感

    ランクル250  

    • カジュアル感 
    • 毎日でも乗れる  
    • 小さく軽く感じる  
    • 女性や運転に自信がない人にもおススメできる 
    • 街中性能が高いのにオフロード走破性も高い
    • バランスが良くて品もあって、おらおら感が少ない

    これはオフロード試乗会の時のカット。

    こう言っちゃんなんだが、ランクル300は迫力が凄いから、毎日都内で乗るには躊躇することもある。狭い道は避けたいし、音や大きさで存在のアピールをしてくるから、それを受け止める元気が必要。だから、たいてい軽EVのサクラに乗っちゃう(所有車)。でも、ランクル250なら気兼ねなく乗れる優しさとカジュアル感があって、日常使いにも適応していると思う。

    デザイン、性能、雰囲気とオフローダー感ばっちりのランクル300は、高いお金を出した見返り感が強い。

    それに対して、普段から使える幅広い性能といざとなった時の走破性の高さで、一人何役もこなすランクル250

    ということで、トヨタのランドクルーザーのラインアップで、頂点が300、その次に250という図式はきちんとできていた。

    最後にKINTOから引用すると……

    ランドクルーザー“300”は、フレームやサスペンションといった最新のメカニズムと、3リッターを越える大排気量エンジンを組み合わせたモデルです。乗り心地は快適で運転の疲労も少なく、高速道路を利用した長距離移動の多い人に向いています。

    ランドクルーザー“250”は、フレームやサスペンションといった最新のメカニズムと、2.7~2.8Lの軽快なエンジンを組み合わせたモデルです。快適な乗り心地に高い実用性を有しているため、通常は日常使いをしつつ、時にはオフロードでの走行も楽しみたい人に向いています。

    なるほど()。最初からKINTO読んでおけばよかったですね。ついでにもう一度貼っておきますので、ぜひご覧ください。(「ランドクルーザー250にランクル300のオーナー(ピストン西沢)が乗ってみた!」)

    今回のロケはお台場にある「シティサーキット東京ベイ」でやらせていただきました。

    「シティサーキット東京ベイ」はレンタル電動カートでタイムアタックや、シミュレーターなど、運転が好きな人にぜひ行って欲しい施設。

     

    ピストン西沢が出演する動画もご覧ください!

     

    ピストン西沢さん

    ラジオDJ、ミュージシャン

    多数のラジオ番組にてパーソナリティを担当。ウィットに富んだトークが人気を集め、第48回ギャラクシー賞でDJパーソナリティ賞を受賞。一方で車好きとしても知られ、レーサーとしてインテグラレースやスーパー耐久などに参戦。日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員も務めた実績もあり。

     

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