ランドクルーザー250にランクル300のオーナー(ピストン西沢)が乗ってみた! | 試乗記 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2024.04.27

    ランドクルーザー250にランクル300のオーナー(ピストン西沢)が乗ってみた!

    こんちは! ピストン西沢です。西沢はランドクルーザー300を2年乗っていますが、今最も関心がある事の一つが、ランクルの新しい仲間、ランドクルーザー250の登場。
    注目ポイントは……

    *300と同じGA-Fプラットホームの採用 
    *エンジンは2.8L直噴ターボディーゼル+8ATと2.7ガソリン+6AT        
    *電動パワーステアリング採用で悪路でのキックバックを低減
    * オフロードでフロントスタビライザー(※1)をフリーにするSDM(※2)の装備

    などなど色々魅力的に見える。
    今回発表になったのは、 ZXグレードの2.8Lディーゼル・エンジンがベースで、オプションの丸目のヘッドライトを装備、さらにドアトリムやホイールが黒になる「ZX First Editon」(¥7,850,000)。それと2.8L ディーゼルと2.7Lガソリンの2つのエンジンが選べる「VX First Editon」(¥5,900,000~7,000,000)。こちらは専用カラーの外装内装が選べたりする。
    2つの特別仕様車は、合わせて8000台の限定台数だ。
    従来型の「ランドクルーザー・プラド」と比べると、全長100mm、全幅95mm、全高20mm大きくなっていて、ホイールベースは300と同じとずいぶん大きくなったもんだ。乗車定員は5人乗りと7人乗りが選べて、生産も2つの工場で作るので、納車もスムースになるのかも?(と言っても、現状で2年以上の待ちという噂)。

    ※1 左右のサスペンション同士をつなぐパーツで、旋回時や車線変更時に発生する車体の傾きを抑える。
    ※2 スタビライザー・ウィズ・ディスコネクション・メカニズムの略。フロントスタビライザーのロック/フリーを切り替えることで、悪路走行時の走破性と乗り心地、オンロード走行時の操縦安定性を両立する。

    「さなげアドベンチャーフィールド」にランクルが勢ぞろい!

    250300と大体同じ大きさなのに、とにかく小さく感じる

    VX First Editon

    激走するランクル250。VX First Editon専用色「サンド」も人気が出そう。

    縦長ミラー

    車幅を狭めるポイントの一つが縦長ミラー。視界も上々だし、つい最近300のミラーを当てた西沢にはそそられる部分。

    当日はオフロード走行だけで、市街地は走れなかったが、まずわかるのが運転席から見た見切りの良さ。これは300に大いに勝る部分。交差点や合流など、確実に緊張感が減るともう。それからクルマが小さく感じる。そもそもは300のサイズとほぼ同じだが、前後の長さだけは25ミリ短い。前後のオーバーハングを合わせて25ミリ削ったことで、ボンネット越しの眺めも距離感がつかみやすくなっている。300は巨大なボンネットが目の前にまるで冷蔵庫の扉のように見えて、その先は全くわからんのだが、こっちは普通のクルマ感覚でイケる。

    コクピット

    基本の配置は300と同じ250だが、スイッチ類はこちらの方が多い。

    後席

    リアシート(2列目)もゆったりサイズ。

    室内の空間も少し狭くなっていて、助手席との距離が近く、付き合いだしてすぐのカップル向けだwww この感覚を数字で表すと、ドアミラーを含む実用全幅値という数字があるそうで、なんか知らんが2.115ミリはかなり狭いらしい。

    それを実現しているのが締まったボディと縦長のドアミラー…それから斜め横の視界の良さにつながるのは、ドアの窓部分で、ここも300よりだいぶ下に広い。

    この300との感覚の違いは乗りやすさに大きく関わるので、300が大きくて手に余る人でも、楽に乗りこなせそうだ。

    3列目

    3列目はちょこんと座る感じで、大人が長く乗るのはつらい。

    ガラスハッチ

    ガラスハッチが開閉する伝統のリアゲートは健在。ただし、荷台の位置はプラドよりもだいぶ高いので、子供には届かない高さになる。

    荷室

    写真は5人乗り。荷室は従来型のプラドより少し大きく300より少し小さい。

    オフロードの走破性能はどうなんだ?

    岩越え

    SDMのおかげもあり、旧型2台とは隔世の感がある250。ここでも見切りの良さが光って運転しやすかった。

    岩越え

    ランクルの象徴はやはりすごかった。どっしり重厚感があるうえ動きがいい。熟練ドライバーが運転すると、一番速く安全だそうだ。

    250と300は両方ともドライバーが頑張らなくても、泥の下りも岩の登りもなんでもスイスイこなすトライアル系本格4WDだ(そんな言葉あるんかいな?)。当日乗ることができた70系と旧プラドと比べ、苦労することがほとんどない。古い2台はドライバーが手ごたえを探ったり、ブレーキやシフトダウンでクルマを落ち着けたり、色々昔からの手順を踏むことが必要だったが、最新の2台は全くのクルマ任せ。

    エンジン

    ランクル250のエンジンは2.8ディーゼル、2.7ガソリンの2種類で各々150kWのパワー、500N.mのトルクと、120kW、246N.mのトルクを発揮する。。燃費はWLTC11.0と7.5だ。

    その2台の中でも大きく印象が変わるのが、エンジンの存在。やはり300に積まれるV6エンジンのトルクは別格で、特にディーゼルは右に出るものなし。そしてその大きなエンジンの重さもしっとり感につながり、どこでも300の重厚感は高級感につながってことから、250300の図式を再認識する。一方で4気筒エンジンを積んだ250は、エンジン種類に関わらず動きは軽く、スポーティ。一般道で試乗しても多分同じ傾向だと思うけど、クルマの動きが300より軽い。車重は仕様にもよるが、大体5060キロは250の方が軽い。パワー感、トルク感は十分で両車とも互角だが、荒れ地の乗り心地が違う。当日乗った中から粗い順に記すと「ランクル70」<「ランクルプラド」<「ランクル250」<「ランクル300」となる。な~んだ、序列どおりじゃね~か! って旨いこと商品並べましたね、トヨタさんwww

    岩越え

    原始的(失礼!)な分、一番趣味的だったのが70。制御自体は古いがエンジンやATは今のもので、良いとこ取りのバランスの妙。

    岩越え

    プラドもまだまだイケる。「さなげ」でも最も来場するクルマの一つで、軽い動きと人間の操作でコントロールするのが面白い。

    サス回りでは300GRだけに付くE-KDSSがやはりすごい。このシステムはトヨタのHPによると「前後のスタビライザーを独立して電子制御し、路面状況や前後輪それぞれの状況に応じてより細かくスタビライザー効果を変化させます」 ってもので、一般の舗装路でも高速でも効果がわかる。このおかげで荒れ地の乗り心地は世界最高らしい。対して250は今回フロントのスタビライザーをフリーにするスイッチ「SDM」がついていて、そのおかげでアタリはマイルドでトラクションも抜けずらい…プラドより全然すごいが、300よりは一歩劣るかな? って感じ。電動パワーステアリングは軽いがインフォメーションは多く、動きも穏やかでその効果は大きい。その他マルチテレインセレクトやマルチテレインモニター、クロールコントロールなど、300の主要装備は備えている。

    ここでランクル群ひとことオフロードコメント

    ランクル兄弟

    さなげアドベンチャーフィールドに集められたランクル群。

    【ランクル70

    音もすごいがL4に入れるレバーが重くて、か弱い女性には無理かも?  L4に入れたとたんハンドルの振動が凄くて、昔の男らしい4WD健在って感じ。岩場に行くとハンドルが取られ、ハンドルをこじってグリップするところを探す必要など、古来からのテクを発揮する場面が沢山ある。趣味として雰囲気や粗さを楽しむには最高のおもちゃ感覚。

    当日最も欲しくなったのが実は70でしたwww

    【ランクルプラド】

    パワーもあり、ボディが小さく軽快に走れて面白い。70ほどではないが、ドライバーの技量が試される。下りのダウンヒルアシストもアクチュエーターと、ABSのゴトゴト音が盛大に聞こえ、フェス状態。今でも十分な性能をキープ。

    4台乗ってみてわかったその違い

    悪路

    250の動きは制御されながら安心感のアドベンチャー。

    結論として250300には近くなったものの(同じプラットホームでサイズや価格など)、見切りや取り回しなど、よりカジュアルで乗りやすいクルマになっている。さらにオフロードの走破性はほぼ変わらず世界最高峰。トヨタが言うランクルの群れ…ランクル群の中で、300は象徴、250は生活実用、70は普遍とあるが、まさにその通り。250は誰にでも運転しやすく、オフロードを走破できる凄いクルマだった。今回は泥や岩だったが、市街地と雪でもその性能は高く、乗りやすいことは間違いない。最後に個人的には丸目が好きだが、これは通常だと機能面からVXのみのオプションになっている。しかし今回の ZX First Editon」なら丸目を選べるのだ。その他オプションも豊富で楽しいし、またまたBE-PAL読者が喜ぶクルマが登場したってことですね。

    問い合わせ先

    トヨタ

    TEL:0800-700-7700

    私が書きました!
    ラジオDJ、ミュージシャン
    ピストン西沢
    多数のラジオ番組にてパーソナリティを担当。ウィックに富んだトークが人気を集め、第48回ギャラクシー賞でDJパーソナリティ賞を受賞。一方で車好きとしても知られ、レーサーとしてインテグラレースやスーパー耐久などに参戦。日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員も務めた実績もあり。https://twitter.com/piston2438

     

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