アルファ ロメオ「ジュニア」の魅力は機能+フィールドで映える個性!いつでも気分を上げてくれるのだ | 試乗記 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

試乗記

2026.04.05

アルファ ロメオ「ジュニア」の魅力は機能+フィールドで映える個性!いつでも気分を上げてくれるのだ

アルファ ロメオ「ジュニア」の魅力は機能+フィールドで映える個性!いつでも気分を上げてくれるのだ
待ちに待った休日はやはり外へ出かけたくなる。テントやチェアを積み込んでキャンプへ向かうのもいいし、少し遠出して海や山でゆっくり過ごすのもいい。そんな時間をともにするクルマだからこそ、単なる移動手段ではなく、気分を上げてくれる存在であってほしいと思う。
ただ現実には、アウトドアフィールドに足を運ぶと、似たようなSUVが並んでいる光景も珍しくない。どれも使い勝手がよく、安心して選べるモデルであることは間違いないのだが、どこかで「もう少し自分らしい一台があってもいいのではないか」と感じることもあるはずだ。そんな視点で選びたいのが、アルファ・ロメオのコンパクトSUV「ジュニア」である。

アルファ ロメオ「ジュニア」ってどんなクルマ?

フロントマスクはブランドの顔。その点、「ジュニア」は斬新でかっこいい。

アルファ ロメオは1910年創業のイタリアン・ブランドで、スポーティなモデルを多くリリースしていることで知られてきたメーカーだが、このジュニアは日常と遊びの両方に寄り添う存在として仕上げられている。とはいえ、ただの実用車に収まらないのがこのブランドのモデルの面白さだ。フロントに備わる伝統の盾型グリルはアルファ ロメオの象徴だが、ジュニアではその造形を大胆に活かしつつ、新しい表現としてまとめられている。メッシュ部分にあしらわれたロゴの処理なども印象的で、ひと目でそれとわかる個性がある。

後ろ姿も個性十分。

リアまわりに目を移しても、テールランプのデザインはなかなかユニークだ。最近のSUVはどうしても似通った表情になりがちだが、このジュニアはしっかりと違いを打ち出している。林間サイトの木立の中や、海辺の駐車スペースに停めたときでも埋もれず、少し離れた場所からでも自分のクルマを見つけやすい。荷物を取りに戻るときや、焚き火の合間にふと視線を向けたとき、「ああ、自分のジュニアだ」とすぐにわかる。その感覚は、外で過ごす時間のなかでは思いのほか心地いいものだ。

前面パネル中央のディスプレイ部分が運転席側に向けた、スポーツカーのようなしつらえは気分が上がり、視認性や操作性も良好。

ギアがしっかり積めて、道も選ばない

もちろん、見た目だけではアウトドアの相棒としては成立しない。その点、使い勝手もしっかり考えられている。ラゲッジルームは415リットルと、このクラスとしては十分な容量を確保。テントやタープ、クーラーボックスにチェア、着替えや細かなギア類までしっかりと飲み込んでくれるはずだ。現地で荷物を出し入れする際も開口部が広く、積み下ろしがしやすいのは助かる。後席は分割して倒すことができるため、長さのあるギアや少しかさばる荷物にも対応しやすい。ハンズフリーで開閉できるテールゲートも備わるので、両手がふさがりがちなアウトドアシーンでは素直にありがたい装備だ。

後席の背もたれは6:4分割可倒式。2名分のキャンプ道具が無理なく積める広さ。

走れるフィールドの広さも気になるところだが、最低地上高はしっかり確保されている。キャンプ場へ向かう途中の未舗装路や、少し荒れた林道に入る場面でも、路面の凹凸を気にしすぎることなく進んでいける。ぬかるみや石が転がるような場所でも、ゆっくり走らせれば不安は少ない。いわゆる本格的なオフロード専用車ほどの走破性を持つわけではないが、キャンプ場までのアプローチや河原の入り口といったシーンであれば、無理なくこなせる懐の深さがある。

移動そのものも楽しめる軽やかな走り

今回試したのはハイブリッド仕様。1.2リッターの直列3気筒ターボエンジンにモーターを組み合わせたシステムで、136PS/230Nmというスペックだけを見ると控えめに感じるかもしれないが、実際に走らせてみると印象はいい意味で異なる。発進時や加速の場面ではモーターが自然に力を添え、全体としてスムーズで扱いやすい。信号の多い市街地でもギクシャクせず、郊外の道では流れに乗って気持ちよく走れる。この主張しすぎないマイルドハイブリッドシステムのおかげで、荷物を積んだ状態でも動きは軽やかで、長距離の移動でも疲れにくい。目的地へ向かう時間そのものが、アウトドアの一部として楽しめる感覚がある。

シートの表面はファブリックとレザー調素材のコンビネーション。

また、数キロ程度であればモーターだけで静かに走ることもできるため、朝早く出発する住宅街や、静けさを保ちたいキャンプ場でも気兼ねなく動かせる。エンジン音を抑えてゆっくりサイトを離れるあの時間も、アウトドアの余韻のひとつだ。こうした細かな使い勝手の良さが、日常と外遊びを行き来するなかでじわじわ効いてくる。

後席の足元空間はボディサイズなりの広さだが、座面や背もたれはしっかり作られていて座り心地は良好。

アウトドア向けのクルマというと、ついスペックやタフさばかりに目がいきがちだが、この「ジュニア」はそこに“乗っていて楽しい”という感覚がきちんと加わっている。積めること、走れること、扱いやすいこと。その基本を押さえたうえで、見た目や走りで気分を上げてくれる。実用性だけで選ぶのももちろん正解だが、どうせなら気持ちもしっかりと動く一台を選んでみるのもいい。

荷物を積み終えてエンジンをかけるとき。フィールドへ向かう道にハンドルを切るとき。そして帰り道、少し名残惜しさを感じながら走る時間。そのひとつひとつの場面で、このクルマは静かに気分を引き上げてくれる。そんな時間の積み重ねが、次の週末をまた楽しみにさせてくれるはずだ。

バンパーの下部分はスポーツカーのように張り出しているものの、よほどの悪路でないかぎり、フィールドで下を擦ったりすることはないはず。

【Alfa Romeo Junior Ibrida Premium】

  • 全長×全幅×全高:4,195×1,780×1,585㎜
  • 車両重量:1,330kg
  • トランスミッション:6DCT(AT)
  • エンジン:直列 3気筒ガソリンターボ 1,199cc
  • エンジン最高出力:100kW(136PS)/5,500rpm
  • エンジン最大トルク:230Nm/1,750rpm
  • モーター最高出力:16kW(22PS)/4,264rpm
  • モーター最大トルク:51Nm/750~2499rpm
  • 燃費:23.1km/L(WLTC モード)
  • 車両本体価格:¥4,830,000(税込み)

問い合わせ先

アルファロメオ

TEL: 0120-779-159

桐畑 恒治さん

ライター&エディター

1973年生まれ。琵琶湖のほとりで生まれ育ち、学生時代はスキー、スノーボード、サーフィン、釣りなど、ひと通りのアウトドアアクティビティを経験。自動車専門誌の編集記者となって以降はその活動も停滞気味だったが、フリーランス・ライターとなった現在は改めて外遊びを満喫したいと目論む今日この頃。まずは自分自身の相棒(愛車)選びも含めてクルマの魅力を探り、紹介していきたいと思います。

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